GW中は記事の更新を休むつもりだったが、それだと動画配信が終わってしまうので・・・💧
有り得ない設定と突っ込みどころ満載の「崖っぷちホテル」だが・・・、第3話はTVerで5回も観た。
ストーリーは・・・、第2話からの流れで、降格処分を受けた前料理長の江口と前副支配人の時貞は総支配人の佐那に元の役職に戻すように詰め寄る。だが、佐那は副支配人の宇海の決断を信じてそれを却下する。そこに現れた宇海は二人の話を聞き、役職復帰の条件として、ある企画を提案する。お客様に「より喜んでもらったほう」を元職に復帰させることを約束し、その企画のための客がホテルを訪れて・・・、というもの。
まあ、ここまでで十分に突っ込みどころ満載でドタバタコメディのハズなのだが、涙なしでは観られない。お客それぞれに事情を抱えていて、その背景を知ると泣かずにはいられない。江口が勝てば自分が総料理長から降ろされることになるのに心から江口を応援する(私欲の無い)鳳来ハル役の浜辺美波が凄く可愛い ❤
で、お客様が喜んでくださることが大切、お客様の笑顔の為に、というのはサービス業でも製造業でも企業としては最も大切なこと。我々の不動産業界・・・、お客様の利益や笑顔は二の次で、先ず自分たちの利益あるのみ。立川支部の役員など支部まで私物化している有様。無能でクソみたいな連中の集まりである 👊
と、人のことばかり言っていられない。私も、「お客さんが喜んでくれれば利益は後からついてくるもの」と考えてはいるが、楽な経営状態ではないのに最近は「こんな客は相手にしたくない」 「こんな無理解な家主の物件は管理したくない」と思うこともしばしば。そんなことを言っていたらうちの店などたちまち潰れてしまうものだが・・・。商売をしていて一番大切なモノは何か・・・、初心に帰らないと、と思わされた。
「崖っぷちホテル」第3話を観て、いろいろ考えさせられた。有り得ない設定のドラマなのに、である。ゴールデンの放送時間帯ではないので視聴率は6.5%くらいだが、心に沁みるものがある。
https://tver.jp/corner/f0020993
第3話(5月6日、日曜日、22時29分配信修了)
この後も配信修了まで何度も観ると思う。昨晩も観たし。
飛び込みのお客さんなんかだと「本当のところ(現実)」を言って理解してもらえなくて嫌われても何の影響もない。一人お客さんを逃した、というだけの話。正直、「いいお客さんを逃した」ならショックは大きいが、「時間の無駄になるだけ」の客は来てほしくないもの。では、「いいお客さんか招かれざる客か」どこで分かれるかと言えば、「自分の置かれている状況や現実を正しく認識しているかどうか」「自分の予算で借りられる部屋はどういうものかを理解できるかどうか」であって、予算の額とは全く関係ない。つまりは「こちらがいくら儲けられるか」は判断基準にはならない。世の不動産屋の多くは「物件から客を見る」、つまりADが付いている物件を借りてくれたかどうか、利益から判断しているように思う。
家主さんの場合は難しい。話が通じないから、といって管理を断っていたなら、うちも何割か管理物件を失うことになる。長い目で見たら、それでも家主さんに率直に話をすべきなんだろうけど、議論したなら溝ができるだけで、待っているのは決別。他社に管理を移しても家主さんの価値観が変わることはないし、多少の理不尽にも目を瞑るのが商売というもの。私が尊敬するK台住宅の社長の言葉をお借りすれば「家主さんを教育することなんて出来ない」のであって、こちらが家主さんに合わせるべきかも。
そういうことを「私が話している相手が家主さんである」と意識せずに何でも話せる家主さんもいらっしゃるが、たいていは嫌われるだけで終わると思う。つまり、飯の種が一つ消えること。家主さんが後で「アイツの言ってたことはこういうことだったのか・・・」と気付いたとしても管理が帰ってくることはまず無い。以前にお二人の家主さんが「やっぱりオタクで・・・」と戻ってきたことがあるが、受けなかったし。
客も家主も不動産屋も、一番大切なのはハート、だと思う。と言っても、食べていかなければならないから、ハートの無い相手や無理解な相手にどこまで妥協するかは難しいところ。先方からすれば当然に、私のほうが「ハートが無い」「理解力が無い」と思っていたとしても不思議はないけど。
「崖っぷちホテル」第3話に出てくる「お客さんに喜んで頂くために」というのは商売の基本理念だが、こちらがそう思って努力しても伝わらなければ「ただの自己満足」で終わってしまって意味が無い。
「商売(商い)って、自己を抑えた大人の対応をすることなのか」、と、最近は疑問に思っていたりして。
番組の中で出てきた「ロバの耳」に、私も「馬鹿ヤローーー!」と叫びたい思いである。
需要があってこそ初めて供給が成り立ちますので、商売としては需要に媚びることも必要ではないかと思っています。
売主と買主、そこに仲介業者がいて、三者共に「満足」という形は困難ではありますが、互いに気持ち良く譲歩したりすることで、それに近い満足は得られるかと思います。相手のあることなので、こちらの自己満足を押し付けるようなことはしないよう心掛けています。ですが、納得のいく商売は滅多にありません。少しでも高く売りたい売主と、少しでも安く買いたい買主との利害は相反していますもんね。それで国交省が売主買主双方の委任を同時に受けられないよう法改正を画策しているとか。
三者のうち一者でもハートが無いと、誰も笑顔になれなくなります。この仕事をしていると、けっこう怒りを飲み込むことは多いですね。仲介業は仲裁業でもあって、ビジネスと商いは別物、と解かってはいるのですが・・・。なんか、疲れています。こういう時の特効薬は、やはり、お客様の笑顔ですね。