ソフトバンクの経営危機の噂が巷を賑わしている。個人的には、ユニクロの柳井氏と並んで立志伝中の人物「孫正義」氏のカリスマ性だけで業績を伸ばしている企業、というイメージでしかなく、大企業の財務状況にはまるで疎い私には「有利子負債」の額を聞いただけで卒倒しそうになる。
なんでも、「スプリントの買収で積み上がった有利子負債は11兆8918億円(15年9月末時点)。売上高8兆6702億円(15年3月期)を上回る異常な水準」なんだとか・・・。メインバンクも今さら手を引くに引けない状況に追い込まれているのだろうが、メインバンクの咳払い一つで吹っ飛びそう・・・。
というか、「ソフトバンクは孫正義あってのソフトバンク」であって、もし孫氏が急死するようなことがあれば銀行は掌を返すだろう。孫氏が自ら後継者として指名しGoogleから引き抜いたニケシュ・アローラ副社長にはたった2年で食い逃げ同然に逃げられているし・・・。一説によれば孫氏の見立て違いで孫氏が追い出したとの説もあるが、私からすれば「突然によそから後継者を引っ張ってきたら生え抜きで孫氏と苦労を共にしてきた役員は面白くないだろうな」としか思えず、役員は内心ほくそ笑んでいることだろう。ま、現役員の中には誰も孫氏のメガネに適った人物がいなかっただけのことだろうけど。
で、ソフトバンクの経営危機を解説しているニュースを紹介、
ソフトバンク、深刻な経営危機的状況…巨額現金流出超過、大型買収が失敗
ソフトバンク、負債が異常膨張で巨額減損リスク増大…「相乗効果ゼロ」の巨額買収の代償
その一方で、「巨額の有利子負債があってもソフトバンクの経営は盤石」と言っている経済の専門家がいて、私には関係ない話だし専門的なことは分からないが、はたしてどちらが正しいやら・・・。
零細企業の僻みかも知れないが、ソフトバンク、孫氏だけが「いい思い」をしているようにしか思えない。
確かに、スプリント(携帯キャリア)の買収は失敗でした。アメリカが通信網を海外の会社に握られるのを嫌がったとも考えられます(ソフトバンクがサムスンに買収されたら嫌だみたいな)。その裏で、中国最大の通信販売網アリババへの投資をしていて、これが成功しています。そして、ARMの買収。一般の人には馴染みのない会社ですが、電気関係では知らない人はいない。ここの部品がなければ、電子レンジもテレビも作ることができない、そんな要の会社なんです。無謀な投資のようにも見えますが、勝算があるので銀行も融資するのでしょう。
綱渡りを続けている財務のため、外から後継者を連れてきても逃げてしまう。おっしゃるように、孫氏がいなくなると空中分解してしまいそうな組み立て方をしています。HONDAのように、創業者の意思を今でも実践している(飛行機を作ってしまった)ような会社にはならないです。
でもね、ソフトバンクという会社がなければ、日本電信電話公社(docomo)と国際電信電話(au)に通信網を握られ、価格破壊は遅れたと思うんです。iPhoneを最初に日本で販売したのもソフトバンク。なくなると困るですよ。
いつもながらに詳しく教えて頂いて有り難うございます。記事で煽っているほどは危機的状態ではないように私も思いますが、綱渡り的状況であることだけは確かなんでしょう。そこらはトヨタなんかと全く違っているでしょうね。ま、製造業とサービス業の違いがありますし・・・。
<<HONDAのように、創業者の意思を今でも実践している(飛行機を作ってしまった)ような会社にはならないです。
HONDAは創業者の本田宗一郎氏の理念が今も生きていて、親族抜きでしっかり後継者が育っているのが凄いですね。ソフトバンク・・・、おそらく孫氏がいなくなった後は迷走して、その時にこそ本当の危機が訪れるような気がします。大企業の社長職は相当なストレスがあるものでしょうから、いつ何が起きても不思議はありません。孫氏にエンディングノートを勧めてみようかな。
ソフトバンク・・・、苦労と工夫や努力をして築き上げた創業者と、後からついていく社員とでは当然に器が違うものでしょうから、孫氏からすれば社内に後継者としての適任者がいない、と思えるのは当然でしょうね。自分がいなくても自分がいるかのように的確に判断や指示を出せる後継者がまだ育っていなくて、外部から引き抜いてこざるを得ないのは仕方ないのかな・・・。
そっか、ソフトバンクのお陰でauの携帯代も安くなってるんですね。いつもソフトバンクの店の前でティッシュを配っていて、「俺、ソフトバンク、嫌いだから乗り換えないからね」と内心で思いつつ手を出していますが、これからは感謝しつつ頂かなければなりませんね(貰うんかい!?)
昔のライブドアと同じですね。どんどん買収して大きくして時価総額を大きくしているようです。
大きければつぶせませんからね。しかし、少し大きな社会変動、、例えば、中国が不良債が処理しきれなくなって、世界の株式、債券が暴落、、なんてことがおきれば、一番先に売られまくるでしょうね。
ところで、(株)悪徳不動産って、株を発行してましたっけ?
<<ところで、(株)悪徳不動産って、株を発行してましたっけ?
たかさんが買ってくださるなら増資のための株式を発行いたしますが・・・ (^◇^)
待てよ・・・、乗っ取られそうだなあ・・・、うちは無借金の優良企業だから(ぷっ)
会社、大きくしたほうが勝ち、てことですね。時価総額を大きくして・・・、私ならサッサと売却して悠々自適で暮らしますが、そうしないところは孫さんは立派ですね。