昨日、東京都宅地建物取引業協会主催「平成29年度 本部主催研修会」(都民公開セミナー)に参加した。八王子駅前のオリンパスホールの5階、広い会場だが席は1割程度しか埋まっておらずほとんど空席。私は前から10列目の中央に座ったが、私の前には横48席☓10列の席があるが20名もいなかった。これが飛行機の座席なら、皆が肘掛を上げて座席を複数占領して余裕で寝ていられるほど。
後ろを振り返って見てはいないが全部で200名くらいの参加者だったのではないか。都民公開セミナーと謳いながら一般参加者は少なかったと思われる。そもそもテーマが一般の消費者向けではないし。テーマによっては無理に一般公開しなくても良いのでは、と思う。私からすると、「私たち全宅は公益法人として一般消費者が参加できるセミナーを開催していますよ〜」とのアピール、つまりは「公益法人であるためのアリバイづくり」をしているにすぎないのでは、としか思えない。この受講者数では講師に対しても失礼であろう。だいたいが、立川支部主催でなく多摩地域の複数の支部が合同で開いていて「この参加者数」は無いもの。
もしかすると、7月19日(水)に同じ内容で小金井の宮地楽器ホールでも先に開かれているので、多くはそちらで受講していた、とも考えられるが、たぶん、似たような「入り」だったのではなかろうか。
係員や司会者が気を利かせて「これだけの参加者で前のほうがこんなに空いてると講師の先生も話し辛いことでしょうから皆さんどうぞ前のほうの席に移動なさってください」と呼び掛けてもいいのでは、とも思った。
で、そのテーマ、講演の内容は、
第一部が「宅建業法改正」と「トラブル事例Q&A」 〜中古住宅市場の活性化とインスペクション等に関する建業法改正 最近の質問事例から 〜
講師 : 柴田龍太郎氏( 弁護士 深沢綜合法律事務所)
第二部が「不動産のクレーム 対応のコツは?」 〜 お客様相談室20年のノウハウを全公開〜
講師 : 橋本明浩氏 (東急リバブル株式会社ソューション事業本部審査長)
第一部は賃貸の仲介管理業者にも必要な内容ではあるが、柴田弁護士の話は解かりづらく、「資料の見方」を教えているに過ぎない。と言うか、話が真面目すぎて眠くなる。柴田弁護士の講演は過去に何度も受講しているが、ユーモアもウィットも無いから、協会の顧問弁護士といっても講師には不向き。
第二部は、率直に言って、「街の不動産屋のほうがアンタより(トラブルの解決法は)良く知ってるよ」と言いたくなる話。声の質が柔らかくて聞きやすいんだけど。個別のケース、例えば「滞納家賃の督促とか契約解除の際に起きたトラブルをこういうふうに解決した」とかの目から鱗の話を期待していたのだが・・・。それに、同じトラブルが起きても、大手の東急リバブルと、私みたいに一人でやっている業者とでは対処の仕方は違ってくるもの。講演では、トラブルが起きた時の最初の対応に関する基本的な注意点を話していたので、どちらにも通じる話ではあったが、役に立つ話ではなかった。少なくとも、「お客様相談室20年のノウハウを全公開」という謳い文句は・・・、う〜ん、詐欺かなあ。それくらいの内容。
いずれにしても、一部二部とも都民に公開するほどの内容ではなかったことだろう。一般都民に公開しようとするから内容が中途半端になるのでは、とも思う。ブログと同じで、会員にしか公開しないなら、或いは誰が書いているかを明らかにしていないなら「思い切ったこと」も書けるもの。「思い切ったこと」なら役に立つが、「当たり障りのない話」ではクソの役にも立たない。
で、せっかく八王子まで出たので、帰りに駅ビルに寄って、元ガストのお姉さんに会ってきた。何という店かは書かないが、そのAさんは私の行きつけのガストでは一番可愛かった娘さん。私と同世代の熱烈なファンがいたようで、大学卒業と同時に辞めてしまったことを相当に悲しがっていたみたい。
「痩せたね」と言ったら、「綺麗になった、と言ってください」だと・・・。相変わらずであった (^◇^)
それはともかく、今回も「ハズレ」の研修だったように思う。
>>不動産のクレーム 対応のコツは?
こんなのは、poohpapaさんのほうが得意でしょう。いつもいつも、クレームの嵐の中で営業をしてますからね。
あ、そうそう、クレームトラブル集の本でも出したらどうでしょう?今度は、ちょっとは売れるかもしれませんよ。書店も倒産しなくてすむかもしれませんし。
私が、というより、宅建業協会で「事例集」本を発行すればいいのに、と思います。たまに、アット・ホームとか協会から薄い冊子が送られてきますが、ボリューム不足ですね。
業者向けと消費者向けでは内容が違ってくるものでしょうけど、ハウツウもの、でなく、笑って読めるものでもいいですね。トラブル、って、深刻でもありますが、面白いものでもあります。本はともかく、各支部でいろんなトラブルに特化した小委員会とか茶話会を設けて、その中で出てきた「参考になる話」を会員にFAXするとかしてはどうか、と提案しているんですが、やる気なさそう。
しかたない、私が自費出版して、今度は少しは売れるかも、って、うるせえ! ( `ー´)ノ
>>ユーモアもウィットも無いから、協会の顧問弁護士といっても講師には不向き。
わかります。弁護士先生ですから、高学歴で博識なのでしょうが、向き不向きがありますものね。
女性の立場からすると、いくら高学歴で博識でも、独りよがりで傲慢、話がつまらない人って、男性としても人間としても魅力ゼロです(^^;
私の経験上、先生と呼ばれる仕事の男性って、どこか上から目線で話がつまらない人が多い気がします。私の勝手な偏見、思い込みかもしれませんね。
同業者さんからのコメントは殊のほか嬉しいですね、有り難うございます。
この手の研修で、事前に資料が手渡される場合、「読めば解かる」ケースが多いですね。講師は資料に沿って追加の説明をしますが、無くてもいいような・・・。
同じ協会の顧問弁護士でも高川佳子先生の話は解かりやすくていいですね。テーマによっても得意分野とかあるのかも知れませんが、同業者さんでは「高川先生が講師の時しか行きません」と言う方がいらっしゃいます。私も(そこまで極端ではありませんが)同感です。
<<女性の立場からすると、いくら高学歴で博識でも、独りよがりで傲慢、話がつまらない人って、男性としても人間としても魅力ゼロです(^^;
あちゃあ・・・、私なんか低学歴ですから、ゼロどころかマイナスです。まあ、話は面白い、とは言われますけど、それだけですね。
でも、先生と呼ばれる人の中でも、真面目に勉強した秀才タイプの人でなく、適当に遊んでいたけど優秀だった天才タイプの人の話は面白いと思います。人間、失敗や挫折を経験してドン底まで落ちたことがある人の話のほうが説得力がありますしね。
仰るように、上から目線の人の話はつまらないですね。何度か書いていますが、今は国会議員になっている和民の渡辺真樹氏、講師で呼ばれて講演すると常に不評だそうです。「自分はこんなふうにして成功した」という自慢話しかしないからとかで、「自分は立志伝中の人物」だと勘違いしているのかも。
柴田龍太郎氏は謙虚な弁護士さんだとは思いますが、どう解説したら素人に伝わるか、より楽しく理解してもらうためにどんなふうに話を組み立てるか、という工夫に欠けているかと思います。
などと、私が偉そうに・・・、すみません。
またコメントなさってくださいね、お待ちしています。