2016年05月18日

また道に迷っていた老婦人

郵便局で振込みを済ませて帰ろうとすると、どこかで見覚えのある老婦人と出会った。

私が寄って行きながら手を振ると、「あらあ、よく会いますわねえ」と笑うが、覚えてはいないようだ。何回も道で会ってるうちに私のことを覚えてくれていた時もあったが、ここ半年以上は会ってないから忘れていたんだろう。「よく会いますね」と言いながら「どこでお会いしたんでしたっけ?」と訊く。

「私の店の前で帰り道が分からなくなって『私の家はどこでしょう・・・?』と私に訊いたのが最初で、その後も何度か会っているんですよ。内科の病院を探していた時も会いましたよね」と言うと、思い出したようなことを言うが、あれは絶対に覚えていない (*^_^*)

「今日はどちらまで?」と訊くと、私にチラシを見せて「高松学習館てとこで午後から『歌の会』があるので先に下見をしておこうと思って・・・」とのこと。だが、バッタリ会った場所は、老婦人のホームからは正反対の方向。幸い、私の用事は概ね済んでいたので案内することにした。うちの店より遠いが分かりやすい場所で、老婦人のホームからは2度曲がるだけで着く。私の足なら10分くらいだが、杖に頼っている老婦人と一緒なら30分以上は掛かる。ま、ヒマだからかまわない。

途中で何度も「お忙しいのに済みませんねえ・・・」と謝る。「お仕事は何をしてらっしゃるの?」と訊くので「最初にお会いした場所が私の店の前で、不動産屋です。今度1億くらいのマンションの広告を持って伺いますよ」と言ったら大笑いしていた。「私にそんなカネはありませんよ」と言うが、家は目黒の一軒家で、そこは長男が家族で暮らしている。他のお子さんも都内の一等地で戸建てを買っているとか。

「不動産屋が何の下心もなく親切にする、なんてことは有り得ませんからね。近いうちに本当にマンションのカタログを届けに行きますからね」と再度冗談を言ってるうちに目的の建物に着いた。3階までエレベーターで上がって会場を確認した後、さっきのチラシの裏に会場までの地図を描いて渡し、ホームまでお送りした。正直、それでも、後で一人になったら会場まで辿り着けるかどうかは不安である。

つくづく思うのだが、子供さんと一緒に暮らせないのは寂しいかも知れないが、三食と介護付きのホームに入れる人は幸せなほうなんだろう。帰りがけに名刺を渡して、「何か困ったことがあれば電話してくださいね。話し相手が欲しい時に電話してくださってもいいですよ」と伝えてお別れした。

上手く接すれば「私の全財産はこの不動産屋に・・・」と遺言書を書いてくれるだろう (怖っ ^^;)

実のところ今までに2人、「私の財産は子供には遺さない。アンタにあげるよ」と言ってくれた人がいるが、私はどちらの財産も受け取ってはいない。なぜなら、遺言書を作成する前に亡くなられたからである。2人のうちの一人は一人娘との確執があって、私にはそれが「強い愛情の裏返し」だと分かっていたので、亡くなった後で法律どおりに娘さんに遺産が渡ったことでホッとした。

本人は「あんな奴にビタ一文遺さない」と意地を張り続け、亡くなった後でちゃんと娘さんに渡る・・・、その結末がどちらにとっても一番良かったんだと思う。たとえ遺言書ができていたとしても私が受け取るワケにはいかないもの。遺言書ができていたら面倒なことになったと思うし・・・。

「お父さんはこんな遺言書を遺して亡くなられましたが、言葉とは裏腹に、本音ではお嬢さんのことを一番心配していたんだと思いますよ。お父さんのお気持ちは汲んでやってくださいね」などと説明して渡さなければならないのだから。遺言書を書かなかったのは、自分のメンツは立って、なおかつ、娘さんに財産が渡ることが分かっていたからなんだろう。そういえば、先に奥様が亡くなられた時、親族だけの葬儀に私が親族以外で唯一参列を許して頂けたのは嬉しかった。そんなこともあったっけ・・・。


さて、老婦人、次に会ったら公証人役場への道順を教えておかなければ・・・ (おい)








posted by poohpapa at 05:44| Comment(4) | 私の街 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
poohpapaさんおはようございます。

>>ま、ヒマだからかまわない。
本日の仕事は、郵便局で振込みだけでした。。。。


>>上手く接すれば「私の全財産はこの不動産屋に・・・」と遺言書を書いてくれるだろう

>>なぜなら、遺言書を作成する前に亡くなられたからである。

ほんと、惜しいことをしました。今度からは、早めに書いてもらいましょう。億万長者への道は、地道な努力です。金持ちの老人を早くみつけて、めちゃ、親切にすることです。

Posted by たか at 2016年05月18日 07:53
たかさん、おはようございます

毎度、目的地まで一緒に歩いて案内してるのですが、その度にお忘れになるようで・・・(*´ω`)

ならば次に会ったら(言葉巧みに)公証人役場に直接連れて行くしかないですね (^◇^)

そういう訓練なら私も営業マンなので常日頃から受けてますんで、問題なくできる自信があります。その日が来るのを待つのは辛いから、近々、ホームの前で出てくるのを待つことにしましょうかね。

なんて書いてますが、たまにホームの前に救急車が停まってるのを見て、「あのご婦人じゃないだろうな」と心配になります。もちろん、まだ遺言書を書いてもらってないから、ではありますが (おい)

Posted by poohpapa at 2016年05月18日 08:17
こんにちは(^ー^)

不動産さんには、お母さんが沢山いてる人
多いのですか( ・◇・)?

Posted by なっち at 2016年05月18日 14:15
なっちさん、こんにちは

<<不動産さんには、お母さんが沢山いてる人
多いのですか( ・◇・)?

うわあ・・・、凄く素敵な関西弁 (*^_^*)

でも、ごめんなさい、ご質問の意味がよく飲み込めなくて・・・。

母親は・・・、他の方同様、自分のほうに一人と、相方に一人・・・、でもって、親しくさせて頂いていて尊敬できる年配者の方がいらっしゃれば、母親代わりとか思える人はいますけど・・・。

Posted by poohpapa at 2016年05月18日 14:34
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