2018年04月02日

患者の心情に向き合えない医師

先日、「目の周りを怪我しているついでだし、もうそろそろ白内障を診てもらおうかな・・・」と思って、立川相互病院の眼科に行ってきた。15時に予約していたが、そこそこ混んでいたので20分ほど待たされた。それは仕方ない。

自分の番号が呼ばれて、最初に視力検査、それから診察。その後に眼底検査。その際には写真撮影のため瞳孔を開くための点眼を受け、何度も強い光を見つめさせられたりフラッシュを焚かれるので視界が異常に明るくなっていて、その後に再び医師の診察を受け、何かの事情で再度眼底写真の撮影、そしてまた診察。何度、検査室と診察室を往復したことか。

そのフロアは眼科と産婦人科という二つの診療科目の待合室があって、15時前に行った時には20人ほどの患者がいたが、16時50分に私が最後の診察を終えて広い待合室に出てきた時には他の患者は誰もおらず、産婦人科の受付はシャッターが下りていた。建物は新しいがゴーストタウン状態。

で、診察に当たった若い眼科医(男)・・・、

私が「やはり左目は白内障でしょうか?」と訊くと、「左も右も白内障です」と言う。「右目は普通に見えていますが、右目も白内障になっていたんですね・・・」と言うと、「50歳過ぎればみんな入りますから」と無愛想に答える。さらに「辛くなってきたらまた来てください」とのことなので、「次はいつ、ということではないんでしょうか?」と訊くと、「見えなくなってきたら来てください」とのこと。いちおう、「こちらの病院でも白内障の手術はなさっているんですか?」と訊くと、「やってるみたいですね」だと。

「やってるみたい、って、アンタ、この病院の医師だろ!?」と言いたくなった。もしかすると、この病院に籍を置いているのでなく、当番医として他の病院から応援に来ているだけ、ということなのか。

それにしても、撮影した写真を基に、「ここが白濁していて、まだ初期の段階ですね、ここから白濁が進んで見にくくなるまでは・・・、そうですね、個人差はありますが、1年から1年半くらいでしょうか。見え方は本人にしか分からないので、あなたが辛くなった時が手術のタイミングということですね。それまでは普通に暮らして、気になってきたらまたお越しください。どうぞお大事に」くらい言えないものかねえ。何枚も写真を撮ったり検査したけど、それらを全く患者に見せないのが不思議。不要な検査で儲ける病院ではないと思うが・・・。

医者も半年くらいは「営業の研修」を受けておいたほうが良かったりして。

少なくとも、患者は「今どうなっているのか、どこまで進んでいるのか、個人差があると言っても手術までのどの段階まできているのか」は知りたいもの。視力検査の結果も知っておきたかったし。点眼液なんかも何も処方されなかったけど、そんなものなのかねえ・・・。目の周りはパンダ状態なんだから、もう少し詳しく診てくれても良さそうなもの。患者が何に不安を覚え、今後の治療はどうなるのか、どこまで知りたいと思うものなのか、医師なら理解していたほうが良いと思うのだが。

その日の朝、家を出る前に奥さんと喧嘩でもしたのかねえ・・・。冷淡で患者の心情に寄り添っていない医師なら、たかが白内障手術であっても、私の手術は任せられない。

昔、腎臓結石で通っていた所沢の防衛医科大学付属病院で、たまたま主治医が不在で代わりに診察した若い医師が「今日から薬を替えますから」と言うので、「どんな薬になるんですか?」と訊いたら、「あなたに説明して解かりますか?」と言われたことがある。その時のことを思い出した。


一方で、外科の中島先生、お若いけど、私は名医だと思った。と言うのも・・・、虎の門病院からの紹介を受けて、初めて診察室のドアを開けて中に入った時、先生は私の顔を見て、「たいへんでしたね」と声を掛けてくださったのだ。今まで、いろんな医師の診察を受けてきたが、初対面では100%「どうしました?」と訊かれている。もうね、中島先生の最初の言葉で涙が出そうになった。

お若いから医師としての経験は浅いかも知れないが、この先生ならどんな手術でも任せられるし、結果がどうあれ納得できる、と思った。眼科の医師とは真逆である。

人は何気ない一言や言葉尻の僅かな違いで受け止め方が変わって、腹が立ったり嬉しくなったりするもの。ふだん注意して言葉を発しているつもりだが、私自身もこれからもっと気を付けよう。


posted by poohpapa at 05:47| Comment(6) | 私の街 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
poohpapaさんおはようございます。

>「あなたに説明して解かりますか?」と
私は東京医大の薬学部を出てます!っていってみればよかったのでは?

いますね。若い医者に多いです。先日、喉の調子が悪いので、喉頭がんかも?って疑って、近くの総合病院にいきました。

40代くらいの女医さんでしたが、近くににいる看護婦に、まあ、偉そうに命令口調でどなってましたね。いくら、医者と看護婦では立場が違うとはいえ、看護婦の方が年長で、経験も豊富でしょうが、偉そうでした。

結果は、扁桃腺もはれてなく何ともない!って言われたですが、診療も荒っぽかったです。二度といきませんね。本当に悪かったら、何をされるかわかりませんね。
Posted by たか at 2018年04月02日 09:54
抜糸が痛くないんだから、世界有数の名医であることは間違いありません。
もしくは、患者が痛みにきわめて鈍感になっているか、神経がやられているかでしょう。
前者であることを、心からお祈りしております。( ̄人 ̄)
Posted by ハリケーン at 2018年04月02日 10:01
医者への不信感私もありまくり!!
去年目が痛くて市内の眼科に行ったんですが(初めて)そこの先生の態度が酷くてさー。
「あーこれじゃ乾燥しますね。左目が特に乾燥するでしょ」って言っただけで特に説明は無し。話す時もこちらを向かないので何しゃべってるか聞き取れないし(私は耳が悪い)聞き直すとめんどくさそうな話し方するしでもう二度と行くか!!って思いました。
近いからって理由でその眼科に行ったけれど次は時間かけてでも違うところに行こうと思いましたわ。

医者にしてみれば毎日かわるがわる患者一人一人に同情の言葉をかけるのも大変かもしれないけどもうちょっといい方ってもんがあるでしょうよって思いましたね。

それとはうってかわって私が風邪ひいた時とかに行く内科の先生は神様のような先生で、血液検査の結果ひとつ、悪いところが無くてもここがこうでこうだから大丈夫とか細かく説明してくれるし、「ここの数値が少し低いけど心配するほどじゃない。でもどうしても心配なら詳しい検査も出来るからね」とか言ってくれるだけでほんと神様に見えるわ。

そのため診察の待ち時間がどうしても長くなるけどみんなそれを織り込み済みでも神様に診察してもらいに来てるんだなって感じます。ちなみにその先生も中島先生です(笑)
Posted by はなくろ at 2018年04月02日 10:21
たかさん、おはようございます

<<私は東京医大の薬学部を出てます!っていってみればよかったのでは?

いや、後で私も思いましたよ、「ああ大丈夫です、薬学部出てますから」と言えば良かったと・・・。そん時はよっぽど「院長を呼べ!」と騒ごうかと思いましたね。でも、その後で手術が控えてたから・・・。

婦長さんクラスのベテランになると、ヘタな医師より術後の処置をよく知っていて、私の手術後に回診してきた際なんかに、医師が看護師に「こういう処置をしておいて・・・」と言ったら、看護師が「この場合は〇〇して〇〇したほうがいいかと思いますが・・・」って遠回しに反論してて、医師が「それじゃそうしといて」なんて看護師の提案に従っていて、どっちが医師だか解からないくらいでした。医師のほうが頭が上がらないくらいで、見ていておかしかったです。主治医、泌尿器科の医長でしたが。だから私の手術、失敗したんですね。

ところで、その女医、後で看護師たちの反乱に遭ったりして、いつか酷い目に遭いますよ、きっと。

でも、たいしたことなくて良かったですね。なんなら、その女医の担当診察曜日を外せばいいのかも。私も、立川相互病院の眼科に通うなら、他の医師を指定します。

医師であっても謙虚さが無い人は腕も良くないと思います。たまに「珍しいケースで私も経験が無いので〇〇病院を紹介しましょう」とか仰る先生がいて、そういう医師は名医ですね。


Posted by poohpapa at 2018年04月02日 10:34
ハリケーンさん、こんばんは

<<抜糸が痛くないんだから、世界有数の名医であることは間違いありません。

だから〜、抜糸なんてそもそも痛くはないんですって。ハリケーンさんが大袈裟なんですよ。お陰で、あたしゃ前の晩、寝付けなかったんだから (−−〆)

<<もしくは、患者が痛みにきわめて鈍感になっているか、神経がやられているかでしょう。

どっちも良くないじゃん ( `ー´)ノ

それって、ハリケーンさんと医師との間に信頼関係が無かった、ということに尽きるのかも。本当は希代の名医だったかも知れないじゃん。
Posted by poohpapa at 2018年04月02日 18:38
はなくろさん、こんばんは

同様の経験、なさっているんですね。なんか、ホッとします。

ほんと、言い方ってありますよね。医者に掛かる際に患者は悪いことばかり予測して不安を抱いていたりするものですから、患者に安心感を与える態度や言葉は医師には不可欠ですね。言葉よりもっと重要なのは笑顔かな・・・。そういうので「たいした病気じゃないんだ・・・」と安心できますもんね。

でもって、面倒くさそうに話す医師、いますね。私が経験したように「アンタに言っても解からないでしょう」と患者のことを見下しているのがミエミエで、医者も商売だと思うんですけどね・・・。

それに引き換え、内科の先生はいいですね。こちらの外科の先生と同じ名前の中島先生・・・、たまたまですが、こちらの眼科の(私がカチーンときている)医師も同じ名前です。あまり無い名前なのにね。

それにしても、医は仁術、とはよく言ったものですね (*^_^*)

Posted by poohpapa at 2018年04月02日 19:04
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