「私の独立裏話」の続編は置いといて・・・緊急に!
昨日の記事で書いた貸家、家主さんと相談して賃料を18万に値下げし、礼1、敷2、という条件で募集をしていたら、都内に18店舗を持つ中堅の不動産会社から問い合わせが入った。
「案内したいお客さんがいるんですが、礼金を乗っけさせてくれませんか?」と訊く。礼金を上乗せして、それを広告代という名目で戻してくれないか、ということで、つまり手数料100%の他に礼金からも1ヶ月分取ろう、ということ・・・、だと思っていたら、ナンと!
「礼3にして、2ヶ月分バックしてもらえませんか?」と言うのだ。
ということは、仲介料1ヶ月(+消費税)と併せて54万9千円を取ろうということになる。貸家一軒を案内して申込書を書かせただけで、私の月給の約2倍の収入を得よう、というのである。
いくら「今は物件がダブついていて家主さんや管理会社が客付けに困窮している」と言っても、人の足許を見るのにも程がある。
やんわり断ると、「なら家主さんに0.5ヶ月分戻すから、ということで家主さんと交渉してもらえませんかね?」と譲歩(?)してきた。
解かりやすく書けば、こうなる。借主が支払う額が、
礼金3 (540000円)
敷金2 (360000円)
仲介料 (189000円;税込み)
前家賃 (180000円)
※これに住宅総合保険が加わる。
これだけの額をお客さんに払わせて、どう分けるのか、というと、
客付け業者 549000円(礼2をバックした場合)
当社 180000円(広告料の名目)
家主さん 540000円(うち2ヶ月分は敷金、実質家賃のみ)
これが、客付け業者が家主さんに0.5戻す(?)なら、
客付け業者 459000円(仲介料+礼1.5ヶ月分)
当社 180000円(変わらず)
家主さん 630000円(実質、前家賃+90000円)
ふざけてる、なんてモンじゃない!
うちの取り分は変わらないじゃないか、あ・・・、いや、そういうことじゃなくて、「家主さんに少し戻せば納得するだろう」などと考える品性が赦せない。そんなの、大量に万引きしてガードマンに捕まった人間が、「店長に少し戻してあげるからイイでしょ!?」と言ってるようなもの、である。元々、礼金は家主さんの権利だから、それを「家主に戻す(戻してやる)」などと言う感覚が私には到底理解できない。
「家主さんは、そういうおカネを喜んで受けるような方ではないので、そういう話なら尚のこと難しいですよ」と私の一存で断ってしまった。
後に家主さんに報告すると、やはり「それで結構ですよ」とのこと。
その会社、歩合制(または低基本給+歩合)の給与体系なんであろうが、経営者が黙認もしくは公認しているのは間違いないだろう。
こういう業者や営業がいるから、いつまで経っても不動産屋は世の中から信用されない。そろそろ免許権者に告発しようと思っている。
で、このご時勢に新築物件でもないのに「礼2以上」で募集されていたり、業者から渡された資料の礼金の数字に「加工された形跡」が認められたなら、業者が乗せている可能性を先ず疑って頂きたい。
2007年05月17日
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