今般、虎屋17代当主が赤坂本店建替えの臨時休業に際して出した挨拶文は素晴らしいと思った。
ウニュ( with news )より、
「感動的」「商人の鑑」…虎屋17代の休業あいさつ文、称賛相次ぐ
虎屋の HP に掲載されている挨拶文の全文がこちら ↓
赤坂本店 ・ 会社からのお知らせ
2015.10.2
十七代 黒川光博より 赤坂本店をご愛顧くださったみなさまへ
赤坂本店、および虎屋菓寮 赤坂本店は、10月7日をもって休業いたします。
室町時代後期に京都で創業し、御所御用を勤めてきた虎屋は、明 治2年(1869)、東京という全く新しい土地で仕事を始める決断をしました。赤坂の地に初めて店を構えたのは明治12年(1879)。明治28年 (1895)には現在東京工場がある地に移り、製造所と店舗を設けました。
昭和7年(1932)に青山通りで新築した店舗は城郭を 思わせるデザインでしたが、昭和39年(1964)、東京オリンピック開催に伴う道路拡張工事のため、斜向かいにあたる現在地へ移転いたしました。「行灯 (あんどん)」をビルのモチーフとし、それを灯すように建物全体をライトアップしていた時期もありました。周囲にはまだ高いビルが少なかった時代で、当時 大学生だった私は、赤坂の地にぽっと現れた大きな灯りに心をはずませたことを思い出します。
この店でお客様をお迎えした51年のあいだ、多くの素晴らしい出逢いに恵まれました。
三日にあげずご来店くださり、きまってお汁粉を召し上がる男性のお客様。
毎朝お母さまとご一緒に小形羊羹を1つお買い求めくださっていた、当時幼稚園生でいらしたお客様。ある時おひとりでお見えになったので、心配になった店員が外へ出てみると、お母さまがこっそり隠れて見守っていらっしゃったということもありました。
車椅子でご来店くださっていた、100歳になられる女性のお客様。入院生活に入られてからはご家族が生菓子や干菓子をお買い求めくださいました。お食事ができなくなられてからも、弊社の干菓子をくずしながらお召し上がりになったと伺っています。
このようにお客様とともに過ごさせて頂いた時間をここに書き尽くすことは到底できませんが、おひとりおひとりのお姿は、強く私たちの心に焼き付いています。
3年後にできる新しいビルは、ゆっくりお過ごしになる方、お急ぎの方、外国の方などあらゆるお客様にとって、さらにお使い頂きやすいものとなるよう考えています。
新たな店でもたくさんの方々との出逢いを楽しみにしつつ、これまでのご愛顧に心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
虎屋17代
代表取締役社長 黒川光博
何と言っても心が籠っているし老舗でなければ書けない話。「ありきたり」でないのが素晴らしい。
虎屋、といえば、いつも思い出す。帰省した際に虎屋の羊羹を土産にしていて、数年後に兄貴が上京して銀座に出掛け、虎屋に入った兄貴が「オマエが持ってきた羊羹、あんなに高かったのか!?」と驚いて飛び出してきた。以来、その価値を知らない人には高級品は送らない。例えば GODIVA とか・・・。
まあ、どちらが美味しいと思うかは好みの問題であろうが、岩谷堂はその日に製造された羊羹を、翌朝、社長が抜き取りで食べてみて、納得いかなければ全部棄ててしまうこともあるんだとか。一方の虎屋、何と言っても17代に亘って顧客から愛されて今も存続している。甲乙は付け難いかも(おい)
いずれにしても、なかなか真似は出来ないけど、商売人はかくありたい。
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何か、自慢話のような気がしますけど。。。。ヾ(- -;)
虎屋の羊羹っておいしいの?
ところで、poohpapaさんの社屋の改築工事はいつごろを予定してます?当然、これに負けないくらいの挨拶文は出すのでしょうね。
<<何か、自慢話のような気がしますけど。。。。ヾ(- -;)
私の自慢でなく岩谷堂羊羹自慢、ですね。うちのの地元であって自分の郷里ではありませんが。
うちの改築とか建替えは・・・、家主さんに聞いてください (*´ω`)
凝った挨拶文、書けますよ〜、エピソードなら無尽蔵にありますから、ほんと。
でも、ここまで心が籠った挨拶文を読んだ後では、どんな名文も霞むものでしょうね ^^;
やらとは立地で値段が高くなっちゃうんでしょうけど。
ゴディヴァやらヴィッタメールやら、だいたい半年後の8月中旬には多量に廃棄物になってますね。
過剰包装の高級チョコレートの山に涙を禁じえません。
1000〜3000円/100gなので、およそ1000〜3000万円/日で灰になっております。
ちなみに私は舶来のチョコレートは値段に拘らずあまり好きではありません。
GODIVAのチョコは美味しいですよ〜。ベルギーで買った板チョコも凄く美味でした。ふだん食べている日本のチョコと同じチョコレートとはとても思えないほど上質です。
残念ながら、先日、最後の一片を食べ終えてしまいましたが・・・。また旅行したら買って帰ります。
ところで、売れ残ったチョコレート、大量に破棄するなら、高級チョコの消費(売り上げ)に影響を与えないような施設に提供すればいいのに、と思ってしまいます。