あるお仲間さんからこんなメールを頂きました。
先日、AD(営業担当者ボーナス;広告料や業務委託料という名目であっても全く同じ)問題に関して、業協会本部の役員だった人(?)と話をした時の内容が書かれていました。
ご本人の了解の下、一部を抜粋して紹介させて頂きます。
私同様に「ADは違法行為であって、やめるべきでは」と意見を言った時の相手の言い分です。
「ADは当たり前でしょ。だって大家が払うって言ってるのだから。強引に払わせているのではないし。
あんたは何を偉そうに言っているの?。業法違反なら捕まえに来ればいいじゃない。でも誰も捕まらないでしょう。だから国も認めているんだよ。現に業界のもっとお偉いさんもやっているし、そのお偉いさんとつるんでいる政治家も何も言わないもの。いまや日本として認めているんだよ。不動産業界の常識。常識でなければ東京都なり国土交通省が動くでしょ?
一度たりとも公の機関は動かない。通報した人がいるのかいないのかは知らないけど、業法違反になると警察に捕まるの?。捕まらないんでしょ。処分があっても軽い処分で済むんじゃない。だったらお金稼がないとね。事業主として当たり前のことでしょう。飯食えないでしょ?。アットホームの図面にも、だったらそれらしいこと書いてあるハズじゃない?
ADは不動産業者、大家、アットホームなどはすべて認めているのだよ。何バカなこと言っているの。偉そうに言うなよ。1円でも儲けなくては生きていけないでしょ?。これが世の中だということ全く分かっていないね。借主が困らないことで何の問題があるの?。ちゃんと勉強してから連絡してきなよ」
うちの業界に、と言うか幹部に、ここまでの馬鹿がいるんだ・・・、と唖然としますね。この幹部、常識が無いとか価値観がおかしい、と言うより、ほとんど気違いですよ。ただ、ここまで行かないまでも、こういう輩は多いです。私がよく言っている「経済の原則とか慣習を自分に都合よく解釈する人」の典型です。
AさんがBさんのことを「嫌いじゃない」と言ったとしても、「AさんはBさんを愛している」ことにはなりません。この幹部みたいなタイプの人は「Aさんがアナタのことを嫌いじゃないと言っていた」と聞けば、「Aさんは私に好意を持っている」と思い込むタイプですね。違法ではない=正しい、ではないのです。
私が言うのもナンですが、不動産業者に品格を求めるのは無理としても、これ、半世紀前の不動産屋の姿そのままですね。自分さえ稼げれば不動産業の将来がどうなってもいいんでしょう。
先ず、仮に裁判所が「ADに違法性は無い」と言ったとしても、公益法人であるなら「やるべきでない」のは当然です。だいいち「どこからも文句が出ていない」のは国交省と業界が、そしてアットホームと業界が癒着しているからですし、消費者は知らないのですから、どこからも文句が出なくて当たり前です。
「世の中を解かっていない」のはメール主さんではなくこの経営者ですね。こういう経営者に使われている社員は辛いだろうな・・・、と同情します。生活保護のお客さんの部屋探しをして、やっと安い部屋を見つけて契約して、お客さんから「有り難うございました」と頭を下げられても、「そんなクズみたいな客なんかにいつまでも関わってないで、もっと儲けらける客とか物件を相手しろよ」と後で言われそうで・・・。
こんなふうに「稼ぐためなら何でもアリ」という人間が業界のリーダー格でいて、何ら恥じることがない現実であるのなら、我々の業協会が公益社団法人であることは明らかに間違いです。
ADに関しては何度も書いていますが、近いうちに「なぜ違法であって、家主さんや消費者にどんな不利益を与えるのか」を纏めて記事にさせて頂きます。
さて、私が出した支部への質問と提言に拒否回答をしてきた立川支部の支部長と幹事会、「理由を明示せよ」とFAXしましたが、まだ返事はありません。たぶん、理由を言ってくることは無いでしょう。何か言ってきたとしても「理由を述べることは差し控えさせて頂きます」でしょうね。
それについては「幹事会の合意」でなく、現福本支部長と前山田支部長(誠和計画社長)の判断だと思われます。こいつらは、このメールをくださった方が話をした経営者と同じ価値観とレベルですね。
百歩譲って、末端の会員業者がAD付き広告を打っていたりADを手にしていても、支部の役員の会社は自重するのが当たり前。率先してやっててどうする、という話です。痛いところを突かれたら自己保身に走って無視して逃げ回る・・・、それが役員のすることですかねえ
さて、私のほうもそろそろ本部と東京都の全支部に「事の顛末」のFAXを送る準備をしようかな・・・。
AD問題、不利益を被る可能性があるのが消費者ですよね。この問題を業者に提言しても聞く耳を持たないと思います。であるならば、「正しい賃貸物件(不動産屋)の選び方」的なサイトを立ち上げ、そこで部屋選びのノウハウを伝授するとともに、不動産屋が薦めてくる物件(AD付き)の意味と注意を喚起するのは如何でしょうか。このサイトは現役不動産屋が管理しますが、広告を一切つけず中立的な立場を維持します。地方によって、敷金礼金保証等の仕組みが異なると思うので、これも網羅すると引越の参考になると思います。消費者が賢くなれば、今まで知らなかったAD問題も周知されることになるのではないでしょうか。
サイトを立ち上げる(レンタルサーバーを借りる)費用は年間数千円から可能です。デザインも無料のテンプレートを使えば、安上がりです。あとは、このサイトを宣伝する事ですが、これは「悪徳不動産屋の...」アクセス数からして、問題ないと思います。
どうかな。
とても建設的で有益な提言を有り難うございます。ぜひ検討させて頂きます。
業界は聞く耳を持たないと思います。今まで仲良くしていた業者さんも、私がADに異論を唱えるようになってからというもの疎遠になっていたりして・・・。事はADに止まらないのですが・・・。
だいたいが自浄作用も持たない団体が公益法人なんておかしいんですよ。国交省にも都庁にも電話しましたが、違法性の認識はしているものの、取締りには二の足を踏んでいます。アットホームなどの広告媒体が広告料(ADとは表現していません)という欄を設けているのは業界に迎合しているだけで、バラキさんが仰るように、ADにしても礼金の上乗せにしても、消費者の不利益になるものですし、当事者である業者が喜ぶだけで業界の将来にとってはマイナスにしかなりません。
それが解からないならアホですし、解かっててやってるならクズです。そういう奴らが役員に就いている団体って、ナンなんでしょうね。国交省や都庁(各都道府県)なんかとの癒着も酷いものですよ。
できるだけ早い機会に前向きに検討させて頂きます。たぶん、私にそう提案してくださったということは、依頼があればバラキさんはご協力くださるおつもりなんですよね。その節は宜しくお願いします。
追求することが使命である。
大家も早く賃借人が決まるのであるから、お互いに利点がある。
すばらしい、理屈です。しかし、この理屈、“へ”が付きます。
つい最近、このような考えで業界が大変になったことがあります。
それは食品偽装問題です。
阪急阪神ホテルズや東京ディズニーリゾートホテル等々で相次ぎ発覚した、
大手ホテル・百貨店レストラン等のメニュー表示における、産地や食材の
種類に関する虚偽表示・偽装表示です。
どこかの社長が、これは“誤記”だと言って、火だるまになってました。
消費者も安くておいしければ、少々名前が「芝えび」が「バナメイエビ」に
なっていても関係ない、という自負なんでしょう。出てきたコック長も
業界では同じなんだ、と言ってましたよね。
結果は、どうなったかは、ご存じでしょう。
さて、この事件は、暇で記事に飢えていたマスコミが知って、大々的に
違法だと、騒いだからです。
このADも同じでしょう。誰か、賃借人が、違法ADのおかげで、高い賃料
払っていると、さわげば、いいのです。
でも、そのサイトが検索の上の方に来ないと、多くの消費者に見てもらえません。これには、本ブログの読者の協力が必要です。あちこちで紹介して頂き、リンクを多く張って頂ければ、上位に表示されます。「akutokufudosan.com」取得しましょうか。
これ、賃借人が「その分、高い賃料を払わされている」のでなく、「賃借人が家主経由で不動産屋にボーナスを払わされている」というのが実態です。
この役員は「(家主に)強引に払わせているのではない」と言っていますが、「ADを付けないと早く決まらないよ」と勧めている(強要している)のは事実です。しかも、「誰にも実害がない」と開き直っていますが、そんなことはありません。本来なら家主さんに入ってくるハズのおカネです。不動産屋に不法に報酬を支払うなら、その分で部屋の設備を良くしてもらうほうが理に適っています。
私はこういう屁理屈を言ってADに走る業者の経営者、人間のクズだと思っています。うちの立川支部の前支部長も次期支部長も、役員でありながら率先してAD付き広告を打っていて、その件で質問されても回答拒否・・・、クズを通り越して糞(クソ)ですね。ウ〇コ以下ですよ。
では、ご協力、宜しくお願いします。
「akutokufudosan.com」の取得、いいですねえ。近いうちに立川のガストか国立のラーメン店で打ち合わせしましょう♪
サイトを立ち上げ情報を集約することにより、物事の本質がよりわかりやすくなると思います。
不動産業界に自助浄化作用を持たないとまじめに仕事をしている人にとっても本当によくない事態になってしまうと思います。
飯田橋の情報をブログに載せている支部長が取引主任者を取引主任士にするなんて馬鹿げた政治活動を率先して行ってる場合ではないでしょう。やはり正しくあるべきです。
本当にしなくてはならないことを忘れてしまった、或いは知らない支部、本部の役員によって業界はおかしくなり、業者間情報を生業にしているアットホームは知らん顔してへいぜんとして金儲けをして〇●をしている。こんなのでいいんですかね。
南多摩支部長に関しては、本当に論外でして、毒にも薬にもならないタダのアホだと思っていますので、私は問題にもしていませんね。問題の本質など全く考えず、勝手な思い込みだけであちこちにクレームを言ったり批判していて、後で恥をかくこともしばしばで、誤解していたと解かってもマトモに謝罪も出来ない人ですね。東京都の全支部の中でも最もレベルが低い支部長でしたね。
で、ADに関してはアットホームも罪深いですね。自分たちの金儲けの為にADを追認して協力してるのですから。企業倫理など持たない会社だと私も思います。
AD問題は私のライフワークにしようかな、と思っています。もっとも、これが全廃されても、また新たな抜け道を思いつくのが不動産業界でして、ほんと、公益法人なんてとても言えませんね。
話の腰を折るようで申し訳ありませんが・・
手数料100%借主負担で客付業者が手数料を全額頂戴すること自体おかしな話です。
本来は折半です。これが基本です。
ただ、現在東京で手数料折半でやっている業者はどのくらいあるのでしょうか?
このような状態だからADが発生してしまったんです。
私の考えでは・・
賃貸の仲介手数料を借主貸主「双方から1ヶ月以内で合計2ヶ月以内」に改正→業法改正は必要なく、国交大臣の告示を変更するだけで済みます。
そのかわり業法違反に関しては徹底的に取り締まりします(もちろんADも禁止)
いまや、賃貸仲介と言っても、店頭に張り紙をするだけでなく、ネットへの登録、業者間情報の公開、そして、契約前の重要事項の内容も多岐にわたり、調査項目も多く、説明時間も長時間にわたり、契約書の中身も相当変わってきています。
このような業務を責任もって行うには、それなりの報酬は必要だと思います。
「あっちの業者は手数料半額ですよ!」と言われることがありますが、「それでよかったら、どうぞそちらで決めてください。そのかわり別な費用が発生するし、入居後どの程度面倒を見てもらえるかはわかりませんけど・・・」「当社は手数料1ヶ月分の仕事を責任もってしているんです」と答えています。
政治的に動くのであれば、名称変更だけの意味のない取引士実現よりもこちらの方を優先していただきたいと思います。
賃貸業界では、不動産業者(取引主任者)の責任においてやりたいことはたくさんあります。
これらを獲得するためにも自らが襟を正し、誰にでも認められる業界にしていかないとダメだと思います。
「これら」・・とは、例えば、
家賃滞納者に対する明け渡し権限。
月極駐車場長時間不法駐車に対する撤去権限。
迷惑行為に対する・・
等々たくさんあります。
思っていたことばかり勝手にコメントして申し訳ありませんが、少しでも不動産業界が良い方向へ発展することを願っている一人です。
非常に正鵠を射たコメントを有り難うございます。何から何まで、まさに仰るとおりであります。
20年ほど前に、客付け手数料は折半から100%に変わり始めました。客付け業者に100%渡してしまえば元付け業者(管理会社)の取り分はなくなります。そこで、広告代という名目で家主さんから1ヶ月分をバックしてもらい、管理会社も実質的に100%の手数料を得るようになりました。
そもそも、それが業法違反です。借主が納得すれば借主から1ヶ月分の仲介料を全部貰っていいことになっていて、長く貸主は手数料を負担していませんでした。この「借主が納得すれば」というのは、借主に「本当は貸主と借主が折半なんですが、家主さんには手数料を支払う慣習がありません。申し訳ないのですが借主さんが1ヶ月分を出して頂けませんでしょうか?」と訊いて、「けっこうですよ」という回答を頂いて初めて「借主が納得した」ということになります。
精算書を渡して、重説の下にある「説明を受け、仲介料として1ヶ月分支払います」という署名捺印を貰う、ということで「借主が納得した」ということにしていますが、それは間違いです。それは「借主が知らない」ということに他なりません。
実は、私は当初、そういう説明をちゃんとしていました。お客さんの100%が納得してくれましたが、一人だけ、月中に「月末で退去する」との連絡をしてきた男が、「解約予告は1ヶ月前になっているので1ヶ月先まで家賃が掛かりますよ」と説明したら、「アナタ、仲介料は本来半分と言ってましたよね。だったら都庁に『そんな説明は受けてなくて支払わされた』と言いますよ」と言われまして、ちゃんと説明していても逆用されるなら説明するのは止めよう、と思って止めました。
なぜなら、私のような説明をしている業者がいるワケがなく、都庁もおそらくそういう認識だと思いますので、いくら私が「ちゃんと説明して了解を得た」と言ったところで信じてくれないだろうな、と思ったからです。
なので、私も今は業法違反をしています。ただ、業協会の顧問弁護士さんも「折半で経営が成り立つ不動産会社は無いもの。法律が現実に追いついていないのだから、法律を改正するよう働きかけるべく努力すべき」と仰っていて、全く同感です。
なので、客付け100%で、管理会社は広告代としてバックを受ける、というのは現状では仕方ないこととは思います。ですが、それ以上にADなどを求めるのは欲のかき過ぎかと思います。
<<賃貸の仲介手数料を借主貸主「双方から1ヶ月以内で合計2ヶ月以内」に改正→業法改正は必要なく、国交大臣の告示を変更するだけで済みます。
そうでしたか、それは目から鱗ですね。業協会の幹部が、どうしてそういうことに着目して国交省に働きかけないのか不思議ですね。たぶん、やりたくない事情が有るんでしょうね。
<<政治的に動くのであれば、名称変更だけの意味のない取引士実現よりもこちらの方を優先していただきたいと思います。
それも全く同感です。ただ「主任者」を「士」に替えることにどれだけの意義があるのか、順番が違うだろ、と言いたいですね。
とにかく、我々の仕事はサービス業務が多すぎます。プロがプロの知識と経験を生かして仕事をしているのに対価を得られないのがおかしいのです。でもってADに走る・・・、それを業協会の幹部も国交省や都庁の不動産業指導課(免許権者)も知っていて知らん顔している・・・、職務怠慢ですね。
こういった歪を正さないと、本当に不動産業に未来はありません。自分のことばかり考えている役員が何人集まっても何も変わらないどころか益々あらぬ方向に進んでしまいます。
みんな呆れるくらいレベルが低いんですよ。うちの支部だけではなさそうですが・・・。
荒療治が必要なんでしょうかね・・・。
建設的なご意見、有り難うございました。