2013年09月03日

非常に感動した一枚の手紙 (前編)

長くなるので2回に分けたい。


ある入居者の方から、その方が受け取った手紙のことで相談を受けた。「この内容をどう解釈したらいいものでしょう?」というご相談だったのだが・・・、

手紙の差出人は債権者、受取人は債務者、という関係にある。つまり、その手紙は「カネを貸した人が借りた人に送ったもの」なのだが、「早く返せ」という内容ではない。むしろ逆なのだ。だから悩んでいた。

差出人には私は会ったことも無いし、どういう素性の人かも知らないのだが、文面の意味するところは詳細な事情など聞かなくても直ぐに解かった。しかも、無関係な私でも涙ぐんでしまうほどの内容である。

手紙の詳細な内容に関しては明日の記事で書くとして・・・、

実はその入居者さん、ずっとおカネに困っていて、2年前に今の部屋に入居する際も契約金の全てを私が立て替えている。もちろんそれは「便宜の供与」に当たるもので、法律には違反している。だが、そうしなければその人が部屋を借りることは不可能だったと思う。子供たちもいるがそれぞれに生活苦で、母親を支援することができないでいた。

子供たちがそれぞれ独立して一人では家賃が払えなくなるので家族で住んでいた古いマンションを出ることにしたのだが、室内を相当に傷めているので、退去の際、「クリーニング代のみ請求」というワケにはいかなかった。もちろん全部を請求されたワケでなく、請求されたのは減価償却分を除いた最低限の額で、当然に入居者責任と判断されるものだけだが、それでも一括で支払うのは不可能だった。

幸い管理会社は私が最も信頼している業者さんで、丁寧に相談に乗って頂け、分割で支払うことで了解してくださった。順番から言ってリフォーム代を先に済ませてから私の立て替えた契約金になるもので、2年掛けてリフォーム代の支払いを終え、最近ようやく当社に契約金分が払われるようになった。そのお客さんは踏み倒して逃げる方ではないからこそ私も気の遠くなるほど先の分割で受けていたのである。

高齢になった今も複数のバイトを掛け持ちして頑張っていて、安直に自己破産宣告をしたり、福祉に頼って生活保護を受けることもなく、少しずつでも最後まで自分で責任を果たそうとしている人なのだ。

この件でもし私を「法律違反」だとして監督官庁に訴えたい人がいるなら遠慮なくどこにでもチクればいい。私は堂々と受けて立つから。そういうことで処分を受けるなら、むしろ不動産屋として誇りに思える。

元々、その方がカネに困っているのは自分が浪費したり使い込んだりしたからではない。知人の連帯保証人になって本人が逃げてしまったので責任を負わされているからである。人の借金を背負っていたのだ。いろんな経緯があって連帯保証人を断ることができなかったんだろう。当時は信頼もしていただろうし。

冒頭に書いた手紙の差出人である債権者の方も、私同様に「その入居者が逃げないで懸命に責任を果たそうとしている」ということを充分に承知しているのだろう。だからこその「手紙の内容」だった。


                                             続く



posted by poohpapa at 06:26| Comment(4) | お客さん(入居者) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
続きは明日朝までのお楽しみですね(┳◇┳)
Posted by よっこ☆ at 2013年09月03日 09:26
宅地建物取引業法47条3号には違反しないような気が…(^^;
Posted by だいゆー at 2013年09月03日 13:11
よっこ☆さん、おはようございます

はい、さっき続編をアップいたしました(*^^)v
Posted by poohpapa at 2013年09月04日 06:32
だいゆーさん、おはようございます

私も「ギリギリでセーフでは、と思っているのですが・・・、何人かのお仲間さんからは「アウトでは」と言われてまして・・・。まあ、私としてはセーフでもアウトでも、どちらでもかまいません。それで助かってくれる人がいるならいいじゃないか、と思っています(独善的^_^;)
Posted by poohpapa at 2013年09月04日 06:36
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]