スプリットも素敵な街だったけど、クロアチア旅行のハイライトは、やはりドブロヴニク。それと並ぶ観光地がプリトヴィッツェ湖群国立公園であろうか。で、スプリットを発ってドブロヴニクに向かう。
途中の海岸線の景色
昼食で立ち寄ったレストラン
ほんと、「俺たちはキリギリスか!?」と言いたくなるほどドレッシングなど無くそのまま出される野菜。当然に、テーブルの塩を探す。私は「こんなこともあろうか」と用意してあった塩と醤油で流し込んだ。
メインのムール貝。味はしっかり付いているがニンニクが強烈だし、私は苦手な貝なのでパス。
ドカンと出されるが、殻の大きさに比べて身の大きさは蜆(シジミ)程度。
以前にフランス旅行した際にガイドさんから聞いた話で、その昔に記事でも書いているが、ムール貝は突然変異的に猛毒を持った個体が現れるんだとか。確率的には非常に低いが当たってしまえば命に関わる。一個含まれていたなら同じ鍋で茹でたムール貝は全て廃棄処分しなければならず、それをどう見分けるか、が問題。その方法とは・・・、
銀のスプーンを鍋に1本入れておいて、茹であがった時に銀のスプーンが黒くなっていなければOK。もし毒を持つ個体が含まれていれば毒性物質と銀が化学変化を起こして黒くなるらしい。昔の人はどうやってそのことを知ったんだろう・・・。「たまたま銀のスプーンを入れたまま茹でてしまって偶然・・・」てことだったかも。
ケーキは・・・、ま、普通。
このレストランは私にとってはハズレ。格安ツアーだから贅沢は言えないけど (*´з`)
銀が黒くなるのは、たぶん硫化物と反応しているのだと思うので、硫化物の検出には有効なのかな?
もともと硫化物は毒性が強いものが多いのですが、銀がすぐに黒変するなら臭いで分かりそうな気がします。
中世のヨーロッパの貴族が、銀の食器を使って毒の暗殺防止した、なんて話も聞いたことあるので…都市伝説?
ムール貝の毒は硫化物ではなくって、たぶんドウモイ酸。
これは珪藻とかに含まれる物質で、日本人が発見した有名な物質。
同じく日本人が発見したベニテングダケとかに含まれる有害成分のイボテン酸と同じ、興奮系の神経伝達物質。
グルタミン酸と同じ作用。
昆布だしの旨味成分であるグルタミン酸より強い作用があるので、脳内がグルグルになっておかしくなっちゃうわけですね。
グルタミン酸の数十倍の旨味があるそうなので、今度すき焼きにでも入れてお試し…しないように。
毒を持ったムール貝が含まれていると、鍋に入れておいた銀のスプーンが黒くなる、というのは現地ガイドさんの説明で、私なんかは何の疑いも無く信じております (^◇^)
ムール貝の毒がどういう物質なのかは不明ですし、そこまでの説明はされていないので化学式的にどういうことなのかまでは理解しておりません。ただ、ハリケーンさんから言われると、「無いかも」と思ってしまいますね。私は、このクロアチア旅行でも周りの人に「したり顔」で話してまして (汗
イボテン酸・・・、お正月にすき焼きに入れ・・・たりはしませんけど、グルタミン酸の数十倍の旨味がある、というのは凄いですね。味の素の新製品ができそう。
ところで、お正月、里帰りなさるなら、また食事でもしましょうね (*^▽^*)