2017年04月13日

ユナイテッド航空が客を引き摺り降ろしたニュースで

アメリカで、ユナイテッド航空の国内線がオーバーブッキングによって乗客4人に降機してもらわざるを得なくなって、乗客の一人(アジア系の男性医師)を警察官が無理やり引き摺り降ろす動画を見た。

常にキャンセルを見越して多めに予約を受け付けることにしているらしいのだが、たまたまキャンセルが出なかったことで、乗客に「どなたか4人、協力して頂けないか」と呼び掛けたが誰も名乗り出てくれず、仕方なく「一人当たり800$と宿泊代を提供する」と条件を提示したがそれでも協力者は現れず、抽選で無作為に4人を選んで降りてもらうことになったようだが、4人ともアジア系・・・。無作為??

そんな偶然は有り得ない。抽選などしておらず、悪意に選別したとしか思えない。普通は、オーバーブッキングが判ったなら、搭乗前にアナウンスして先に条件提示して協力者を求めるもの。オーバーしていた4人はいずれもユナイテッド航空のクルーで、彼らを運ばなければ次の飛行機が飛ばせなかったらしいのだが、そんなのは航空会社の勝手。既に座っている乗客に怪我を負わせてまで無理やり引き摺り降ろして良い理由にはならない。その医師、「私はどうしても帰らなければならない」と叫んでいたとか。

法律上は、そういうケースでは強制的に客を降ろして良いことになっているという話だが、どう考えても、利益を優先し、見込みを誤ってダブルブッキングしていた航空会社側に非があるのであって搭乗者には全く責任の無い話。キャンセルが出なかったことで搭乗者を引き摺り降ろすより、満席で予約を止めて、結果的に幾つかの空席が出た状態で飛ばすほうが理に適っている。これから裁判になるだろう。

こんなニュースも、

ユナイテッド航空の事件が明らかにしたエコノミークラスの真実

この中に、

ユナイテッド航空社長のスコット・カービー(Scott Kirby )がアナリストに語った内容によると、同社の乗客の85%は1年に1回以下しか搭乗せず、彼らから得られる収益は、全体の50%弱だ。

とあるが、だからエコノミークラスの客を軽視するのは仕方ない、というのは社長の心得違い。「ビジネス」としては正しいのだろうが「商い」では間違いだと思う。たしかに、年に一度も飛行機を利用しないで会社の利益の半分以下にしか貢献しない85%弱の客は、15%の存在で会社の利益の半分以上に貢献している常連さんと比べたらゴミかも知れないが、85%の客の後ろには無限の見込み客がいる。

飛行機になんか乗ったことが無い、乗ったとしても年一回くらい、という大勢の底辺のグループによって会社の利益の半分が支えられているなら、今回の騒動と、表に出た社長の話は致命的と言える。

そんなことを言うなら、最初から全部ビジネスクラスとファーストクラスの座席だけの機体で運行すればいいのであって、安いエコノミーにしか乗れない客が会社の利益の半分近くを支えているのも間違いない事実。我々の仕事で言えば、20万の新築3LDKを借りてくれるお客様も風呂無しの3万円の部屋を借りてくれるお客様も、そういう安い部屋も存在している、ということもあって、どちらも大切なお客様。もちろん、本音で言えば「高い部屋を借りてくれるお客様のほうが有り難い」が差別はしない。

私もユナイテッド航空の系列のスターアライアンスの会員だが、少なくとも、系列航空会社は使っても、もう、なるだけユナイテッドには乗らないようにしよう。ツアーだと選べないけど・・・。


などと書いていて、トコロテンさんが生きていたなら、この記事にはきっと噛みついてきたことだろうな・・・、と感慨にふけっている (^◇^)


(注釈) 「生きていたなら」は、文字通りの生死の意味ではないので念のため。



posted by poohpapa at 07:23| Comment(6) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
スコット・カービーさんも「パレートの法則」とかいう、いかにも頭の悪そうな西洋人の考えつきそうな経済理論に基づいて判断しているのでしょうかね。
日本人なら効率の悪い(というデータのでている)部分=エコノミークラスの効率を上げよう、と考えるわけですが…それが品質管理(QC)だと思います。
それにしても50%なら無視できないと思いますが、不思議ですね。
Posted by ハリケーン at 2017年04月13日 08:12
poohpapaさんおはようございます。

訴訟の大好きなアメリカです。この医師にやり手の弁護士がついたようで、今後裁判となってユナイテッド航空は莫大な罰金を支払うようになるのではないでしょうか?

まあ、しかし、訴訟の大好きなアメリカです。ユナイテッド航空もこの医師を訴えるということにするそうです。え?、なんで?
理由は、この医師が抵抗したため、飛行機の離陸が遅くなったそうです。

通常、血まみれの医師が圧倒的に有利と思われますが、白人の裁判官だったら、結果はどうなるか、まだ、わかりませんね。
Posted by たか at 2017年04月13日 08:47
ハリケーンさん、おはようございます

「パレートの法則」というのは解からないのですが(後で調べてみますね)、判断を誤っているのは間違いなさそうですね。利益至上主義とでも言うか・・・。

<< 日本人なら効率の悪い(というデータのでている)部分=エコノミークラスの効率を上げよう、と考えるわけですが…それが品質管理(QC)だと思います。

まさしく、日本人ならそう考えることでしょう。私も、50%は無視できないだろうに、と思います。

効率は悪くないと思いますね、満席なんですから。割いているスペースと運賃の絡みでファーストやビジネスのほうが儲かる、ということなんでしょうけど、エコノミーを設けなければならない事情もあるし、何億もの見込み客が入れ代わり立ち代わり使ってくれるなら経営には貢献しているワケで・・・。

無作為に抽出した4人がアジア系で、そのうちの一人が引き摺り降ろされていて、これが白人であったならまだ納得・・・、しないまでも「まあ公正か」とも思えるのですがねえ・・・。アメリカは「人権」「人権」と叫んでいても、今も、実質的な世界一の人種差別大国だと思えます。

Posted by poohpapa at 2017年04月13日 08:59
たかさん、おはようございます

やはり訴訟になりますか (^◇^)

それにしても、引き摺り降ろされた医師がユナイテッド航空を訴えるなら解かりますが、ユナイテッド航空が医師のほうを訴えるのはどういう了見なのか・・・、判決に注目です。

ただし、たかさんが仰るように、裁判官が白人だったなら、常識が通用するのかどうか分かりませんね。私は、医師のほうに声援を送ってしまいます。

ところで、クロアチア旅行で利用する航空会社、スターアライアンスの系列航空会社のようですね。もし、オーバーブッキングになって我々6人のうちたかさんが引き摺り降ろされそうになったら私は航空会社を応援させて頂きますので悪しからず。その・・・、面倒に巻き込まれたくないので (おい)

Posted by poohpapa at 2017年04月13日 09:08
ユナイテッド航空に関してこんな事もあったようです。

https://netallica.yahoo.co.jp/news/20170416-14241471-techinq


母が長崎の女学校時代の友人に会いに行きたいと言っていたので、飛行機の利用を考えていた私にとって他人事ではない記事でした。
私も少なくとも母はビジネスシートでないと、と思ってましたからねぇ・・・

同じ状況において、日本の航空会社だったらどうだったんでしょう?

私が日本人のメンタリティで、日本のサービスを当たり前と思っているからなのかなぁ??
それともおばあさんの実際の状況とか分からないから、記事をうのみにしちゃいけないのかなぁ??

※スラッシュ/を全角にしたら書き込めました(笑)

Posted by 葉山猫 at 2017年04月17日 00:00
葉山猫さん、おはようございます

と言いますか、ずいぶんと宵っ張りでいらっしゃいますね、私が早寝すぎるだけなのかなあ・・・汗

ご紹介のサイト、拝見しました。日本の航空会社なら有り得ないと思いますね。記事の中で、

ショーナはローズさんの娘の座席の隣に座っていた別の乗客に「あなたがビジネスクラスに移動すればいい。そうすればこの女性はそこに座ることができる」と指示を促した。しかしこの乗客は、ビジネスクラスへの移動を拒んだ。

う〜ん、私なら喜々としてビジネスクラスに移動しますが、って、そういう話ではないですけど。

ビジネスクラスのチケットを取っていてもコレですか・・・、考えられませんね。アップグレードはよくある話ですがダウングレードなんて聞いたことがありません。自分のしていることが後で訴訟沙汰になるかも、と認識しない時点で社会人として終わっています。

ショーナというCA、日本でなら懲戒解雇か厳重注意くらいの処分にはなっていたと思いますね。サービスの意味、自分の職責を理解していないのですからお粗末です。まあ、日本の航空会社なら有り得ませんけど。歳をとって、ショーナも同じような目に遭ってほしいものです。

私も友人から「ユナイテッドのCAは年配の人が多いけどフレンドリーだよ」と聞いていて、たしかに、乗った時には「婆さんばっかじゃん!」と思いましたけど、そんなに対応は酷くなかったのですが・・・。ま、座席の上の収納に私のバッグを入れようとしてくれたのはいいですけど、どう考えても私がやったほうが早く思えたりしましたが (^◇^)

これらの件でユナイテッドの信用は大きく毀損して失墜しましたね。一度失った信用を取り戻して会社を立て直すのは大変だと思います。あ・・・、解体して立て直す、というのが一番いいのかな。

そうそう、私の場合、逆のケースもありました。今から25年前、長男とヨーロッパを旅行して、往きはフランクフルトまでJALでして、その時にドイツ人のBAALさんというCAの方に親切にして頂きまして、帰国後すぐにJALに電話してお礼を言うと、担当者が「本人の励みになると思います。必ず本人に伝えます」と仰って頂きました。良くされたことも忘れないものですね。でも、人によるか・・・。

などと考えてみると、日本の航空会社に乗るのが一番安心ですね。


Posted by poohpapa at 2017年04月17日 07:46
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