2015年06月27日

集団的自衛権・・・、憲法論争への素朴な疑問

国会に憲法学者を招いて「集団的自衛権に対する政府の考え方、方針が憲法違反に当たるかどうか」を聴いているが、ずっと不思議に思っていることがある。

「憲法違反だ」と指摘する学者は多いが、「今の憲法が正しい」という前提に立っているから「憲法違反」という結論になるものだし、その部分だけ切り取って「正しいか間違いか」を議論するのは意味がないと思う。学者は(憲法違反かどうか)訊かれたことだけに答えるよう言われていたのか、自らそう決めていたのか知らないが、「憲法違反に当たるが、むしろ憲法のほうが実情に合わなくなっているから拡大解釈をしないで憲法を改正すべき」と言わないのはどうしてだろう。

多くの憲法学者が「違憲だ」と言うなら、「ならば今の憲法に欠陥は無いか、検証して、あれば改めよう」と考えるのが当たり前で、野党や反対勢力は「それみろ、国会に呼んだ学者の多くが『違憲だ』と言ってるじゃないか」と喜んでいるようでは情けないくらいにレベルが低い。

安倍さんは本音では世界の実情に合わなくなっている憲法を改正したいと思っていて、本当は憲法を改正してから集団的自衛権の問題に取り組みたいのだろうけど、野党や反対勢力は、あくまで「憲法を変えるのは反対。今の憲法で判断しろ」という姿勢。

憲法は「金科玉条のように普遍的に未来永劫いじってはいけない」というものではない。「憲法改正はさせない」と抵抗していて、一方で「憲法違反だ」と騒ぐ・・・???、やり方が卑怯ではないか。

古いタイプの家の鍵が具合が悪くなっていて、旦那は「泥棒のピッキング技術も向上していて危険だから、もうディンプル錠に換えよう」と言っているのに、女房は「今ついている鍵の本体は換える必要は無い。持っている鍵が具合が悪いだけだから合鍵を作り直せばいい」と譲らず、家族の中に女房に同調する奴がいて、近所の人も「鍵が合わないのは間違いない」としか言わない、・・・とまあ、そんな感じ。

憲法を改正するには時間が無いが、野党や反対勢力は「自分たちの主張で日本が護れるのかどうか」ちゃんと考えなければならないもの。今の中国を見ていて、「日本が憲法9条を守っていれば安全、中国は尖閣に手を出さない」と本気で考えているのだろうか。憲法9条を守って、なおかつ歴史認識問題で日本が謝罪すれば韓国は竹島から出て行くのか、そんなの子供でも解かること。野党や反対勢力は「夜、玄関や窓の鍵を掛けないで寝ているのか」と訊きたいもの。野党には常に代案が無い。

個人的には「憲法を拡大解釈して『問題ない』とする」のは無理があると思う。ただし、国防は待った無しである。戦争はしないほうが良いに決まっている。だが日本がそう思っていても戦争に巻き込まれることが将来的には起こり得ると思う。今の日本人は「戦争はしたくない」「自分は巻き込まれたくないけど平和が一番」と思っているが、国や家族を護る「覚悟」というものが悲しいくらいに欠如している。

「安倍さんは戦争が出来る国にしようとしている」だの「このままでは徴兵制が復活する」だの煽る馬鹿が多いが、「直ぐに反撃できる体制を整えておく」ことのどこがいけないのか、不思議である。平和ボケして横道に逸れる若者を見ていると「日本にも徴兵制があったほうが良いのでは」とも思ってしまう。

憲法学者なんて、ある意味、考古学者と同じである。「考古学者はアホだ」と言っているのではない。古い物を検証するだけで未来への提言が無い。あ、考古学は昔の知恵を現代に生かそうとしているか。

言えるのは、いつまで日本を守ってくれるか保証がないアメリカを頼らず自分の国は自分で護る気概が日本人には必要、ということ。世界の情勢が変わればアメリカが中国と手を組むことも「無い」とは言えない。今は集団的自衛権で護るにしても将来的にはそんなものに頼らない備えが必要かと思う。

posted by poohpapa at 05:55| Comment(8) | 経済・政治・国際 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
poohpapaさんおはようございます。

野党と反日マスコミは、この安全保障関連法案を徹底的に反対してますね。日本の安全保障については、憲法9条を守っておれば、他国から攻め込まれない、と考えているようです。

以前、村山富市元首相が中国に行って要人とあって帰国した後の会見で、マスコミに尖閣諸島の件で聞かれ、いわく、「中国に尖閣で戦争考えてる?って聞いたら『ない』と言った。だから戦争はない」と答えてます。

ほんと、バカ丸出しです。これって、強盗団に泥棒はやらないですよね。って聞いているようなものです。

しかし、バカ野党の多くは、この考えなのでしょう。

Posted by たか at 2015年06月27日 08:07
たかさん、おはようございます

憲法9条があれば日本は戦争に巻き込まれない、領土を奪われない、なんてのは幻想ですよね。戦争は良くない、平和は尊い、ということに異議を唱える人はいませんが、憲法9条を守って非武装中立でいれば国が護れる、などという話には突っ込みどころ満載です。

戦争をするために、でなく、戦争を防ぐために軍備を固めるのですが、そういう理屈がどうして解からないのか、左翼の頭の中を見てみたいものです。よく言われていることですが、「私の家はよその家を非難したり攻撃したりしません。なので、この家は夜寝る時も出掛ける時も鍵は掛けません」と貼紙や公言して、そのとおりに生活してみるといいでしょう。

軍備を固める=鍵を掛ける、ということですもんね。鍵を掛けたから、と言って、文句を言われる筋合いはどこにもありません。そういう人の地域で災害が発生しても自衛隊をあてにしないでくださいね、と言いたいものです。そういう奴らに限って「早く来て助けてくれ」「来るのが遅い」と文句を言いそうです。「自衛隊に助けられるくらいならここでこのまま死ぬ」と言えたなら立派ですが(^◇^)
Posted by poohpapa at 2015年06月27日 08:45
poohpapaさんへ
連投です、お許しください。前にも書きましたがこの憲法、マッカーサーの命令で素人集団が2週間で、いろんな文献からのコピペにより作られたものです。ですから評論家宮崎氏が言っているように’国民の最大幸福を追求する’という項目が戦力の放棄により守られなくなった時どうするのか等の矛盾点がそこかしこに散見されます。最近よくTVで目にする憲法学者と称する輩、このような文章を60年以上も研究しているのです。お前ら馬鹿だろうと言いたくなります。戦後公職追放により保守系の学者が追放され、野に下っていた左巻き学者が大手を振って一線に復帰し、それが連綿と語り継がれて今の文系学会、特に法曹界が出来上がっています、こんな駄文を毎日研究する?よっぽど暇なのか他にすることないのでしょう、でもこれで給料もらえるとは幸せな人たちです。
Posted by ボース at 2015年06月27日 08:59
学生時代のゼミが行政法のゼミで、師匠が行政法と憲法を教える人だったので。酒席で「憲法学者としては今の憲法が改正されたら良いのですか?悪いのですか?」とぶっちゃけ聞いて見たところ。
師匠「憲法学者としては改憲されたら困る。積み上げてきた物が崩れて嬉しい人は居ないでしょ。」
自分「でも関連書籍が売れるから本を出せば印税生活ですよ?」
師匠「本を出版するまで何年もかかるだろうし。判例が並べば批判に晒される。安定志向の人が憲法学者になっているのに・・耐えられないでしょ。」
自分「じゃあ先生は今後も改憲反対なんですね?」
師匠「俺は行政法の方が専門だから反対する理由が無い。あんな連中に含められても困る。」
ということで、既得権益でガチガチ守られて発展の必要が無い憲法学者の皆さんが、今回の一件で概ね反対に回るのは、学生時代から判ってました。
天下りもそうですけど・・権益で守られてる人達ってどうしょうもないですよね。
Posted by 法学部卒 at 2015年06月27日 09:13
ボースさん、改めて、おはようございます

連投、ぜんぜんかまいませんよ〜。それを言ったら、さ・・・、いえ、何でもありません(^◇^)

<<最近よくTVで目にする憲法学者と称する輩、このような文章を60年以上も研究しているのです。お前ら馬鹿だろうと言いたくなります。

私が(怖くて)本文で書きたくても書けなかったことを・・・(ぷっ)

全く、仰る通りなんです。そんなものを何十年も掛けて勉強して高額な俸給を頂ける・・・、幸せですね。社会に出て働いて、現実を見てみろよ、と私も言いたくなります。

憲法を研究するなら、どこをどう改めたなら国民の幸せにつながるのか、という視点から研究すれば良さそうなものです。今の憲法学者からすれば日本国憲法は「いいオモチャ」「飯の種」ですね。

憲法学者がせっかく「違憲だ」と指摘してくれたのですから、いっそ憲法改正に向けて動き出せばいい、と思ってしまいます。日本人の気質と世界情勢に合った憲法を、そろそろ持ちたいものですね。
Posted by poohpapa at 2015年06月27日 09:17
法学部卒さん、おはようございます

生々しい裏話を有り難うございます。そのやり取り、す〜っと胸に入ってきますね。

そういう議論を酒席であっても教授とできる、というのは素晴らしいことですね。人間的には良い先生だったんだろうな、と思えますね。

「憲法学者としては改憲されたら困る。積み上げてきた物が崩れて嬉しい人は居ないでしょ。」というのも、「本を出版するまで何年もかかるだろうし。判例が並べば批判に晒される。安定志向の人が憲法学者になっているのに・・耐えられないでしょ。」というのも本音でしょう。呆れはしますが。

法学部卒さんの、今回の件で「既得権益でガチガチ守られて発展の必要が無い憲法学者の皆さんが、今回の一件で概ね反対に回るのは、学生時代から判ってました。」というのは凄い慧眼ですね。

既得権益に守られている奴らの存在が、世の中を良くしていく為に最も大きな障害になるもので、私の仕事でもよくそういう壁にぶつかります。大阪の橋下さんもそういう壁に阻まれてますもん。

そういえば、国会で意見を言った憲法学者の何人かは土壇場で安倍さんを裏切っているかも知れませんね・・・、なんか、そんな気がしています。
Posted by poohpapa at 2015年06月27日 09:30
poohpapaさん、おはようございます。
いつも、よくいってくださいました、と快哉叫ぶことが多く、ーー。前置きは、ここまでに。おっしゃることは、重々承知ですが、伊勢崎賢治さんの、「日本人は、人を殺しに行くのか」(朝日新書)を読んで、
今の、安倍内閣の、強引なやりかたは、あかんやろ、とわたしは、確信しました。
馴れない、I-padで、入力に四苦八苦。夜が明ける前にもう一眠り、ご無礼します。
Posted by くらま at 2015年06月29日 03:49
くらまさん、おはようございます

久々のコメント、凄く嬉しいです、本当に。

「日本人は、人を殺しに行くのか」(朝日新書)は読んでいないので、その本に関しては何とも言えませんが、私は、安倍さんが「強引な手法」と世間から思われるやり方でしか進められない世の中になってしまっていることに問題がある、と思いますね。

憲法改正はさせない、憲法改正は戦争や徴兵制に繋がる、と騒いで憲法改正に着手しにくくして憲法解釈で対応せざるを得なくしておいて、「憲法違反だ」と主張するのは卑怯だと思います。安全保障上は「待った無し」ですし、憲法改正をしてから議論していて間に合う話ではありません。

その本の「日本人は、人を殺しに行くのか」という書名は、「そうじゃないでしょ!?」ということなのか「なんてことはない、どう言い訳したって自衛隊は人を殺しに行ってるんだよ」ということなのか、どちらでしょう。どうもタイトルが良くないような気がしますね・・・。

記事の本文でも書いていますが、

安倍さんは憲法を改正したいのですし、私なんかも賛成ですが、マスコミも野党も「絶対阻止」で反対しています。安倍さんも、本音では「憲法解釈で対応する」のは納得してないのでは、と思います。もしも私が安倍さんの立場なら、凄く不本意ですね。

自分で邪魔しておきながら「手法が強引だ」と非難する・・・、う〜ん、フェアじゃないですしね。

各野党には「もし、自分たちが政権政党だとしたら、どうすべきと思いますか?、日本に迫る安全保障問題でどう対処しますか?、あるいは危機なんて何も迫っていないしこれからも起こらないと考えますか?、集団的自衛権に反対してどのように国を護りますか?、国防予算はどうしますか?、増やしますか削りますか?」と訊いてみたいものです。

くらまさんがお読みになった「日本人は、人を殺しに行くのか」は図書館で探して私も読んでみますね。もしかすると、読んだなら、私も考え方、見方が変わるかも知れません。

いつも有り難うございます。


Posted by poohpapa at 2015年06月29日 07:22
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