2014年12月31日

2014年、私の「年内最後の大失敗」

年の瀬も迫った28日、当社の管理物件に入居する男から電話があった。

「オタクの店の裏にある〇〇コーポ、オタクの管理だよね」と言う。私が「違うよ、ウチじゃないよ」と言ったのだが、「いや、たしかにそう聞いてたんだけど・・・」と何度も繰り返して引き下がらない。

さらに「そこの105号室に入ってる友だちと10日も連絡が取れなくなっててドアに新聞が溜まってるから何かあったんじゃないかと思うんだけど・・・」と、私が「見てこようか」と言い出すのを待っている様子。心配なら自分で警察に通報すれば良さそうなものだが、その男はそうはしない。なぜなら・・・、

生活保護受給者で、何でも人が(役所が)やってくれることに慣れているから、である。音信不通になっている友だちも生活保護受給者。当社の周辺は男の毎日の散歩コースで、競輪場の前でもよく見かける。

入居した当初は「なるだけ早く仕事を見つけて保護を打ち切ってもらいます」と殊勝なことを言っていたが、もう3回も生活保護のまま契約を更新している。私より若く、働こうと思えば働けそうにも思われる。

そのアパートは当社の裏手だが、その男のアパートからも徒歩5分と近い。男は毎日やることがないから、いつも散歩の途中に何人かの生活保護仲間のアパートに立ち寄っているようだし、「夏場はモノレールの高架下まで行って酒を飲むのが唯一の楽しみ」と私に言っていたこともある。そんなだから「おかしい」と思ったなら自分で警察に通報すれば良さそうなもの。

私も「自分で警察に連絡したら?」と言ったが、自身は健康体なのにいろいろ理由を並べて自分で動こうとはしない。当社の管理物件でないこともハナから知っていたと思う。自分は面倒に巻き込まれたくないから誰かを巻き込こもうとしていて、ちょうどいいのが私だった、ということ。うちの管理かどうかは問題ではなく単なる「話の入口」で、あくまで私に様子を見に行かせようとしているだけ、と容易に判る。「違う」と言っているのに解放しようとしない(電話を切らない)のだから。

「私には関係ない」と突き放してしまうのは簡単だが、(通報が遅れて)万一の場合いろんな人が困るもの。仕方ないので見に行ってきた。たしかに、新聞がドアポストに入りきらなくなって溢れている・・・。

たまたま隣の入居者が出てきたので管理会社と家主さんの名前を聞くことができた。隣人の様子も聞いてみると、「いつもフラフラしてて危なっかしい感じのお年寄りですよ」とのこと。

先ず管理会社に電話すると27日で業務を終えていた。留守電になっていたので用件を録音し、うちの店の近くの商店街に住む家主を訪ねて事情を話し、対応をお願いし、家主が見に行って結果を知らせてくれることになった。それはいいのだが・・・、私が事情を話すと、「少々お待ちください」でもなく、私には何も言わずに「ああ、困ったなあ・・・、えっと・・・」と言って、鍵でも探すのか、奥に引っ込んで5分も出てこない。寒空の下、何も言われず外で待たされていたから、正直、だんだん腹が立ってきた。

店に戻ってしばらくしたら、その家主から電話があった。「業者に連絡とって一緒に見てもらったら、死んではいなくて、留守にしているだけでした」とのこと。心配もしていたから連絡を頂けたのは有り難い。

だが本音で言うと、私の立場だけで考えれば、そういう結果は嬉しくない。管理会社にも家主にも余計な面倒を掛けさせてしまって、こっちが恨まれかねないから。もし変死していたなら「連絡を頂いたおかげで早く発見できて助かりました」となるが、ただの留守だと逆に「アンタが余計なことを言ってこなければ面倒も費用も掛からなかったのに・・・」になるもの。何も無かったから良かった、にはならないのだ。

本人も、どこに行ったか知らないが、長く留守にするなら新聞を止めるなり、親しくしている友人くらいには伝えるべきである。新聞が溜まっていれば防犯上も良くないし。そういう配慮に欠けるといろんなところに迷惑が掛かるものだが、そんなことには考えが及ばないんだろう。

「他社の物件だから私には関係ない」と言って知らん顔もできないから私が動いたが、私に電話してきた入居者に報告すると「あ、そう。新聞が溜まってたんでどうしたかなあと思って。そう、何も無かったの」と他人事のように言うだけで、「お騒がせしました」も「有り難うございました」もない無責任ぶりパンチ爆弾ちっ(怒った顔)

生活保護者には、自分で出来るのに何でも他人を当てにする人がよくいる。生活保護者に最も必要なものは家賃や生活費などを全額支給することではなく自立させる(自立を促す)ための支援ではなかろうか。もちろん、高齢であったり、体が不自由な方はその限りではないが。

失敗した・・・。私の年内最後の大失敗になった。いくら暇な店でも年末は何かと忙しいのだから。

これからはそんな話はキッパリ断ろう。今、私は怒っている、その生活保護の入居者にも自分にも。

そして、今年最後にこう叫びたい、




「何でも人を当てにしてタダで使おうとしないでテメエでやれ、馬鹿野郎!」



 今年も今日が大晦日・・・、今年もたくさんの(ほぼ同じ方のたらーっ(汗))ご訪問を頂き有り難うございました。来たる年が皆様にとって良い年になりますよう祈っております。暗い年になりそうな予感もしますがふらふら



posted by poohpapa at 05:39| Comment(8) | 嫌な客 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
まんまと、罠にかかってしましました。私なら、間違いなく、あっそう?
といって電話を切りますね。
2度あることは3度ある?いや、まだ1度ですか。是に味をしめて、またやりそうです。
来年は、もう少し、他人に冷たく、、、いや、自立を促すようにしましょう。
まだ、年明けまで少し時間があります。まだまだ良いことあるでしょう。
では、来年もよろしくお願いします。

Posted by たか at 2014年12月31日 08:55
poohpapaさん、おはようございます。

そういう人だから、生活保護を受け続けるんでしょうね。
留守にしている友人を心配しているのではなく、遊び仲間がいないのでつまらないだけでしょう。
なんだか、ほんとに嫌な話ですね。
来年は良い年になることを願っています。

あれ、blogの横の尊敬する人に健さんがいる!いつから?
Posted by バラキ at 2014年12月31日 09:15
私も大きな声で言いたい〜( *´艸`)

「なんでもかんでも人を当てにして、自分の頭を使わないでテメエでやれ、馬鹿野郎!」





あ〜すっきりしました(爆)


今年は、poohpapaさんの味あるブログに出会えた事、happyでした♪
来年も、味わい深い1年になりますように。。
良いお年を( *´艸`)〜♪
Posted by おず at 2014年12月31日 09:18
たかさん、おはようございます

<<まだ、年明けまで少し時間があります。まだまだ良いことあるでしょう。

はい、一つだけ、いいことありました。年が明けたら記事にさせて頂きますね。

ほんと、来夏は一緒に旅しましょうね。楽しみにしております(^^♪

Posted by poohpapa at 2014年12月31日 09:34
バラキさん、おはようございます

たしかに、仲間の安否を確認させたかったんでしょうね。無事でいたなら午後にでも訪ねていけるし、って感じでしょうか。五体満足なんだし近いんだから自分で確認とか通報とかすればいいのに・・・。

健さんを追加したのはお亡くなりになった後ですが、テレビの哀悼特番より前からいろいろ伺っていましたので以前から尊敬していました。菅原文太さんもお亡くなりになられましたが、晩年は政治色が強くなっていたので俳優さんとしては好きですが、尊敬までには・・・、という感じでして。って、これは書かなくてもいいことでしたね、失礼しました(*_*)

ほんと、来年はいい年にしましょうね。
Posted by poohpapa at 2014年12月31日 09:41
おずさん、再び、おはようございます

え???

<<「なんでもかんでも人を当てにして、自分の頭を使わないでテメエでやれ、馬鹿野郎!」

ではなくて〜、「人を当てにしないで、自分の頭を使って」ではないのかなあ・・・。

家族ぐるみの流行病(これは昔のように「はやりやまい」と読むんでしょうね)、早く治してね♪

Posted by poohpapa at 2014年12月31日 09:46
二年ほど前に、勤務地の一つのH病院で、仮眠時間に救急から要請が有り、押っ取り刀で飛び起きて駆け付けると、
警察官2名に付き添われて受診中の生活保護患者が1名、何故かほぼ全裸!
良い感じ?に酔っ払い、服は吐瀉物で汚れた関係で脱いで、紙オムツ一つのスタイル。
悪びれるでも無くふてぶてしく話し掛けて来る。
『ワシは憲法?条で守られてて、何をしても赦されるんや』
横の警察官さん、間髪入れず『そんな訳有るか
︎何勝手な事言うんや︎』と否定(笑)

この人、結局自宅までパトカーで送って貰ったのですが、財布の中に結構現金が確認できて、普通ならタクシーで帰らせるとこなんですが、、、ゴネて乗っけて貰えた訳です。

生活保護受給者の中には、明らかに勘違いしてるのが結構な割合いで存在します。
生活保護法で、国に守られている=何でも許して貰える、と為る、、、
その頭ん中覗いてみたいデス(*_*)

パパ様も職業上、生活保護受給者を相手にする機会はゼロに出来ないでしょうが、仏の顔も三度と言わず、時には大魔神に成っても良いかと、、、^_^;

どうか良いお年をメロディ
Posted by 街のクマ at 2014年12月31日 15:12
クマさん、こんばんは

今日はね、一日、家の中にいて、ずっと「剣客商売」のDVDを観ています。もっとも、数日前から暇を見つけてもう十数話も観てますね。なんだかホッとするんですよ、池波先生の小説の中でも特に「剣客商売」は、ですね。人の心の優しさ、温かさが詰まっていて、ついホロリとします。心がささくれ立っている時に観ると落ち着きますね。

ところで生活保護、私はもう見方も接し方も変えます。この男の所為だけでなく、行政の間抜けぶりに呆れているもので。クマさんの住む大阪では東京など比較にならないくらい酷い実情ですよね。

再三書いていますが、立川は大阪のちょうど半分の生活保護率でして、それを多いと読むか少ないと読むか・・・。ま、大阪が超異常なんであって、私は大阪の半分でも異常だと思いますが。立川市は市長も市議の面々も職員も、何ら危機感を持っていません。なので増える一方でしょうね、この先も。

クマさんも、お体に気を付けて、どうぞ良い年をお迎えください。クマさん、こんなことを申してはナンですが、ここんとこ、もう何年も「いいこと」無かったでしょ?。人生、それで終わりませんで必ずツーペーになるものですから、そう遠くない将来、きっと面白いことが起きますよ。きっとですとも。

そう信じて、来る年も生きていきましょう♪

Posted by poohpapa at 2014年12月31日 16:57
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