2015年12月19日

喪中葉書が呼び戻したご縁

この時期になると、ぼつぼつ喪中葉書が届くようになる。現時点で同級生から2枚届いている。

一枚は中学時代の同級生、一枚は高校時代の新聞室の仲間。喪中葉書が届いたら、本来ならこちらから哀悼の気持ちを伝えるべく電話すべきなんだろうけど、今まではとくに何もしないで失礼していた。だが、数ヶ月前に中学の同窓会名簿が届いて、判っているだけで20名が逝去していて、所在不明も相当数いて、不義理をしていると後悔することになるかも、と考えて、思い切って電話することにした。

と言っても、中学の同級生は別の高校に進んでいたので中学を卒業してからは年賀状だけの付き合いになっていたから、50年近く直接言葉を交わしていない。果たして打ち解けて話題に入っていけるものだろうか、と不安がよぎったのではあるが・・・、思い切って電話してみると全く杞憂であった。

電話に出たのは細君であった。「あの〜、ご主人様の中学時代の同級生で東京の坂口と申しますが・・・」と言うと、明るい声で「ああ、久夫さん?」と返ってきた。それには驚いた。なぜなら、私は一度もお目に掛かったことは無いし、もう半世紀近く年賀状だけの付き合いになっていたのだから。それでいて奥様から私の下の名前が直ぐ出るのは凄いこと。

「主人からいつもお話は伺ってます」と言われて躊躇った。どうせ碌な噂ではないだろう😃

だが、同じ女を獲りあった、とか、踏み倒している借金がある、とか、そんなことはないから「ま、大丈夫だろ」と思っていると、「主人も喜ぶと思います。すぐ代わりますので」と言う。

たったこれだけ、ここまでの遣り取りだけで細君が「如何に良くできた奥さんか」ということが判る。

私はかつて高校時代に一緒に生徒会の役員をやっていた同級生(女子)に電話した際、娘さんが出て、名乗った後で「母に代わります」と言うのを聞いただけで、母親に「おい、娘さん、物凄く成績がいいだろ。でもって、負けず嫌いじゃないか」とズバリ当てたことがある。娘さんは東大の工学部に現役合格し博士課程まで行って、中退して弁護士になっている。東大の理系を受験する、と聞いた時には「弁護士になればいいのに。向いてると思うよ」と言ったりした。成績だけでなく性格も良かったから娘の家庭教師をお願いしたほど。

つまり、当たる時は物凄い直感力を発揮するが、外す時は恥ずかしいくらい見事に外れる (*´ω`*)

で、細君の事を褒めたら「うちのに言っておくよ」と言うので、「それはやめたほうがいい。女って奴はちょっと褒めると直ぐつけ上がるから始末に負えなくなるよ」と言ってやったが、きっと話していることだろう。そんなことでも隠し事ができないタイプだから (*^▽^*)

中学3年の時は同じクラスで仲良くしていて、家にもよく遊びに行っていた。電話に出たので挨拶もそこそこに同窓会の話をした。元々が仲が良かったのだから話題に詰まることはない。ひとしきり盛り上がって40分以上も話していたかと思う。彼には届いていなかった同窓会名簿をコピーして送る約束をして翌日には直ぐ郵送した。すると・・・、3日目にはお礼の葉書が届いた。電話でいいのに・・・、昔から律義な性格である。

それで再び私から電話して、「ずっと途絶えていたけど、こういう機会もご縁だから、また付き合いを始めようや」と言うと快く同意してくれた。長く途切れていた付き合いが復活するのは嬉しい。これからは、機会あるごとに電話やメールで親交を深めよう。

数年前、里帰りして先祖の墓に参った時、彼の名前が彫られた墓石を見かけた。うちの区画の直ぐ傍であった。同姓同名は無いだろう、と思って、ついでと言ってはナンだがお参りさせてもらったら、後で聞けば、やっぱり彼が建立した墓石だった。そのことも丁寧にお礼を言われた。昔と変わらず温かい。


一方、新聞室時代の友人、お子さんが医者や弁護士になって子育てに成功している。喪中葉書にはどなたが亡くなられたのかは記してなかったので気になって電話したら、親族をお二人も亡くされていた。誰か、を書かなかったのは「相手に気を使わせまい」とする彼女なりの思い遣りからであった。ただ、頂くほうからすると、どなたが亡くなられたか判ったほうが有り難い。不義理しなくて済むこともあるから。

彼女とも45分も話していて、上京されることがよくある、とのことなので東京で再会することを約束した。とにかく、この歳になると、会える時に会っておかないと後悔することになるし・・・。

喪中葉書が届いて、「へえ、誰か亡くなったんだ・・・」で終わらせてしまうのは実に勿体ないと思うし、改めて、(今までも)弔意を示す連絡くらいすべきだったか、と思った次第である。



posted by poohpapa at 04:31| Comment(4) | プライベート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
生まれてこの方、同窓会には一度も行ったことがない。なんとなく夫や子供の学校自慢や果ては家、車なんていう会話には付き合いたくないから敬遠していた。多分これからも。
だいたい人の話を聞いても毎日が事件のわたしには面白いと思わない。
Posted by はるな at 2015年12月19日 15:38
はるなさん、こんにちは

私は、同窓会に出てくる人って、基本的に「今が幸せな人」だと思うのです。なので、きっと財産や地位や子供の自慢話ばかりが飛び交うもの、と最初から覚悟しています。

今まで出なかったのは「遠いから」というだけのことで、元々が社交的で友だちが多い私は話し相手にも困らないと思います。でも、私の今を訊かれたら、過去の失敗談ばかりすると思います。その失敗談をネタにして、不幸を笑い飛ばしてこよう、と思っています。

たぶん、自慢話ばかりする人は「実際には逆」で不遇だと思いますね。その逆をやれば皆から嫌われることは無いと思います。友だちの幸せ話をよく聞いてあげて、羨ましがってあげれば居場所がなくなることはありませんよね。実は、誰が幸せで誰が不幸か、なんて話は事前に入ってきます。そうすると、嘘をついて取り繕っていてもバレバレなんです。

嵐が過ぎて落ち着いて、出席者の話を思い出すと、誰が本当に幸せで誰がそうでないかは誰にも分かることだと思います。昔からよく知っている仲間だからこそ、ですね。

本音では、いろいろあっても「同級生の中で一番幸せな人生を送っているのは私だろうな」と信じています。何をもって幸せと思うか、の基準は人それぞれなんですけど・・・。でも、上から目線ですけど、仲間に華を持たせてあげよう、と思っています。

いいじゃないですか、仲間に一杯自慢させてあげましょうよ。

私は、ある種のコンプレックスも持っていますが、同級生380人の中で「私にしかないモノ」があるので、全然平気です、ほんと。さて、来年は出ようかな・・・ (^^♪
Posted by poohpapa at 2015年12月19日 16:18
こんばんは、
先日お客様から喪中葉書を、頂きました。
早速、お返事に故人様がご主人様の身体の事を、
とても心配していたこと、家族への思いを、
書いて、投函しました。
勤務先に、ご丁寧に、電話を 頂きました。
文章の中に、年賀の挨拶は、控えさせて頂きます。
と、書かれていますが、年の瀬の寒い時だからこそ
一言 添えたいと思います。
Posted by なっち at 2015年12月19日 21:10
なっちさん、おはようございます

なっちさんの対応は素晴らしいですね。年末に何枚も喪中葉書が届くと、貴にはなっていても、ついつい受け取るだけになって、せいぜい「間違って年賀状を出してしまわないよう」注意するくらいしかしていませんでした。落ち着いたら電話しよう、と思っていても、それっきりになったりして・・・。なので、なっちさんの気配りは凄い、と思います。

たしかに、年の瀬になると、世知辛いことっていろいろ起きるので、そういう時こそ温かな対応をしなければなりませんよね(反省)
Posted by poohpapa at 2015年12月20日 06:44
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