2015年06月16日

ネットのニュースから、痛ましい話題を2件

いつもの msn.から、

生活困窮:強制退去の日、娘を殺害 千葉地裁で12日判決

 ◇母「誰かに相談すればよかった」

 生活に困窮して家賃を滞納し、公営住宅から強制退去させられる当日、中学2年の一人娘を殺害したとして起訴された母親の裁判員裁判の判決が12日、千葉地裁(佐々木一夫裁判長)で言い渡される。別れた夫は借金を残した。娘の制服を買うためにヤミ金融にも手を出したが、生活保護は受けられなかった。「なぜ殺してしまったのか。誰かに相談すればよかった」。法廷で涙を流して悔いる母の言葉を、裁判員はどう受け止めたのか。

 殺人罪などに問われているのは千葉県銚子市のパート従業員、松谷美花被告(44)。起訴状によると2014年9月24日午前9時ごろ、県営住宅の自室で長女可純(かすみ)さん(当時13歳)の首を絞めて窒息死させたとされる。

 月1万2800円の家賃の滞納が約2年間続いたため、県が住宅明け渡し訴訟で勝訴、事件当日は立ち退き期限だった。午前11時10分ごろ、鍵を開けて立ち入った地裁の執行官らが、布団の上でうつぶせになった可純さんの遺体を見つけた。

 被告は放心状態で座り込み、可純さんの頭をなでながら4日前に撮ったビデオを見ていた。体育祭で赤い鉢巻きをして走る娘の姿が映し出されていた。「これは私の子。この鉢巻きで首を絞めちゃった。ビデオを見終わったら自分も死ぬ」と話したという。

 今月8日に始まった公判で、生活の様子が明らかになった。会社員の夫は結婚当時から数百万円の借金を抱えていた。その返済や生活のために被告名義でも消費者金融から金を借りた。02年に離婚し、06年から学校給食のパートをしながら返済を続けてきたが、12年5月から家賃を払えなくなった。

 可純さんの中学入学直前の13年春、制服や体操着を買うためにヤミ金から7万円を借り、少なくとも5業者から違法な高金利で返済を強いられた。国民健康保険料も滞納した。パートの時給は850円、月給は4万〜8万円。ただ、事件を起こした14年9月は夏休み明けだったためゼロだった。事件当時の預金残高は1963円しかなかったが、被告人質問で「市が雇っているので掛け持ちのアルバイトは無理と言われていた」と説明した。

 実家の土地を無断で借金の担保にしたため両親とは絶縁状態だった。友人からも借金を重ねたが、事情は話せなかった。生活保護の相談で銚子市役所を訪れたが「仕事をしているなどという理由で断られ、頼ることができなかった」という。

 困窮した親子を救う手立てはなかったのか。市社会福祉課は取材に「制度の説明を聞きに来ただけだったので、詳しい事情の聞き取りはしなかった」と説明した。立ち退きを求めた県住宅課も「被告の生活状況は把握していなかった」という。

 「本当は私が死ぬはずだった。可純に本当に申し訳ない」。松谷被告は法廷で涙を流した。自分の腹を切るため、台所のテーブルの上に一番切れる包丁を用意したとも明かした。量刑以外に争いはなく、検察側は「被害者に責任は全くなく、犯行は身勝手だ」と懲役14年を求刑した。弁護側は「事件の経緯は同情に値する」として執行猶予を求めている。【川名壮志】

 ◇行政側が積極的な情報提供を

 専門家は事件をどうみるか。吉永純・花園大教授(公的扶助論)は「事情も聴かずに立ち退きを強制した千葉県にも、経済状況を聴取せずに生活保護の申請を受理しなかった銚子市にも問題があった」と話す。そのうえで「どこででも起こりうる問題だ」と指摘し、「困窮者は貧困から抜け出すために必要な情報を得る手立てを持てない。だからこそ行政側が積極的な情報提供やアドバイスをする必要がある」と語った。

 事件を受け、千葉県は県営住宅の明け渡し訴訟を起こした場合は、福祉担当者や民生委員が対象者を訪ねて家賃を滞納している理由などを聞き取るよう関係市町村に要請する対策を取った。銚子市は国民健康保険の未納情報を生活保護担当者が把握できるようにし、支援の手から漏れた人がいないか確認しているという。


うちの立川でも、生活保護を受けられなかった母子や生活困窮者が餓死する事件が起きている。一方で、生活保護の不正受給も横行している。こういう事件が起きると「行政は何をやっているのか」との批判が起こるのは仕方ない。ただし、そうなってしまうのは、たぶんに相談者の性格的な弱さによるところが大きい、と思う。市の職員は、「できれば保護したくない」のが本音で、上っ面の話だけ聞いて、相談に来た市民のことを「気が弱くて追い返せそう」と思えば冷淡かつ高圧的に出てしまうのではないか。

立川市の生活福祉課の職員は、そういうことで言えば、私からすれば「クズ」「税金泥棒」である。

なかなか簡単ではないだろうけど、我が子を手に掛ける前に誰かに相談してほしいもの。市役所でなく、社会福祉協議会に相談するのが一番いいと思う。少なくとも、立川市の場合、市の生活福祉課の職員と違って社協は生活困窮者にちゃんと向き合ってくれるし。

市会議員の中には親身に相談に乗ってくれる人もいるが、生活困窮者がやたら市会議員に相談すると生活保護の不正受給の増加に繋がりかねないので、あまり市会議員には相談してほしくないとは思う。

判決は、懲役14年の求刑に対して懲役7年の実刑だったようで、執行猶予を付けなかったことも含めて妥当な判決だと思える。誰より、母親が一番苦しんで一生重荷を背負って生きることになるだろう。

それより、これ、民間の立ち退き訴訟、というなら解かるが、県営住宅の立ち退き訴訟であるなら、なぜ県の担当者が「ここを立ち退かせたならこの親子がどうなるか、ちゃんと暮らしていけるのか」ということに思い至らないのか不思議である。市とも連携を取って「その後のこと」にも配慮するのが当たり前。県がそうしなかったのは、そこに至る過程で「よほど不誠実な対応をしていた」のかも知れないが。

中学の担任も気付いていそうなもの。放課後に本人から事情を聴くなりして学校としても支援する方法が何かあったのではないか。要は、みんなハートが無い、ということ。

誰にも相談できない、誰に相談していいのか分からない、というのは、酷な言い方だが「そういう生き方をしてしまっていた」ということで、本人の責任でもあるが。

もし、刑が確定して刑期を終えて出所した際に、私がまだ不動産業を続けていたなら、そして立川で暮らすことが可能であるなら、社協の人たちと協力して必ず部屋を探してあげられると思うのだが・・・。


もう一件、こちらも非常に酷い話、海外から。こういう話はキツイので、「追記」のほうに、




性的虐待を受けたメス馬の痛々しい姿に国民激怒=英

 今月9日、英国で乗用馬がおぞましい性的虐待を受けるという事件が発生し、国民の間に衝撃が広がるとともに怒りの声が沸き上がっている。事件の詳細についてお伝えしよう。

【その他の画像はこちらから→http://tocana.jp/2015/05/post_6464.html

 公共放送局「BBC」をはじめとする複数のメディアが報じたところによると、事件が発生したのは、イングランド北西部カンブリアにある乗馬センター「Cumbrian Heavy Horses」だ。経営者であるアニー・ローズさんが、8歳の牝馬「スカイ」(クライズデール種)の傷ついた姿に気づいたのは5月10日のことだった。なんと、スカイの局部に約80cmにもなる木の棒が刺し込まれ、貫通した状態で留まっていたのだ。

「朝の餌やりの時、彼女が血を流しながらやって来たのです」「これは明らかに(何者かによって)性的虐待を受けたあとでした」(ローズさん)

 すぐに獣医が呼ばれ、数時間の手術を経て木の棒はなんとか取り除かれたが、わざと尖らせた跡も見られたという。この乗馬センターでは、夜間に馬たちを小屋に入れることはせず、約71万平方メートルの広大な牧草地に放っている。そのため、前日の夜に何者かが侵入し、「とりわけ愛らしく、人を疑うことを知らない」馬であるスカイに虐待を加えたようだ。

「一体誰が、これほど優しく愛らしい馬を殺そうとしたというのでしょう」「美しい動物に対してこんなにも酷い虐待を加えるなんて、本当に怒りがこみ上げてきます」(ローズさん)

 衝撃を受けたローズさんとスタッフは、乗馬センターのFacebookページに事件の詳細と傷ついたスカイの姿を掲載。犯人を割り出すためにシェアと情報提供を呼びかけた。すると「邪悪でおぞましい犯罪」だとして同情や怒りの声が殺到、約120万円もの寄付まで集まる事態に発展。警察や英国動物愛護協会はすでに捜査に乗り出しているが、ローズさんはそれを懸賞金として使うことに決めた。

「スカイは多くの愛と看護に支えられて、回復するでしょう」「でも、同じようなことが再び起こるのではないかと心配しています。ですから、犯人が一刻も早く捕まってほしいのです」(ローズさん)

"紳士の国"である英国の人々にとって、馬とは単なる家畜ではなく、大切な友として愛される存在だという。その馬が性的虐待を受けるという今回の事件は、社会に相当な衝撃をもって受け止められているようだ。現在のところ、近隣の乗馬センターで同様の被害は発生していないことが確認されているが、英国社会を挙げての捜査によって、犯人逮捕は時間の問題かもしれない。



私は「その他の画像」も見たが、ヒドイなんてもんじゃない。人間のすることではない、と思う。たぶん、異常性格者、精神異常者の犯行と思われるが、犯人が捕まってそうであったとしても、責任能力がどうの、などという理由で無罪にしてほしくない。そいつのケツに棍棒を突っ込んでやるのが妥当だろう。

怪しい奴が後ろから近付いてきた時に蹴り飛ばすことが出来なかったものかなあ・・・。馬は臆病だと聞いているから、もしかして、顔見知り(牧場関係者)の犯行かも・・・。

この事件、その後、犯人が捕まったかどうかは聞いていないが、とても気になっている。



posted by poohpapa at 06:00| Comment(8) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
情状酌量して執行猶予すると、自殺してしまいそうですね。
そこも考慮したのかもしれません。

杓子定規に立退きの強制執行に関与した役人も実に不思議な生き物で、理解に苦しみます。
Posted by ハリケーン at 2015年06月16日 08:34
poohpapaさんおはようございます。

こういう話はときどき出ますね。本来、こういった人達が生活保護をうけるべきなのでは、と思います。


Posted by たか at 2015年06月16日 08:42
そうなんですね、執行猶予を付けても誰かが四六時中付き添っていなければ自殺してしまう可能性は高いと思いますから、そのあたりを十分配慮したんでしょう。

収監したとしても、刑務所内での自殺も起こりうるので十分な注意を払ってほしいものですね。監視する、ということより心のケアで、ですね。

これ、民間のアパートで滞納して立ち退き、というのでないのですから、県や市は県民市民が生きていけるような最低限の配慮をどうしてしなかったのか不思議ですね。ハートが無いんですね。

うちの立川市もそうです。「市民の安全な暮らし」より「自分たちの身の保全」優先で・・・( `ー´)ノ
Posted by poohpapa at 2015年06月16日 08:52
たかさん、再び、おはようございます

そうなんですね、こういう人が生活保護を受けるべき、というか、資格を有していたのでは、と思います。申請や相談の際にそれを判断するのは難しいものでしょうが、保護決定した後で、しっかりチェックしていく体制が必要ですね。

もっとも、一度保護決定した後で取り消すのは「悪質な入居者を追い出す」くらい大変でしょうけど。「0に戻すのでなく100から減額する」でも良いかと思います。抵抗はあるでしょうけど、湯水の如く垂れ流されている福祉予算、元々は血税なのですからしっかりチェックしてほしいものです。
Posted by poohpapa at 2015年06月16日 09:06
無戸籍児の構図に似てると思う。

追いつめられると、なにも考えることができなくなってしまって、たとえそこが最悪の
ところでも、変化の無い状況に安住してしまうのは、私にはとてもわかる。

でも、それでも、母は強くあらねばならない。自分が死んだあとの子の苦しみを除くために、子を先に殺すのであればまだ分かるけど、結局この人は生き残った。

母になったのであれば、何よりも、母であることを優先せねばならない。
手だてを考えるために考えること、その考えること自体に必要な教育すら与えられない人であるなら同情すべきだが、そうでないなら、その弱さに逃げ込んだ短絡さは、母として卑怯だ。

普通に仕事をした、数多くの仕事の1つであるために見逃した可能性だってある職員を責めるより、必死で子を助けるために考えることを放棄した卑怯さが責められるべきだと思う。

職員が生活状況を知らない=住宅明け渡し訴訟での事情の説明がない=裁判にも出てないまたは、きちんと陳述してない、ってことじゃないですか?

私は、無戸籍児の母同様、この母には、知的障害者か、本人が学校に行かせてもらえなかったということでもない限り同情できない。
Posted by 遠藤 沙耶 at 2015年06月16日 13:35
さやさん、こんばんは

こちらのコメント、私は凄く勇気のある発言、一つの立派な見識だと思います。一歩間違えば、もしかすると反論や非難を浴びるかも知れない、でも、仰ってることは概ね正しいと思います。「概ね」でない部分は後ほど書かせて頂きますね。

親子で無理心中する場合は、残された子供が不憫だから確実に自分の手で死なせたい、というのと、親が先に死んだ場合、子供がちゃんと後を追えるか、という不安もあって、おそらくは(正しいかどうかは別にして)親としての責任感で先に子供を手に掛けるんだろうな、と思います。

一緒に死んだら無理心中ですが、どちらかが死にきれないで残った場合は紛れもなく殺人です。今回とは逆に、介護疲れなどで子供が先に親を殺めるケースもありますが。

たいていの場合は温情判決が出ますが、そういうのは日本人的な感情なんでしょうね。理由はどうあれ、我が子を手に掛けたことには間違いなく、客観的に見れば「助かる」と言うか「生きられる」方法があったのに、知恵も無く努力もせず我が子を手に掛けた責任は重いと言えるでしょうね。

私は・・・、それでも「当人は、普通なら気付きそうなことに思いを巡らす余裕など無かったんだろうな」と思いますので温情判決が出るとホッとします。きっと、私は甘いんだと思います。それと、本人が最も辛いものだろうから十分に反省もしているだろう、って思って・・・。

さやさんと私のコメントを比較すると、たぶん、多くの方は「さやさんが冷たくてpoohpapaが温かい」と思うものでしょうけど・・・、実は逆なんです。私は冷たいから情けを掛けられるんです。さやさんのほうは厳しいからこそ愛があるんですね。よく解かっています。

ある意味、私は男だからそう思ってしまうんでしょうね。自分のお腹を痛めた子なら手に掛けられるハズがありませんよね。たとえどんなに追い詰められていたとしてもね。

で、「概ね」でない部分、というのは、公務員のくだり、であります。

<<普通に仕事をした、数多くの仕事の1つであるために見逃した可能性だってある職員を責めるより、必死で子を助けるために考えることを放棄した卑怯さが責められるべきだと思う。

公務員が自分の職責や使命が解かっていたなら、いくら多忙であっても「気付きませんでした」は通りません。あんたらアルバイトでなく公務員としてのプロでしょ、という話です。ちょっと神経が通っていたなら、よほどの馬鹿でもない限り気付きます。気付かないのは「所詮は人ごと」だからです。言われたことだけやっていれば自分の頭で考えなくても食べていけるからに他なりません。

そこの部分だけは、現在クズみたいな立川市の職員と対峙しているので声を大にして言いたいです。


Posted by poohpapa at 2015年06月16日 19:54
怪しい奴が後ろから近付いてきた時に蹴り飛ばすことが出来なかったものかなあ・・・。馬は臆病だと聞いているから、もしかして、顔見知り(牧場関係者)の犯行かも・・・


________________


とても人気のある穏やかなかわいい馬だったようなので、非常に人間になついていて
人を疑うことがないような馬なんだと思われます


うちの飼い猫もそうですよ、玄関に人が来ると誰が来ても擦り寄って、
みんなにカワイイと褒められて嬉しそうにしています

ウチの犬も猫も、どの人間は優しいと信じ込んでます




犯人は多分最初は優しい声を変えたんだと思います、そしてこの馬さんはよって行ったったのだと思います、
係りの人たちのように優しい人間だと思って、、、、、



早く逮捕されて欲しいです、

精神異常?ありえないですよ、
人気のない夜を狙い、しかもこんな棒まで用意できるなら、完全に正常です

Posted by A at 2015年08月27日 17:15
Aさん、おはようございます

これ、本当に痛ましい事件ですね。口がきけなくて無抵抗な相手にこんなことができるとは・・・。

時折、思い出してはネットで調べているんですけど、犯人はまだ捕まっていないようですね。捕まったら犯人のお尻に棍棒を突き刺してやればいい、と思ってしまいます。

いくら人懐っこい馬であっても、馬はとても臆病だということですから、私は内部犯行を疑っているんですけど・・・。でも、だとしたらもう捕まっていても不思議はないですし・・・。

いずれにしても、犯人は「性癖が異常」ということで、精神鑑定などは必要ありませんよね。
Posted by poohpapa at 2015年08月28日 06:15
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