2014年06月18日

他人事ではない話

仲良くさせて頂いているお仲間さんの物件を案内した。

値段も手ごろで、部屋自体がそこそこであれば決まるハズの案内であったが・・・、決まらなかった。

1階の二部屋と2階の一部屋が空いていて、先ず1階の部屋から見ようとドアを開けたら南側に建物が迫っていて暗かったので、直ぐに2階に移動。ドアを開けるとカビと下水の逆流する臭いが鼻を突いた。

長く空き部屋になっていたので、排水のU(S)字パイプの水が乾燥して臭いが逆流しているのだろう。流し台とトイレの水を出しておいて、この後の臭いを防いでおいたが、今の臭いは消えない。

そこまではまあ何とかなったのだが、浴室のドアを開けて驚いた。床に乾燥した小バエの死骸が黒ゴマのようにいっぱい落ちていて、蜘蛛の素が張っていたのだ。その状態はお客様には見せずに「この物件は止めましょう」と私のほうからストップをかけた。

管理会社が定期的に巡回していてチェックしていさえすればその物件で決まっていたと思う。だが、それは他人事ではない。当社の管理物件でも、家主さんが同じ敷地にいるのに、自分では窓も開けず、水も流さず、玄関ドアの内側がDMの山になっている物件がある。正直、自分の資産なんだから自分で気を付けていればいいのに・・・、と思う。家主さんは「管理会社の仕事」と思っているだろうけど、募集や更新契約をするのと管理は別の話。管理料を払っていないなら本来は家主さんが自分ですべきこと。

帰社してから管理会社に連絡して状況をお伝えしたら恐縮していた。別の会社だが、逆に以前は当社も連絡を頂いて助かったことがある。同じアパートで管理会社が2社入っていて、当社の入居者でない人物が玄関の前にゴミを散らかしていたのだ。直ぐに家主さんに連絡して片付けて頂いて事なきを得た。

お互いに連絡し合うことで良い管理が出来るし、お客さんにも喜んで頂ける。そういう連絡は業者間で緊密にとったほうがいいだろう。たいていは案内が不調に終われば「関係ない」となるものだろうけど。

posted by poohpapa at 06:30| Comment(4) | 同業者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おはようございます。

見に行った部屋が汚れているとテンションだだ下がりですね。
「ハウス・クリーニング前ですけど、入居前にはクリーニングします。」とか言われても…
Posted by ハリケーン at 2014年06月18日 08:02
ハリケーンさん、こんばんは

そうなんです。我々はプロなので、「これからリフォームしますので」と言われればイメージが湧きますけど、一般の方にとっては目の前の状態が全てなんです。なので、リフォーム業者が直ぐに作業に取り掛かれない時には「先に壁紙だけでも全部剥がしてしまってくれ」と言います。そうすれば、「少なくとも壁はキレイになる」とお客様も分かりますから。
Posted by poohpapa at 2014年06月18日 18:20
こんにちは。

業界あるある話ですね。
私も他社の物件を案内した際は、なるべく水を流してトラップに水をためたり、室内の換気をするようにしています。
そのへんはお互い様かなと思いますので。
ただ、小バエやGが大量にいたら私も早々に諦めます(笑)

随分前から需給バランスが崩れてますが、いまだに部屋余りの現状を理解していない家主さんが多いですね。
毎日とは言わずも3日に1回は掃除や換気をして、お客様にアピールすることが大事だと思うんですが。
自分の物件を愛情を持って管理し、賃貸経営をビジネスだときちんと考えられている家主さんの物件はほとんどが満室で、滞納者や問題児も少ない気がします。
リノベーションやスケルトンリフォームに多額の費用を掛けるよりも、家主さんの意識を変える方が根本的な空室対策になりますね。
Posted by とっとこ at 2014年06月19日 10:53
とっとこさん、おはようございます

とっとこさんのお話、というか、人柄、実に素晴らしいですね。まさに、仰るとおりだと思います。

<<随分前から需給バランスが崩れてますが、いまだに部屋余りの現状を理解していない家主さんが多いですね。

それは痛感します。私も、そのあたりをちゃんと説明したい家主さんが何人かいますが、「この家主さんには説明しても理解してもらえないだろうな」と思ったら諦めますね。説明したら「言い訳している」と思われて逆効果になりそうで・・・。

もう私から管理を降りましたが、過去には、相場より高めの家賃設定を主張されたので値下げをお願いしたら、「なんだ、ずいぶん弱気なんだな!」と怒った家主がいます。そういう問題ではないのですが。

賃貸業はビジネス、との理解をしていない家主さんの物件の管理は疲れますね。ただ、ご高齢であったりして「そういうことが理解できないだろうな」と思える場合は、理解してくれることなど求めません。家主さんも全部任せてくれるのでトラブルも起きませんしね。

<<リノベーションやスケルトンリフォームに多額の費用を掛けるよりも、家主さんの意識を変える方が根本的な空室対策になりますね。

私が10年に亘って3500話以上もゴチャゴチャ書いてきたことを見事に集約して頂きました^_^;

なら、こんなブログ、要らなかったかなあ・・・(滝汗)
Posted by poohpapa at 2014年06月20日 06:57
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