高校時代の先輩で、記事の感想をいつも電話して下さるA君の結婚披露宴に私も悦ちゃんも招かれているのだが、会場はホテルの宴会場みたいなところでなく、どこか南の島の広い洞窟レストランで、大きな段差や太い石柱があって、悦ちゃんのテーブルは私の席からは見えない。
ただ、彼女も来ているのは判っていて、間もなく私のスピーチの順番が廻ってくる。そうしたら、A君の披露宴なのに私と悦ちゃんしか解からない内容のモロ「彼女に向けて」のスピーチを始めるつもりでいて(司会者に名前を呼ばれる)その直前で夢が終わってしまった。
現実には、A君は結婚していて大きなお子さんをもうけているから、今さら披露宴などすることはない。それよれ何より、悦ちゃんも出席しているのに、私は遂に彼女の顔を一度も見ないで終わっている。
何だろう・・・。何事も無ければいいのだけど・・・。
もうこの歳だから、会ってどうこう、ということは無いし、会えばお互いにガッカリするものかも知れない。それでも、遠くからでもいいから、死ぬまでに一度会ってみたい、と思う自分がいる。
男は女みたいに現実的でなく、純情でロマンチストなものだから
