2014年03月28日

袴田事件の再審が認められた

袴田事件」、事件の名前くらいは聞いたことがあっても、内容までは覚えていない人が多いだろう。

今後の流れについては以下のFNNニースの動画を参照して頂きたい。

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00265521.html

私はずっと以前から「この人は真犯人ではないのでは・・・」と思っていたし、今もそう思っている。

再審が決定されれば、まず無罪になると思うが、1980年12月に死刑が確定してからの33年あまり、毎日毎日「今日はお迎えが来るか」と怯えていたであろう心情は想像を絶する。先日一万円札を老人の目の前に落としてくれた天も、一方で「人間社会を理不尽なくらい不平等に創っている」と分かる。

既にDNA鑑定で無実である(証拠は捏造された可能性が高い)と判っているようだが、昔の警察や検察は権力を嵩にきて、無実の人を真犯人に仕立てていたことも結構あったのではなかろうか。ただ、我々の業界と同じで、一部の人が悪さをすると「全部がそう」と思われてしまうものなので、日々真面目に務めている人のほうが圧倒的に多いことは忘れてはならないだろう。今とは時代も違うし・・・。

もっとも、警察官からすれば「不動産屋と一緒にされたくない」ものとは思う。不動産屋のほうが遥かに汚いのは私も承知しているから。

静岡地裁が死刑囚である袴田被告の釈放まで認めたのは異例のことで、英断と言えるだろう。

こういうことがあるといつも思うのだが、真犯人は今頃何をしているんだろう。自分がしたことで無実の人が死刑になっても「ああ、良かった、助かった」でお仕舞いなんだろうか・・・。事故とか病で即死状態でないなら、死ぬ前に「私がやりました」と名乗り出ても良さそうなものだが、人を何人も殺して今まで沈黙していた人間が名乗り出るワケないか・・・。「名乗り出てほしくない」人たちもいるだろうし。


その昔、今から10年くらい前、ブログを始めた頃、私はこんな記事を書いていた。

http://akutoku.seesaa.net/article/2668979.html?1395956434

後半の部分で(一番下ではない)似たような冤罪裁判に関して、私は無罪釈放となった男の記者会見での目を見て、「この男は真犯人」と確信していたことを書いている。今回とは逆である。

袴田さん、娑婆に出て、これからどれだけ人生を取り戻せるのだろうか・・・。建物も家電品も制度も、世の中が変わりすぎていて順応などとても出来ないかも知れないし、健康でもないだろう・・・。

無罪が確定したら、国として充分な補償をして頂きたいものである。



 記事の最後にある「国として」は誤りでした。正しくは「当時の関係者が」ですね。  (3/29追記)

posted by poohpapa at 07:03| Comment(6) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
小野悦男 首都圏 女性連続殺人事件ですか。
この時、懲役6年の拘留日数に対して、小野には3650万円が国から支給されたそうですから、袴田さんにはもっと十分な補償がでると思います。

袴田も最初の言葉が、”うそだ”といったのは、もういつ死刑執行されてもおかしくなかった声なんでしょう。毎日、死の恐怖とはかわいそうです。

最近の警察も誤認逮捕が多いですね。大阪でもよく聞きます。しかし、証拠品の捏造は反対に犯罪として捕まえるべきではないでしょうか?

目、リンカーンの言葉をよく思い出します。
”40歳過ぎたら男は自分の顔に責任がある”これって、顔かたちではなく目のことでしょう。。。。



Posted by たか at 2014年03月28日 08:53
2004年の記事は、文章が今より丁寧ですね。(笑
コメントもその影響を受けているのか、みんな上品です。

「袴田事件」については、ちょっとググっただけでも警察の捜査が杜撰な印象を受けました。
辻褄の合わない自白以外の物的証拠のない冤罪の場合、警察や検察の責任はどうなるんでしょうね。
税金で賠償するだけでは納得いきませんが…

>不動産屋のほうが遥かに汚い
税金が投入されているので、警察官・検察官の方が遥かに汚れています。
生活の糧として収入の対価分だけ働こう、という志の公務員は哀しいですね。
Posted by ハリケーン at 2014年03月28日 11:35
自分は、この手の話を聞いていつも思うのは、捜査員に「この落とし前、どう、つけるんなら!?」という事です。勿論、彼等は個人の資格に於いて仕事をしている訳ではありませんが、国家権力などと、一括りにされると、その集団の中で一億総懺悔状態が発生して、その次には自然災害扱いにでもなってしまうようで嫌なのです。現場の人間の個人的資質が事を左右している筈なのです。突き詰めれば、こいつとそいつと、あいつが悪い、と、言い切る事ができると思うのです。
Posted by B.C.POOR at 2014年03月29日 03:32
たかさん、おはようございます

まあ、充分な、というか多額の補償金が出たとしても、残された僅かな人生でどう使えるのか・・・。

お姉さんと一緒に温泉にゆっくり湯治に行くくらいしか出来ないんじゃないでしょうか・・・。

小野に3650万円も支払われていたのですか・・・、そりゃあ味をしめますよね、あの男。

ネットでは被害者の長女の犯行ではないか、と言われてますね。警察は功を焦ったのと面子に拘ったのが間違いで、当時の警察や検察は「でっちあげで一人吊るすことになっても我々の権力を護ることのほうが大切」くらいにしか考えていなかったのでしょう。職業的な差別もあったのかなあ・・・。

もう生きてない人も多いでしょうが、当時の警察官や検察官は裁かれなければなりませんよね。

Posted by poohpapa at 2014年03月29日 06:25
ハリケーンさん、おはようございます

<<2004年の記事は、文章が今より丁寧ですね。(笑

そうですね、最近は「バカ」「死ね」「ぶっ殺すぞ!」ばかりですもんね、って、違うでしょ!?(*^^)v

単に文章が敬体か常体かの違いだけですよ。ただ、昔のコメント主さんは気品があったなあ・・・(ぷっ)

これ、誤認逮捕とかいうのでしたら個々の警察官の責任でなく単なる間違いですが、証拠を捏造までして無実の人に自白までさせて犯罪者に仕立て上げたなら、もう立派な犯罪行為であって、それを国家が税金で補償するのは納得いきませんね。個々に責任を取ってもらいたいものです。退職金くらいは返上してもらって、ですね。

当時の警察官は公僕という認識が薄くて「自分たちは特権階級」くらいに思っていたのでしょうか。

無実が確定したなら、これから国や警察がどう対峙して謝罪するのか、はとても大切だと思います。

でね、税金こそ投入されていませんが、国交省と癒着して利害を一致させて「やりたい放題」の不動産業界のほうが、残念ながら遥かに汚いものですよ。もちろん、国交省の汚さはその上を行きますが。





Posted by poohpapa at 2014年03月29日 06:38
B.C.POORさん、おはようございます

少なくとも、当時の捜査官や警察官のうち、誰がどう(証拠の捏造に) 関わっていたか、くらいは特定できるハズですから、警察や検察の誤りでなく、個人にこそ責任を取らせるべきでしょうね。

警察や検察庁が問われるのは監督責任であって、補償なんかも(私財を投げうって)個人がすべきものでしょう。国は不足分を補う、というのならともかく、全て税金で補償するのは納得いきません。

あと、裁判官の一人が「無実では」と確信していて長い間ずっと苦しんでいたのは救いですね。

無実が確定しても世間の目は冷たいことと思います。ゆっくり休んで頂きたいものですね。
Posted by poohpapa at 2014年03月29日 06:48
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