2014年05月05日

中央線の車内での二組の親子連れ

どうにか風邪を治して岩手に行ってきました。二泊三日ですが正味の滞在時間は41時間というトンボ帰りの帰省です。世話してくれる人はいますが、それでもずっと、今頃は「おかあちゃん、どこに行ってしまったんだろ・・・」と不安になっているに違いないノルンのことが気になって落ち着きませんでしたね。

往きの新幹線は18席の座席数に対して乗客は8名、帰りは3割程度の乗車率でガラガラでした。今日あたりから本格的な帰省ラッシュが始まるようです。

で、往きの中央線と帰りの中央線で見かけた二組の親子連れについて、忘れないうちに書いておきたいと思います。東京駅に向かう中央線はお昼近いこともあって立川から座れましたが、途中の中野駅で2歳くらいの女の子を抱っこした若いお父さんが乗ってきました。少し離れたところに立っていましたが声を掛けて座ってもらいました。すると、その若いお父さん、丁寧に礼を言って私と代わり、東京駅で降りる際にも改めて礼を言い、さらに抱っこしていた娘さんにも「おじちゃんに有り難うって言いなさい」とまで言っておりました。もちろん、そこまでして頂かなくてもよいワケで、かえって恐縮してしまいました。

いっぽう、帰りの東京駅で、中央線に乗る際、一本見送って並んで座りましたが、発車間際に4歳くらいの女の子の手を引き、1歳ちょっとの女の子を抱っこした若いお母さんが乗り込んできました。

一本見送って並んで座らないのですから「直ぐ降りるのかな、せいぜい新宿あたりで降りるのかな」と思っていましたが、正直、目の前に立たれるのは辛いものがあります。こちらも荷物が多くて膝の上に抱えていたりしていて、それでも他人の目には「冷たい人だ」と映るかも知れません。途中の「お茶の水」あたりから乗ってきた人にはそう思われてしまうものでしょう。私も子育て中に経験していて、子供を抱っこして電車に乗る辛さは解かっていますからいつもなら代わりますが・・・、代わりませんでした。

座って帰りたいなら自分が少し努力すれば座れるのですから、まあ自己責任ですね。そうであっても人様に迷惑や不快な思いをさせることになるなら、自分が必要なくても気を使わなければ、と思います。

直ぐに、私の隣に座っていた60代半ばのご婦人が席を譲りました。席を譲られた若い母親、なんと、自分が座らず4歳くらいの娘に座らせたんですね。それには、席を譲ったご婦人も「え??」という顔をしていました。まるで解かっていないんですね。私も「おいおい」という思いでいました。

さて、その親子連れがどこで降りたか、と言うと・・・、



なんと、国立駅です。

東京駅からは45分です。急いでいるふうにも見えませんでしたし、どうして東京駅で並んで座らなかったんでしょう。小さな子供を抱っこした親子連れが乗ってくれば常識ある人なら席を譲ります。これが始発の東京駅からでなく途中駅から乗ってきたなら仕方ありません。誰かに席を譲ってもらうつもりなんかなく乗り込んできたのかも知れませんが、だとしたら、ご婦人から席を譲られても辞退して欲しいものです。もっとも、それだと目の前で座っている我々が他の乗客から冷たい視線を浴び続けることになりますが。

自分はそれで良かったり、そんなつもりはなくても、人様に気を使わせてしまうことは多々あります。席を譲ったご婦人はさぞかしガッカリしたと思います。下手すれば、誰かがもう一席譲らなければならなくなったりして・・・。「こんなでは碌な母親にはならんだろうな・・・」と思いました。母親だけでなく、こういう母親に育てられた子供も、ですね。

私がもし東京駅から一つ目の駅の神田駅から子供を抱っこして国立駅まで行くとしたなら、急ぎでない限り東京駅まで戻って並んで座るでしょうね。御茶ノ水駅から乗るのであればそんなことはしませんが。

私もずっと以前、東京駅で並んで座ったら発車間際にお年寄りが目の前に立ったので席を代わったことがあって、一日の仕事を終えて帰宅するところだったので、正直辛かったですね。シルバーシートのほうに行ってくれよ、と本音では思いました。もちろん、電車の座席は全てが優先席なんですが。その時はお年寄りは荻窪駅で降りましたが、その後はもう座りませんでした。年寄りであっても始発駅から乗るなら(若い人の善意をあてにすることなく)ちゃんと並んで座るべきだと思いますね。ドアが開いてワッと乗り込むのが危ないし嫌だ、ということもあるでしょうけど、東京は「我先に」にはなりませんから。

そんなワケで対照的な二組の親子連れの話でした。



posted by poohpapa at 07:45| Comment(4) | エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
poohpapaさん、お帰りなさい。

中央線は東京駅始発なので、1本待てば確実に座れます(たまに、神田駅から乗ってきて、そのまま座っている人もいますが)。なので、その親子は座りたくない理由があったと思いましょう。でも、その環境、居心地悪いですね。

先日の記事で、奥様の同級生の半分が独身であるという事実。これ、ショックですね。こんなこと言うと怒られそうですが、震災で働く場所がなくなったと言われていますが、元々若い男性が働ける仕事がない過疎地だったのでしょうね。復興関係で仕事は増えていないとおかしいのですが、先日仕事で行った郡山の賑わいは以前と変わらず寂しかったです。儲かっているのはパチンコ屋だけかも。
Posted by バラキ at 2014年05月05日 11:43
バラキさん、こんにちは

事情を知らない人からすれば、小さな子供を抱っこしている母親が目の前に立っているのに席を譲らない冷たい人、としか見えませんよね。周りにいる人たちにそういう誤解を受けさせないようにする配慮は必要かな、と思いますね。

もし辞退されたとして、そのまま前に立たれるのは嫌なものですね。でもって、子供に座らせる・・・、何を考えているのか解かりません。

譲ったご婦人は新宿で降りました。もしずっと先まで乗っているなら譲らなかったかも知れません。あるいは、その親子連れは東京駅から並んで座らなかったのですから「直ぐ降りるもの」と踏んで代わったら国立まで行かれてしまった、なんてことであれば腹が立つでしょうね。

私は、基本的に席を譲ったら、その場を離れるようにしています。今回(往きで)はうちのも一緒でしたので前に立っていましたが、目の前に「席を譲ってくれた人」にずっと立たれるのは辛いものだと思うのです。席を譲るほうにもそれくらいの気配りは必要だと思いますね。

同窓会・・・、半数くらいは独身者の集まりでして、なんか結婚してるほうが居心地悪いくらいです。べつに勝ち組とか負け組などと思っているワケではありませんが・・・。それでも、とても気のいい仲間たちではあるので楽しい集いではありますが。ナンと言っても、私も参加するのは三度目ですし。

震災の復興、という名目で地元の人たちが働ける場所を作るのも、復興事業の一つだと思いますね。

うちのの田舎も、あまり繁盛してはいませんが、朝早くから営業しているのはパチンコ屋くらいのもので、日没とほぼ同時に商店は閉まってしまい、商店街も人通りが無く、寂しくなります。若者はけっこう都会に出てしまっていますし・・・。益々過疎化が進みますね。無人になった家だけが誰にも使われず残っていたりします。うちのの親族の家も、主が施設(養老院)に入ってそうなっていますし。

訪れる度に寂しくなっていますね。
Posted by poohpapa at 2014年05月05日 14:34
元気になってよかったですね。
音沙汰がないのでで、刺されたのかと、思ってしましました。

席を譲った場合、次の駅でおりて、隣の車両に乗り直します。
疲れていない場合以外、席があいていてもあまり座らないようにしてます。
もうじき、譲ってもらえる年齢に近づいてますが、ヘタに、譲られたら
ショックです。。。。。

Posted by たか at 2014年05月05日 19:47
たかさん、こんばんは

ご心配を頂きましてありが・・・、ん??、刺されたかな、って(*^^)v

私も50代半ばまでは席が空いていても絶対に座りませんでしたね。譲るか譲らなくていいか、くらいの年齢の人に前に立たれて悩むより、最初から立ってたほうが気楽なもので・・・。でも歳をとりましたね、空いてれば座るようになりました。

これで、自分が席を譲られるようになったら・・・、最初に席を譲られてから3年くらいは「ああ、大丈夫ですよ、有り難うございます」と辞退しよかな、と思います。

それより、周りに座っている若い人がいるのに前期高齢者の私が席を譲らなくちゃならないくらいに誰も立たない社会って何よ、と思ってしまいますね。
Posted by poohpapa at 2014年05月05日 21:23
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