7月17日(火)から始まった「健康で文化的な最低限度の生活」が頗るいい。
私も、この仕事の上で、今までに多くの生活保護受給者と関わってきたが、まさに、ドラマで描かれているまんま、の実態である。市役所の生活福祉課(ドラマの中では生活課)やケースワーカーの仕事を丹念に取材していなければとても書けないシナリオである。もしかして、元不動産屋がシナリオライターに転職していたりして・・・、それくらいリアルで、何度も「うん、あるある」と頷きながら観ているほど。
キャストの中では「井浦新」演じる先輩ケースワーカーの半田がいい。掛けているメガネが役柄に実に合っている。メガネの卸と専門店に11年も勤めていたから感じること。もちろん吉岡里帆ちゃんも初々しくて良い。その吉岡里帆ちゃん、ネットでは演技に対して厳しい批評も見られたけど、私はいいと思う。
第一話と生活保護の問題点に関しては以下のブログで詳しく書かれている。
https://nami-machi.net/2018/07/17/13848
文中のデータは古いので、今はもっと深刻な事態になっていると思う。ネットでは「生活保護バッシングだ!」という批判の声も出ているようだが、現実(自分にとって都合の悪い話)を見ようとしない、それこそ「健康で文化的な最低限度の生活」さえ保障するのが馬鹿らしく思えるような輩の意見であろう。我々市民は、ふだんは意識しないで生活しているが、我々が納めている税金の何割かが生活保護に使われているのが実情。
逆に、このドラマを「生活保護バッシングへの挑戦」というふうに、世にある生活保護への誤解に対する挑戦、と受け留めている人たちもいるが、私からすると、誤解ではなく「ほぼ正解」だと思える。全部が不正受給、ということでなく、半分くらいは「少しは働けるのに全く働く意思がなく全て生活保護費の中で生活しようとしていて、それで『保護費が少なすぎる』と文句を言っているような人たち」である。
外に出て働くことは困難でも、内職くらいは出来るだろう、と言いたい。私の知人で、生活保護を受けていたが「それでは申し訳ないので」と頑張って職を探して保護を自ら打ち切ってもらった人もいるが、それは極めて稀なケース。ほとんどが、一度生活保護を受けたら、それを権利として護ろうとする。
納税者からすれば、納めた税金が公平に正しく使われて欲しい、と願うのは当たり前のこと。それを「生活保護バッシング」だと捉えるような人には、「先ず感謝することから始めなさい」と言いたい。生活保護は「自立を支援するための制度」という位置付けもあるようだが、現実は「一生(死ぬまで)働かなくても面倒をみてもらえる制度」になってしまっている。善良なる納税者の人権はそこには無い。
今年の夏は猛暑だが、子供の頃、生活保護を受けずに8人家族が「風呂無し、トイレは家の外」の8畳一間の1K、もちろんエアコン無し、という部屋で生活していた私からすれば、生活保護受給者がエアコン付きの部屋で暮らせるのが不思議。エアコンは「健康で文化的な最低限度の生活」を保障するために必要なアイテムだろうか。生活保護を受けずに風呂無しエアコン無しの部屋で頑張っている人もいるのだから「エアコンは我慢しなさい」と言っちゃいけないんだろうか・・・。
要は、生活保護の(東京都の)家賃規定、単身者は53700円、世帯は59800円まで、という基準がそもそも甘すぎるのではなかろうか。路上生活をしないで済む「雨露凌げる部屋」が提供してもらえれば充分ではないのか、といつも思っている。今は少し基準が厳しくなっているようだが、それでも単身者で5万までだったかと・・・。実は、最低どころか、立川ならかなり良い部屋が借りられる家賃、である。
それにしても、初回に出てきた遠藤憲一の怪演には笑ってしまった。この人、本当に生活保護で暮らしているのでは・・・、と思えるほど。ま、警視庁の防犯ポスターのモデルになっているのに街で何度も職務質問を受けている、とのことだから「さもありなん」ではあるが。
TVer での初回分の公開は昨日で終わってしまったが、今後の展開が楽しみ。
>>半分くらいは「少しは働けるのに全く働く意思がなく全て生活保護費の中で生活しようとしていて、それで『保護費が少なすぎる』と文句を言っているような人たち」である。
パチンコ、競馬、競艇、競輪に来ている人達が多いですね。まあ、働けるのにすることがないからなんでしょうけど、
健康で文化的な最低限度の生活 ⇒ 不健康でギャンブル漬けの悠々快適な生活
日本国憲法に「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」とあるのには、文字にはなっていない前提がある、と思うのですよ。「国民の三大義務の一つである『勤労の義務』を真面目に果たしていながら生活することが困難な国民は」という言葉が、書いてはいないけど存在する、と考えるのが妥当でしょう。それを、馬鹿な人権論者や弁護士たちが「人権、人権」と声高に騒いでいるんですね。
ギャンブルも、「するな」とまでは言いませんが、「皆さんの税金で生かせて頂いている」という意識が有れば我慢するものだと思います。最初は「そう」思っていても、だんだんと「何でも役所がしてくれて当たり前」「これは権利」だと勘違いするようになるのでは、と思いますね。
絶対に見ようと思っていたのに(涙)
今日帰ったら来週分からの録画を予約します(涙)
これ、はなくろさんにはド真ん中のドラマだと思いますね。初回が観られるサイトもあるみたい。有料でも、たしか300円くらいだったかと・・・。初回もぜひ観てください。ほんと、嵌りますよ〜(^◇^)
お年を召された方はエアコンを贅沢品とし、使うことを嫌がりますが孫の立場の私としては頑なに使用を拒み命を落としてしまう事の方が心配で不安です。
生活保護を受けること(皆の税金からお金をもらう事)について、よく考え、行動に反映してほしいと思うものの、エアコンについては無理をせず使用してほしいと考えてしまいます。
今年はたしかに異常なくらいに暑いですね。北欧なんかでも熱波に襲われているとか・・・。
年々平均気温が上がっているようですが・・・、私が不動産屋だから思うのかも知れませんが生活保護でエアコンは贅沢だと思います。年々銭湯の数も減少していますが、お風呂も贅沢です。自分で働いて税金を納めている人が風呂無しエアコン無しの部屋で頑張っていたりしていますから、そういう人たちもみんな風呂付きエアコン付きの部屋で暮らせるようになって初めて生活保護の人にも認められるようになるべき、と私は思うのです。
私が物心ついた時には上の姉二人は家を出ていましたが、その後も長く風呂無しエアコン無し、トイレは外、という8畳一間に6人で生活保護を受けずに暮らしていた経験からすると、生活保護を受けるなら「雨露凌げれば(路上生活しないで済むなら)それで充分」だと思います。
ただし、本当に今まで頑張って生活して納税もしていた人が今は恵まれない境遇に追い込まれて・・・、というのなら「エアコン付きの部屋」で良いと思いますが、少しも働こうとせず、貯蓄の概念も無く、遊びほうけていた奴が生活保護を受ける・・・、ふざけるな!、です。自己責任ですから。
うちの立川市、都内でも一・二を争う生活保護受給率です。34人で一人の生活保護受給者の生活を支えています。つまり、うちら夫婦二人で、知らない生活保護受給者一人の1ヶ月の生活の約2日分を負担していることになります。卑屈になる必要はありませんが、せめて感謝くらいしてほしいものです。
諸々のクレームは、圧倒的に生活保護受給者からのものが多いのも実情です。彼らからすれば、何でも「してくれて当たり前」だからです。kan さんは思い遣りのある優しい人柄かと思いますが、この仕事をしたなら、たぶん、私と同じような考え方になるかと思いますよ、本当に。