梅沢富美男 ドラマ途中降板の過去告白 スポンサー重視の演出に納得いかず
歯に衣着せぬ発言で私は大好きな梅沢富美男氏、時に暴走するが、この件は氏の主張が正しい。
と言うか、この監督、著しく能力に欠けると思う。銀行強盗がカネを奪って一秒でも早く現場から逃走したいだろうに法令を遵守してシートベルトを着けて発進する・・・、有り得ない。視聴者も「へ??」と思うだろう。いくら自動車メーカーがスポンサーだと言っても、気の遣い方が間違っている。強盗が自社の車に乗ってシートベルトを着けようが着けずに発進しようが自社の車のイメージには全く影響しないだろう。銀行強盗を働くような奴だからシートベルトを着けなくても当然で、そのほうが自然。刑事モノドラマはリアルさが命。そんなんじゃいっぺんでブチ壊しになる。
以前は刑事モノのドラマで、犯人が乗る車はスポンサーでないメーカーの車、刑事の車はスポンサーの車、なんてこともあった。スポンサーからの要求だったかどうかは知らないが、どちらも自社の車を使ってもらったほうが効果的だろうに・・・。
同じようなこと、某公共放送でもあった。今から40年ほど前、夜のドラマでバーの場面、バーテンの後ろの棚の「客がキープしたボトル」、全部後ろ向きになっていた。ラベルを写せない、てことだろうけど、形と色から「サントリーオールド」だと誰にでも判ったと思う。なのに、不自然に後ろ向き。客が自分のキープしたボトルを出すよう要求した際に全部後ろ向きではサッと出せないのだから有り得ない。だったら表通りの看板も全部ボカシを入れろよ、である。以来、某公共放送を全く観なくなった。
橋本マナミと「いい仲」なのは癪だけど、さすが梅沢富美男。その場に残されたスタッフは大迷惑で困ったに違いないが、これは監督が悪い。私は梅沢氏を支持 (^◇^)
このドラマって、泥棒はシートベルトをして発進し、制限速度で走って赤信号で停まるっていうやつでしょうね。
泥棒さんは交通規則は守ります、っていう交通安全協会の広報ドラマなんでしょ?
まあ、シートベルトを着用するくらいですから、制限速度も信号も・・・・・守るかい、そんなの、ですね。
たとえスポンサーが自動車メーカーだとしても、「だから犯人にもシートベルトを着用させて・・・」というのでは、その時点でドラマは大失敗に終わりますね。自動車メーカーがスポンサー、というのと、犯人がシートベルトを着用する、というのは何の関係もないし、果たしてスポンサーからクレームが入るものでしょうかね。そんなことでクレームなど入らないでしょうね。
刑事ドラマはリアルであることが求められます。視聴者が「所詮、作り物の話」と思ったら、その時点で失敗作になります。他のスタッフからは「梅沢富美男、何様!?」と思われたかも知れませんが、それで怒って帰ってくる・・・、梅沢さん、面目躍如ですね。