2017年11月16日

世界最高精度の機械式腕時計

後日記事にしたいと思っていた内容を、一昨日のボケ爺さんのコメントに触発されて今日アップ。


スイスの時計の規格(国際規格?)で、クロノメーターと呼ばれる時計には厳しい基準が設けられていて、それをクリアしないと「クロノメーター」は名乗れない。ではあるが、SEIKO の時計は遥かにその上を行く性能ではある。もはや、精密機械と言えばスイス、ではなく日本、である。ただし、残念なことに、機械式腕時計の高級ブランドは、まだまだスイス製のほうが世界的に認知度が高い。

そう思っていたところに飛び込んできた ⇓ のニュース。

LVMH傘下ゼニス、「機械式時計で342年ぶり新発明」

ゼニス、革新への挑戦


今までの10倍の精度、というのは凄い発明。おそらくは、機械式時計でありながら丸一日使っても1秒とは狂わない精度だろう。どんな時計か凄く興味がある。と言っても、おいそれとは買えない値段だろうし、既に断捨離を始めているのだから買うワケにもいかないもの。

私は腕時計が好きで、多い時には、それぞれ違うタイプの腕時計を7個所有していて、半年ほど前に長男に1個あげたので今は6個だが、それをTPOに合わせて使い分けている。と言っても、ふだんは ROLEX で、ちょっと気取ってお洒落をしたい時は Dunhill のダイヤベゼルの金無垢時計。Dunhill のは新車が1台買える価格。それは女性が身に着けても合う小さめサイズなので、うちのへの形見分けにしようか、と思っている。

機械式時計は ROLEX と、高校入学時に兄貴たちがお祝いに買ってくれた SEIKO スポーツマチック5、の二つ。半世紀も前の時計だが手入れしていて今でも動く。ただし風防が強化ガラスでなくプラスチックで傷つきやすいので普段使いにはできない。保護シールを貼りたくてもカーブがついていて難しい。

私はクオーツより機械式のほうが好き。人間の英知を結集した精密機械が正確に時を伝えるために動いている様は見ているだけで楽しい。裏蓋を開けて、歯車が律儀に廻っているのをぼんやり見ていると落ち着く。

そう言えば・・・、最近の若い人は「時間なら、腕時計なんか見なくても、スマホの画面をいつも見ていて画面の隅に常に出ているし、腕に時計なんかしていると鬱陶しいから腕時計は不要」だとして腕時計を身に着けていないようだ。だが、とくに男の場合は「お洒落する時の最大のポイントは腕時計」で、どんな腕時計をしているかで趣味嗜好だけでなく人柄まで透けて見えたりするものだから普段からしていたほうが良い、と思う。都会に暮らしていて見渡せば街のあちこちに時間が表示されていても、である。

男ほどではないが女も同じ。と言うか、本人の勝手だろうけど、時間をスマホで確認しているような奴は好かん。私が大企業の面接官なら腕時計をしていない(年中クールビズみたいな)学生など採用しない。合理性という観点からは逆向するが、腕時計をしている人は、自分のことだけでなく相手にも気を遣える人、だと思うから。それはあくまで私の感性なので、説明するのが難しいんだけど・・・。

以前、「男は、どんな靴を履いているかで人物が判る」と言われていたが、私からすると、どんな腕時計をしているか、いや、腕時計をしているかしていないか、で判ると思う。長男にあげた時計、取引先に商談のため訪れる際に着けていたなら好印象につながると思うんだけどなあ・・・。価値が判る人には判る時計だから。

さて、と・・・、う〜ん、思い切って Dunhill を手放してゼニスを買うか・・・ (こら)

posted by poohpapa at 05:58| Comment(11) | 経済・政治・国際 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
poohpapaさんおはようございます。

機械式時計ね。まあ、やっぱり正確な時計が一番なので、クオーツでいいのではと思っています。ロレックスの時計、2日ほどほっとけば、止まってしまいます。日付が針を回さないと変更できないので、使う時は日にちを合わしたことがありませんね。

結局、アクセサリーみたいなもんでしょう。また、高級な機械式時計って100万単位もしますから宝くじでも当たったら買おうかなんてレベルですね。

1000円の時計でも正確ですよ。
Posted by たか at 2017年11月16日 08:25
相当、昔、会社の旅行で香港に行った時、現地の旅行会社の人が、夜、大きな鞄に時計を入れて、売りにきました。中には有名ブランドの時計が一杯でした。
お勧めは、ロレックスの時計でした。売人いわく、これって、外はロレックスと同じです。中の機械はセイコーのクオーツですから正確です。これ以上の時計はありません。。。と自慢してました。
同僚の何人かは買ってましたが。。。日本でも発売しませんかね。
Posted by たか at 2017年11月16日 08:31
たかさん、おはようございます

ROLEX のデイトジャスト、針を回さないと日付が変わらない、なんてことはないハズですが・・・。リューズを一段引いて下に(手前に)回すと日付が変わりますよ。試してみてください。もし、それで日付が変わらないとしたら・・・、たかさんの ROLEX はバッタもん、ということですね (*^_^*)

言えるのは、偽物を着けていても「あの人が着けているから本物でしょう」と思われるような人間になることが大切であって、間違っても、本物を着けているのに「ないない、あいつがホンモノ持ってるワケない」と言われるような人間にならないこと、ですね。

日本でも ROLEX の精巧な偽物が出ていて、私も「欲しいなあ・・・」と思いましたね。ヤフオクでも出品されていたりします。違法行為なんでしょうけど。その偽物、本物と同じく8ビート/秒なんですよ。外観ではほとんど見分けがつきません。違いは・・・、ベルトですね。真っ直ぐ伸ばした時、本物は(横から見た時に)真っ直ぐですが、偽物は凸凹になります。あとは、最近になってそうなったみたいですが、風防に「 ROLEX という透かし」が入っています。

時間を知るためだけなら1000円のクオーツで十分ですが、やはり、ステータス的な意味もありますね。ちなみに、ペルーに着けていったダイビングウォッチは、ドンキで2980円で買ったモノです。

はい、私は ROLEX とJCBザ・クラスの二つで虚勢を張っていますが、それが何か!? (^◇^)



Posted by poohpapa at 2017年11月16日 09:06
私のは古いタイプなので針を24時間回さないと日付が変わらないですよ。
何度も、ROLEXのメンテナンスに出してます。前回はゼンマイや歯車の入れ替えなどで、12万円かかりました。
Posted by たか at 2017年11月16日 09:20
へえ・・・、それはまた、バッタもんよりなおヒドイや・・・。

ただ、何の気休めにもならないかと思いますが、古いタイプの ROLEX に最近は付加価値が付いて高く取引されていますね。モノによっては新品購入価格より高かったりしています。

私も、消費税が8%になった頃、ROLEX をオーバーホールに出して、それだけで6万(税別)掛かりました。高級品は持つだけでカネが掛かりますね。貧乏人は持っちゃいけない、ということですね。ただし、さすがに日本 ROLEX の対応は見事でした。そういうことでも「持つ満足感」を満たしてくれます。

 
Posted by poohpapa at 2017年11月16日 09:34
ポール・ゲルバー氏が存命のうちに手作り腕時計が買いたい…まぁ買えないけど(´・ω・`)
まだ自分で作製しているのかなぁ…
Posted by ハリケーン at 2017年11月16日 10:06
poohpapaさん、お早うございます。
時計の話題になってしまいましたね。

爺はロレックスは重くて厚くて苦手です。
会社員になってすぐ、事務所の近くに
ワイシャツ屋が在ったので一度誂えてみようと
オーダーして以来、38年間ずーっと浮気をせずに
おなじワイシャツ屋で誂えて貰っていましたので
厚みのある時計は苦手でした。

そのためお得意さんでもあるセイコーの薄型ばっかり。
爺が担当になる少し前にクオーツを発売しましたので
爺が担当した頃はセイコーも絶好調。
随分良い思いもさせて戴きました。

中近東に出張した折は、出稼ぎに来ている
インド・パキスタンの連中が
両腕に3個ずつ腕時計を買ってお土産にするのを
見て驚いた経験もあります。
彼らが買うのは「セイコーハムサ(SEIKO5)」です。
国に帰ったら電池を買うのが一苦労なので
機械式しか買わないと聞いて「なるほど」と
感心した記憶があります。
Posted by ボケ爺 at 2017年11月16日 13:08
ハリケーンさん、こんにちは

ポール・ゲルバーの腕時計、買えますとも、退職金で・・・(^◇^)

「今まで頑張ってきた自分へのご褒美に買いたい」と奥様に言ったなら、奥様はきっと許してくださいますとも。もし「ざけんじゃないわよ、アタシだって家計をやりくりして苦労してんのよ!」などとほざいたなら家から追い出せばいいのです。ハリケーンさんならきっとできます。応援してます。

その・・・、ひとんちの揉め事を見るのは大好きなので (おい)
Posted by poohpapa at 2017年11月16日 15:01
ボケ爺さん、こんにちは

3年ほど前、

私にとっての「男の浪漫」

という記事を書いていますので、宜しければ、左上の記事検索からお探しになって写真をご覧ください。私が長男に渡した SEIKO の腕時計の写真も出てきます。

私も、以前は ROLEX は好きではありませんでした。なんか、ゴツくてヤボったくて・・・。でも、今普段仕様にしている商品をヤフオクで見掛けて、「これならいいかも」と思い落札しました。使ってみると、「なるほど・・・、みんなが持ちたがるワケだ・・・」と納得しました。

時計は薄型がいいですね、品がありますから。私はダイバーズウォッチみたいなのは好きではありません。腕が細いから似合いませんし。その ROLEX・・・、私が死んだら、子供たちは誰も使わないだろうな。ボーイズサイズなんですが、うちのは「好きじゃない」と言ってますし・・・。

なんてことになれば質屋に入れて生活費の足しにしてもらうようですね。
Posted by poohpapa at 2017年11月16日 15:13
機械式時計は男に許された唯一の宝飾品と言われていますね。

機構によって機械式・クウォーツという区分けがあり、また用途によってドレスウォッチ、スポーツウォッチ、タウンウォッチと分類があります。

日本では価格帯によってドレス、タウンと区分けしてしまいますが、本来はデザインで分けるところかと思います。

パテックやオーデマピゲは、高級機械式時計ではあるもののデザインからはタウンウォッチと言えるかもしれません。
日本で人気の高いロレックスやオメガは、スポーツウォッチの部類ですね。

精度に拘ることがスポーツウォッチの代名詞となっておりましたが、今はどのメーカーも様々なデザインを出してきて、区分けが曖昧になってきました。


件のゼニスは、かつてはお手頃価格帯の機械式時計ということが一番の売りになっていました。
低価格機械式時計のタウンウォッチという部類です。

そんなゼニスも今やLVMHグループ。

LVMHのCEOは、悪名高きアルノーさんですから!
LVMHのCEOは、悪名高きアルノーさんですから!
LVMHのCEOは、悪名高きアルノーさんですから!

彼は、伝統に対する敬意を微塵も払うことなく、積み上げてきた伝統を使い潰すのが得意です。
ゼニスもLVMHグループに入ってから、値上げにつぐ値上げを繰り返し、特徴であったお手頃価格の機械式時計という売りがなくなってしまいました。

品質を下げて価格は釣り上げ、宣伝広告によって誤魔化し続け、最後は使い捨てるという手法は、アルノーさんが最も得意とするところです。

そのためLVMHグループの発表は、全て疑ってかかってしまいます。


シリコンの駆動系は、パテックがゼンマイで採用しておりますが、発振器で使用するのは如何なものか。
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20130410/275944/

「いつも」のアルノーさんの手法のような気がしてなりません。


poohpapaさんには、是非とも新型のデファイを購入して頂き、アルノーさんの悪行を体験して頂きたい 笑


横槍になってしまいますが、私もポール・ゲルバー欲しいと思っています。
スモールセコンドのレトログラード好きなんですよ。
Posted by AK at 2017年11月16日 15:49
AK さん、おはようございます

なんでもよくご存知ですね・・・。凄い博学でいらっしゃって、名前を見なければ(内容的にも)ハリケーンさんのコメントかと思ってしまいます。

でもって・・・、私は、超高精度の機械式腕時計は欲しいとは思いますが、ゼニスは・・・、やっぱり買わないかな、と思います。仰るように、ゼニスは元々が高級ブランドではなかった、かと・・・。日本で言えば SEIKO や CITIZEN の次に来るオリエントくらいのメーカーだと思っていました。もちろん、今までの10倍もの精度の仕組みを発明したのですからそれなりに技術力はあったんでしょうけど。

デザインを見ても、ごっつくて、武骨な感じがしますね。品が無い、というか・・・。いや、もっと言うなら下品と言ってもいいような・・・。自分が買えそうもないからケチつけてるワケではないですよ。腕時計は、たとえダイバーズウォッチであっても気品を備えていてほしいのです。

私はルイ・ヴィトンが好きではありませんし・・・。ヘネシーがヴィトンの傘下に入った(吸収された?)時には驚きました。顧客に毎日飲まれる酒のメーカーが、同じく顧客が何年に1個しか買われないバッグのメーカーに吸収される・・・。不思議に思いました。ヴィトンはいつの間にそんな力を着けていたのか、であります。元々が、ヴィトンの(ロゴを一杯並べた)デザインのバッグを若い女性が有り難がって持っているのを見て、「こいつらセンスないなあ」と思っていました。ヴィトンなんかよりエルメスやフェラガモのほうが品がいいし、同じバッグと鉢合わせする確率も低いでしょうに。

LVMH は、何より顧客に良い品を提供する姿勢からカネ儲け主義に転換しているかと思いますね。

ブランドものは、見せびらかして優越感に浸るために買うのでなく、本当に好きなモノを買って大事に使う、ということでなければ、と思います。私がダンヒルの金時計を購入したのは、今から30年前に香港のダンヒルショップで見掛けて、「いつかこの時計を持ちたい」と思ってから購入するまでに10年以上も掛かっています。そういう感覚は、彼氏ではない別の男から同じバッグをもらって直ぐに一個を質屋に持って行く女には解からないだろうな、と思いますね。

で、日本の SEIKO に、ぜひゼニスを超える発明をして頂きたいものです。もしかすると、今でもそのゼニスの新機構に負けていないかも知れませんが。

あ・・・、ポール・ゲルバーの時計のデザインも、品が無いと言えば品が無いですね。フランク・ミューラーと同じで、いくら超高級品でも、私が腕に着けたら100円ショップの時計だと思われそうです。

私の信条は「分相応」ですが、腕時計だけは「分不相応」になってます。

AK さん、なんか凄い高級腕時計を持っていそう・・・。文字盤にダイヤがちりばめられた ROLEX の金無垢デイデイトとかしていそうに思いますね (*^_^*)

Posted by poohpapa at 2017年11月17日 07:33
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]