2015年10月23日

これは、新しい「巧妙な恫喝の手法」と読んだ

msn.の産経新聞のニュースによれば、

「中国は武力衝突避けるべき」習主席側近の論文が波紋
尖閣めぐり日中衝突すれば「中国に退路はない」


 【北京=矢板明夫】中国人民解放軍の上将で、習近平国家主席の側近として知られる国防大学政治委員の劉亜州氏が最近、共産党機関紙、人民日報が運営する人民ネットなどで発表した日中関係に関する論文で「中国は武力衝突を極力避けるべきだ」と主張し、中国国内で波紋を広げている。専門家の間では「習政権が従来の対日強硬策を改めた兆しかもしれない」との見方が浮上している。

 劉氏は論文の中で、近年の日中関係の悪化について「北東アジアだけの問題ではなく、米国が裏で糸を引いている」との認識を示した。その上で、安倍晋三首相を「日本の右翼勢力」と決めつけ、「中国との対立を深めることを通じ、憲法改正につなげようとしている」と推測した。

 尖閣諸島(沖縄県石垣市)の現状について、劉氏は「1980年代までのような、日本による単独支配の状況でなくなった」と主張。同海域で中国が日本と武力衝突すれば、「中国は勝つ以外に選択肢はなく、退路はない」と強調した。さらに「敗北すれば、国際問題が国内問題になる可能性がある」とし、現在の共産党一党独裁体制を揺るがす事態に発展しかねないとの危機感を示した。

 劉氏は一方で、武力衝突で日本が負けても、尖閣諸島の実効支配の主導権を中国に渡すだけで実質的損失はほとんどないとした。

 劉氏は日本と対抗するために「まず米国との関係を改善すべきで、韓国や台湾とも連携しなければならない」と主張する一方、日本国内の「平和勢力」と提携する必要性にも言及した。

 2012年に発足した習近平政権は当初、「領土問題で妥協することは絶対にない」と繰り返し強調し、尖閣諸島を念頭に「戦争の準備をせよ」との通達を全軍に出したこともあった。しかし、昨年から南シナ海で東南アジア諸国や米国との対立が先鋭化して以降、中国要人が尖閣問題に言及することが少なくなった。

 北京の共産党関係者は論文について「二正面作戦を避け、南シナ海に集中したい習指導部の考えを反映している可能性もある」と指摘した。



単に私の「深読み」かも知れないが、この論文は、中国政府に対して警鐘を鳴らしているのでなく、日本人に対して、「尖閣問題では戦争も起こり得るよ、それでもいいの?」と恫喝している内容。「避けるべき」と言いながら可能性を排除せず「戦争」を連想させるもの。

日本人の多くが戦争アレルギーであることを見越して、「戦争」や「武力衝突」という単語を使って可能性をほのめかすだけで日本人は折れてくる、と解かっていて書かれた「政府認定の論文」に過ぎない。狡猾な中国の考えそうなことである。

たしかに、中国は人口が多いから中国政府からすれば国民の1億や2億死んだって「どう」ってことはない。首脳部さえ生き延びられればいいのだから「戦争も辞さない」と考えていたとしても不思議はない。だが、日本相手なら怖くもなんともないだろうがアメリカは怖い。だから「戦争になるよ、本気だよ」と勇ましいことを言っていても大戦にはならない。ただし局地的な衝突くらいは起こり得る。

中国も本音では(アメリカを敵に回しての)戦争は避けたいところ。幸い、日本人は戦争アレルギーで、イザとなれば国民が「尖閣を奪われても戦争を回避しようとする」のが分かっているから脅すだけで十分に効果がある、と踏んでの論文、中国の軍人が冷静に状況を判断しているのでなく単なる恫喝、と私は読んでいる。

ところで、中国は社会主義国家、共産党一党独裁の国であるハズなのに、昨今の貧富の差は凄まじい。それでは社会主義国家たりえない。富を国家が管理して平等に分け与えるのが社会主義国家のあるべき姿。今の中国は一党独裁で富も一部の国民で独占している状態。中途半端な社会主義国家でしかない。この激しい貧富の格差が、やがて中国を内側から崩壊させるエネルギーに変わっていく、と私は読んでいる。それは、例え中国共産党幹部が力で国民を押さえつけていたとしても、である。


この夏、中国の田舎ではこんなニュースもあった。

【感動】両腕が無いのに91歳の母親の介護をしている男性・・・中国

私が昔イメージしていた中国は、そういう国、であった。国が貧しかった頃のほうが遥かに豊かで、全国民の数%ではあるが、国が豊かになった今のほうが賤しくなっている。それは日本も同じだが。

話を戻すが、日本は「受けて立つ覚悟」を毅然とした態度で示すことが大切だと思う。「戦争は嫌だ、したくない」とばかり言っていたんでは日本は滅びる。「慰安婦問題で日本は謝罪・賠償すべき」「領土問題も折半か共同管理を提案したらいい」などと主張する宮崎駿みたいなバカは「お花畑」もいいところ。いい歳をこいて「庇を貸して母屋を取られる」という諺さえ知らないんだろう。



posted by poohpapa at 05:59| Comment(6) | 経済・政治・国際 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ふくらはぎフェチのpoohpapaさん、おはようございます。

恫喝というより内部分裂狙いじゃないでしょうか。

>日本国内の「平和勢力」

というのに笑いました。
日本人の「平和勢力」は仮想敵国の外交に一役かっているようです。
全くだからこんな奴らと「反安保法案」で共闘したくなんだよなぁ、迷惑極まりない。

>米国が裏で糸を引いている

こんな誰にでも見えるぶっといロープは、裏で引いているとは言えませんね。

そうだ、娘が妙齢になったら立川に行く時にはデニムのパンツで行くよう忠告しなくっちゃ。
Posted by ハリケーン at 2015年10月23日 08:26
ハリケーンさん、おはようございます

最後の、

<<そうだ、娘が妙齢になったら立川に行く時にはデニムのパンツで行くよう忠告しなくっちゃ。

未来のノーベル賞候補にちょっかいは出しませんよ〜。舐め回すように見つめるだけです(おい)

内部分裂狙いかなあ・・・、そうだとすると、それくらいは首脳にも解かりそうなものなので、そんなもの書いたら自分の身が危なくなると思うのですが・・・。

<<こんな誰にでも見えるぶっといロープは、裏で引いているとは言えませんね。

ミエミエですもんね、小学生でも知ってます。こんなことを尤もらしく論文として書くとはねえ。

ただ、アメリカは、ある意味、その中国より信用できない国だと思っていますので、中国も当面はアメリカの顔色を窺いながらジワジワと侵略してくるだけでしょうね。

そうそう、そろそろお嬢さん連れてきてくださいよ (^◇^)

Posted by poohpapa at 2015年10月23日 08:53
poohpapaさんおはようございます。

中国って、だいたいが、言っていることの反対をとると真実となりますね。
字面通りをうけとると間違えます。

。。。。は日本に責任がある!→とかいっている場合はその原因は中国です。
。。。。日本は大きな賠償を払うことになる→中国が払うことになる。

今回の論文は、

中国は日中との武力衝突する武力衝突を極力避けるべきだ→南沙諸島に目が向いているうちに、油断させて中国は武力衝突させ尖閣諸島を奪ばおう。

まあ、国内は経済が低迷でそんなところではないのでしょうけど。日中が局地戦争になれば中国はアメリカとの貿易が止まってしまいますから、大ダメージです。
Posted by たか at 2015年10月23日 09:52
>私が昔イメージしていた中国は、そういう国、であった。
>国が貧しかった頃のほうが遥かに豊かで、全国民の数%ではあるが、
>国が豊かになった今のほうが賤しくなっている。

これ、正に我が意を得たり、です。

>それは日本も同じだが。

これも悲しいかな、その通りなんですよね。
衣食住足りて礼節を忘れるのが悲しいです。自省も込めつつ。
Posted by ev at 2015年10月23日 14:48
たかさん、おはようございます

習近平はイギリスに行ってまで日本を悪し様に言ってますね。まるで朴槿恵と同じです。イギリスも落ちぶれたもの、と思います。カネに目がくらんで中国に尾っぽを振るようでは・・・( `ー´)ノ

だいたいが、中国に一番ヒドイことをしたのはイギリスです。そのイギリスに対しては、中国は過去に一度も文句を言ったことはありません。日本のように膨大な支援をしてくれたこともないハズですが。それをもってしても、中国が如何に異常な国であるかが分かります。

再三書いていますが、安い人件費と爆発的な人口による消費を当てにして世界中が中国に工場を造った結果がコレです。自社だけ儲かればイイ、という経営者のあさましい理念が中国を増長させた、ということですね。なのでキヤノンの御手洗も伊藤忠の丹羽も大嫌いです。国賊ですよ、あんなモン。

中国は日本人の特質を見抜いて、「戦争になってもいいの?」と脅していますが、日本に戦争を仕掛けるほどの度胸は有りません。ジワジワと侵食するのが関の山です。ならば、日本国民は「受けて立つ覚悟」を示すのが最良の策です。

ただ、日本もそうですが、どの国も(アメリカも)中国に経済の尻尾を握られていますので表立って強くは出られません。チャイナリスクより目先の利益を優先した経営者や政治家の責任ですね。

経済は生き物です。日本のバブルが永遠に続かなかったのと同様に、中国の好況がこのまま突き進むことは有り得ません。そう遠くない将来、必ず落ちぶれる時が来ます。その反動は日本企業も大きく受けることになりますから、日本経済、この先中国からどれだけ儲かるか、でなく将来のリスクに備える時期に入っている、と私は思います。私が経団連会長に就任した暁には・・・ (^◇^)
Posted by poohpapa at 2015年10月24日 07:18
evさん、おはようございます

そうなんですよね、今の中国は、孔子や孟子の時代の中国とは全く別の国ですね。勝手に三国志なんかをイメージして付き合うと痛い目に遭いそうです。時間的に、もありますが、地理的にも、同じ中国にありながら都会部と農村部でも「別の国」と言えます。

韓国も同じですし、日本人にも言えることですが、感謝を忘れた国や人は幸せにはなれません。

巨万の富を手にした中国人、本当に自分の国が「良い国」だと思っているなら海外に資産を移したり移住したりはしませんよね。自分たちの政府を最も信頼していないのは富裕層、だと分かります。

でもって日本で爆買いをして優越感に浸っているのは、実は富裕層の中では下っ端と言えますね。

今の中国人は、かつての日本人よりもっと痛い目に遭わないと民度の低さを自覚しないでしょうね。希望的観測もありますが、あと10年、いえ、早ければ5年で中国は大きな変貌を遂げる(遂げさせられる)ことになるかと思います。

たぶん私が生きている間に中国の体制が崩壊する姿が見られるのでは、と期待しています。
Posted by poohpapa at 2015年10月24日 07:47
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