2014年05月25日

驚いた年寄り

昨日、ふだんは車で行っている調布の家主さん宅に伺うことになっていたのだが、会社を出る時に「今日は運転しないほうが良い(事故を起こすかも)」という予感がしたので電車とバスを乗り継いで伺った。

と言っても、それは往きの話で、帰路は家主さん宅から中央線の武蔵境駅まで歩いたのでバスは省略。アパートの前がバス停だがバスは行ったばかり。普通に歩いて1時間ほどで、いい運動にはなった。

往きは武蔵境と三鷹と吉祥寺の3駅からバスが出ていて、家主さんから「武蔵境からが一番確実かも」と教えて頂いていたが、たまたま立川駅で特別快速に飛び乗ったので三鷹からバスに乗ることに。

既に10人ほど並んでいたので時間表を見ることなく後ろに並ぶこと20分、ようやくバスが来た。並んでいる間、前のほうに並んでいた高齢の男性が私のところまで来て「柱の向こうに並ばないと自転車が突っ込んでくるよ。私は何度も見てるから」と言って、整列し直させられたりした。まあ親切なんだろうけど、私は列からはみ出ていたワケではない。太い柱があって、どちらに立つか、だけの違いだったのだ。見ると、私だけでなく他の人たちにも同様に注意している。仕切るのが好きなお年寄りなんだろう。

で、そのお年寄に私が驚いたのではない。

バスは、神代植物公園で開かれている薔薇の催しに合わせての臨時便で、非常に混んでいた。私は座らずに最初から立っていたが、後から乗車してきた70代半ばくらいのご婦人がシルバーシートに座っていた60代後半のご婦人から席を譲られて「私も直ぐ降りますから」と断っていた。だが、座っていたお年寄は次のバス停で降りたが、立っていたお年寄は直ぐ降りなかったし、空いても座らなかった。

遠慮しただけなのか、私のほうが若い、という女のプライドだったのか、は解からない(*^^)v

バス乗り場には係員がいた。列が長くなっていて、後で乗り込むお年寄りが何人もいるのだから、最初から高齢者を列の前に並ばせるとか、係員の配慮があっても良かったか・・・。空いてれば代わってあげることも可能だが、混んでいたならそれも出来ない。自分の役割は「案内だけ」と思い込んでいるようだ。

老人が老人に席を代わろうとする・・・、それも、私が驚いた年寄りの話ではない。では何かと言うと、

途中のバス停を出てバスが信号待ちをしていると、ドンドンドンドンと音がする。みんな「何の音??」と思っていたようだ。乗務員が車外に向けてスピーカーで何やら言っていたが、それでも再びドンドンドンドンと音がする。外を覗くと、70歳くらいの男がドアを叩いて「乗せてくれ」と言っていたのだ。乗務員は当然に「バス停でないところから乗せられない」と言っていたようだが年寄りは諦めない。

そのままでは事故が起きかねない。仕方なく乗務員が前方のドアを開けると、乗り込んできた年寄りは乗務員の目の前に、悪びれることなく大きな顔でシルバーパス(高齢者の無料パス)を突き出す・・・。


「馬鹿野郎!」であるパンチ爆弾ちっ(怒った顔)

無料パス分の代金は市からバス会社に支払われているからそれ自体は気にすることはないが、そうであっても、この年寄りは自分では一銭も払っていない。だったらせめてルールぐらい守れよ、である。

こんな年寄りにはなりたくないもの、と思った。いや、昨日の乗客は内心みんな思っていたことだろう。


posted by poohpapa at 05:35| Comment(14) | エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私なら、し○よ爺老害なんだよ!って言ってしまいそう(^_^;)
Posted by よっこ☆ at 2014年05月25日 08:34
よっこ☆さん、おはようございます

初めは何が起きているのか分からなくて、縁石やブロック塀に擦ったのかな、何か事故ったのかな、と思いましたが、バスは停まっていましたし、なワケないなあ、と不思議に思ってました。

ドアの叩き方、尋常ではなかったですね。乗務員、あの状況だと引き摺りかねないんで開けるしかなかったと思います。それでもって、自慢げに、というか「パス、持ってるから」とばかりに乗務員の顔の前にパスを突き出すのを見たら、こういう年寄りは引き摺ってもいいんじゃないか、とさえ思いましたよ。きっと、走り出しても追いかけてドアや車体を叩いてたでしょうね。

昔、何かで読みましたが、バスが発車してしまった後で前方から老婆が精一杯走ってきて、乗客はみんな「何で見えているのに待っていてあげないんだろ??」と思っていたら、ゆっくり老婆の横で停止して乗せてあげた、つまり、老婆が走らなくてもいいように寄っていったワケで、その話を読んで感動しましたが、それとは全く違うケースですもんね。

思い出しても腹が立つ爺さんです。ま、たいていはこういう場合は婆さんなんですけどね(*^^)v
Posted by poohpapa at 2014年05月25日 08:55
poohpapaさん、おはようございます。

先日、出張で沖縄に行きました。出張や観光では、本島内の移動はレンタカーが普通ですが、地元の方の足であるバスを利用してみました(バス網は発達しています)。ちょっと前までは、来たバスに乗りたいときはバス停で手を上げていたらしいのですが、最近では全てのバスがバス停で停車するようになり、その必要がなくなったそうです。バス停の看板に「バスは止まりますので、手を上げる必要はありません」と書いてありました。ただ、沖縄も車社会になっていて、乗客は少なかったです。

そんな、のんびりとしたバスなので、田舎の方に行くと、バス停でないところで手を上げても乗せてもらえるそうです。また、間違えて乗ってしまったお客さんに、運転手が「あなたの乗りたいバスは信号待ちしている、目の前のバスだよ。走っていって乗せてもらいなさい」とアドバイスし、その人は無事乗ることができ、バス内が「よかったね」という空気につつまれた出来事がありました。

東京ではバス停にバスが止まったらすぐに乗りますよね。沖縄ではバスが止まって、乗客は行き先を確認して、ゆっくりと乗り込むんです。沖縄の時間軸がすこし伸びていることを実感しました。那覇市周辺は都会化されてしまい、東京とかわりませんが。

さて、poohpapaさんが遭遇したご老人。私も同感です。東京のバス停の間隔は短く、その路線ならば次のバスは15分以内に来ます(私の地元なので分かります)。お金を払う普通の乗客であっても非常識な行動です。

今日の記事を読んで、沖縄のバスだったら、おじいおばあはバスをたたかず、さりげなく手を上げ、運転手は停めて乗せたかもしれないなと思いました。
Posted by バラキ at 2014年05月25日 09:08
バラキさん、おはようございます

沖縄のバス、いいですね。本土でも田舎のほうに行くと、乗務員が察知して気を利かせてくれますね。私も本来は杓子定規なのは好きではありませんが、このケースは一本待つべきだったと思いますね。

これで味をしめて毎度毎度やられたら困るものでしょう。他の客が「ドアを叩けば乗せてくれる」と勘違いしても困りますし・・・。

乗務員は、もしバス停でないところで客を乗せて、後で誰かが通報なんかして会社に知れると処分を受けますし、何より、事故を避けたかったと思います。バスは混んでいて、ドアを開けても中に入れないくらいで、みんなが詰めてようやく、といった感じでした。

しばし乗客同士が顔を見合わせていましたから、みんな内心、怒って(呆れて)いたことでしょう。

それにしても、東北とか奈良なんかもそうですが、時間がゆったり過ぎていってる地域ってあるものなんですね。沖縄・・・、食事が合いそうもありませんが、それでも行きたくなりました。

あ・・・、路線バス、東京では無理ですが、路線だけ決めておいて停留所を設けない、というのもアリかもですね。東南アジアの乗り合いバスとか乗り合いタクシーみたいに。

Posted by poohpapa at 2014年05月25日 09:35
私のとこよりもう少し山間地に行くとフリー下車区間あります。
予約すると家の前でも乗車できるとか(路線沿いに限る)。
でも総運行数が午前に2本、午後2本くらいだったと。
別方面のバス廃止路線では予約制の乗合タクシーもあります。
・・・東南アジアではありません。
Posted by 陸の孤島 at 2014年05月25日 12:08
陸の孤島さん、こんにちは

なるほど・・・、それでHNが「陸の孤島」なんですね(^◇^)

田舎だと、一日数本、なんてことがありますから、乗り遅れたら大変ですし、「お〜い、待ってくれ」はアリでしょうね。都会ではちょっと待てば直ぐ次が来ますから、下手したら乗務員が叱責や処分を受ける可能性もあるのに、自分の都合で強引に停めて乗り込むのはマズイですね。

そうそう、うちのの田舎の一関市の藤沢町、日曜祝日のバスは2本だけ、しかも午前中で終わりです。なので早めに家を出ます。

Posted by poohpapa at 2014年05月25日 15:04
この記事なんですけど…
いろんなお年寄りの方が登場して、文章の書き方がとっても面白くて
すごいと思いました。
余計なお世話ですが、アメブロとかでブログ書くと大儲けできると思います。
すごく話題になると思います。
Posted by 春菜 at 2014年05月26日 17:39
ちょっと違った視点から・・・。

僕も「こんなご老人」とは関わりたくないのですが、
ご老人と接する機会が多いせいか、
必要に迫られて勉強で得た知識を紹介します。
近年、脳の研究手法が劇的に発達しまして、
脳についていろんなことがわかってきました。

高齢者は個人差が大きいので一概に何歳からとか言えないのですが、
脳の加齢による変化についてです。
脳は部位によってさまざまな機能が分かれているのですが、
加齢に伴って起こる大脳皮質の機能の衰えが現れてきます。

他者の心の動きを類推したり、他者が自分とは違う信念を持っているということを理解したりする機能、
相手の気持ちを察し、思いやり、共感する、
相手の思惑からその行動を予測して自己の行動を制御する・・・
などの人間らしい機能が衰えてくると、
こういった「異常行動」もさもありなん、と思ってしまうわけです。
いわゆる言語コミュニケーション能力が衰えてくるそうです。

高齢者の「ずうずうしい?」と思われる行動に接したら、
「ああ、大脳皮質が衰えているのか、なんらかの脳の病気かもしれないなあ」と思うようになりました。

ただ、顔の表情などを判別する非言語コミュニケーションを司る脳の機能は衰えにくいそうです。
言語でのやりとりはうまくいかなくても、表情は読み取れる、というわけです。

どーしてもこちらの意図を伝えたい時は、
少しオーバーな表情をみせてやると、相手に伝わるかもしれませんね(^^;>
Posted by コロラド at 2014年05月26日 23:33
春菜さん、おはようございます

お褒めにあずかり有り難うございます。そんなふうに仰って頂けるとブロガー冥利につきますね。

私は基本的に、このブログ自体を収益(カネ儲け)のために使わない主義なんですよ。本音では、おカネは喉から手が出るくらい欲しかったりして・・・。カネは持ってても邪魔になりませんしね。アフィリなんかもやればそこそこ小遣い銭稼ぎにはなる、と承知していますが、日々、気ままに思ったことを書き連ね、それを多くの方に読んで頂ける、それだけで十分なんです、本当に。

同様にランキングなんかにも興味は無いですね。ブログを開設し始めた時は凄く気にしてましたけど。たぶん、登録したなら業界ブログとしては上位に入ると思います。昔から変わらずずっと読んでくださっている読み手さんがいて、途中から読み始めてくださる人がいて、去って行く人もいて・・・、それやこれやでこのブログが成り立っているように思います。

えへん!、積み重ねた記事数が現在3799話で、毎日700話〜時に1000話を超える過去ログが誰かに読まれています。頂いたコメント数も来夏あたりには1万に達する見込みで、それが誇りです。

そうそう、ブログをカネ儲けに利用しない主義ではありますが、今年も、ブログをお読みの方から「オタクで部屋探しを」と仰って頂いたケースが5件ありました。そういうのは「ご縁」なので喜んでお受けいたします。確実にうちで決まりますし、凄く有り難いです。

このブログの精神は「演歌」なんです。聴いていて、「うん、解かる解かる、その気持ち」という思いを共有して頂くことで成り立っています。たまに「それは違うだろ」と思われてしまうことも多々あるものでしょうから、それでも次に期待して常連でいてくださる人がいて、去って行く人がいる・・・、格好よく言えば、人生の縮図(でもないか、こんなに書いてたんじゃ^_^;)でありたいですね。

時にキツイ調子の文章もありますが、春菜さん、どうか末永くお付き合いくださいね♪
Posted by poohpapa at 2014年05月27日 07:01
コロラドさん、おはようございます

実に詳細にお書き頂き有り難うございます。先日も、脳科学者(?)の茂木健一郎氏が林修氏の番組で、そんな話をしていましたね、あまりよく理解できませんでしたが・・・^_^;

ただ、痴呆の人は叱らずに褒めたほうが良い、とかの話は参考になりましたけど・・・。

このケース、大阪のオバサンだったら、まだ呆けてなくても「どうせ信号待ちで停まっとるやんか、だったらここで乗せてくれてもええんちゃうの!?」くらいに食い下がったことでしょうね。大阪のオバサンたち、大脳皮質の劣化なんかとは関係なく図々しい気質でしょうから(爆)

この老人のしたこと、「病気や老いだから仕方ない」と許容するか、「非常識」として赦さないか、は難しいところですね。私は「こういう年寄りにはなりたくない」と思っていますから、今から折に触れ「こういうことをしちゃいけない」と何度も脳に擦り込んでいます。効果のほどは解かりませんが。

顔の表情を読み取る能力は衰えない、ということでしたら、それは大いに使わせてもらいます。

乗務員さん、初めてのことでなかったのかも知れませんが、実に落ち着いて大らかに対応していましたね。こういう年寄り、けっこう多いんでしょうかねえ・・・。

人間、誰もが皆いつか通る道・・・、いえ、私も既に足を踏み入れている道かも知れませんね・・・。

Posted by poohpapa at 2014年05月27日 07:24
poohpapaさんがお金儲けでブログをしているわけではないことは、
ブログを読むとよく分かります。
ただ冴えないテレントがブログで大儲けしているのがちょっとむかつくので、
本当に面白い記事を書く方に儲けて欲しいと思ってしまいました。
これからもブログ楽しみにしています(*^_^*)
Posted by 春菜 at 2014年05月27日 10:33
春菜さん、こんにちは

ほんと、有り難うございます。常に春菜さんと同じ価値観であったり喜んで頂ける話ばかりではないとは思いますが、何かお気づきになりましたらご遠慮なくコメントなさってくださいね。

ま、たまに、キツイ反論を頂くことも返信することもありますけど・・・。例えば、キツイご意見を頂いていても、ちゃんと発信者の方のハートが感じられれば腹が立つこともありませんし、こちらも真摯に対応します。何事も「相手のあること」でありますね(^◇^)

そうそう、このブログがご縁で、直接、ではなくてもいろいろ稼がせて頂いているんですよ。

春菜さん、立川までお越しになる機会がありましたら是非お声を掛けてください。食事くらいご馳走させて頂きますので。友達と一緒でもOKです。ま、+1〜2名くらいまでですけどね♪

今後ともどうぞ宜しくお願いしますm(_)m
Posted by poohpapa at 2014年05月27日 12:39
ちょっと補足しておきます。
現在では成熟した脳でも神経細胞が増殖することがわかっています。
これは成人以降における経験が大きく影響していると考えられていて、
経験によって大脳皮質の再構築は老年期でも起こるそうです。

ただ大多数のご老人は環境の変化を好まない傾向にあるため、
一般論的な傾向として「機能が衰える、老化する」という表現を使いました。

そういった人間らしく思考する脳のエリアは、
自分と他者との関係性で発達してきたエリアですので、
常日頃、多種多様な人物や集団と接し、
なんとか事を丸く治めようと思考されている悪徳さんは、
おそらく脳の老化とは無縁だと思いますよ〜。

脳は刺激大好き、特にギャップ大好きですから、
悪く言えば変人とのコミュニケーション、
良く言えば若いお姉さんとのコミュニケーションなんかは、
老化予防には最適かもですね!(^^)
Posted by コロラド at 2014年05月28日 02:44
コロラドさん、おはようございます&再び有り難うございます。

<<ただ大多数のご老人は環境の変化を好まない傾向にあるため、
一般論的な傾向として「機能が衰える、老化する」という表現を使いました。

それは、なんとなく解かりますね。

<<なんとか事を丸く治めようと思考されている悪徳さんは、
おそらく脳の老化とは無縁だと思いますよ〜。

いえいえ、丸く収めよう、などとは思っていませんよ〜。私は波のない静かな湖面にわざわざ石を投げて波立たせるのが好きでして・・・。そうすると(人や組織の)本当の姿がよく分かりますし、問題も浮き出てくるものなので。波のない静かな湖面が、本当に何もトラブルがなくて、のことなのか、誰か(一部の人たち)の犠牲の上に成り立っているのか、が問題なんですね。うちの立川支部なんかは(自称)実力者が力で押さえているだけで、ほとんど独裁ですし・・・。

私は「たぶん老け込まないだろうな」と自分でも思っています。街を歩いていて、キレイな女性を見かけると浮き浮きしますから(^^♪
Posted by poohpapa at 2014年05月28日 09:50
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