2016年11月07日

日本少額短期保険顧問弁護士あての書状

寒くなると、明け方にトイレで起きてもまた布団に逆戻りしてしまうので、今日もこの時間にアップ。


日本少額短期保険顧問弁護士から「記事を削除しないと損害賠償訴訟を起こす」と配達証明で届いた書状に対する私の返信。顧問弁護士に対して、というより、弁護士と日本少額短期保険という会社に対する返信であります。先方の書状を公開すると現時点で問題があるかもしれないので返信のみ公開します。土曜日あたりに届いているでしょうが、今日、顧問弁護士が目にするのかも知れません。


前略 書状、たしかに受け取りました。結論から申し上げて、直ちに当該記事を削除することは致しません。私の記事の内容は全て真実で、クチコミの範疇であると思います。よって、損害賠償訴訟を起こす、というのであれば好きにしてください。面倒ではありますし費用も掛かりますが、法廷の場にて仔細が明らかになって、さらに多くの方に日本少額短期保険がどういう会社か知って頂けることになるのは私の望むところであります。したがって大阪地裁でもどこでも伺います。

もし、裁判になったら、大阪の不動産業協会に連絡して、多くの同業者に傍聴してもらうつもりでいます。そちらと同業の少額短期保険業者、共済保険業者、少額短期保険協会関係者にも傍聴して頂きたい、と考えています。おそらく、関心を持って来てくださることでしょう。自分たちの言い分が正しいと自信を持っているのなら、様々な方面からの多くの傍聴者がいても問題ないものでしょう。ただし、私の記事なんかよりもっと大きな影響が出るでしょうね、間違いなく。それは凄く楽しみです。

裁判の勝ち負けと、それによって生じる実際の利益や損失は別のものですし、実のところ、裁判は嫌なものですが、今も日本少額短期保険に対する怒りは収まっていません。 もっと効率よく世間に日本少額短期保険の不誠実さを知らしめる方法は無いものか、と思っていましたが、裁判の傍聴を募るのが一番良い方法ですね。

私は記事の中で何一つ「嘘偽り」は書いておりません。自分の非も認めております。しかるに日本少額短期保険は、資料を送ってきただけで新商品に対する説明と注意喚起のための担当者の訪問はおろか電話一本入れてきたワケでも、FAX一枚流してきたワケでもないのに、担当者は「何度か訪問したが留守だった」と嘘を言い、代理店研修など一度も開かれていないのに「必要に応じて開催している」と嘘を言っています。非を認めたなら保険金を払わされることになるから嘘をついたと思われますが、保険会社の使命というものを理解していないし、甚だ不誠実と言えます。

私の記事が原因で新たな代理店契約が結んでもらえなかったとしても、それは自業自得ではありませんか。だいいち、それが本当に私の記事が原因であったかどうか、どうやって証明するのでしょう。証明できるのであれば裁判の争点にしてください。

当方としては、担当者や中間管理職、役員でなく、代表者(大江社長)が日本少額短期保険側の不誠実な対応に対し、具体的に丁寧に謝罪をして頂ければ記事を削除してもよい、と思っています。この件、もしかすると社長の耳には入っていないかも知れませんね。程度の悪い中間管理職は自らの責任を回避するために事実を全く伝えなかったり、内容を脚色して伝えることが多々あります。私の経験上、そういう会社はひとつ残らず潰れています。だから「日本少額短期保険の危うさ」なのです。

日本少額短期保険の元社員のクチコミでは「社長は立派な人だけど中間管理職がひどい」というようなことが書かれていて、私も納得です。私の一番の希望は、社長と直接お会いしてお話しすることですが、顧問弁護士が「今後の連絡は私を通して」と言ってブロックしているのですから、それは叶わないでしょうね。もしかすると、社長と直接話ができたならいっぺんで解決するのかも知れませんが、残念ですね。

こんなふうに、馬鹿な社員と中間管理職や役員、関係者が社長に恥をかかせているのですが、当人たちはそんな意識は全く無いものでしょうね。そんなでは、私が言うまでもなく日本少額短期保険という会社はそんなに長くはもたないと思いますよ。

そもそも、どうして私が立腹しているか、納得していないか、それを考えたことがあるのでしょうか。そこに思い至らなければ、どう私を脅したところで 事態は何ら解決に向かいません。同封のカーネギー著「人を動かす」は、そのあたりの参考になるかと思いますので是非お読みになってください。返却には及びません、差し上げます。

確実に言えるのは、例えそちらが裁判に勝っても、今以上に悪評が拡散してしまう、ということ。記事の削除をさせるために、先ず日本少額短期保険がしなければならないことは自らの非を丁寧に詫びて記事の削除を私にお願いをすることであって、「削除しなければ訴えるぞ」などという短絡的な書面を送付することではない、ということ。

本音で言いますと、後先を何も考えずに書状だけで「削除しなければ訴えるぞ」と通知してくる顧問弁護士・・・、事案解決能力も低く、また社会人としても相当にレベルが低いと推察されます。顧問弁護士であるなら、法律面からだけでなく、どうすることが会社の利益や損失に繋がるのか、顧問先に的確にアドバイスすることが望まれるのではありませんか。目先の利益優先で裁判することを勧める弁護士なんでしょうか。

最後に、再度申し上げますが、なぜこんなふうに拗れてしまっているのか、客観的な視野に立って十分に検討されることをお勧めします。できることなら、私のこの文書を大江社長にお渡しください。事態が良い方向に向かって動くかも知れませんよ。

選択肢としては、社長に謝罪状を書いてもらうか、裁判をするか、そのまま放置するかしかないと思われますが、ご判断はお任せします。判断ミスが命取りにならないよう、また、禍根が残らないようなさってください。私はいずれでもかまいません。一般常識としては、双方の主張に隔たりがある場合、まず自分の非を認めたうえで、恫喝するのでなく、相手に自分の希望を伝えてお願いすることが最善、と私は考えます。

社長からの謝罪(書面)は11月末必着で期限とさせて頂きます。それまでに謝罪が無ければ、謝罪する意思なし、と解釈して今後の行動の参考にいたします。 敬具                                 

                                   平成28年11月 3日
                                        坂口久夫


私の返信にもありますが、もしかすると、日本少額短期保険の大江社長には「ことの経緯」が全く知らされていないか、事実を脚色されて伝えられているのかも知れませんね。もしちゃんと伝わっていて、マトモな経営者なら「かまわないから訴訟を起こしてくれ」とは言わないものでしょう。

日本少額短期保険が私の記事を削除させたいと思っているなら現実の選択肢は「社長が誠実に日本少額短期保険側の非を認め、具体的に丁寧に謝罪をすること」か「訴訟を起こして勝訴するか」しかありません。どちらの選択肢も採りたくなければ、「諦めて放置する」しかありません。

一番手っ取り早い方法は社長に謝罪状を書いてもらうことですが、社長が真相を知らされてないとして、そのためには「誰が猫の首に鈴を着けるか」という問題が起きます。私に嘘をついて問題を大きくしてしまった当事者は「その役割」からは逃げたいことでしょう。そういう時に「私が説得してみよう」と手を挙げる人物がいたなら日本少額短期保険という会社は救いがありますが、ま、いないでしょう。いたとしても、社長が「解かった、そうしよう」と言えるほど器が大きいかどうかは不明です。

次に、訴訟を起こす、という方法ですが、私の記事は真実しか書いていないクチコミの範疇です。ぐるなびのクチコミ評価なんかとは違います。よしんば、裁判に勝ったとしても、私の呼びかけで傍聴に訪れた同業他社は今後のセールストークで「如何に日本少額短期保険が保険金を出し渋る会社か(うちは違う)」という話を使うことでしょう。その影響と被害は絶大かと思われます。

そうすると、残る選択肢は「諦めて放置する」しかありません。ただ、顧問弁護士が「削除しないと訴える」と通知してきた以降も日本少額短期保険に関する記事は二つも増えています。今後も増えるでしょう。顧問弁護士がそういうことを予測できずに配達証明を送ってきたのは顧問弁護士としては全く浅慮だと言えます。送った書状にもありますが、顧問弁護士であるなら、法律面からだけでなく、どうすることが会社の利益や損失に繋がるのか、顧問先に的確にアドバイスしなければならないもの。「法律の向こうには必ず人がいる」ということは弁護士たるもの常に忘れてはならないことだと思います。

一緒に送ったカーネギー著「人を動かす」の新装版の表紙には「どんなに法律に精通していても 人というものを分かっていなければ一流の弁護士にはなれませんよ」と書いた付箋紙を貼っておきました。

私の希望でもありますが、一番いいのは「社長が率直に非を認めて謝罪すること」だと思います。私は「絶対に記事の削除はしない」とは言ってないのですから。

で、私は裁判になってもかまいません。私は日本少額短期保険を潰そう、営業を妨害しよう、と考えているワケではありません。ただ「日本少額短期保険がいかに不誠実な会社であるか」ということを広く知らしめたいだけです。そうすることで保険に関して不利益を被る人が減ってくれれば嬉しいですね。

posted by poohpapa at 08:21| Comment(19) | 出入りの業者、各種営業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>>>裁判の勝ち負けと、それによって生じる実際の利益や損失は別のものですし

同感です。

かなり前に、職場、正確には経理課長を相手取って裁判をしたのですが、裁判官から「これは裁判で争う議題ではありませんので、裁判を取り下げてください」と要請があり、それを了承したのですが、それを聞いて職場の同僚たちが、その経理課長に対して嫌がらせをして、結局はその課長は去っていきました。

ザマミロ、と溜飲が下がりましたね。
Posted by Occhan at 2016年11月07日 08:45
poohpapaさんおはようございます。

頑張ってください。
大阪の裁判所に傍聴しにいきます。待ち遠しいですね。。
帰りにたこ焼きをおごりますから。。。
Posted by たか at 2016年11月07日 09:07
Papaさんこんにちは。
向こうがpapaさんに訴訟を起こすなら、相手方の居住地になる裁判所の東京地裁八王子支部でわ?
弁護士が大阪から法廷期日に東京まで何度も出廷するとなると
向こうの出費は甚大ですな。
裁判官が和解の話を持ちかけても断固拒否して信念を貫いて下さいね。
応援します!
Posted by トコロテン at 2016年11月07日 09:38
間違えました、東京地裁立川支部ですね。
Posted by トコロテン at 2016年11月07日 09:41
訴訟を盾に高圧的にでるというのは最悪手ですね。
リスク管理がなっていない会社なのか、常識を著しく欠いている会社のでしょう。
物は言い様というか、win-winになるように思わせる交渉術で自分の目標に向かって対話するということのできる人は今時いないんでしょうかね。

たまたま昨日ですが、賃貸で借りているマンションの洗濯機の取水口の不具合(引っ越し業者の見たて)による水漏れで管理会社に電話したところ、
「今から業者(クラシアン)を行かせてもいいが原因がパッキンの経年劣化だと消耗品なので費用はあなたが負担することになります。」
と言われてカチンときました。
パッキン代くらい払ってやるけど、クラシアンの出張修理費はださないよ、と。
あと、私はこのままでも生活できますが、オーナーさんはどうなんでしょうかね、と。
すると居丈高に
「水漏れを認知して放置した場合原状復帰の費用を請求しますよ。」
と恫喝されたので「気付いたのは今ですよ。もう壁紙はがれかかってますけど?」と伝えたら、
「今の写真を取っておけ。」
ということだったので、それならと合意して写真を撮りました。

正直、オーナーには申し訳ないのですが、できるだけ経年劣化させて退去しようと深く心に刻みました。
そうだ、責任を押し付けられずにどこまで酷くできるのか今のうちにググっとかないと。
私は拗らせた粘着質なので。
Posted by ハリケーン at 2016年11月07日 09:48
すみません、返信の順番が前後します。

トコロテンさん、おはようございます。

代理店契約書は精読していませんが、何かの係争の際の裁判地は大阪、とあるのでは、と思いますね。そういう契約書にはたいていそう謳ってあって、保険会社側が有利なふうになっていますので。わざわざ東京まで来なけりゃならないのに「訴えるぞ」とは言ってこないものでしょうね。
Posted by poohpapa at 2016年11月07日 09:48
またまた返信の順番が前後しますがご了承を。

ハリケーンさん、おはようございます

<<「今から業者(クラシアン)を行かせてもいいが原因がパッキンの経年劣化だと消耗品なので費用はあなたが負担することになります。」

それ、間違ってます。水道設備のパッキン、消耗品ではあっても当然に家主負担です。住宅設備の経年劣化は原則的に家主負担です。入居者が不便なく暮らせるよう設備を整える(整えておく)のは家主の義務です。借主が負担すべき消耗品は台所や洗面所、トイレの電球(蛍光灯と点灯管)、玄関灯くらいのものです。そんなことを言ったら給湯器だって消耗品になってしまいますよね。

新築で入ったならともかく(もちろん、それでも駄目)、以前の入居者が消耗した分もあるワケだし、ハリケーンさんが払うべきものではありません。その管理会社は酷いですね、ほんと、お粗末です。

もし支払い済みなら返却してもらってください。ただ単に「知り合いの不動産屋が言っていた」と言っても信憑性に欠けるでしょうから当社の名前を出してもらっても構いませんよ。

そういう馬鹿なことを言ってるから不動産屋が信用されなくなるんですよね ( `ー´)ノ

で、こちらの話、

<<訴訟を盾に高圧的にでるというのは最悪手ですね。
リスク管理がなっていない会社なのか、常識を著しく欠いている会社のでしょう。
物は言い様というか、win-winになるように思わせる交渉術で自分の目標に向かって対話するということのできる人は今時いないんでしょうかね。

全く仰る通りです。高圧的にモノを言うのでなく、「こうしたほうがお互いの為(あなたの為)」と下出に出れば私も考えるのですがねえ・・・。腕が悪いなあ、この弁護士・・・、と思いましたね。ま、顧問弁護士として雇ってる会社が会社(日本少額短期保険)だから、類は友を呼ぶ、ということでしょうか。



Posted by poohpapa at 2016年11月07日 10:19
Occhanさん、おはようございます

いろいろ経験なさってますね。訴えの内容によっては裁判所のほうで受理しないことがあるのは当然なので、受理されなかったのは悔しかったと思いますが、その後の展開は良かったですね。

今回の場合、訴えが起こされれば裁判所は受理すると思いますし、私もそうでないと困ります。裁判になればより大きなダメージを日本少額短期保険に与えられますもん。今後の展開が楽しみです。
Posted by poohpapa at 2016年11月07日 10:30
たかさん、おはようございます

これ、不都合があれば削除しますが、このブログはいろんな方がお読みくださってますが、金融庁のOBであるたかさんからそのように仰って頂けると凄く心強いです、有り難うございます。

ですが、欲を言えば、たこ焼きの美味しい店でなく、せめてお好み焼きの美味しい店にご招待頂けると大阪まで行く甲斐があるかと・・・ (^◇^)
Posted by poohpapa at 2016年11月07日 10:34
脱線してしまいますが、修理していないので支払いはしていません。
手術のせいなのか電話中に怒りが爆発して修理の手配を断りました。
千葉は柏にある株式会社ベルクルールというしょうもない不動産屋です。
Posted by ハリケーン at 2016年11月07日 11:33
再びpoohpapaさんこんにちは

契約書で所轄の裁判所(大阪)に訴えると交わしているからと言いますが、
今回の案件は保険契約内容に関することではない(と思う)ので仮に大阪地裁から
送達がきても「管轄違い」の抗弁する余地はあると思ったのですが。
あくまで基本原則は相手方の所轄場所ですから。

しかし下記のとおり、

>したがって大阪地裁でもどこでも伺います。

と相手方に文書で返信してしまっているし、poohpapa氏のこの意気込みなら
那覇だろうが札幌だろうが構わないようですね。
今までの文面から見てもpoohpapa氏のほうが法廷での争いを
望んでいるようですし、相手がこの先どのような作戦を立てるか
見ものです。
実は相手方の法的手段とるぞ、というのはブラフで
もしかしたらこのまま「沈黙」ということもあり得ますね。
そうなると詰まらない。
早くpoohpapa氏のところに特別送達が届きますように。

Posted by トコロテン at 2016年11月07日 14:41
痛快活劇を見ているようですね。
ひきょう者へ鉄槌を!
世直し応援しています!
Posted by ファンです at 2016年11月07日 15:27
ハリケーンさん、こんにちは

それ、修理してもらってください。管理会社がその体たらくなら家主に直接電話して修理代を負担してもらえるか確認を取って、了解したら「代金は家主に請求してくれ」でいいと思いますよ。

修理しないでいて、「なんでもっと早く言ってくれなかった」になってもつまらないし、水漏れなどで気持ちが落ち着かないと思いますね。怒りが爆発したのは手術のせいではないと思いますよ (^◇^)

Posted by poohpapa at 2016年11月07日 17:06
トコロテンさん、こんばんは

<<今回の案件は保険契約内容に関することではない(と思う)ので仮に大阪地裁から
送達がきても「管轄違い」の抗弁する余地はあると思ったのですが。

心に留めておきます、有り難うございます。たぶん、契約書上は代理店とのトラブルでも「大阪で」になってるように思いますね。だから「訴えるぞ」と言ってきたんじゃないでしょうか、ずる賢いから。

でも、ほんと、どこでも行きます。私としては、このまま「終わったこと」で済ますつもりで静かにしていましたが、眠っている子を起こしちゃった感じですね。ま、そのうち何か言ってくるでしょう。

一番つまらないのは沈黙でなく社長の謝罪ですね。そうしてくれたら削除する、と言っちゃいましたから。今頃は先方も作戦会議を開いていることでしょう (*^_^*)

Posted by poohpapa at 2016年11月07日 17:15
ファンですさん、こんばんは

有り難うございます。こんなふうにコメント欄が賑わってくれるのが何より心強いですね。

事態が動いたらまた記事にさせて頂きますのでぜひお読みくださいね、宜しくお願いします (^^♪
Posted by poohpapa at 2016年11月07日 17:18
横からのコメントになり大変恐縮ですが、少し問題がありそうな見解が見られましたのでご容赦下さい。


ハリケーンさんの「給水栓パッキン負担問題」につきまして、
poohpapaさんが「貸主さんの判断は間違い」と仰っていますが、
パッキンを設備の一部と見なせるとの解説は、さすがに論理が飛躍しすぎているような気がしてなりません。

人は誰しも、ここが標準だろうと考えるラインがあります。
そして、個人個人で「正しい」と考える標準ラインは異なります。

今回の問題は、「貸主さんが考える標準的なこと」と「ハリケーンさんが考える標準的なこと」に落差があるために起きてしまった問題です。

「自分が考えている標準的なことが絶対的に正しい」と思ってしまうと、揉め事が起きる原因になりますので、
他の視点から一度見てみることで、解決の糸口が見えてくるかと思います。
(怒りも多少収まってきます)

ここでは客観的な視点として、国土交通省が示しているガイドラインに沿って考えてみることにします。

国土交通省が示している賃貸住宅標準契約書のテンプレートには、
「借主さんは、貸主さんの承諾を得ることなく、軽微な修繕を自らの負担において行うことができる」
という条項があります。

この条項には、そもそも「貸主さんの承諾を得た軽微な修繕の費用は、本来は誰が負担するのか」という前提が欠けています。
その問題は後回しにして、軽微というのはどの程度のことなのか、ということを見ていくことにします。

これについてはテンプレートの別表で記載があります。

・畳表の取替え、裏返し
・障子紙の張替え
・ふすま紙の張替え
・ヒューズの取替え
・電球、蛍光灯、LED照明の取替え
・給水栓の取替え
・排水栓の取替え
・その他費用が軽微な修繕

給水栓の取替えが「軽微な修繕」にあたるという見解になっていますので、
パッキンの交換もそれ以下の「軽微な修繕」になるかと思います。

照明関係につきましても、LED電球ではなくLED照明と書いてありますので、照明器具の交換も「軽微な修繕」の範囲に含まれているのではないかと思えます。

その他のところで、費用について触れていますので、
金額も一つの目安になっていることが読み取れます。

これらから考えると、
・単体での取替が可能なもの
・単体での取替(全交換)でも概ね2万円以下で可能なもの
という条件が、「軽微な修繕」であると浮かび上がってきます。

単体での全交換が容易で、全交換をしたとしても2万円以下で納まる対象物の修理(もしくは全交換)は「軽微な修繕」に含まれてくるかと思います。

恐らく将来的には、この基準が「設備」か「それ以外」かを分ける判断基準として固まっていくのではないかと、個人的には思っています。
(そして概ね妥当な線引きだとも思っています。)


さて、今回の問題の肝心要の部分、軽微な修繕(=給水栓パッキンの交換)の負担を誰がするのかについてです。

これについても、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン再改訂版」では、数々の判例を示しながら、特約等の条件を満たしていれば、軽微な修繕を借主さん負担にすることは可能という見解を出しています。

つまり、契約書や重要事項説明書に、軽微な修繕(小修繕)負担の記載があるかどうかで、貸主さん借主さんのどちらが負担すべきか変わってくるということです。
軽微な修繕(小修繕)は借主が負担すると記載があれば、借主さん負担になります。

契約書にこの記載がなければ、貸主さん負担だという主張もできるかと思いますが、
昨今の契約書には、必ず借主さん負担の記載がありますので、一般的には「軽微な修繕は借主さんが負担すべきものだよね」という流れになってきているかと思います。


細かいことは色々あるのですが、この問題の根底は貸主さんがちゃんと採算がとれているのかどうかに尽きるのです。
「軽微な修繕」分も、家賃の中から回収できていれば何の問題もありませんが、東京ルールの施行以降は、貸主さんの採算の悪化が甚だしく、地価があまり高くないところでは貸主さんの首が回らない状況になっています。


ハリケーンさんのお怒りもわかりますが、一つ寛大な心でご対処頂ければと思います。
Posted by AK at 2016年11月07日 18:15
AKさん、有り難うございます

私も、一つ抜けてましたね。「予め(どちらの負担か)合意が無ければ」ということですね。ゼロゼロ物件以外では滅多にないとは思いますが、入居時に、例えば「畳襖なども借主負担」などという合意があれば「それに従って良い」ことにはなってますので、契約書とか退去時の「原状回復費用負担の分担割合一覧表」なんてものがあるかどうか確認してみる必要がありますね。失礼しました。

ただし、一般的には給水管のパッキンは家主負担と考えて良いものかと思います。「退去時の原状回復費用負担の取り決め」があって業者が強気で「当然に入居者負担」と言っているのかどうかが気になりますね。そうであっても、「契約上はこうなっていますので」という丁寧な説明があって然り、とは思います。不親切はトラブルの始まり、ですしね。

いつも詳しい解説を有り難うございます。


Posted by poohpapa at 2016年11月07日 18:46
長々とパッキンについてコメントしてしまいましたが、こちらが本題です。

少し調べてみて分かったことなのですが、日本少額短期保険は今年の9月にSBIホールディングスに買収され、完全子会社化していました。
登記簿までは確認していませんが、ホームページの企業概要では大江社長の名前は見当たらず、社長交代になったものと思われます。


この件は、訴訟になってしまえば、poohpapaさんに不利な事柄が多くあるかと思います。
残念ながら、該当記事を削除しなさいという判決に至ってしまう可能性が高いのではないかと。

poohpapaさんの性格からすれば、記事を削除しなければならなくなったとしても、新しい記事を書き起こすなどで対抗手段を取るのではないかと予想しています 苦笑
そうなった時に、あちら側が再度訴訟を起こして泥沼に陥るかと言えば、そのような下策はまず打ちません。

次の手としては、seesaaにこのブログの削除を依頼するでしょう。
一度判決が出ていて、方向性が示されている以上は、seesaa側も削除要請に簡単に応じるかと思います。

「新しいブログを用意して記事を移設すればまだ戦える!」と思えるかもしれませんが、この時点で戦いの決着は既についてしまっています。

新しいブログで検索上位位置を得るためには、相当な時間がかかります。

あちら側からすれば、必ずしもpoohpapaさんを屈服させる必要はなく、社名で検索をした時に、自社に不利益を与えるブログを検索上位に表示させないことができれば、目的の大半は達成されたと言えます。
裁判の傍聴くらいは痛くも痒くもないでしょう。

一方でpoohpapaさんの被害は甚大です。
このブログにとっての生命線は、何らかのワードで検索の上位に来ることにあると理解しています。

私はこのブログの顧問でも弁護士でもありませんが、「このブログ生命線を賭けてまで戦うほど、あちら側が社会的に重要な存在であるとは思えない」とアドバイスはできます 笑

あちらから訴訟を起こしてくれば、どこかで和解することが良策かと思えます。
このコメントは削除して頂いても構いません。
Posted by AK at 2016年11月08日 00:56
AKさん、おはようございます

いつもながらに非常に的確なアドバイスを有り難うございます。心から御礼申し上げます。

AKさんが、この記事に関して、ハリケーンさんのコメントにだけ反応して記事本体にコメントなさらないのは不思議に思っていましたので、今朝は納得がいって気持ちが落ち着きました、ほんと。{

私のブログの方針としては、たとえ自分(私)に不利となって、むしろ相手を元気づけるような内容のコメントであっても「そういう理由で削除はしない」ことにしていますので、AKさんのこのコメントも削除は致しません。でも、お気遣い、有り難うございます。感謝しています。

ところで、日本少額短期保険がSBIホールディングスに買収されて完全子会社化されていた、というのは全く知りませんでした。なるほど・・・、ならば大江氏が社長ではないのですね。

少額短期保険業界のランクとしては日本少額短期保険は4位(もしかすると今は3位)ということですが、経営的には(保険金の支払いを出し渋っていても)苦しかったのかも知れませんね。

実のところ、日本少額短期保険がどうしてSeesaa側に当該記事の削除を依頼しないのか不思議でした。もしかすると、依頼したけど面倒だったから諦めて私に「削除しないと訴えるぞ」と言ってきたものか・・・。いずれにしても、SBIホールディングスに買収されたことで資金は潤沢になってるかも。

AKさんの、「このブログ生命線を賭けてまで戦うほど、あちら側が社会的に重要な存在であるとは思えない」とのアドバイスは非常に納得がいきます (^◇^)

AKさんのご意見はいつもとても参考になりますし、時に私に厳しいご意見もありますが、そうであってもスンナリ心に入ってきます。それは、先ず前提に、このブログに対する愛情が感じられるからでしょう。

いつも有り難うございます。しっかり心に留めておきます m(_)m

Posted by poohpapa at 2016年11月08日 07:27
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