2014年04月16日

アットホームは「AD表示欄」をやめる気が無さそう、と見た

昨日、私の店にアットホームの営業部長が今までの経緯(?)などを説明しにやってきた。

平社員でなく、名刺に営業部長と執行役員という肩書が付いているのだから、個人的な意見でなく会社の意見を代表していることになると思われる。本人にその認識があるかどうかは別にして、である。

1時間ほど話をしたが、結論から言うと「アットホームは今のままAD等の表示欄を残したい」ようだ。不動産屋以上にADを正当化しているし。

一番印象に残っているのは「建設省(当時)の告示によれば、家主からの依頼で広告を打った場合、その広告料は依頼主に請求できることになっている」「ルールに則って、少しでも早く空室を埋めたいオーナーからの要望で広告料を出してもらうのは違法ではないのでは」という言い分。

???、である。本人も「屁理屈かも知れなませんが」と前置きしていたが・・・、完全に屁理屈である。

たしかに、家主からの特別な依頼があれば広告代は家主に負担してもらうのが当然だが、それはあくまで実費でなければならないもの。紙媒体の広告で広範囲に業配を頼んでも、せいぜい3万くらい。例えば20万の貸家の広告を打ってAD100%なら差額は17万。しかも、それを「広告を打った管理会社」がもらうのでなく客付業者がもらうのがADである。全くスジが通っていない。

ちなみに、家主からの特別な依頼というのは、「うちのアパート、なかなか決まらないようだけど、どんな広告を打っているのか」と問い合わせがあって、「それならもっと広い範囲に広告を打って欲しい」とか「広告の写真をカラーにして出してみてほしい」とかの要望があったケースを指しているもの。

だいたいが「オーナーの要望で」と言うが、オーナーが自分から「ADを付けて広告を打ってくれ」などと言うワケがない。管理会社が「今は空いてしまうと半年一年決まらないなんてことはザラだから、業者に張り切って案内してもらうためにADを付けたほうがいい」と唆して(そそのかして)いるに決まっている。

ADを付けてもそれは客付業者に渡ってしまうが、管理会社も「早く決まれば、広告代名目で早く仲介料が入ることになる」というメリットがあるし、自社が客付業者の立場に廻った時にはADがもらえることになるから、不動産業者にとっては全部の物件にADが付いていたならホクホクである。

アットホームはそういう不動産会社の心理(欲とも言う)に乗じて、より多くの広告依頼をもらおうとしているのに過ぎない。その為に、不動産会社よりヒドイ屁理屈でADを正当化している。

今月中に「役員会で取り上げるかどうか」を検討してもらい、5月16日までに役員会での結果を報告してくれるよう伝えた。営業部長は「5月末まで待ってほしい」と言っていたが、これくらいのことでそんなに時間が掛かるワケがない。単なる時間稼ぎでしかない。

以前は、「差別用語をどうするか」で結論が出るまでに1年以上も掛かったんだとか・・・。アットホームの経営者も役員も馬鹿ばっかり。経営者と役員を全員リストラすればさぞかし優良企業になることだろう。

もし「役員会で取り上げない」或いは「取り上げたがそのままAD表示欄を継続する」という結論になったら国交省や都庁、広告媒体の会社を相手に「不法なADを(知っていて)放置したり加担した責任と、それにより業務に支障が出ている」ということで訴訟を起こそうと思う。幸い、先日まとまった売買の仲介料が間もなく入金になるし、私が贅沢するよりおカネが生きる。そういうことで使うのは全然惜しくない。

訴訟を起こしても、受けた不利益の算出の根拠が不明確なので訴訟そのものは私が負けることになるかも知れないが、それでも訴訟を起こされたことでアットホームなどの信用は大きく損なわれるだろう。そうなれば改善せざるを得なくなるもの。そこまでされなきゃ動かないのは情けない話だが。

言うまでもなく、私が今やっていることは、本来、業協会の本部や支部の役員たちがすべきことである。

アットホームに対しては結論待ちだが、もちろん、その間、私はボーっと待っているワケではない。



 これからモーニングを食べにガストに行ってきます。コメントの返信、少々お待ちくださいわーい(嬉しい顔)
posted by poohpapa at 06:37| Comment(9) | 不動産業界(全般) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
やっとアットホームが現れたのですね。
しかも、単なる営業部長ではなく執行役員の肩書付きの人物ということですが、記事に記載されているその人物の発言には自分の役職を理解できていないのではないのかと思います。
執行役員とは
「企業で実際に業務を執行する役員。業務執行とそれを監督する取締役を分けることで,監督機能の強化と意思決定の迅速化を図る。」
意思決定を迅速化するためにある役職なのに一か月もかかる。会社として機能しているのだろうか?
アットホームとしてはADが自社の広告から無くなると存在意義がなくなると思っているのだろうか?
自社が生き残れば何があっても問題ないということを明言したと言わざるを得ないということだろう。
消費者は、アットホームのコマーシャルなどを見てメジャーな企業、優良(?)企業と思うかもしれないが、大きな間違いだと気が付いてほしい。
Posted by この道 at 2014年04月16日 08:13

ついに出てきました。やっぱり、思った通りの結論でした。もち帰って相談する
というやつです。

広告費は実費精算ですよね。ちゃんと、宅建の試験にでてるでしょ。


執行役員といっても、社長のカバン持ちでしょう。権限などありません。たぶん
ややこしい事言っている奴がいる。と告げ口して終わりでしょう。
結論はでませんね。

何故なら、儲け口を易々と手放す気はないでしょうから、情報提供会社である
アットホームにとっては、ADは大きな収益源でしょう。

ちなみに、アットホームのホームページの一番下に以下のことが書かれてます。
 ↓
アットホーム(株)は、不動産公正取引協議会賛助会員です。
このサイトは「不動産情報サイト事業者連絡協議会」が定める情報公開の自主規
制ルールに則ったサイトとして承認されています。

朝から、ガスト????。。なんてのんきなのだ、、と思ったら今日は、休み
ゆっくり休んでください。
Posted by たか at 2014年04月16日 08:38
この道さん、こんにちは

ハッキリ言って、電話で済む用件でしたね。わざわざ肩書の付いた方にお運び頂かなくても良かったのでは、と思います。建前は「今までの経緯を説明して私の話を聞く」ということですが、ただ聞くだけで、持ち帰って検討する、ということなので、「何しに来たの?」くらいの感じです。

アットホームは出向くことで「誠意を見せた」つもりでしょうが、逆効果になることもあります。少なくとも、手ぶら(手土産のことではありません)で来るのでなく、直ぐに話が前進するような材料を何か持ってこなければ、と思います。

実は、お昼に毎速がいつもどおり図面を届けてくれましたが、丁寧に「ご迷惑をお掛けしています。課長からお話は伺っております」とお詫びを言われました。アットホームより、傘下の毎速のほうが「どう対処すべきか」をよく知っています。

これ、アットホームの役員全員と毎速の役員全員を交換したほうがいいのでは、と思ってしまいました。アットホームの営業部長も当然に上からの指示で来ているハズですから。

まあ、月末までに「役員会で取り上げるかどうか」が先ず決まるようですから、そこまでは待ちます。これくらいの問題、サッサと決めれば良さそうなもので、アットホームは往生際が悪いですね。
Posted by poohpapa at 2014年04月16日 12:20
たかさん、こんにちは

不動産業界に特化した広告会社なんですから、宅建業法には精通してなければなりませんよね。

中途半端な知識で「合法だと言えなくもないのでは」などと屁理屈をこねるのが解かりません。一方で、我々が広告を依頼する際に「日当たり抜群」などという表現の「抜群」という言葉は根拠が明確でないから使ってはならない、てことになっています。

根拠が明確でないどころか、どう考えても不法行為のADを黙認しているのですから、それでアットホームがどんな会社なのかが分かろうというものです。

<<アットホーム(株)は、不動産公正取引協議会賛助会員です。
このサイトは「不動産情報サイト事業者連絡協議会」が定める情報公開の自主規
制ルールに則ったサイトとして承認されています。

なるほど・・・、不動産公正取引協議会に捻じ込む、という手もありますね。参考になります、有り難うございます。

ところで、ガストのモーニング、なかなか充実してますよ。ランチと違って混んでいませんし、落ち着いて食事できて私は好きですね。新聞も用意してあります。持ち帰りOKなんです。近くにありましたら是非お試しください。ただし、新聞の提供はこちらの地域だけかも知れませんが・・・。

ゆめゆめ、お姉さん目当てではありませんので念のため(*^^)v

Posted by poohpapa at 2014年04月16日 12:32
これだけ、ADというものが業界で慣習化するのであれば、不動産政治連盟は合法化すべく、法改正を運動目標にすべきであろう。もうひとつはお客様からの手数料は禁止にすればよい。もの買いに来たあるいは借りにきたお客様に手数料までもらうのはおかしい。貸ビル業など賃貸業を行うものが自分で客を探す代わりに仲介業者に委託しているのであるから貸主が手数料を払うのが当然でしょう。それを、消費者に負担させえることは今の時代に筋が通らない。すでに、多くの業者が手数料ゼロを謳うのは必然とおもいます。
Posted by nakajima at 2014年04月16日 12:42
持ち帰りOKなのは、新聞ですか?。。。

Posted by たか at 2014年04月16日 13:01
不動産公正取引協議会のホームページでは、違反した企業(匿名)に
対して、指導した内容が公表されてました。。。

Posted by たか at 2014年04月16日 13:22
nakajimaさん、こんにちは

どうも、nakajimaさんのご意見は公正さに欠けて偏っているように思いますね。

<<これだけ、ADというものが業界で慣習化するのであれば、不動産政治連盟は合法化すべく、法改正を運動目標にすべきであろう。

それだと、みんな大麻を吸ってるんだから、いっそ合法にしたら、と言うのと同じことになります。

<<もうひとつはお客様からの手数料は禁止にすればよい。もの買いに来たあるいは借りにきたお客様に手数料までもらうのはおかしい。貸ビル業など賃貸業を行うものが自分で客を探す代わりに仲介業者に委託しているのであるから貸主が手数料を払うのが当然でしょう。

では、不動産屋に「予算に合う良い部屋を紹介して欲しい」と依頼したお客さんが不動産屋に手数料を払わなくていい根拠は何でしょう?

どこかの不動産屋に行って、「手数料は貸主が払って当然だから私は払わない」と主張してみてください。審査が通らないだけでなく、100%「他に行ってくれ」と言われるでしょうね。

今の時代に、と言いますが、いつの時代でもダメなものはダメなんですよ。自分に都合よく物事を解釈して主張していたのでは、いいご縁にも恵まれませんし友だちも去って行くことでしょう。

キツイことを言いますが、nakajimaさんは周りから浮いてませんか?

私には、もしnakajimaさんの意見に賛同して集まってくる人たちがいたとするなら、碌なモンじゃない、と思えますね。
Posted by poohpapa at 2014年04月16日 13:26
たかさん、こんにちは

はい、合意があればお姉さんの持ち帰りもOK・・・、なワケないでしょ!(*^^)v

後で、不動産公正取引協議会のホームページを見てみます。有り難うございます。
Posted by poohpapa at 2014年04月16日 13:44
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