母校「半田高校」の創立100周年に当たる今年の柊祭、観に行くことにした。たぶん、もう二度と観ることは無いと思う。当時の半田高校とは全く別物になっているだろうし。
あちこち連絡を取ったりしたが、結局、執行部9人の中で行くのは私とA君だけ。そのA君も、帰省した際にいつも足代わりに使わせて頂いていて今回も仕方なく付き合うだけで、自らの意志ではない。当時の執行部の仲間が「仲がいいフリをしていても実は互いに快く思っていない」とかでなく単純に「興味が無い」ということ。
なので、「来年か再来年、集まって食事でもしよう」という話であれば全員が乗ってくるのは間違いなさそう。執行部の同窓会はその時までお預けになった。
しかし、「この温度差(思い入れの程度の違い)はナンだ!?」、と思ってショックを受けて、東京にいるMちゃんに電話したら、アッサリ言われた。「それは坂口君が生徒会長だったからであって、他の人はただの執行部員だったということ。思い入れに差があるのは当たり前」とのこと。へえ、そうなんだ・・・。みんな毎日夜遅くまで文化祭の準備をしていたのだから当然に懐かしがるもの、というのは私の思い込みであって、みんな、もう忘れているのが現実。だから当然に「今の執行部に差し入れしてあげよう」などという発想も出てこない。なるほどね・・・、言われてみればたしかにそうかも知れない。いや、たしかに。
卒業後も、皆で何かしようとすると私がリーダーシップを発揮しないと何も動かない(誰からも言い出さない)のだが、同級生から「いつまで生徒会長のつもりでいるんだよ」と言われたこともあるから、実にやりにくい。そういうつもりではないから、本当に。
Mちゃん、我々9人の中では最も鋭い洞察力を持っていて、私は高校時代、既にMちゃんから「坂口君は過去の思い出だけで生きていくタイプよね」と言われていて、まったくその通り。
他にも私がショックを受けていることがあって、傍から見れば「非常に優秀で一流大学に入って一流企業に就職して順風満帆な人生を送っている」と思える仲間が、私以上に母校に対しては蟠り(わだかまり)を持っていた、ということ。劣等生の私でさえ、もう半世紀も経って母校に対する蟠りはほとんど消えているのに、優等生であった仲間がナンで??、である。母校に対して、というより、同級生に対して、かも知れないけど。
私は上京して半世紀近く経っているから仲間の情報などめったに入らないが、ずっと田舎にいるといろんな話が耳に入ってきたりして辛いものがあるんだろう。と言うか、仕事でも家庭でも、ぼちぼち健康面でも、みんないろいろ抱えている、ということ。執行部の同窓会を開いたら互いの愚痴を聞き合おう。
ところで、中学時代の恩師に「9月9日に田舎に帰ることになりそう」と電話したら、凄く嬉しそうな声で「おお、寄れ寄れ、ええとこ連れてったるわ。何人で来る?」とのこと。先生は元気ではあるけど病気もしていて、なので見舞いを兼ねて訪れるつもりではいたのだが、何やらご馳走してくれそうな雰囲気。
「ええとこがあるだが。酒蔵みたいな雰囲気の店で、うまいぞ〜。こっちは魚が旨いで楽しみにしとれ」だと。嫌な予感・・・。それで「先生、オレ、刺身はアカンで・・・」と言うと、「そっか、じゃあ何か考えとくわ」とのこと。たぶん、何も考えてくれないとは思う (*^_^*)
「行くとしたら、僕とK君と、いつも先生んとこまで連れてってくれている(中学校が違う)A君と、(高校は違う)S君、の4人かなあ」と言うと、「おお、何人でも連れて来やええわ」とのこと。A君とS君は私を通して面識がある。恩師と親友3人には「蜂蜜太郎」を土産に持って帰ろう。
もう一つ、最近見つけた美味しいものがあって、それも持ち帰るつもり。それは・・・、
「きんぴらごぼうポップコーン」である。きんぴらごぼうとポップコーン・・・、一見、ミスマッチのようだが、これがめっぽう旨い。袋を開けた時にきんぴらごぼうの香りがして違和感満載だが、蜂蜜太郎同様、食べ始めると止まらなくなる。一昨日ドラッグストアで試しに一袋買って食べてみたらメチャウマだったので、昨日また行って全部買い占めてきた。お店の人、「売り切ってお仕舞い」と言ってたが。
これ、蜂蜜太郎より嵌るかも (*^_^*)
さて、9月9日は朝6時12分に立川を発って、知多半島の名鉄「住吉町」駅には9時43分に着く。仕事もあるし、一泊して翌朝には東京に戻る予定。
2週間も掛けて徒歩で江戸から尾張に向かった人たちが、今、現代に甦ったならどんなカルチャーショックを受けることだろうか。新幹線も飛行機もインターネットも携帯電話も、全く想像だに出来なかったであろうし、100年後の世界はどうなっているんだろう。「人間が想像できることは必ず実現する」(ジュール・ヴェルヌ)になるんだろうか。生まれ変わって一から人生をやり直したいとは思わないが、興味はある。
2018年08月28日
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