2018年04月07日

なし崩しになりそう・・・

大相撲の土俵上に、挨拶中に倒れた市長を救護しようと駆け上がった女性に対して、若い行司が「女性は土俵から降りてください」とアナウンスして降ろした件で、相撲協会が非難を浴び、理事長も陳謝したが、これは「分けて考えられない」典型的な例。

相撲は神事であるから伝統(しきたり)として女性は土俵に上がれない、というのは致し方ないとしても、人の命に関わる緊急時であるなら話は別。このご時世、そんなアナウンスをしたなら後で批判が殺到するであろうことは容易に想像がつく話。ただし、女性が土俵に駆け上がったことで焦ってしまった若い行司を責めるのは酷かと思う。先輩行司の指示もあったようだし・・・。

それに、上がっちゃったもんはしようがないだろう。「女が土俵に上がった」という事実は消せないし。慌てて降ろしたところで間に合わない。そのまま救命措置をしてもらえば良かったんじゃないか。女性が16歳で結婚すると民法上は成人として扱われ、すぐ離婚しても「大人になった、という事実は消えない」として民法上は大人と見なされるのと同じ。関係者、優先順位も解かっていないように思う。

ボクシングの世界選手権なんかだとリングサイドに医師が待機しているけど、巡業とはいえ(男性の)医師を誰も土俵下に待機させていなかったのは協会の落ち度。相撲協会なら専属の医師くらいいるだろうに・・・。それに、行事としては伝統に則って「女人禁制」であったとしても「緊急救命」のための行為は行事ではないのだから、そこは分けて考える必要があったと思う。ちなみに、女性首長の挨拶は「行事の一環」だと思う。

それにしても、まさか市長が土俵上で挨拶中に倒れるとは誰も予測してなかったとは思うけど、まさかの事態に備えることは大切、それらが無駄になることこそが幸せ、と考えて備える必要がありそうだ。しかし、あれだけ観客がいて、中に一人も男性医師がいなかったとは考えにくいんだけど・・・。国際線の機内で「お客様の中にお医者様はいらっしゃらないでしょうか」とのアナウンスには何度か遭遇しているけど、数百人の乗客の中にも一人くらいは医師がいるのに・・・。ああいう時にサッと動けるのは男性医師より女性看護師かも。

ここで相撲協会が陳謝したことで、神事としての伝統が「なし崩し」になりそう。八角理事長では「男女平等」だの「女性の権利」だのと声高に叫ばれたら屈してしまいそう。マスコミの論調も「見直し」させるべく後押ししているようだし。市長の命を助けようとして土俵に上がった女性にあのようなアナウンスをしたことの非は認めて謝罪しても、今後も神事としての伝統は守り抜く、それでいいと思うが。

で、馬鹿な市長が出てきた。兵庫県宝塚市の中川智子市長(70歳)が、大相撲春巡業で土俵に上がっての挨拶を協会から認められず土俵下で挨拶させられたことに対して「悔しい」と発言しているとか・・・。

世論に押されて協会が女性の知事や市長を土俵に上げるのを認めたなら自分の実績にもなる、くらいの判断だろうけど、女の浅知恵。分別や教養のある女性なら、そういうことで「女性も〜」などとは騒がないもの。大田房江と同レベル。そういえば、大田房江がいろいろコメントしているけど、相変わらずKY女でしかない。

日本人は、いつの頃からか、一点のミスを執拗に追及して全部が間違いであったかのように認めさせようとするようになった。そういう「声の大きな人たち」とマスコミは同じ論調で動いていて、さも、それが世論の大勢であるかのように印象操作する。国民は自分の頭で考えて判断する必要があるだろう。

さて、八角理事長、暴力問題とも相まって、保身の為には「神をも売る」のではなかろうか。

posted by poohpapa at 05:05| Comment(6) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
poohpapaさんおはようございます。

>>土俵上は女人禁制
もうそろそろ撤廃してもいいんではないでしょうかね。これって、女性が土俵にあがると風紀が乱れるのを戒めたのではないでしょうか。
今時、そんなの古いのではないでしょうか。伝統にあぐらをかいてはいけませんね。

昔、といってもそう遠くない年月、工事中のトンネルでは女性の入坑は禁止されてました。それって山の神が女性なので嫉妬するから落盤事故が起こると信じられてました。今では工事中のトンネルの入口には山の神に対する敬虔を表すのに化粧木が設置してますが、もう女性が工事中のトンネル内にはいってはいけない、なんてありません。

また、最近では、サウジアラビアで女性による車の運転を解禁されるようになりましたね。イスラムの女性蔑視として非難されてましたが、土俵上に女性があがれないなんていうのも似たようなもんでしょう。
そういえば、女相撲ってあったような気がしますが、土俵上でやっていたんでしょうね。
Posted by たか at 2018年04月07日 07:55
たかさん、おはようございます

私はねえ、土俵の女人禁制だけでなく、世の中が全てジェンダーフリーに進んでいくことは良いことではない、と思っています。歌舞伎は男だけの世界、宝塚は女だけの世界、それでいいかと。そういうの、差別の象徴ではありませんしね。男も女も、互いに受け入れるのが文化、だと思うのです。

私は基本的に(何かの事情が無い限り)女性と食事に行って出させたリはしませんが、女も「私が(も)払います」と言うようになってから言えよ、くらいの話。レディースデーに文句を言う女性はいませんし。もちろん、男が文句を言ったらおかしいのですが。

相撲協会、伝統に胡坐をかいているのは否めませんけど。協会は変える勇気も知恵もありません。

「その昔、工事中のトンネルでは女性の入坑は禁止されていた」という話は微笑ましいジョークですね。たぶん、トンネルを女性のアソコに準えたユーモアではないかと・・・。工事の無事を祈ることでは、そういうのもアリだと思います。ただし、工事現場に男しかいない、というのが前提ですけど。

サウジアラビアで女性の運転が禁止されていたのと土俵の女人禁制とは違うんじゃないかなあ・・・。女相撲も、やってることは同じでも、私は大相撲とは別だと思います。

女性が土俵に上がる・・・、考えただけでも鳥肌が立ちます。勘弁してもらいたいです。だいたいが、女がレスリングだのボクシングだのといった格闘技をしたり、そう言う種目がオリンピックにあるのも納得していません。本人がやりたいならとめませんけど。
Posted by poohpapa at 2018年04月07日 08:26
これね、私も同じこと思いました。男女平等を訴えるべきところってそこじゃないわ!って思いますね。区別と差別を一緒にしちゃってる人がこういうことを言いだすと醜いからほんとやめてほしい・・・
土俵が女人禁制っていう決まりならそれはそういうルールなんだから仕方ないと思えば足りることだと思うんですよね。
一般的にサッカーだって野球だってもともとは男子だけがやっていたスポーツで女子だってやりたい!ってことになれば女子サッカー女子野球を作ればいいだけのことで。
土俵に上がりたいなら女子相撲を作ればいいだけだと思うんですよね。そして男子禁制にすれば平等ですね!!
Posted by はなくろ at 2018年04月07日 09:45
この市長、元社民党ですからねぇ。
男女平等を声高に叫びつつも狙いは別のところでしょうね。
Posted by とく at 2018年04月07日 16:43
はなくろさん、おはようございます

そう、まさに、「男女平等を訴えるべきところってそこじゃない」ということですね。区別と差別を一緒にしてますし。私は平等と公平は似ていて非なるもの、と思っています。平等にしたなら公平でなくなることもありますし、公平にしたなら平等でなくなったりして・・・。と言うか、私の言いたいことをもっと理路整然と解説してくださっていて、感謝、であります。

もしも、男女平等とか公平、というものを本当に推進していきたいなら、視点も方法も間違っている、と思いますね。そういう運動をしている人、ほとんどが先ず権利から入っていきますし。

ならば女子相撲を作って男子禁制にすれば良い、というご意見にも大賛成です (^◇^)

Posted by poohpapa at 2018年04月08日 06:56
とくさん、おはようございます

<<この市長、元社民党ですからねぇ。

やっぱり・・・ (^◇^)

次は落ちるかも・・・。辻元なんかもそうですけど、独特の、というか特有の主張の仕方をしますね。「男女平等を声高に叫びつつも狙いは別のところ」というご意見、元社民党と聞けば私も同感です。

「私は女なのでこちら(土俵下)でけっこうです」と言ったほうが好感度が上がると思うのですが、今が好機、と読み違えて「悔しい」なんて発言するようじゃ、逆に女の敵ですよ、こんなの。

Posted by poohpapa at 2018年04月08日 07:03
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