2013年06月03日

伊勢丹立川店「初夏の大北海道展」でのハンバーグ丼の件、その後

私が伊勢丹に対して強いクレームを入れたのを受けて(だと思うのだが)、現在、そのハンバーグが売られているブースでは販売が停止されているようである。土曜のお昼頃に行っても、日曜の10時20分頃に行っても商品が積まれておらず、テーブルの上には何も出ていない。テーブルの向こうでは店員がハンバーグを焼いているようではあるが、商品は並べられない。ただ、販売を停止させられているのか、たまたま私が行った時間には商品が無かったのか、は分からない。

この件で、伊勢丹側の対応は非常に早かった。私としても強いクレームは入れたが「販売自粛」までは求めていたワケでなく、その現状を見ると、正直辛いものがある。「強く言わないと企業は動いてくれないもの」と思っていたのだが、あまり強く言わないほうが良いものなのかな、と多少なりとも後悔もしている。

伊勢丹の責任者の方は、私の「気持ちが悪くなって吐き気がした」「湿疹(吹き出物)が出た」「肉が腐ったような酸っぱい味がする」という内容から(もちろん、いずれも事実だが)、季節柄「食中毒を起こしてはならない」ということで直ぐに商品を検査に回し、結果が出るまで販売を停止するよう指示したのではなかろうか。酸味に関しては「使用しているピクルスの酸味ではないかと思います」とのことであったが、以前に傷みかかった肉を食べた時の酸味と同じ味で、「そういう酸味のあるピクルスを使うものか」「それが真相だとするなら、ハンバーグのソースに何故そういうものを使うのか」が私には解からない。

肉の硬さに関しても「長期熟成の肉を使用しているから」との話で、肉の旨味を引き出すために長期熟成することはあっても、それで硬くなるなら商品にすることは出来ないだろう。美味しくもなってないし。

加工肉というのは、そうでなくても怪しいもので、食肉偽装の例を見るまでもなく、やり方によっては儲けようと思えばどれだけでも儲けられる職種だと思う。それは正直、我々の不動産業にも通じるものがある。

私が思っているのは、企業が今回の物産展に初出店する際に、心のどこかで「東京の人間を見下していたのではないか」ということ。つまり「どんなものを出しても、『北海道』というネームバリューで有り難がって食べる(売れる)」と思っていたのではないか、ということ。そうでなければ、あんな商品を出してくるワケがない、と思う。初出店となれば、好評なら今後も伊勢丹との取引が望めるワケで、大きなビジネスチャンスに繋がるのだから、満を持して商品を送り込んでくるものだと思うのだが・・・。

「伊勢丹のバイヤーは高島屋と比べて遥かに優秀、納入業者への対応も筋が通っていていい」と、かつてデパートに商品を卸していた知人も言っていたが、今回の初出店交渉に際して現物を食べていなかったものか、食べていたなら「これで良し」と判断したのはどうしてなのか、と疑問が残る。もしかすると、バイヤーの方が試食したものと実際に売られたものが違っている、ということもあるかも知れない。

うちのも「ハズレ」と言うくらいだから、まあ、「これはいける」と喜んで食べる人はいないものだろうが、自分がしたこととは言え、もし販売停止になっているとしたら申し訳なく思う。でもって、私からのクレームで担当者の方は改めて食べているであろうから、「とくに問題はなさそう」ということであれば検査に回すこともなかっただろうし、「シロ」とは言い切れなかったということなんだろう、と・・・、思いたいたらーっ(汗)

この件ではメーカー側にも十分に反省も勉強もして頂きたい。HPを見ていると同一商品名が出てこないので、この物産展向けに開発した商品とも考えられるが、物産展なんだから、独り善がりの「凝った商品」を売り出すのでなく、多くの人から「これは美味しい」と言ってもらえるものを送り出すべきであったろう。初出店なので、物産展を訪れる客の好みやニーズを把握できていなかったとしてもそれは仕方ないことで、経験不足から来ていること、とは思うのだが・・・。

検査の結果が「シロ」ということであれば、たぶん病原菌までは出ないとは思うのだが、美味いか不味いかは別の問題として、そうなると企業側にも伊勢丹にも多大なご迷惑をお掛けしたことになる・・・。それで気が重くなっている。ま、それでも、今後も「おかしい」と思ったらハッキリ発信する姿勢は変えないとは思う。間違いを恐れて黙っているより、正しいと思ったことは主張すべき、と考えているし、間違いがあれば率直に認めて謝罪すれば良いのだから。私は、「おかしい」と思っても黙っている人、にはなれないし。

お尻の吹き出物は昨日になってようやく消えた感じがある。座った時の違和感が無くなったので。

昨日は、やはり物産展に行き、プルマンベーカリー(TVチャンピオン2連覇)でパンを購入してきた。今日が最終日なので、もちろん今日も出掛ける。物産展は、うちら夫婦の何よりの楽しみなので。



posted by poohpapa at 07:28| Comment(11) | グルメ・クッキング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おはようございます!
毎日楽しく(興味深く)拝見しています。

ハンバーグ、ひどい話ですね。
味を想像したくありません・・・

僕は自分の商売に限界を感じ、今年初めから4月末まで
催事の世界にいました。
大きな所ではイベントや物産展。
小さな所ではスーパー。

その催事業界で仲良くなった青年(すごく売り上げの高い男です)が言っていました。
『僕は催事の商品は口にしません。どんな人達がどんな物を売ってるか知ってますから。』

物産展大好きだったので、ショックでした。
自分でも催事業界のいいかげんさに気付いてきた時でした。

百貨店等に出店してると、ちゃんとした企業に見えますが
催事の口座を持つブローカーに手数料を払えば、誰でも出店できるようです。

お祭りの時のテキヤさんのように、安い素材でも良いから
なんだか美味しくて、そのひと時を楽しませてくれる良質な物を提供して欲しいですね。
Posted by ダイスケ at 2013年06月03日 08:53
おはようございます。poohpapa様。

北海道展!
数ある物産展の中で、デパートにとって最も集客&収益の高い企画らしいです。

うちの地元でもそれは同様らしく、どのデパートも年に数回行っております。

しかしそのハンバーグひどいですね!

自分はミンチ肉そのものがあまり好きではないので、ハンバーグ関係はあまり食べませんので、
詳しくはありませんが、poohpapa様に対する店側の回答も疑問が残りますね。

まず肉の長期熟成は、基本アミノ酸の分解により旨味成分の上昇と肉の柔らかさをもたらします。

ゆえに長期熟成で肉が硬くなることは有り得ません。

もし仮に硬くなるとしたら、長期熟成のやり方が間違っているということです。

最近の熟成肉のブームで、安易に手を出す業者が多いですが、熟成肉は専用の冷蔵庫で
徹底管理のもので初めて成立する代物です。

冷蔵庫の仕組みも4〜5度を維持しつつ、適度な湿度と雑菌の繁殖を防ぐ送風などかなり複雑な
機能となっています。

話がそれましたが、これらの事実から考えてもその回答をした店そのものが誠実とは思えません。

最後に北海道展というネームバリューに胡坐をかく不心得業者がpoohpapa様の地道な活動?で
一掃されることを祈念しております。
Posted by タスク at 2013年06月03日 11:17
飯田橋のグリルドエイジングビーフってお店が美味しかったですよ。
お口直しに是非どうぞ!
Posted by 江崎 彰 at 2013年06月03日 12:05
コメント、内容によっては「投稿に失敗しました」になりますね。
お店のURLを張ったのがまずかったのか・・・。
スケジュールが合えば、是非ご一緒しましょう!
Posted by 江崎 彰 at 2013年06月03日 12:07
北海道民としては。北海道愛で時間を割いて集まっていただいた皆さんに、変な商品を売りつける者がいるというのは申し訳ない限りです。

北海道物産展のバイヤーは北海道に来ると気分が大きくなるらしく、無理なスケジュールを押しつけたり・違約金の話題をちらつかせたりするような輩もいるらしく。北海道内でも二度と○○の物産展には参加しないと怒り狂っている人がいたりします。
乱暴な計画を立てるバイヤーは怪しげな業者に引っかかりやすいので、特定の百貨店が連続して問題を起こしている場合があるかなと思います。

ただ、北海道物産展を企画するバイヤーの中でも足で稼ぐエース級の人になると。地元でもマッチングさせられなかった人たちを組み合わせ、これまでに無かった銘菓を生み出したりするような人もいて、物産展の好影響を受ける機会が結構あったりします。
商品の企画開発で知恵を絞るよりも素材の品質を向上させようとか(生産者さんとガッチリ話し合うと、この考えで演説される機会が多いです。)・地域で競い合っている手前AとBは仲良く出来ないとか。そんな固定した価値観を打ち破ってくれる人がいて、優れた商品企画を全国の皆さんに提供できる機会を得ている事実もあります。

北海道の食は、まだまだ向上できる部分が多くあるなと。道外の物産展を見ると考えさせられる事が結構あります。これからも進化する北海道を見ていただける機会があると思いますので、北海道物産展を嫌わないでやってください。よろしくお願いいたします。
Posted by ガラナ好きの道産子 at 2013年06月03日 13:11
この件、奥が深いので、コメントの返信しばらくお待ちください。明日、私の定休日なのでゆっくり返信させて頂きたいと思います。

先に、これだけ。主催者である伊勢丹の対応は実に素晴らしく、丁寧で、明確なものでした。ご担当者の方には感謝しています。高島屋と何処が違うか、は改めて書いてみたいと思います、ほんと。
Posted by poohpapa at 2013年06月04日 07:38
ダイスケさん、おはようございます

<<『僕は催事の商品は口にしません。どんな人達がどんな物を売ってるか知ってますから。』

それはたぶん、惣菜系の出店に関して、ですね。名産のお菓子なんかは物産展向けに品質を落として、というのは考えられませんから。ただし、惣菜系にしても、全てがそうとは言い切れないんじゃないかな、と思っていますし、「物産展命」の私からすればそう信じたいです(*^^)v

実は、売り子さんで仲良くしている方が何人かいらっしゃって、有益な情報をもたらしてくれたりします。そういう売り子さんが客(私)に変なものを勧めるワケがない、と信じていますしね。

以前、テレビのドキュメンタリーで、物産展開催に向けてのデパートの裏側を特集していまして、デパート側から初出店の依頼を受けて葛藤する店の経営者、オープン当日ギリギリで発生したトラブルとかをやってましたが、何度も開かれる物産展であっても、客には見えない大変な苦労をしているものだろうな、と裏側を想像していつも感慨深く見ています。

なので、「おいおい」という商品に出会うと、「アンタら、客を舐めてんの!?」と言いたくなります。そういうのは客に対してだけでなく、出店を依頼してくれたデパートの担当者にも失礼、だと思うのですよ。

昔話で恐縮ですが、高校時代、生徒会の執行部として文化祭を指揮していた時の、開幕直前の緊張感などが、物産展に行く度に思い出されます。私はデパート側の人間ではありませんが、私にとっては物産展は文化祭なんですよ、ちょっとご理解頂けないかも知れませんが^_^;

まあ、高校ですから客は確保されてるワケですが、物産展なんかだと採算とかもあるし、担当者はストレスで胃が痛くなるものでしょうね。なので、私もクレームの伝え方をもう少し考えるべきだったかも。

ま、こんなことがあっても、これからも物産展にはホイホイ出掛けることでしょう(^^♪

Posted by poohpapa at 2013年06月05日 10:26
タスクさん、おはようございます

私も、熟成に関する店側の話には?マークです。熟成して肉が硬くなる、なんて話は聞いたことがありませんし、熟成した肉なら食べて「さすがに美味しい」と思えるものでしょう。それにしても、タスクさん、詳しいですね。もしかして、業界の方、なんてことはありませんよね。

実は、伊勢丹の担当者の方から改めて丁寧なご報告を頂きまして、お店は販売停止になっていたワケではなく、たまたま私が行った時間帯には商品が無かった、ということのようです。それを聞いて複雑でした。「私のクレームで販売停止になったんじゃない」と安心したのと、「え?、あんなの、まだ売り続けてたの?」という思いとで・・・。

私としては、伊勢丹のバイヤーの方もですが、お店も「この味で出して良いかどうか」検討しないものかな、と不思議です。あの味で「売り物になる」とはとても思えません。私は、味に関しては、よほど不味くても文句は言わないのですから。味そのものもですが腐敗臭のような臭いと酸味がアウトでした。

物産展の商品を食べて「気持ちが悪くなった」のは初めてのことで、これからは、いつも来ている常連店のものだけを買うようかな、と思ったりします。それも寂しいですけど・・・。

これで次回の北海道展に再び出店していたなら怒ります。であれば再度一個だけ購入してみて、前と同じ味だったらもっと強く抗議するかも、です。たぶん、もう来ないとは思いますし、そう期待していますが。

まあ、いい経験をしました^_^;

Posted by poohpapa at 2013年06月05日 10:45
江崎 彰さん、おはようございます

ご紹介とお誘い、有り難うございます(^^♪

URLを貼るとダメみたいですね、すみません。

HP、拝見しました。なかなか充実している店のようですね。飯田橋、というのがネックではありますが、機会がありましたら是非ご一緒しましょう。

今日のお昼は南武線の矢川駅の「万世」でハンバーグの食べ直しであります。とくに極上の肉を使用しているワケではありませんが、それでも圧倒的に物産展のハンバーグ丼より遥かに美味だと思います。というか、あの物産展以下のハンバーグなんてありませんから。ま、舌の上書きですね。

って、消費者からここまでボロクソ言われたならメーカー側も少しは工夫してくれるんじゃないかと・・・。
Posted by poohpapa at 2013年06月05日 10:54
ガラナ好きの道産子さん、こんにちは

返信、しばらくお待ちくださいね。朝からPCに向かっていて、目が疲れてしまったので一旦休憩を取らせて頂きまして、本日中に返信させて頂きます。すみませんです。
Posted by poohpapa at 2013年06月05日 10:57
ガラナ好きの道産子さん、こんばんは

返信、遅くなってすみません。それと、北海道民の方にとっては辛い内容で申し訳ありません。もちろん、私が北海道や北海道の物産を嫌うことはありませんよ〜。

お店もいろいろですし、デパートのバイヤーにもいろいろいるんですね。先の返信にも書きましたが、物産展を成功させるドキュメントをテレビで観まして、お店を回りながら、いつもついつい思い出していました。たかが物産展なんですが、裏ではいろんなドラマがあるんですね。

さて、北海道物産展と言えば、ちょっと気になっていることがありまして、最近はあれほど一世を風靡していた花畑牧場が姿を消したことであります。生キャラメルが大変な評判になって、数量限定で整理券を配ったり、長い行列が出来ていたりしましたが・・・。

これ、たぶん、経営者の田中義剛に謙虚さが欠けていたからではないか、と思うのです。商品がどうのこうのというのでなく、デパート側と条件交渉などで折り合いが付かなくなって、だんだんと嫌がられたのではないかと・・・。間違っているかも知れませんが、そういう要素は大きいのではないかと。

今、東京のデパートの北海道物産展に出店している店は私の知る限り殿様商売などしていませんが、長い間に馴れ合いになったり、黙っていても北海道というブランドで売れるのが当たり前になると、そのうち胡坐をかいて努力しないようになる店も出てくるかも知れませんね。

私は商品を買う際に、売り子さんとの掛け合いを楽しんでいます。実際に店頭に立つ店員さんは地元(立川)の人たちであることが多いのですが、当然に北海道(それぞれの店の地元)から来ている人もいて、そういう人たちと話をする、つまりお店の人たちとの触れ合いを買っているんですね。

あのハンバーグのお店、そういう触れ合いが成立しません。ナンと言っても美味しくないどころの話ではありませんから。美味しくなくても、普通なら良かったのですが。

半年に一度とか、1年に一度しか開かれない(それぞれの)物産展ですが、お店の方がよく覚えていてくれたりして、そうすると、次にまた物産展で会えるのが楽しみになります。

花畑牧場、そういう心のキャッチボールは望むべきはありませんでしたね。でね、あのハンバーグの店は何を売ろうとしていたんでしょう・・・。

纏まりの無い話になってすみませんが・・・、寂しいんですよ。客を舐めるならもう来るな、とも思いますし。

ガラナ好きの道産子さんが仰るように、北海道の物産はまだまだ進化すると思いますね。もちろん、ずっと変わらない物産もあるでしょうけど。ずっと変って欲しくないモノもあれば、一工夫も二工夫もされた斬新な物産の登場にも期待しています。

実はね、気分はもう次の北海道展に飛んでいます。

これからもどうぞ宜しくお願いします。
Posted by poohpapa at 2013年06月05日 21:51
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]