「広告の図面に『担当者様に下記の中からお好きなものを一点プレゼントします』とあったけど、私が貰えるのか?」との問い合わせのようだった。デジカメとかゲーム機などで、私も広告図面を見せてもらったが、中央左にハッキリ謳ってある。「担当者様に」とあるのだから「入居者様に」ではない、つまり「自分が貰えるのではない」ことは分かりそうなものだが、えてしてお客さんは「何でも言ってみたい」もの。
営業のNさんはとくに気にしていなくて、お客さんの指摘を受けて「そういうプレゼントがある物件」と気づいたようだ。私が「担当者にプレゼントするものなら普通は真ん中には載せないよね。一番下の、よくADなんかの%が書いてあるところに小さく『担当者様にプレゼント有り。詳細はお問い合わせを』とか書くものだよね。客にでなく担当者にプレゼントが出るのが分かったらお客さんだって気分よくないと思うよ。これじゃ『担当者様に』と書いてあっても『家族の中の部屋探しの決定権者に』と誤解をされかねないもの。いくら目立たせたいと思ってもマズイよね」と言うと、Nさんも「僕もそう思う。だけど、それじゃお客さんは納得しないだろうから一旦僕が貰ってからお客さんにあげることにするよ」とのこと。いい人だ(#^^#)
広告内容がマズくて本来は担当者が貰えるものなのに結果的に権利放棄(譲渡)せざるを得なくなったなら広告主が責任を取って客と担当者の両方にプレゼントすべきだと思う。この場合「担当者に、ってちゃんと書いてあるでしょ!」は通らない。お客さんが「あんなところに書いてあるから契約したら貰えるかと思った」と言ったなら拒絶はしにくいもの。まあ、シラっとそんな問い合わせをしてくる客も客だが

そもそも訊く相手を間違っている。問い合わせるなら公告を出した管理会社にすべきで、そうしなかったのは「客がもらえるものではない」と最初から分かっていて、管理会社に訊けば「違う」と言われることも、Nさん(客付業者)に言えば自分がもらえることになる、とも分かっていたからなんだろう。その客、アホと言うより腹黒い、と思う。うちの客でなくて良かった。私なら、そんな客に権利放棄して譲ろうとは思わないし。
実は、この物件にはプレゼントだけでなくADも付いていたんだとか。Nさんはそっちに気を取られていて、プレゼントの案内は見落としていたらしい。だとすると、とくにいい人でもなかったか・・・

Nさんに、「お客さんに電話する際、念のため、『本体カラーは選べません』と言っといたほうがいいよ」とアドバイスした。中にはタダで貰っておいて「他の色はないのか」と聞いてくる人もいるだろうし。と言うか「担当者様」を「自分のこと」と思うような人なら何を言ってきても不思議ではないから。
こんなことは言いたくないが、商売していて「面倒くさい客」というのはけっこういる

そのプレゼントのお金の一番の出所はどこでしょう?
広告主。。。違います。
そのお客ってどんな人かわかりませんが、私がお客なら
プレゼント代分、負けてと広告主に言うかもしれません。
規定の報酬はもらっているんでしょ?って
プレゼントにプラスADまで付いているんですね。逆に言えば、それほど空室を埋めるのにどこの業者も難儀している、ということなんでしょうけど。これ、どんどんエスカレートしています。なのに、監督官庁は何ら手を打ちません。指導する気などサラサラ無いのですよ。
こういうのは「自由経済の原則」とか「自由競争」で済ませられる問題ではない、と私は思っています。
これ、客も「セコイ」です。私だったらそんな奴とは付き合いませんね(*^^)v