2007年06月23日

嬉しくて涙が出たお話、ふたつ

好むと好まざるとに拘らず否応なく独立することになったが、世の中「捨てる神あれば拾う神あり」とはよく言ったもの、としみじみ思った。で、人の情けに触れさせて頂いて涙が溢れたお話。


ひとつは、今まで借りていた現店舗の家主さんに「引き続き私に貸して頂けるかどうか」を相談に行った際のこと、状況を説明する私に、

「そのまま借りててください。○○さんが借りててくださるなら家賃値下げしますから」と仰る。

たしかに、今までの家賃は相場より高いとは思うが、毎朝店の前を掃除して頂いたり、何かと配慮して頂いていたので、それでチャラ、くらいに思っていて、家主さんからの再三の「値下げ話」を私が辞退していた経緯がある。だとしても、6月15日の社長や専務との最後の話し合いの席で、売り上げ残120万が入ったまま通帳とカードを「社長命令(実際には専務の強硬な指示)」で没収された私にとっては、今までの値下げ話とは違って身に染みて嬉しく感じられた。痩せ我慢などしないで今回はお願いしようか、と考えて先日お願いした。(その、最後の会議の模様は後日アップする予定)


「○○さんなら、いくらでもいいわよ」とも仰って頂いて、(対峙していたワケではないが)忠臣蔵にある人情話を思い出してしまった。


そして、もうひとつ、

新しく宅建業を始めるにあたっては供託金を1千万預けるか、全日、全宅いずれかの組合に加入するしかないのだが、私は或る同業者さんに組合に加入する為の推薦人になってくださるようお願いした。

その社長さん、というのは本来なら私がそんなことを頼めるような筋合いではない方で、それを承知していながらお願いしたのだが・・・、

社長(私より若い女性経営者)は私からの電話を受けて「いいわよ、喜んで。一緒に頑張りましょう」と快く仰ってくださった。

実は3年前、私がその社長さんの会社から、当時賃貸部を任されていた井下さん(仮称)を杉並店の店長として引き抜いたのである。私は事前に話してなかったが社長はそのことは存じあげている。それでいて私に恨みがましいことは一言も仰らない。私とは器が違う。

本来なら「どの面さげて」くらいの話である。「万引きして店にもバレているのに、涼しい顔して普通に買い物に行っているようなもの」なのだから、並みの神経や常識の持ち主なら頼まないものだろう。

もちろん他にも推薦人をお願いできる業者さんはいるが、私の独立に当たっては、是非その社長にお願いしたい、という思いがあった。

社長は今の私の状況を全て飲み込んでいてくださった。だから涙が出た。お願いして良かった・・・、とホッとした。


恥ずかしい話だが、激励のコメントやメールを頂戴して、家でも店でも泣いていることは多い。やはり、心底悔しいから、だと思う。

今も、私が社会人になってから一番お世話になった方は前の社長、だと思っているが・・・、私は、恩も仇もけっして忘れない。
posted by poohpapa at 04:18| Comment(2) | 私の独立問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんちは。

□■社名決定■□遅くなりましたが、おめでとうございます^^
って1日遅いですね…

山を越え谷を超えボクらの悪徳不動産がやって来るんですねぇ♪♪

これまで地道に植えて来られた種がやっと花を咲かせる事ができますね^^

大変なのは十二分に承知しているつもりですが考えたってしょうがないですし(* ^―゚)それよりも先の事考えてガンガン行きましょう!!

poohpapaの大切にしているもの。
これからもっと大切なものになりそうですね^^

表ながら応援します!!
Posted by えびす けんたろう at 2007年06月23日 16:13
えびす けんたろうさん、こんばんは

人は、よく(過去のことなど気にしても始まらないから)「前向きに生きてゆきましょう」って言うでしょ?
私は、前3割、後ろ6割くらいの比率で見ながら生きることにしています。ま、残り1割が足許、ですね。

なので、どうしても片付けなければならないことが一つあります。前向きに生きるにしても、それから、ということで(*^^)v

オープンしましたら是非お立ち寄りくださいね。お待ちしています。

応援、感謝です〜(^^♪
Posted by poohpapa at 2007年06月23日 18:22
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