2016年05月28日

こういうクイズは大好きだが、記事の主旨には疑問

いつもの msn.を見ていたら、東洋経済の記事で面白いクイズが出ていた。

「真に頭がいい人」は課題の眺め方が全然違う この問題の「違和感」に気がつきますか?

という記事。先にリンク先に飛ばれるとネタバレしてしまうのでリンクは貼らない。

実は私が、その「課題の眺め方が全然違う真に頭がいい人」に該当していた、ということではない。私は凡人のほうに分類されるのだが、クイズそのものは面白い、ということ。

東洋経済の記事では、(過去に)クイズを4問出して、その回答で「頭がいい人かどうか」が判る、という内容の記事を書いていて、その設問内容に二人の読者から疑問が投げかけられたんだとか。

先ず、記事になっていたクイズを下記に、

Q、ある細菌をビンの中に入れると1秒ごとに倍に増えていく。今、この細菌が増え続け1分39秒で容器がいっぱいになったとする。では、この細菌が容器の半分を満たしたのは何分何秒の時点か。


このクイズは多くの人が正解すると思う。記事に書かれているのは「頭がいいかどうか」が判断できる4問のうちの1問だけだが、頭がいいかどうかより「頓智が利くかどうか」を判断できる程度の話。


この問題の正解は、「1分38秒」で、私は直ぐに分かった。と言うと、うちのからいつも「おとうちゃんは自分が解けた時だけ記事にする」と小馬鹿にされるが、そんなことは無い。問題の内容が面白ければ、解けなかった時も記事にしているから ( `ー´)ノ

で、記事の中で、疑問を寄せた人を「真に頭がいい」と持ち上げているが、私はそうは思わない。

2人のうちの一人は東大理V生。彼から寄せられた疑問が、

この問題は算数の出題としてはいいかもしれませんが、現実的ではありません。

 もし仮に、この細菌を長径が2μm(マイクロメートル)、短径を1μm、高さを1μmの直方体とすると、その体積は2μ㎥になります。この細菌が1個の状態から1分39秒の間分裂し続けると、22μ㎥×2の99乗という値になりますが、これはとてつもない大きさです。単位をk㎥に直して考えても1200 k㎥を超える値で、一般的なビンのような容器のイメージからはほど遠くなります。


というもの。私からすると屁理屈をこねて「どうだ、俺は頭がいいだろ」と言ってるだけの話。皆が理屈抜きで楽しんでいるところに専門的な知識をひけらかして場をシラケさせる輩がたまにいるが、そういうレベル。真に頭のいい人は「知っていても気付いてないフリができる人」だと思う。もちろん、ちゃんと修正すべきところでは言わなければならないが、大勢に影響がない(実害の無い)レベルなら、相手の顔を潰すより黙っているほうが良い、ということはよくある話。

解説を始める人より、場の空気を読んで黙っている人のほうが遥かに賢い、と私には思える。実際に、現実はこの東大理V生が言うとおりであったとしても、「だから何なの!?」という話。したり顔で「みんな気付かないだろうけど現実には有り得なくてマトモに考えたらこうなっちゃうんだよね」なんて言い出す奴・・・、成績はいいけど周りに配慮できないタイプで、そういうのは友だちにはしたくない。


ちなみに、もう一人、疑問を投げかけてきた(問い合わせてきた)人の内容は、真に頭のいい人かどうかとは関係ない内容で、と言うよりその・・・、かなり俗っぽい質問 (*^_^*)

「こちらは多湖輝さんの『頭の体操』シリーズにヒントを得たのですか」、というもの。

その「頭の体操」に出されていた問題が、こちら、

Q、ある細菌は、1分間たつと、2個に分裂し、また1分たつと、そのそれぞれが分裂し、合計4個になる。こうして1個の細菌が瓶にいっぱいになるのに1時間かかるとする。同じ細菌を、最初2個から始めると、瓶にいっぱいになるまでに何分かかるか

私はこの問題に見覚えがある。高校時代に「頭の体操」を読んでいたから。


答えは「59分」、いわゆる「引っ掛け問題」である。「頭の体操」がどういう趣旨で書かれた本であるか、を理解していれば引っ掛かることは無い (えへん)


東洋経済の記者は東大理V生を「真に頭がいい」と持ち上げているが、その根拠には納得できない。



posted by poohpapa at 05:49| Comment(10) | おすすめサイト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
poohpapaさんおはようございます。

>1分39秒で容器がいっぱい
1秒ごとに倍 ⇒1秒前は半分⇒1分38秒で半分、ってすぐわかります。

が、

もし仮に、この細菌を長径が2μm(マイクロメートル)、短径を1μm、高さを1μmの直方体とすると、その体積は2μ?になります。・・・・1200 k?を超える値

⇒っていう話もおかしい?⇒この問題では、1秒ごとに倍に細菌が増え続け⇒数は1秒で倍になっても、元の1個の体積が半分になれば、容積は増えません。1個の体積は変わらないとはいってないし、瓶の中であれば、養分の接収もできませんから、体積はふえません。

変な問題ですねぇ。。
Posted by たか at 2016年05月28日 09:13
たかさん、おはようございます

まあ、あまり難しく考えずに、単純にクイズとしてお考え頂ければ・・・ (*^_^*)

例えば、容器の中で接触抑止によって分裂しなくなる、なんてことも考えられますし、そういうことを考えていたらクイズにならないワケでして・・・。設問者が訊きたいのは何か、ということだけ考えて解答すればいいものでしょう。

そこに、したり顔して「とても入りきらない体積になる」などと言わなくても、と思いますね。

問題自体はさほど「おかしい」とは思ってなくて、現実はそうだとしても、そんな突っ込みを入れるのが間違いだと思ってしまいます。それをまた記者が「真に頭がいい人は課題の眺め方が全然違う」と持ち上げるのが何だかね〜・・・。

Posted by poohpapa at 2016年05月28日 09:25
poohpapaさん、おはようございます。
あなたは◯◯だからと言われそうですが...


このクイズ、
「トイレットペーパーを半分に折る、さらに半分に折る、これを25回繰り返すと、富士山の高さになります。では、標高が富士山の半分の赤城山の高さになるのは何回め?」
と同じだと思います。実際に試してみると、7,8回が限界です。アメリカの女子高校生が計算式を考え、1200mのトイレットペーパを特注し、12回に成功したそうです。富士山の高さに折るには、地球を1600周するペーパーが必要らしい。24と答えるよりも、そもそも不可能だと考える方が頭の体操だと思うのですが。

理系はそのように考えるように訓練されます。場の空気を読むことは愚かなことだと教えられます。そういう人たちがノーベル賞を取るのです。poohpapaさんの友達にはふさわしくないでしょうが。
Posted by バラキ at 2016年05月28日 09:47
poohpapaさんおはようございます

以前に某現場で客先とある試験をしていて、途中で休憩を入れようということになり、
うちの監督者が「今から30分休憩を入れます」と出席者全員に言ったとき、
元請けの監督が「何を言ってるんだ!いま○○分だから休憩は29分だろうが!」
と怒鳴ったのを思い出しました。
その人が東大卒の若い人・・・。

件の問題、99秒という数字に自分はこだわってしまう。
なぜ60秒でも30秒でもなく99秒なのか。
2の99乗が途方もない数字であることは理系ならすぐに判るので、
具体的にしたくなる気持ちはわかります。
1秒前に半分の容量という、数学的に厳密さを問題にするなら99乗と
いう部分も厳密でなくてなならず、都合の言い分だけ抜き出して
空気を読むなどということはかえって難しい。
というか、こんな思考は本当に頭が良くないとできませんね。

でもこの問題は古典からのパクリ変形じゃないっすか?
殿様「褒美に何を取らそう」
一休「最初の日にお米を一粒、翌日にその倍の二粒という風に一日ごとに
倍にしてください」
殿様「お米一粒から、そんなものでいいのか」
月半ばで殿様は泣きだす。
これの変形で1文の銭の褒美話もありますね。
逆にパクリだったら出題者はかなり数学にうとい奴です。
こんなに拘る私は空気の読めない奴。





Posted by トントン at 2016年05月28日 11:28
久々の書き込み失礼します。

例えば、「お父さんと一人息子が500円のお子さまランチをひとつずつ頼みました。合計はいくらでしょう。」という問題を解くとして、「1000円」と答える以前に「何でお父さんがお子さまランチを頼めるの?」と突っ込みたくなります。記事の問題点を指摘した人はこれと同じレベルで違和感を持てるのがすごいのでしょう。

塾で働いていたとき、数学の入試問題の教え方を検討したことがあって、大学の数学科を出た人が司会として意見を取りまとめていましたが、その人の理解力の速さによく議論に置いてきぼりにされてました。センスってこういうことかと思いました。
Posted by 長屋男子 at 2016年05月28日 13:52
この問題では、1秒間で分裂する細菌は“現実に存在しない”ので、640km3のビンでも1268km3のビンでもなんでもアリなんですよ。
そこにあるのは1分39秒後に満杯になるビンなので、

Q:>一般的なビンのような容器のイメージからはほど遠くなります。

A:そうですよ。それが何か問題でも?
Posted by ハリケーン at 2016年05月28日 22:38
バラキさん、おはようございます

理系の研究者の方なら、と言うか、研究の場では「空気を読む」必要などなく事実と結果の積み重ねが全て、だと思いますが、研究室から一歩離れたら空気は読んだほうがいい、と思ってしまいます。

トイレットペーパーの話は初耳ですが、凄く興味深いですね。うちのトイレもウォシュレットなのでトイレットペーパーの使用量が減りまして、今はミシン目で5枚を使う、と決めていて、それを4回折って幅5cmくらいでお尻を拭いておりますが、なるほど・・・、あと21回折れば富士山の高さになるんですね。

今度やり・・・ませんけど、クイズのネタとして考えるのは楽しいですね。
Posted by poohpapa at 2016年05月29日 05:44
トントンさん、おはようございます

って、トコロテンさんでなくていいのかなあ・・・(^◇^)

古今東西この手の話はどこにでもありますね。ヨーロッパでも、何かの殊勲で王様から「褒美を取らす。何なりと申してみよ」と言われた家来が、「では、一頭の牛の皮で囲えるだけの土地をください」と所望し、王様が「たったそれだけでいいのか。欲が無い奴」と、願いを聞き入れることにしたら、家来は牛の皮を細く切って紐状にして広大な土地を囲って見せ、王様は渋々約束通り土地を与えたとか。

私なら、約束は無かったことにしてその家来を処刑してしまいますけどね (ウソ)

トントンさんの体験した「現場の元請けの東大出の監督」、頭が固いですね。それだと社会に順応できないのでは、と思ってしまいます。何より、部下がついていかないでしょう。私はむしろ理系のほうが柔軟な思考や発想が必要だと思います。文系に必要なのは義理と人情、でしょうか。どちらも、固い頭では現状を突破するアイデアは生まれないように思います。

私の感覚からすると、その監督も理V生も、あまり「賢い」とは思えません。研究室の中と外では別の世界、対応もそれに応じて変えなければなりませんから。

言えるのは、理系出身者には不動産屋(とくに賃貸)は向いてない、ということでしょうか。たまに理系出身者がいますけどね。



Posted by poohpapa at 2016年05月29日 06:06
長屋男子さん、おはようございます

これは、「クイズ」ではなく「とんち」なんですね。だから突っ込まなくても良い話だと思います。中には「とんち」の要素を排除して考えなければならない設問もあるでしょうけど、むしろ、この問題の場合は「出題者が何を訊きたいか」を察知して解答すればいいだけの話だと思います。

世の中、そんなことでいちいち突っ込んでたら暮らしてなどいけませんよね。

塾の話、教えるのが上手い人と、自分が問題を解くのが早い人と、その両方を持っている人がいて、それぞれの能力が生かせたなら最高。ついていけなくても、それだけで能力の差を感じることはありませんよ。ま、たしかに、センス、というのはとても大切ではありますけど・・・(おい)
Posted by poohpapa at 2016年05月29日 06:30
ハリケーンさん、再び、おはようございます

この手の問題は、どれも突っ込みどころが満載なんですよね。この問題だって、瓶の大きさには触れてないですもんね。というか、私は細菌の体積より、いえ、みんなそっちに目が行ってますけど、そこに気が付いたハリケーンさんのほうが凄いと思います、ほんと。東大の理V生は気付いてないですもん。

Posted by poohpapa at 2016年05月29日 06:40
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