お仲間さん、と言っても、勿体ないことに既にブログは閉鎖してしまわれているが、ブログ草創期に絶大な人気を誇った「温泉芸者 こころの引き出し」というブログの管理人さん(私は未だに「お姐さん」と呼ばせてもらっている)の娘さんの部屋探しを依頼して頂いた。実際に部屋探しをしたのは1月のこと。
娘さんは東京の「ある伝統工芸」を修行したくて単身で上京されるのだが、希望されている地域は京成線の沿線で、下町も下町、ほとんど「フーテンの寅さん」に出てくるような地域である。私の店からは東京駅を跨いだ反対側になるから一日仕事、もちろんそれはとても嬉しいこと。幸か不幸か、うちの店はいつもヒマだから一人のお客さんの部屋探しにゆっくり一日かけられるのは私としても有り難い。
予め希望条件を聞いてあったので、20数件の物件の中から3件ほどに絞って見て頂くことにした。待ち合わせは東京駅のバスターミナルの待合室。名古屋からの深夜バスは早朝に着くので、到着に合わせて合流。若い娘さんとそんな時間に待ち合わせるなんて滅多にないことだからルンルン気分 (^◇^)
滅多にない・・・、一度だけある。18歳の時に、大好きだった悦ちゃんとの絡みで・・・。ある日の早朝、渋谷駅前のバスターミナルで別れた記憶がある・・・。今となってはホロ苦い思い出だ。
で、そんな早い時間には物件を管理する不動産屋も開いていないから東京駅の地下街で一緒にモーニングを食べて時間を潰すことに。直接お会いするのはもちろん初めて。ではあるが、お母さんとはよく電話でお話ししていて、娘さんのことも伺っているから「初めて」という気は全くしない。
各物件の管理会社が開く時間に合わせて最初の物件を見て頂き、順次、物件を電車と徒歩で見て回った。職場、というか作業所と売店は2ヶ所あって、行き来することもあるらしいから、どちらにも不便が無いよう部屋選びをしなければならない。私の考えとしては、中間を取るより「どちらかに近いほう」に徒歩で行けて、どちらかにはバス移動をして頂くほうが楽では、ということで、とりあえず「こちらがメインになるかな」というほうに近い場所を中心に案内することに。
最初の物件はオートロックでセキュリティもしっかりしている好物件。予め聞いていたキーBOXに手違いがあって「どうなることか」と思ったがどうにか内見できた。キッチンが電気なのがマイナスポイントではあるが、家賃も場所の割に比較的安く、私としては充分に及第点は付けられるかな、という部屋。
2番目の物件は家主が同じ建物の中にいるから女性には安心、と思えるが、立地の関係か、方位の問題か、なんか陰気くさい気がした。ギリギリ及第点ではあるだろうけどボーダーライン上、という感じ。こういう感覚は図面や写真だけでは分からない。周囲の環境なんかは行ってみて初めて分かることが多いし。
3番目の物件は「とても信頼できる管理会社の物件」と判っていて、部屋もそこそこだが・・・、総合的に見たら1番目の部屋かな、と私が思っていたら、娘さんが選んだ部屋も一番目の部屋。
長く不動産屋をしていると、「どう見たってこっちでしょ!?」と思える部屋で決めずに、俗に言う「潰しの物件」で決めてしまうお客さんがいるが、プロの私とお客さんの判断が一致すると嬉しくなる。それで、娘さんが非常にしっかりしていると分かる。30を過ぎた男でも優柔不断なのはいっぱいいるが。
たぶん、裏では、私を全面的に信頼してくださっているお母さんが、事前にそういうことを娘さんに伝えておいてくださったんだろう。だから、私が一から信用を構築する必要がなかったくらいで、それは何より嬉しい。もちろん、私とお母さんとの信頼関係以前に「親子の絆」が深いから、ではあるが。
最初から100%の信頼を頂いているからとても仕事がしやすく気持ち良い案内ができて幸せだった。ブログがご縁で部屋探しを依頼されることはよくあるが、どのケースも同じで、親御さんが私を信頼してくださっているので、お子さんが私のアドバイスや意見をスンナリ受け入れてくださるから実に仕事がしやすい。それはご本人のためにも間違いなくプラスに作用する。
彼女は生半可な決意でないから必ず一流の職人になると思う。職人としての形ができたら私に作品を贈ってくださることになっていて今からもの凄く楽しみ。だが、何の職人を目指しているか、まだ内緒。
とりあえずその日はいったん愛知にお帰りになったが、一緒に谷津ロールを買いに行ったりもした。後日、お母さんと車で上京なさった際には大変な遠回りをしてわざわざ立川にお寄り頂いた。それがために東名ではなく中央道で愛知の三河までお帰りになったようだ。
あれから4ヶ月・・・、もうすっかり東京での生活に慣れたようなので記事をアップした次第である。「落ち着いたら、うちに遊びにおいで」と伝えてあって、再び立川でお目に掛かれる機会もあるだろう。
今からその日を楽しみにしている。まあね、あたしゃ若いお姉ちゃん大好きだから (*^▽^*)
女性が指し物の職人を目指すとは思えないので、切子細工でしょうか。
鼈甲の櫛なんかpoohpapaさんには全く不要ですしね。(⌒-⌒)
鼈甲の櫛はともかく簪なら・・・、私の頭では使いませんが欲しいです、喜んでくれる人、いますもん。
たまに生存確認の電話(?)を入れますが、元気で頑張ってるようで嬉しいです (*^_^*)
若い姉ちゃんじゃなくても、美人なら子持ちでも年増でも好きですけどね (おい)