2018年01月29日

クロアチア旅行記 17 観光以外の出来事

今までに33回も海外を旅しているが、昨夏のクロアチア旅行は「ある理由」で私の中でワースト3に入る旅行になった。旅先のクロアチアが期待外れだったとか、料理が美味しくなかった(口に合わなかった)とかではない。同じツアーに参加していたご夫婦の旦那が無造作に発した一言で、である。

ちょうどドブロヴニクから次の観光地に向かうバスの車内での出来事だったであろうか・・・、もう記憶が定かではないのだが・・・。疲れていたので「この移動中は寝よう」と思い、後ろの座席に座っていたご夫婦(歳の頃は私より少し若いくらい;50代後半?)のご主人(以下 旦那)に声を掛けた。

「背もたれを倒させて頂いて宜しいでしょうか?」と訊くと、快く「結構ですよ」とのこと。倒す前に「もし邪魔でしたら声を掛けてくださいね、直ぐ起こしますから」とも言っておいたのだが・・・、

2時間ほどして次の目的地に着いたので背もたれを起こして後ろの旦那に会釈をすると・・・、「そんなに倒されちゃったんじゃ身動き取れなかったよ」と文句を言われた。へ・・・、ナニそれ!?、である。

これ、私と違う考え方の人もいるだろうけど、私の理解はこうである。

バスにしろ飛行機にしろ背もたれは基本的に倒していいもの。元々は倒して楽に過ごせるよう出来ているのだから。ただし、後ろの人がまだ食事中だったりノートPCなんかで作業をしていたりしていて、今倒されるのは困る、という時もあるだろうから、いちおう後ろの人に確認するのが無難、ということ。なので、俗に言われている「車内のエチケットとして、背もたれを倒す際には後ろの席の人に『倒していいですか?』と声を掛けるべき」というのは少し違うと思う。訊くなら、「倒していいか」ではなく、本来は「今、倒していいか」を訊くべき。声を掛けられたら基本的に後ろの席の人は「嫌です」と拒絶してはならないもの。事情があって今は困る、というのなら相手に伝えれば良いだけのこと。

もちろん、「いちおう断ったのだから後は知らない」と思っているワケではない。了解は貰っても配慮は必要だと思う。伝えられているマナーの内容だと、前もって断ればそれでOK、ということになる。

だいたいが「背もたれを倒していいですか?」と訊かれたら「嫌です」と断れる人などいないのだから、「倒していいか訊くのがエチケット」なんてとんでもない。「訊いたからいい」にはならない。今倒すかどうか、どれだけ倒すか、は後部座席の人に確認したうえで倒す側の判断で行えばいい。今回のケース、「邪魔なら言ってね」と伝えて「はい」と言われていたので最大限に倒して寝ていた次第。

私なら、前の人がいきなり背もたれを倒してきても何も言わない。嫌だなあ、と思っても。そんなのはお互い様なんだし。今は困るなら「ちょっと待っててね、準備できたら声を掛けますので」と言う。

後ろの旦那、私が了解を求めて、さらに「もし邪魔でしたら声を掛けてくださいね、直ぐ起こしますから」とまで言っているのだから、倒した時に「もう少し起こしてもらっていいですか?」と言えたのだし、その時に言えばいい。気が小さいとかタイミングを逸したとかで言えなかったのなら、後で文句を言わなければいい。ま、気が小さい、ということはないか・・・、後でそんな嫌味が言えるのだから。

私は反論をしなかった。喧嘩になれば周りの皆に不愉快な思いをさせることになるから。「ふざけるな」と言いたい気持ちを抑えて「すみませんでした」と頭を下げておいたが、腹の中は煮えくり返っていた。

この件に関しては旅仲間のTさんからも「少し倒し過ぎじゃないかな、と思ってたよ」と後で言われたが、そう思ってたんならその時に言ってくれればいいじゃん、と思う。バスのシートなんかフルフラットまではならないのだし、目一杯倒しても体が挟まれるなんてことは無い。私の理解とは違うかな。

「どこまで(どのくらいまで)倒せる作りになっているか」はバスによって差があるだろうけど、そのバスは普通のリクライニングだった。その旦那、自分は倒さずにいたから「身動きが取れなかった」のかも。

最近は国内のバスツアーなんかでも「背もたれは倒さないように」と断っているツアーがあるという・・・。リクライニングの件で過去に何度もトラブルが起きていて未然に防ぎたいようだが、なんか違う・・・。出発前に添乗員から「座席のリクライニングはお互いさまなので、どうぞ倒してリラックスしてお過ごしください。ただし、後ろの座席の方が食事中であったり何かの作業をしていらっしゃることもあろうかと思いますのでご配慮をお願いします」とアナウンスしておけばいいのだから。自分たち「バス旅行の主催者」がトラブルでの責任を回避したいが為に乗客の快適さを奪っているだけのこと。

で、この後、私が「ある大事件」を起こしてしまったのだが、そんなのは私からすれば可愛いもの(おい)

その旦那の「身動き取れなかったよ」という言葉と表情が、結果的にクロアチア旅行の印象の全てになってしまった。クロアチア自体は素晴らしい旅行先だとは思うのだが・・・。


posted by poohpapa at 05:59| Comment(10) | 旅行・地域 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
個人的には前座席の人にリクライニングしてもらって全く構わないのですが、 (日本のバスでは)自分の身長に対して座席間隔が狭いので膝の角度を普通にしていると、膝と前座席の背もたれが激突します。
前の人が無自覚に勢いよく倒されて、ゴンって音とともに膝に激突することは稀ではなく、新幹線でも通路に足を投げ出すことになります。
新幹線では売り子さんのカートに引かれました。・゚・(ノД`)・゚・。
ほら、足が長いから、困っちゃいますよホント(´3`)ノ
Posted by ハリケーン at 2018年01月29日 08:17
クロアチアはキングカズが活躍したところですね。
以前、行ったことのあるウチの奥さんには自然が高評価でした。
でもこういう些細なトラブル(?)があるとね。

それにしても『ある大事件』が気になる。
次の『放映』はいつですか?
テレビドラマと同じ手口だな。
Posted by ピーちゃんの身元引受人 at 2018年01月29日 08:35
そうやってね、新幹線の売り子さんにワザと足を轢かせて「お近づきになろう」という魂胆がいやらしいのですよ。まるで当たり屋です。私なら「綺麗な髪ですね」とか褒めることから始めます (おい)

改めて、ハリケーンさん、おはようございます。

私が気になっているのは、「倒していいですか?」と声を掛けるのがマナー、というのは違うのでは、ということで、後ろの人が断ってもいいなら「声掛けはマナー」ですけど、それがマナーと言うなら、逆に「断ったらマナー違反」になります。私は「断ることは出来ない」と思っていますが、状況が許さない場合もあるでしょうから「今、倒していいか」を訊くのがマナーだと思っています。「単純に倒していいかどうか訊いて、(断れなくても)了解したからOK」ということになるなら、そっちのほうがマナー違反だと思います。

私のような訊き方をしていて後で文句を言われるのは納得がいかないのですよ。そもそも、後ろの人が困るほどの角度で設計されているハズもありませんし・・・。と言ってもギリギリでしょうけど。

下世話な例えで恐縮ですが、合意して一緒にホテルに入っていたのに後で「暴行された」と訴えられるようなものです。何度か経験していますが (うそ、冗談)
Posted by poohpapa at 2018年01月29日 08:51
ピーちゃんの身元引受人さん、おはようございます

<<以前、行ったことのあるウチの奥さんには自然が高評価でした。

なるほど・・・、連れていって貰えなかったワケですね (*^_^*)

クロアチア、素晴らしいところです。おカネと体力が許すなら再びゆっくり訪れたいものです。

「ある事件」と言うより「あきれる事件」なんですけどね。さて、いつアップしようかなあ・・・。まだドブロヴニクの続編がありますので、その後、ってことになりますね (勿体つけちゃって;汗)
Posted by poohpapa at 2018年01月29日 09:00
後になってから文句をたれる典型的な日本人ですね。
小生も何度かやられてエージェントからクレームが付き、料金をいくらか返却させられたことがあります。
エージェント経由のお客様はお断りしたいぐらいです。
Posted by ドイツのガイド at 2018年01月29日 09:17
ドイツのガイドさん、おはようございます

私は「コワモテ」ということではないですし、「もし邪魔でしたら声を掛けてくださいね、直ぐ起こしますから」とも言っておいたので、最初に倒した時に(笑いながら)「もう少し起こしてもらっていいかな?」と言ってくれたら嬉しかったですね。

予め声を掛ければそれでいい、かどうかは難しいところだとは思いますけど、「それ以上どう気を遣えと言うのか」「いい、と言っていても気を遣わなくちゃいけないのか」と言いたくなります。私なら、自分が「いい」と承諾したなら文句は言いません。

でも、たしかにいますよね、了解していたのに後で翻す人。以前、ドイツのガイドさんのお世話でノイシュヴァンシュタイン城に行った時、コソボ出身の(馬車の)御者さんが、「韓国人は大嫌い。料金を言って納得して乗ったのに降りる時に必ず値切るから」と言ってましたが、気持ちはよく解かります。

Posted by poohpapa at 2018年01月29日 09:42
私らの業界では「韓国人の三値切り」というマントラがあります。

まず、契約前の予算段階で一値切り目。
次に、契約後の金額決定時に二値切り目。(反則1)
最後に、引き渡し後の支払い時に三値切り目。(反則2)

二度目以降の仕事の契約はないですよね、当然ですが。(´・ω・`)
ネイティブな韓国人はそれが分かっているので、端から価格に上乗せするか、手抜きで最終的に予想される金額まで内容を落とすしかないと。
結果、構造物が倒壊したり、仕様にある性能が全くでなかったりするのでしょう。(´3`)ノ

日本に生まれて良かった…
Posted by ハリケーン at 2018年01月29日 13:10
年明けからほぼ一月が経ってしまいました。
今年もよろしくお願いいたします。

リクライニングの許容範囲は、私の基準でも最大限の半分くらいでしょうか。
リクライニングを最大限まで倒さないことが、相手方が求める配慮の中に入っていたのではないかと思います。

先に「yes」と言わせておいて、相手の許容範囲を超えたことをすれば、後で嫌味の一つも言いたくなるのが人情ですよ 苦笑
すぐには「No」と言いにくい状況を作られてしまっていますから。

「最大限まで倒して良いですか」
と聞いておけば、トラブルはなかったかもしれませんね。

一度、統計をとってみたいです。
リクライニングの許容範囲はどれくらいかと。
Posted by AK at 2018年01月29日 19:04
ハリケーンさん、おはようございます

「韓国人の三値切り」という言葉は知りませんでした。ですが、容易に想像がつきますね (^◇^)

当然に、値切られるのを見越して高めに値段設定しておくか仕様を落とすとかされますから、結果、建物が崩壊したり傾いたりしますよね。営業中のデパートが崩壊するのですから、日本では考えられません。シンガポールのランドマークとも言えるマリーナベイ・サンズ」、屋上のプールを支えるホテル棟2棟のうち、韓国が受注したほうは傾き始めているとか・・・。それも日本に責任転嫁しているようです。

私はカメラのメモリーとしてSDカードとかCFカードを何枚も購入していますが、made in Koreaの製品は絶対に買いません。中国製のほうがまだ信用できます。ま、オークションで落札していますので、どこの国で製造されたか、より、偽物か本物か、のほうが問題ですけど。

本題からズレてしまいますが、韓国はいつまでも反日で騒いでいないで、大きく親日に舵を切って日本と仲良くしたほうが国は発展すると思いますね。国が発展すれば反日をしているより支持は集まるでしょうに。歴代の大統領に「智恵」が無いんですね。辞めたら収賄で起訴、なんてのばかりで・・・。

親北の糞大統領、支持率が下がったと言ってもまだ60%・・・、このまま頑張っていてほしいものです。

Posted by poohpapa at 2018年01月30日 07:00
AK さん、おはようございます。こちらこそ、今年も宜しくお願いします。

なんか、1ヶ月が経つのが早いですね・・・。こないだ正月番組を観ていたかと思えばもう月末で・・・。

ところで・・・、私は先に「yes」と言わせておりませんですよ。そこまで狡賢くはありません。これ、「倒していいですか?」と訊けば、ほぼ「yes」になってしまう仕組みになっています。たまに「困ります」と断られるケースがあるようですが、事情も無いのに拒絶したなら「ただの偏屈」ですね。

そもそもが、「倒していいですか?」と分かり切ったことを訊くことで「倒していいかどうか」そのものの判断を後ろの席の人に預けるのが間違いなんです。倒すこと自体は当たり前に許されていいものです。

リクライニングのマナーとして「背もたれは倒していいモノ」という常識を周知させることから始めていかなければなりません。その上で「今、倒していいかどうかを訊くのがマナー」とすべきですね。でないと、拒絶されたりとか今回のようなトラブルが起きることになります。倒しちゃいけないなら、なまじリクライニングの背もたれを導入しなければいいのです。或いは、今より角度を浅くするとか・・・。

自動車メーカーも、どこまでなら後部座席に対して問題や影響が無いか、いろいろ試行錯誤して設計していると思われますから、私は「特段の事情が無い限り、全部倒しても問題は無い」と思っています。

でもって、AK さんは「半分くらいまでが許容誤差」とのことですが、本音で言えば、私は「一切倒さないで頂きたい」であります。そりゃあ目の前の空間は広いほうがいいですもん。ただし、リクライニングというシステムがある以上、お互い様ということで全部倒されても文句は言いません。

だいたいが、私から「もし邪魔でしたら声を掛けてくださいね、直ぐ起こしますから」と言われた時点で「これは目一杯倒すつもりだな・・・」と予測はついたハズです。「はい」と受け入れたなら自己責任の部分もあります。それで後で文句を言ったなら「私はバカです」と言ってるようなものです。と、今も相当に怒っています。あのツラは思い出すのも嫌ですね。

<<「最大限まで倒して良いですか」
と聞いておけば、トラブルはなかったかもしれませんね。

たしかに、そこまで言っておけば「より丁寧」だったですね。でもたぶん、あの旦那は「はい」と言って、後でやはり「身動き取れなかったよ」と言ったんじゃないかな、と思いますね。そういう顔してます。

ネットで見る限り、いろんな意見がありますが、私と同じ考え方の人も散見されますね。中には断られた人もいるようですし、統一した考え方を旅行業界で打ち出したほうがいいでしょうね。単純に「背もたれを倒す際は後ろの人に声を掛けるのがマナー」と啓蒙するのは間違いです。それだと、後ろの人に判断を委ねてしまって、倒していいかどうかは後ろの人が決めていいことになって理由が無くても断れることになります。もちろん「倒さないように」客に徹底させる旅行会社はサービス業として言語道断。

先ずは、「背もたれを倒す際のマナー」から改めて頂けると有り難いですね。

Posted by poohpapa at 2018年01月30日 07:40
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