見慣れない電話番号から着信があった。私の携帯、今は、同業者、取引先、お客様、友人知人など約900名、固定と携帯、それにFAXで2500件ほどの番号が登録されているから、名前が表示されなければたいていは新規の人から、ということになる。出てみると・・・、
「すみません、私、〇〇と申します。そちらはGマンションの管理をなさっている不動産屋さんでしょうか?」と訊く。現在入居者募集中の部屋もあるが、どうやらその問い合わせでないことは雰囲気で判った。私が「はい、当社で管理させて頂いておりますが・・・」と言うと、「私、101号室の佐藤さん(仮名)の友人なんですが、ここ数日、携帯に電話しても家の電話に掛けても出ないのです。それで心配になりまして・・・」とのこと。
佐藤さんは30年前にそのマンションが建った当初からの入居者で、ご高齢の夫婦お二人での入居。私も固定電話と携帯の両方に電話してみたが出ない。それで携帯に「連絡を頂けるよう」Cメールを送っておいた。幸い、同じマンションに家主さんも住んでいらっしゃるので電話すると、「そう言えば、最近はお孫さんの姿も見えませんね・・・」と心配そう。家主さんが「様子を見てきましょうか」と言いかけたところにキャッチホンが入った。発信者は佐藤さんだった。「あ、佐藤さんから着信が入りました。後ほど掛け直しさせて頂きます」と伝えて一旦電話を切らせて頂いて、出ると佐藤さんの元気そうな声。「こういうワケで〇〇さんが心配なさって電話をくださったんですよ」と事情を説明すると平謝り。「直ぐに〇〇さんに電話してあげてください」とお願いして、家主さんにもご報告。安堵なさっていた。
ご高齢の夫婦だと、どちらかが卒中や心臓発作で倒れたりすると、動転した伴侶がショックで心臓発作を起こしたりして二人とも帰らぬ人に・・・、なんてことも起こり得るから怖い。ヘタすると事故物件になりかねない。
半年ほど前も、仲間と飲み会の約束をしていた別の入居者が、約束の時間になっても待ち合わせ場所に現れず、携帯に電話しても出ないので心配した友人が私の店に飛んできたことがある。たまたま飲み会の前日に「体調が悪いから」と早退していたので同僚が「もしかして・・・」と心配したのだが、その時はなんと、集合時間を2時間も間違えていて、入居者は「まだ時間があるから」と携帯をマナーモードにして寝ていて着信に気付かなかっただけであった。同僚が後日菓子折を持ってお詫びに来てくださった。
私自身も前期高齢者だから他人事ではない。こういうことはこれから何度も経験するだろう。
>>ご高齢の入居者
新聞受けや郵便ポストにいっぱい溜まっているようだったら危ない。携帯だけでは着信音が聞こえなかったり、近くに置いてなかったらわからないでしょうね。
あんまりしつこくすれば、個人情報が。。って言われますしね。
これから、増えますのね。早めに見つけましょう。夏になると、、臭いできますからね。
まあ、poohpapaさんは、孤独死なんて以前にも経験しており、慣れているから大丈夫でしょう。
いやあ、何度経験しても「慣れる」ということはないと思います。あの遺体の腐臭は忘れることはありませんし。ただ、拳銃の発射音や腐臭は義務教育で教えておいたほうが良いと思いますね。とくに拳銃の発射音、刑事ドラマで聞くのとは全く違う音ですから・・・。
これから暑くなると孤独死は怖いですね。家主さんにとっては死活問題です。以前は身寄りのない老人が孤独死した場合、役所が協力してくれましたが、今は「遺品などの片付けは家主さんが行ってください」になっていて、全く非協力的です。面倒は嫌、責任は取りたくない、てことでしょう。
郵便受、有るアパートと(プライバシーの問題で撤去されたりして)無いアパートがあって、その場合はドアポストに入れられますから。新聞や郵便物は玄関の踊り場に溜まるので外からは判らないことが多いです。となると・・・、やはり腐臭が判断の決め手になりますね。
数年前の夏、府中市を歩いていて、明らかに腐臭が漂っていたことがありましたが、警察には届けませんでした。警察官が巡回しているでしょうから警察に発見してもらうのが一番ですもんね。人間の死体とは限らないし、そんなことで一日拘束されたら堪りません。私も、面倒は嫌です(おい)
ま、私が腐乱死体で発見されることは無いでしょうけど・・・、(たぶん残される)うちのが心配です。
管理といっても賃借人を紹介するだけなのに、担当期間中にはいろいろしていただいていたのでいつも心苦しく思っていただけに、なにもできなかったので自分の不甲斐なさに情けなくなります。
ストレスの多そうな業界なので、鬱病とかではなければいいんですけど…(´・ω・`)
>起こり得るから怖い
普段のストレスで起こっていることが忖度される誤変換です。
起こる事に怒ることが多いのですね。
すみません、誤変換でした。ハリケーンさんのコメントも併せて修正させて頂きました。
体調不良で退職・・・、賃貸はストレスが多いですから・・・。そのわりに対価は少ないのですよ。
度重なる理不尽なクレームで鬱になる人も結構います。私は「鬱にならない人」でありますが、普通の神経なら鬱になってるでしょうね。今の仕事で起きている出来事なんて、今まで体験したことの中では可愛いモノです。うちのが「おとうちゃん、浮気していいよ。おとうちゃんの仕事はそれくらいの楽しみでも無ければやってられないよね」と言ってくれています、それくらいのストレスではあります。
よく「どんな仕事でも苦労は付き物」と言う人がいますが、それは、この業界を知らないから言えることで、知ったら言えません。少なくとも、他の仕事では真夜中に呼び出されることはありませんしね。
鬱ではありませんが、私もこの仕事はそろそろ辞めたいですね。業界全体が腐っていますし自浄作用も持ち合わせていないので、この業界に将来はありません。そろそろ潮時かも、と思います。
高齢者向け住宅では必須になるかもしれません。
実際に製品を作るとなると、とても大変そうですが。。。
タバコ臭を測定するだけでも、とても苦労した記憶があります。
なるほど・・・、賃貸管理をしている不動産屋には腐臭報知器があったら便利で必須かも知れませんね。開発には時間が掛かるでしょうし単価も凄いことになりそうですから、小規模な店舗が所有するのは難しいかも知れませんが・・・。もしかすると、そのうちスマホにそんな機能が入ったりして。
不動産業者の研修なんかで実際に体験してもらう、というのもアリかも知れませんね。特徴のある臭いで、一度体験したら死ぬまで忘れることは無い、と思いますから、「腐臭報知器」の誕生を待つ前に研修で教えるのは有意義でしょう。知っておいて損は無いですし。
どなたか業協会の役員さんが提案して頂けると嬉しいのですが・・・。