2015年09月23日

どちらが立派か、などと考えてみる (*^_^*)

昨日、そろそろランチに、と思っていたら、大学生と思しき純朴な娘さんが店のドアを開けた。

「すみません、道をお尋ねしたいのですが・・・」とのこと。娘さんの後ろには若い男性がいて、明らかに障害をお持ちだと判る。体の障害ではなく精神障害のようだが、人に危害を加えたり暴れたりするような青年でないのは直ぐに判った。娘さんの言うことをちゃんと聞いていて、青年もまた純朴そうであった。

「かまいませんよ、どうぞお入りください」と言ったのだが遠慮して入らない。「外は暑いからどうぞ」と勧めると、ようやく中に入ってきた。目的の場所は行き過ぎていて、しかも方向が違う。この辺だろうと当たりを付けて航空地図を広げて、娘さんが手にしていた手書きの地図と比べて見てみたら、目的地は直ぐに分かった。うちの店からは途中で一回曲がるだけで着く場所だった。

地元の人間なら間違えることは無いだろうが、板橋から来ていて土地勘は無い、とのことなので航空地図をコピーして持たせてあげた。とても礼儀正しく、おそらくは親族とかではなくボランティアであろう。

で、ふと考えてしまった。

同じ世代の若者でも、国会周辺でデモに参加して「アベは辞めろー!」などと大声で叫んで国の将来を危うくしかねない若者と、この娘さんと、どちらが素晴らしいか、立派なんだろうか、ということ。

比較するのが間違いなんだろうけど、何の報酬も見返りもなく、おそらくはとくに感謝されないであろうボランティアで、誰かの目について称賛されることも無いのにしっかり(障害をお持ちの青年の)お世話をしている姿には頭が下がる思いである。板橋からここまで来る間にも、もしかすると好奇の目に晒されていたかも知れない。そんなことを気にするようではこういうボランティアは務まらないものだろうが、正直、私にはとてもできないことで、崇高で「立派」の一語に尽きる。

デモに参加している人たちが聞けば「我々も見返りも報酬も求めていない。日本の将来の為に・・・」と反論するだろうけど、そもそも方向が間違っているし、目立ちたがり屋が日頃の鬱憤のウサ晴らしとして安保問題を利用しているだけの話。全く自覚していないだろうけど一種の破壊活動でもあるし。

この娘さんが政治に関心を持っているかどうか、は分からない。どんな価値観か、どんな思想を持っているかも分からない。ただ、人間社会は、自己主張などとは縁が無い「ひっそりと目立たない地道な活動」をしている人たちによって支えられている一面もあると思う。デモに参加して暴言を吐いている若者たちとは対極にある若者であるのは間違いないと思う。ここんとこ「ああいう見っともない若者」ばかり見ていたから何となく心が洗われるような気がした。

いつものように缶コーヒーでも飲んでいってもらうか渡してあげようと思ったのだが・・・、急いでいたようだし、飲みながら歩くような人たちでもなさそうだったからやめておいた。

「お仕事中に済みませんでした。有り難うございました」と丁寧にお礼を言って出て行く娘さんたちの後姿を見ていたら感動して涙が出てきた。日本の将来は、若いのに思考停止に陥って物事を俯瞰して見られない奥田某みたいな浅薄な奴らではなく、こういう純真な若者に担ってもらいたいものだ。

posted by poohpapa at 04:56| Comment(4) | エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
poohpapaさんおはようございます。

面白い記事がでてました。
沖縄県警名護署は22日、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の移設先、名護市辺野古沿岸部に近い米軍キャンプ・シュワブのゲート前で警察官を蹴ったとして、公務執行妨害の疑いで、韓国籍で職業不詳のキム・ドンウォン容疑者(29)を現行犯逮捕した。

以上の逮捕に対して
SEALDs_RYUKYU が とツイッターで
新基地反対の仲間が不当逮捕されました。名護署に抗議に向かいました。

何で、沖縄の基地で韓国人なの? しかも名護警察署に抗議が SEALDs_RYUKYU なんでしょう?

純朴な娘さんとは比較にはなりませんね。
Posted by たか at 2015年09月23日 08:06
たかさん、おはようございます

警察官を蹴ったなら当然に「傷害」と「公務執行妨害」でしよう。しかも容疑者が韓国人・・・、それで「不当逮捕だ」と主張する思考回路が分かりませんねえ。何をか況や、ですね。

SEALDs_の正体がよく分かりますね。こういうのは毎日や朝日は報道しないんでしょうね。
Posted by poohpapa at 2015年09月23日 08:17
前に新聞の投稿で読んだ記事。
「ある日、電車の通路に(酔っ払いのか?)汚物が
広がっていた。当然ながら乗客はみな、顔をしかめて避けて
通り過ぎていく。
すると、乗客の中から一人の若い女性が新聞紙を持ってきて、綺麗に全部
拭い、自分の持っている袋に汚れた新聞を入れて立ち去った。
他人の汚物など見るのもおぞましいのに、掃除していった
若い女性の後ろ姿に聖女を見た思いがした」

こういう記事とか読むと心洗われますね。
日本にもまだまだしっかりした女性は少なくない。
以前に書かれていた、レストランでウェイトレスの方が小さなゴミを
拾っていた話もそうですが、
これ見よがしではない、さりげない行為にその人の本当の姿が見えると
思います。





Posted by トントン at 2015年09月23日 11:03
トントンさん、こんにちは

その電車の中の汚物の話は初めて知りましたが、凄いですね。もしかすると、介護や看護の仕事をしている人かも知れませんね。

私が腎臓の手術で入院していて、術後、寝返りさえうてない時に、大をしたくなって、看護師さんを呼んで、「嫌なことをお願いして済みませんね」と言ったら、「大丈夫ですよ、汚いなんて思っていませんので」と笑顔で言われたことがあります。それ以来、私もウ〇チを「汚いモノ」とは思わなくなりました。だいたいが、85%が自分の死んだ細胞ですもんね。

そうですね、「これ見よがしではない、さりげない行為」にこそ、その人の本当の姿が見えますね。

電車の話、教えてくださって有り難うございました。



Posted by poohpapa at 2015年09月23日 11:48
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