2014年09月19日

最初から言ってくれれば良かったのに(*^^)v

八王子の貸家に住む住人の方から電話が入った。

「向かいの分譲地の工事をしているフォークリフトが、うちの化粧ブロックの塀を摺って、ちょっと壊してしまったみたいで、うちに挨拶に来たんですけど、どうしたらいいですか?」とのこと。

「私の判断では決められないので、家主さんと相談してみます。状況を詳しく訊きたいので、その工事担当者の方に私に電話して下さるよう伝えてください」とお願いして電話を切った。

しばらくして担当者のOさんという方から電話が入った。腰が低いかなり年配の人のようだった。あらまし状況を伺って、それから家主さんに電話をし、とりあえず私が現地を見に行くことにした。

先日は、高幡不動にある別のアパートで敷地に冷蔵庫を投棄され、家主さんから「不動産屋さんはついでは無いですか?」と訊かれて、正直に「ついでは・・・、無いので、近いうちに見に行ってきます」と答えたものだから、翌日、激怒して電話が入り「毎月管理料も払っているのに何もしてくれないんですね。ついでが無くても、『直ぐ見てきます』と言ってくれてもいいじゃありませんか!」と言う。

管理料・・・、頂いていない。私が頂いているのは家賃の管理料、である。家賃の5%を頂いているが、その代わり、滞納者がいても、まだ全部の家賃が振り込まれていない月末か月初には全額を送金している。本来は当社からは翌月10日までに振り込めば良いのだが、うちの口座に振り込まれていてもそれは家主さんのおカネである。少しでも早くお送りしたほうが家主さんも安心してくださるもの。

なので毎月80〜120万の立替が発生していて、そのアパートでも数ヶ月滞納している人もいる。私はそれを家主さんに伝えていない。そんなのは家賃管理料を頂いている私が分かっていればいいこと。伝えなくていい情報だから、である。それに、このご時勢でも満室になっている。いちいち言わないだけで、家主さんの知らないところで努力もしているのだが・・・、そういうのは解かっては頂けない。

家賃の管理料とアパートの管理料では別のもの。20年以上の付き合いだし家主さんは解かってくれている、と思い込んでいた私のミスである。以前から私のことは好きでなかったと思う。私からすれば誤解だが、昔の出来事で私に不信感を持っていたようだから。私は、ふだんは恩着せがましいタイプだが、アパートの管理については家主さんにいちいち報告しないで対処していたりもしている。とくに必要がなければ報告しないほうがいい、と思っているからである。ただ、そういうのもコミニュケーションの手段として利用したほうが良いのかも知れない。「便りが無いのは無事な知らせ」ではダメなんだろう。

うちの家主さんの大半は、何かの際に「家主と不動産屋のどちらの責任か、どちらが負担すべきか」を理解してくださっているが、中には管理料の意味を全く理解していない家主さんもいる。家賃管理料も通常の管理料も一銭も支払ってないのに「オタクに管理させてるんだから、こんなのサービス(無償)でやってくれるのが当然」と考えている家主さんもいる。仲介料や更新料(半分)は管理料ではないのだが。

私はタダでやること自体は全くかまわない。問題は、家主さんが「本来は家主の責任」と解かっていて依頼してくるのか、「してくれて当然」と考えているのか、ということ。ハートを重視しているだけである。

それに、人が動けば対価は発生する。いや、じっとしていても経費は発生している。プロがプロとしての知識や経験を生かして動くのに、「タダでしてくれて当然」と考えるのが間違い。今さら家主さんを教育し直す、なんてことはできないし、「長年にわたって業界が大家を甘やかしてきたツケ」であろう。

で、電話の翌日には冷蔵庫などを当社の負担で片付けてきて直ぐ電話したが、数日後には「管理を別の会社にお願いすることにしましたから」との電話・・・。まあ仕方ない。そうなるべくしてなったんだろう。

八王子の貸家の家主さんは阿吽の呼吸で解かってくださっているので「見てきて頂けますか?」とお願いしたとしても何のトラブルも起きないのだが、私が行くことにした。トラウマになっていたから、ではない。ハッキリ言って、「この家主さんのお役に立ちたい」と私が思えるかどうかの違いである。

前置きが長くなったが、工事担当者に「これから見に行きます」と伝え、電車と徒歩で行ってきた。状況を見たら、化粧ブロックに5cm×30cmくらいの傷が付いて白くなっていただけであった。

責任者は「こちらの責任で張り替えるか、見舞金を出すかで対応させて頂きますので・・・」とのこと。一部を張り替えるとそこだけ色が変わってしまうし大ゴトだから、塗装してもらって見舞金で済ませたほうが良さそうに思えた。なので、写真を撮ってきたのを家主さんにお送りしてご判断を仰ぐことにした。

帰りは(道路の穴に入って作業中の)若い衆に責任者が言いつけて私を八王子駅まで送ってくれることになった。支度を待っている間、責任者に「田舎はどちらですか?」と訊くと、「私はこっちのモンじゃなくて愛知です」とのこと。「へえ、私も愛知ですよ。愛知のどこ?」と更に訊くと、「半田の亀崎ってとこ」だと。なんと、私と(ほぼ)同郷であった。最初に言ってくれれば良かったのに・・・、であるわーい(嬉しい顔)

もちろん、最初から話すワケないし、そんなことを聞いたからと言って手心を加える、なんてことはなく当たり前の対処をするだけなのだが、同郷の人が誠実に対応してくださったのは嬉しかった。そんなことでも「私が来て良かった」と思えた。小さな事故から、ちょっと幸せな気分を頂けた。

もう69歳だとか・・・。経営者では無さそうだったが、いつまでも元気で励んで頂きたい、と思った。

posted by poohpapa at 06:59| Comment(4) | 出入りの業者、各種営業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
poohpapaさん、こんにちは。

「長年にわたって業界が大家を甘やかしてきたツケ」
まさにその通りだと思います。
まあ、甘やかされた方にも問題が無いとは思えませんが・・。

全ての業務に正当な対価を請求できるのであれば、ADなんてものが無くても不動産業者はやっていけるのかなと思います。
あ、もちろんAD等を正当化するわけではありませんので、あしからず。

その家主さんは満室ということもあって強気なんでしょうかね。
需要が減る一方で、今後ずっと満室になる事なんて期待できないでしょうに。

現状は無償でやってあげている事も、今後は費用を請求する・せざるをえない事になるかもしれません。
不動産業者の経営が厳しくなれば、取れるところから取るしかないですし。
自分(家主)で出来る事は自分でやって頂かないと(費用面もそうですが、ノウハウというか経験値が増えないので)、賃貸経営は早晩立ち行かなくなると思います。
自滅しても良いのなら構いませんが、嫌なら家主としての考え方を変えてほしいですよね。

原状回復についても、敷金どころかそれを上回る多額の請求をしてよ、以前はもっと取れてたわよと仰る方がいて諌めるのに苦労します。
もし相手に裁判でも起こされたら、あなたが被告で、不動産業者は介入できませんよ、と。
普通に請求していたら支払って頂けた分まで貰えなくなる可能性もありますよ、と。
世相をきちんと知っていれば、こちらが説明する必要もない事なんですがね。
Posted by とっとこ at 2014年09月19日 13:39
とっとこさん、こんにちは

その家主さんの誤解もありますが、最初に芽生えた不信感を小さな芽のうちに私が気づかずにいて摘み取らなかった初歩的なミスが原因であり要因になっていると思います。でも、たぶん、生理的に合わない、というのが一番大きいと思います。あと二人いますね、危なそうな家主さん。

そうなってくると、どう説明しても言い訳にしかならなくなって、何か言えば言うほど深みに嵌っていくことになりますね。聞く耳を持たなくなっていますから悪循環にしかならなくなるので説明はしませんでした。しなければしないで「やはり自分の言ってることが正しかった」と思うものでしょうけど。

全室満室で気が大きくなっている、ということは無いと思います。お仲間さんが案内してくださるから、ということもありますが、私も満室であるよう、それなりに努力はしているんですけどね。

ただ、こうなったのは家主さんのせいではなく、私のせいですね。

この業界に入った頃、大先輩から「家主だけ大切にしなさいよ。客なんかどうせ一回こっきりだから」と言われまして、愕然としましたね。そういう「家主は不動産屋にとって大事な商品」「客なんか消耗品」とでも言うかのような姿勢が、本来は対価が発生するような仕事も「タダで当然」と思わせてしまっていたんですね。

その大先輩、やり方が汚くて、入居者からも評判が悪かったです。当たり前ですね、軸足は常に家主のほうに置いていて公正な判断をしないのですから。

昔はそういう不動産屋が多かったです。このままで行ったらこの業界は大変なことになる、なんて認識は誰も持っていなかったですね。

でね、もしADが禁止されたとしても、不動産屋は必ず「新たな抜け道」を思いつきます。そういう業界です。そうならないためには強力なリーダーシップと人格を兼ね備えた人がトップに立たなければなりませんが、今は「勲章」や「国土交通大臣表彰」にしか目が行かない奴らばかりです。

自分のことしか考えていませんね。高齢化社会を迎えて、本来なら不動産業者は家主さんとタイアップしていろんなアイデアを出さなければなりません。ですが、そういう声はどこからも聞こえてきません。

嘆かわしい業界です。
Posted by poohpapa at 2014年09月19日 15:42
あーわかります、【してくれて当然】って態度取られるとやってあげたくなくなりますよね。
更新の際等に「他の部屋うちより安いんでしょ?うちも下げてよ」って言う人がいるので「他の部屋が下がったからと言ってこの部屋を下げなきゃならない決まりないんですよ。」と説明したうえで「どうしても下げてほしいってお願いされたらそりゃー大家さんに掛け合ってみますけど私が ハイ、じゃあ下げましょう って言えませんからねぇ・・・ 大家さんも【下げてもらって当たり前】って態度の人の家賃を下げたくないと思いますけど・・・」って言ってやりますよ。

それを伝えた上で「お願いします」を言わせてから下げてあげるようにしています。私ドSなんでww

家賃値下げの交渉の権利は確かにあるけど権利ばかり主張して義務を果たさないやつが多すぎるからイラっとするんですよねぇ
Posted by はなくろ at 2014年09月19日 16:33
はなくろさん、こんにちは

不動産屋(管理会社)がこんなこと言っててはいけないんでしょうけど、ちゃんと理解してくださってる家主さんと、タダでしてもらうことに何の疑問も持たない家主さんと同じ対応をしていたら、それも(平等ではあっても)不公平ですよね。

家賃をちゃんと支払ってくれていて、何か壊れた際の連絡でも「どのくらいお支払することになりそうでしょうか?」と訊かれれば、こちらも気持ちよく「寿命だと思いますよ。家主さんにご説明して入居者さんに負担が掛からないようにしますのでご心配なく」と言うもの。原因も分からないうちに「これって寿命でしょ!?、おカネ掛かりませんよね」などと当然のように言われるとカチーン!ときますし、ほんとは使い方が悪かったんじゃないか、と疑ってしまったりします。

私も本に書いてますし、元々は「人を動かす」に書かれていたことですが、「このアパートは他の住人も良い人たちで管理も行き届いていて、家主さんも親切な方なのでとても気に入っています。できれば長くお世話になっていたいのですが、会社の売り上げが思わしくなく賃金も下がってしまっていますので、何がしかでもお家賃が下がってくれたなら有り難いのですが・・・」と、褒めてから要求されれば、こちらも「何とか頑張ってさしあげよう」と思いますよね。それが人情ですもんね。

それとは逆に、「うちの部屋、相場より高くないですか?。よそはだいぶ下がってるみたいだし、友達が『下げてもらえよ。言えば下げてくれるよ』と言ってました」などと言われると私も意地でも値下げ交渉なんかしません。けっきょく、人柄がいいと得ですし、逆は損しますね。

うちや「はなくろ」さんとこだけがそうなのかなあ・・・(^◇^)
Posted by poohpapa at 2014年09月19日 17:06
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