2015年02月20日

Cさんの孤独死 2

日本では「死人に鞭打つ行為」は嫌われるが、私はそれで軽蔑されてもいいから「ありのまま」を書いておきたい。私は管理物件内で死なれたことは迷惑とは思っていない。人はいつかは死ぬし、この仕事をしていれば避けて通れないこと。良いことも悪いことも、私からすれば「ご縁」なんだと思う。

いい人ぶるつもりはない。家主さんには申し訳ないが、室内で亡くなるのなら、私は「Cさんが当社管理物件で亡くなってくれて良かった」と思っている。後片付けがどんなに大変であっても、「ご縁」だから。もっとも、何でもかんでも「ご縁」で赦せる、ということは無いのだが・・・。

私より、これから家主さんのほうが大変である。Cさんは私の賃貸仲介管理業生活26年の中で五指に入るクレーマーで、室内で死なれたことより、ここに至るまでの経緯のほうが遥かに迷惑だった。

入居した際の連帯保証人は父親であったが更新の前に亡くなられて、新しい連帯保証人を立てる必要が生じ、以前から「他に連帯保証人を頼める人はいない」と聞いていたので、「そのままお父さんにしておいてもらっていいよ」と伝えると喜んでくれた。何かあったら私が責任を取ればよいだけのことだし。

実のところ、故人がそのまま連帯保証人になっているケースは当社では何件かある。私は本人が信頼おければ連帯保証人なんてどうでもいい、と思っている。以前も書いたが、何ヶ月も家賃を滞納していながら連絡も寄越さず逃げ回っているような入居者の連帯保証人が「ご迷惑をお掛けしました、私がすぐ振り込みます」などと言うワケがなく、私からすれば本人が全て、である。連帯保証人を頼むからには印鑑証明書なども必要になるから親族であっても頼みづらい話だろうし、今まで事故は起きていない。

保証会社を使えばいいではないか、と思われるだろうが、入居者に余計な負担をかけることになるから使わない。本来は保証料は貸主負担がスジ、と私は思っているから保証会社は使いたくないのだ。最近は、連帯保証人が立てられるのに保証会社利用必須というケースが増えていて、このまま行けば賃貸での「連帯保証人」という制度は消えゆくことになるかも知れない。それだと家族関係も希薄になる。

で、二度目の更新前に事件が起きた。私と「行きつけのレストラン」の再建に向けて協力していたのだが、それでもレストランが店仕舞いすることになると態度が一変した。「専門家(?)である私の言う通りにしなかったからだ」とママさんを非難するようになって、ママさんを庇う私にも批判が向いてきた。

レストランの営業最期の日にブログ仲間やご家族も集まったが、後で自分のブログに中傷記事を書いたり、酔って自転車で帰ろうとして転倒して頭を切り、救急車で運ばれた病院で縫合しようとした医師に悪態をつき、後日のブログでは最後まで付き添った4人のブログ仲間には触れず、当てつけがましく、救急車を呼んでくれた若者を持ち上げていた。我々4人に対する当てつけのつもりだったんだろう。

私の「C型肝炎訴訟の和解に関する記事」に、「さようなら〜」などと失礼なコメントをしてきて疎遠になり、しばらくして私が「事故に遭った野良猫を保護した記事」を書くと、「命の大切さが解かっているようだからまた付き合うことにする」と言われ、自身が起こした「ある訴訟」に私が「訴訟はやめたほうがいい」と反対したことで再び私に攻撃的に出るようになる・・・。その訴訟も当然に負けているし。

その裁判の詳細は書かないが、私はCさんに「絶対に勝てないし、男を下げて恥をかくだけだから、カネも掛かるし止めなよ」と言っている。Cさんの答えは「あ、俺、裁判好きだから」であった。

「また付き合ってやってもいい」と言われた後、私が家を買うことになって、ローンが組めない家だったのでCさんに「融資を受けるためにHPを作る見積書を作ってくれないか」と頼むと、「他の不動産屋に作ったものがあるんで、社名だけ変えればいいから簡単だよ」と言って直ぐ届けてくれたが、その後で自身の裁判問題。また仲違いすることになると、私に「見積書作成代として20万払え」と請求してきた。

話が違うので拒否すると、立川警察に「詐欺師だ」として訴えたり、家主さんにA4で10枚の「いかに私が管理会社として不適格か訴える手紙」を送ったり、金融機関に「あの会社に融資しているカネは一括で返済してもらえ」と談判しに行ったり、ずっと以前に私にくれた盗聴器発見器やら中古ノートPCなどを「あれは会社の備品だから返却しろ」と言ってきたり、あちこちに私に関するデマを流していた。

そうなると、次の更新の時には「連帯保証人は亡くなったお父さんのままでいいよ」とは言えないもの。新たな連帯保証人を立てるよう言うと、自分で保証会社に話を付けたのだが、その書類は3枚複写で3枚ともに家主さんの印鑑が必要なので「一旦3枚とも返送してください。家主さんに押印して頂いた後で1枚返送しますから」と言っておいたのに、勝手に1枚取ってしまい、2年後の更新の際に「私の手元にある書類に家主の印鑑が無いが、それで保証が受けられなかったらどう責任を取るんだ」と電話してきた。「アンタが私の言うことを聞かずに勝手に先に1枚取ったんじゃないか」と言うと、黙ってしまった。

まだある。「エアコンが壊れたから直してくれ」と電話があったので家主さんに連絡して修理業者を行かせると、電話していたのに「急に来て『直ぐ家に上げろ』と言われても上げられるか!」と追い返してしまったり、LPガス業者を替えてガス代が4割も安くなるようにしたのに「そのガス屋は信用できないから私は認めない」と言って点検をさせなかったり、地デジ化でCA-TVを導入する際も「信用できない」と言って拒絶している。結局はガスもテレビもAC修理業者も受け入れたのではあるが・・・。

何事も「一回で終わらない」のである。と・・・、悪いことばかり書いているが、最初はそんな人ではなかったし、面倒見のいいところもあった。問題は「自分が常に正しい」と思っていて「自分と異なる意見には耳を貸さない」ということ。ひとたびトラブると、相手を徹底して見下すようになるし。プライドだけは高いから、言って聞かなければ放っておくしかない。「死人に口なし」ではなく、事実である。

最初の頃は私もいろんな相談に乗ってもらっていて、冷静沈着なアドバイスをしてくれて有り難かったし、Cさんも私のことを「良い友だち」と思ってくれていたようだが、ここ数年は更新契約でさえ更新通知と一緒に契約書を送って、郵送契約にして顔を合わせなくてもいいようにしていたくらい。

それでも当社管理物件の入居者だし、互いに猫も飼っていて、共通の友人もいるから無碍にはできないのだが、唯我独尊で誰かに攻撃目標を定めると徹底的に嫌がらせをするのだ。もう滅茶苦茶だった。

昨日も書いたが、絶縁も和解も、全てCさんが決めていること。何故なら、「自分が一番偉い」から。

と、ここまで読んで頂くと、勘のいい方は「ああ、アイツと一緒では」と思われることだろう。違うんだけどね、Cさんとは「いい事」もあったから。

9年前、Cさんから「裁判所に娘と会えなくさせられている」と聞いて、当初は「なんで?、裁判所の決定はおかしい」と思っていたが、今なら「裁判所はよく見て正しい決定を下していたんだ・・・」と思う。

Cさんがここ数年で私に対する態度が何故変わってきたか、を考えれば・・・、

私は離婚していても娘といつでも会えるし、再婚して幸せでもある。友人にも恵まれていて、細々とではあるがどうにか食べていけている。Cさんは(詳細な理由は分からないが)実の娘と会うことさえできないし、娘さんに誕生祝を送ろうとしても、まず弁護士あてに送って、それを受け取るかどうか元妻さんが決めていて戻されることもあったようだ。Cさんは逆の状況にある私を見るのが辛かったのかも・・・。

誰にも見守られることも無く、可愛がっていた猫を残し、ひっそり逝ってしまったCさん、最期の瞬間に何を思っていたであろうか・・・。Cさんが最期の瞬間に呼んだのは愛猫の名前だったのか長く会えないでいる娘さんの名前だったのか・・・。遺体と室内に残されたゴミの山を見ていて無性に寂しくなった。

これは不動産屋にしか解からない感覚だろうが、今は室内がゴミの山になっていて家財よりゴミのほうが多い状況だが、捜査が終わり、片付けていいことになって、業者に頼んで全部撤去して室内がガラ〜ンとなったなら、つまり何事も無かったかのようになったなら、「今までこの部屋で生活していたCさんの人生や歴史も消されてしまう」ような気がして、それを見たなら今よりもっと寂しく、虚しくなると思う

あの室内の様子から「経済的に追い詰められて、にっちもさっちも行かなくなっていた」のが分かる。あれで、よく1月まで家賃が払えていたもの、と思えるくらい。何年か前に「取引先から切られそう」と話していたから収入は極端に減っていたと思われる。そういうストレスも性格が攻撃的になった一因かも。もしかすると、いろんなところからカネを借りていたかも知れない。

ちょっとだけ素直になって、謙虚さを身につけていれば、困った時に「相談に乗ってもらえないか」と言えただろうし、こちらも快く相談に乗れたものを・・・。私がCさんの立場なら、猫がいるのだから、どんなに恥ずかしくても、食べさせられなければ「嫌いな相手」にでも頭を下げる。

まあ、猫には餌を与えていたようだし、台所のテーブルには未開栓のウィスキー「バランタイン」が数本あったから、食事は差し置いても酒だけは飲んでいたようだ。顔は見ていないが肩から下の様子では栄養失調では、と思えるくらいに痩せていたし、酒で全てを紛らわせていたんだろう。

人は必ず誰かの支えがあって生きているもの。プライドを持つことは大切だが、プライドに邪魔されて命を縮めては本末転倒。ましてや「生きていた時よりも周りに迷惑を掛ける死に方」は避けたいもの。

言えるのは、相談に乗ってくれる人を失くしたのも自己責任だし、時に、意地を張り通すのは無責任の極み、ということ。明日は我が身、「自分の末期はこうならない」、などと誰が言えるであろうか

Cさんの死は後からジワ〜と胸に沁みて来ている。大嫌いで凄く迷惑な奴だったけど、それでも寂しい。

私はCさんに同情なんかしない。それどころか大声で言ってやる、「馬鹿野郎!」 と・・・。



posted by poohpapa at 06:35| Comment(8) | うちの店 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私が最初に経験した孤独死のお宅も家賃滞納者だったんですが、生活苦しいのにいつも身なりだけはきちんとしている人でした。髪がボサボサに伸びているなんてことも見たことないですね。それくらいの人だから生活保護を受けようなんて気持ちにならなかったんだと思いますが高すぎるプライドが寿命を縮めた結果になろうとも本人はきっとそれで満足だったんだろうなーって。
Cさんも今さら人に頭を下げて助けを乞うなんてことが出来なかったんだとは思いますね、それもある意味選んだ死に方のような気がします。

別の理由でその物件は取り壊すことになったので、その後入居者を斡旋することはありませんでしたが・・・・しばらく換気をしてもなかなか臭いって消えなかったです(ノд`)
Posted by はなくろ at 2015年02月20日 10:20
このCさんって、何度かプログに登場していますね。話についていくつ聞いたところがあります。
人は2度死ぬといわれています。
1度目は、本人が亡くなったとき
2度目は、本人を知っている人が亡くなったとき
>大嫌いで凄く迷惑な奴だったけど、それでも寂しい。
いずれ、忘れ去ってしまいます。



Posted by たか at 2015年02月20日 10:31
cさん、、、随分若かったのですね、、、
かつてcさんのブログに一度だけコメントした様な記憶がありますが、パパ様に対する理不尽な対応にショックを受けたり又、憤りも感じまして疎遠になりました。
猫ちゃんの『備忘録』みたいなブログだったかと記憶してます。
応援していたベトナム料理のお店での醜態、怪我等を以って
特大ブーメランが、cさんに降りかかったのでしょう。

更に言うなら、普通にさえ暮らせば生活ゴミは増やさず、逆に減らせます。
一人暮らししてゴミに埋まるのは、心を病んだ証拠。
私も二年の間の何割か福島に出張して自炊した期間、同僚が簡単にゴミを増やすのを不思議な気持ちで眺めていました。

私自身も昨年の八月に2歳上の兄を、脳梗塞で亡くして居り、晩年の兄が無欲で、まるで仙人か神様の様な人だったと顧みてしまいました。
明日は我が身、です。
パパ様と私、多分私が先に逝くと予想して居ます(笑)
Posted by 街のクマ at 2015年02月20日 21:27
はなくろさん、おはようございます

<<私が最初に経験した孤独死のお宅も家賃滞納者だったんですが、生活苦しいのにいつも身なりだけはきちんとしている人でした。

いますね、そういう人。当社にも、大手企業に勤めていながら7か月も滞納していた男がいました。営業ですから身なりはピシっと決めてましたね。「おまえ、三食きっちり食べてるんだろ!?、明日から二食に減らせ!」と怒ったことがあります。

プライドが高いのも結構ですが、時と場合によりますね。ま、それも本人の判断ですが、他人に迷惑を掛けてはいけませんよね。そんなの、ただの虚勢ですもん。

まだ荷物などの片づけはこれからですが、ご遺族(相続人)の同意を取り付けないとできませんし、まだまだ日にちが掛かりそうです。遺体を運び出しても臭いは残っているでしょうし、猫が1ヶ月半も生き延びていたことで、室内は大変なことになっているかも知れません。

弁護士さんに相談してみます。それからですね。



Posted by poohpapa at 2015年02月21日 07:19
たかさん、おはようございます

はい、以前は何度も登場しています。最近は新たな騒動になるのが分かっていたので書いておりませんでした。一言でいえば猛烈なクレーマーでした。

本音では、救急車で搬送されて病院で亡くなってくれたら有り難かったですね。でも、結果的に猫は助かったし、最期は愛猫のいる部屋で迎えられたので、それだけは良かったのかなあ、と思ったりもします。正直、複雑な心境です。だから「馬鹿野郎!」なんです。

人は2度死ぬ、という話、たしかにそうかも知れませんね。

<<いずれ、忘れ去ってしまいます。

いいえ、私は折に触れて思い出しますよ、きっと・・・。忘れたりするもんですか。
Posted by poohpapa at 2015年02月21日 07:25
クマさん、おはようございます

いろいろありましたね・・・。私がブログで知り合って実際に関わった人の中でも特に印象深い人です。なんせ、普通ではありませんでしたから。最近になって、もしかしたら「〇〇〇〇症」では?、と思うようになりました。たぶん間違いないと思います。

言えるのは、寂しかったんだろうな、と言うことですね。今日の記事でも書きましたが、死後1ヶ月半、老人の独り暮らしではないのですから、通常は有り得ません。自宅で仕事をしていたとしても、たいていは誰かが「連絡が付かない」と心配して訪ねてきたり警察に通報するものでしょう。

そういうのが無くて、私が異変に気付くまで誰も気付いたり心配してくれなかった、というのは、いかに「誰とも付き合いが無かったか」、ということです。

猫だけが話し相手・・・、そんな歳でもないでしょうに・・・。

<<一人暮らししてゴミに埋まるのは、心を病んだ証拠。

全くその通りですね。

私もCさんからの攻撃や非難を恐れていて訪ねて行くことはしませんでしたが、以前のキレイに片付けられた室内を知っているだけに、今の状況を途中で知ったなら、何か手が打てていたのかも・・・。

そうそう、クマさんと私、どっちが先に逝くか、は、たぶん私ですよ、ほんと(^◇^)
Posted by poohpapa at 2015年02月21日 07:40
poohpapaさん、こんにちは。

故人のご冥福をお祈りします。
当社でも今年に入って孤独死された方がおり、手続き等で室内はまだ手つかずとなってます。
死後1、2日で発見されたようなので、匂いもしなかったとの事。
入居者の高齢化により今後はもっと増えていくんでしょうね。

記事の本旨とは違いますが、保証会社を必須としている不動産管理会社に納得がいきません。
入金管理の手数料を貰っているのならその管理会社に、手数料を払っていないのなら大家自身がそのリスクを負うべきなのに、回収業務を保証会社にアウトソーシングしておきながら保証料は借主負担・・。

年収が少ない場合や身内に頼める方がいない場合は仕方ないですが、本人も保証人もきちんといるのに保証会社を付けなければならないのを、お客さんに説明するのが大変です。
説明しても納得して頂けず、ダメになった契約もありますし。

管理会社の仕事が回収業務だけではないのは分かってますが、人を見る目や督促・回収の経験が無い管理会社ってどうなんですかね。
Posted by とっとこ at 2015年02月21日 11:53
とっとこさん、こんばんは

この仕事を続けていれば必ず経験しますよね。Cさんのご遺族の方がしきりに「ご迷惑をお掛けして」と恐縮して仰いますが、私にとって、室内で死なれたこと自体は迷惑ではありません。「これが私の仕事なので気にしないでください」とお伝えしました。人は必ず死にますし。とくにCさんの場合はそういう運命だったんでしょう。生前のクレーマーぶりも含めて「ご縁」だと思っています。

むしろ私の場合、26年もやってきて初めて、というのが珍しいかも。でも、これから増えますね。

ところで保証会社のお話、とっとこさん、私と全く同じ考え方でいらっしゃいますね。私が尊敬している全宅の町田支部長が同じお考えなんですよ。ただ、業界全体での動きはありませんね。トップが問題意識を持っていないし、指導力を発揮できないでいるんですね。この業界は遅れています。

住宅新報版のブログに最近書きましたが、本来、保証会社は「転職したばかりとか無職で審査が通りそうもない」とか「連帯保証人を頼める親族がいない」人の為のものだったのに、最近は保証会社も審査をして鉄板のお客さんしか通しません。だったら保証会社なんて必要ありません。

全部の物件を保証会社必須にすれば不動産会社は楽ですが、それは賛成しかねます。業界団体は公益法人なんですから、検討してほしいものです。

Posted by poohpapa at 2015年02月21日 19:21
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]