2018年09月07日

私が全宅東京都本部に提案したこと

先ず、この度の北海道地震で被害に遭われた皆様に心からお見舞い申し上げます。一日も早い復旧と、いつも通りの生活が営める日が帰ってくることを願っております。震度7といえば、阪神淡路大震災、東日本大震災と同じレベルの震度で、その恐怖たるや想像を絶するものがあります。先日の台風21号の襲来に続く大きな災害で、この国はどうなってしまうのか・・・、とさえ思います。


さて、本題に、

今から2週間ほど前、私は全宅の東京都本部に電話して、こんなことを質問していた。

「現在、空き家問題の解決が協会としても喫緊の課題になっていると思いますが、その前に、もし大災害などで緊急事態が発生した際に、空き部屋を役立ててもらうよう国や自治体と話し合っていますか?」と。最初に電話に出た職員に用件を伝えると、「では、担当者に代わります」とのことで代わってもらったK氏は我々の同業者でなく職員、とのこと。丁寧に話を聞いてくれ、「何がしかの提携はしているかと思います」と言う・・・。おそらくは、具体的な話でなく「何かあったら我々も協力する用意と意志が有りますよ」と表明しているだけの話かと思われる。それだとイザという時に間に合わない。それで、

「各不動産会社が管理している物件の家主さんに具体的に『その時に空いている部屋を提供して頂くことが可能か』意思を確認して、 『ライフラインが遮断されていないとして、風呂だけなら貸せる、あるいは、台所も貸せる』とか、『仮設住宅代わりに使ってもらって良い』とか、『無期限でも良いか、例えば半年くらいなら、なのか、災害が発生後数日のことなのか』とか予め確認しておいては如何でしょう。もちろん、家主さんにもいろいろ事情があることでしょうから強制ではなく判断は自由で、提供する意思があってもたまたま満室になっていたりもするでしょう。意思確認しておけば緊急時にも直ぐに対応できますよね。そういうのを各会員業者にさせて、本部に登録して本部で管理すればいいと思いますよ。『人手が無い』ということでしたら、4〜5人スタッフを付けてくれれば私がやりますよ」、と提案した。

全てのデータを本部で一元管理して大きな白地図にマークしておけば、帰宅難民をどう受け入れるか、も直ぐに指示が出せそうに思う。そして、こうも提案してみた。

「家主さんがご厚意で協力してくださるにしても、それぞれに事情があるでしょうから、国や自治体から補助金みたいなものを出して頂けるかどうか、そういう交渉も協会がすべきでは」、と。

私のところに支部から「各家主さんに意思を確認するように」という指示は届いていないから、本部はまだ具体的に動いていないと判る。2週間前にはまだ北海道地震は起きておらず、緊急性の無い提案、くらいに先送りしているのかも知れないが、ほんと、下から提案しても反応しないのが宅建業協会。

実のところ、私が提案して私も協力して「良いシステム」が出来上がったとして、そんなのは私の手柄にしてくれなくていい。自分の手柄にしたい人が手柄にすればいい。と思っていたが・・・、ブログで書いてしまったから実現した際「誰が言い出したか」は判ってしまうもの。まだ提案してから2週間で、返事が届かないからと騒ぐほどの期間ではないだろうけど、放っておかれるなら書いてしまおう、と思った。

K氏には最後にこう伝えた。

「東京都本部で作ったものが『良いもの』であるなら、他の道府県にも情報提供して役立ててもらって、全国にそういうシステムが完成すると良いでしょう」、と。東京都本部が先にやって全国に広まれば、東京都本部の格好も付くもの。

何より、緊急時に直ぐに役立つ(機動性がある)システムの構築が必要だと思う。

で、本来ならば、そういう話は立川支部に提案して立川支部から本部に上げてもらうべきかも知れないが、過去に私が立川支部に対して10項目ほど「支部運営に関する改善提案」をしているが、当時の福本支部長からは「理事の総意として回答いたしません」というFAXが一枚流れてきてお仕舞い。本当に理事会(現在の幹事会)に諮ったかどうかは疑問だが、当時の理事の大半が現在も幹事のまま。

現在の永井支部長にも時間を作って頂き、直接同じ提案をして、支部長はメモを取りながら聴いてくれてはいたが、私の提案は何一つ生かされていない。なので立川支部は信用していない。仮に「そんな話なら支部を通すのが当たり前だろう」と言われても、信用できないのだからしょうがない。

と言うか、30人近く役員がいて、誰からも私のような提案や意見が出ないのが不思議。だから私から「立川支部の役員はみんな無能で役立たずのポンコツ揃い」と言われるんだけど。

先日、路線バスに乗っていて、ふと「東京バス協会」の広告を見たら、下のほうに「一般社団法人」とあった。公共交通機関の一翼を担っているバスの協会が一般社団法人で、単なる営利団体でしかない宅建業協会が公益法人・・・。我々が公益法人というなら、今まさにすべきことがあるだろうに・・・、と思う。

さて、北海道地震もあったことだし、そろそろ本部のK氏に「その後」を問い合わせてみよう。

posted by poohpapa at 05:32| Comment(4) | 不動産業界(全般) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。
昨日はとても楽しい時間をありがとうございました。
秋元です。

お菓子やはり子供に大人気!やめられない、とまらない・・♪
いいもの教えていただきました。ありがとうございます。

早速ブログを拝見させていただきました。
災害時の空室利用、お話を伺ってとても納得させられました。
話を伺い、まず浮かんだのは東日本大震災でした。
その際はライフラインの停止、帰宅難民・・・多くの混乱を招いたと思います。
お台場から多摩に歩いて帰宅した、秋葉原から7時間かけて歩いた、多くのお話を聞きました。
その際に空室のお部屋があったら仮眠できた、休息できたのでないか。
それがマップや携帯アプリ(地震の際はネットが不安で見れない等の問題は置いといて...)で探せたら。。

直下型だと逆に家の倒壊の恐れ、避難所への警告で空室利用は難しいかもしれません。でも災害復興の向けてはとても役立つと思います。何よりも人々の精神的安定になるのではないでしょうか。

まだまだ未熟なひよっこの私がこんな事を坂口様におっしゃって申し訳ありません(笑)
またお会いできるのを楽しみにしております。
Posted by 秋元 at 2018年09月07日 09:48
この間の宅建協会の研修でも空き家をどげんかせんといかんの話ばかりでした。
茨城でも日立あたりでは、大学近くの空き家の家主と交渉して学生が安く住めるシェアハウスに改築したりと頑張っているみたいですが・・・・
私が住んでいる県西地区はほんと何もないところでそれも望めませんからねぇ。
空き家を買い取ってフルリフォームしてそれなりの金額で販売する業者がいるのでそういうので活性化すればいいかなー?とは思っています。
フルリフォームするから結構な金額になるんだけどこれが結構売れるんですよww
Posted by はなくろ at 2018年09月07日 11:52
秋元さん、こんばんは

こちらこそ、有り難うございました。いろいろくっちゃぺってお引き留めしてしまってすみませんでした。新人さんにはいっぱい伝えたいことがあるもので、ついつい・・・。でもって、美人ですしね(こら)

実際、長くこの商売をしていて、あの場所で25年も店番などしていますが、秋元さんのようなタイプの営業さんは初めてですね。同業者とは思えませんでしたもん。どこがか、は、今度お話ししますね。

さて、災害時の業界としての対応・・・、自分の身には起きない、とか、喉元過ぎれば、で、怖さの実感が無いから先送りにしているのが現実です。自分が担当の時にはやりたくない、てことも・・・。やったところで評価に繋がらない、とか、何のメリットもない、とか、そんなところでしょう。

私がどうして「早く整備しておいたほうがいい」と言うのか、は、子供の頃に私も被災しているからです。伊勢湾台風では、私が住んでいた家(長屋で、8畳一間に6人暮らし)が屋根まで冠水して住めなくなりました。翌日、水が引いた後で家の様子を見て、ただ泣くことしかできなくて・・・。今回の北海道地震でも、被災した方たちは「まさか北海道で大地震が起きるとは・・・」と油断していたようで、「天災は忘れた頃にやってくる」ですね。いつ起きてもいいように備えておくのは当たり前でしょう。

でもね、自分で体験していなくても、ネット環境が進歩して、自分が体験したかのように詳細な様子が分かるのに・・・。要は、他人事なんです。だから、各会員業者「1社が1万円」の寄付を集金するだけで役に立ったつもりになってます。しないよりマシ、という程度です。

大地震では、空室を提供する意思を示してくださった家主さんのアパートも倒壊しているかも知れませんが、持ち堪えたアパートやマンションもあることでしょう。いろんな場面やメリット・デメリットを想定して、なるだけスムーズに活用させて頂くために、不動産業者である我々なら出来ること、我々にしかできないことがあるハズです。そうじゃなくても不動産屋のイメージは悪いのですから、ある意味チャンスなんですが・・・。

支部のブロック単位で炊き出しや風呂の提供などの窓口になるとか・・・、予め担当者や責任者を決めておくのもいいでしょう。スマホに「帰宅難民の為に、どこに休憩所や仮眠所、がある。どこで炊き出しをしている」とかの情報が出るようにしたりとか・・・。アイデアはどんどん出てきますね。

大災害の時、一番嬉しくて心強いのは、人の優しさとか親切、ですよね。秋元さんが仰るように「何よりも人々の精神的安定になる」と私も思います。私も伊勢湾台風の救援物資に何度泣いたことか。

そうそう、蜂蜜太郎、美味しいでしょう (*^_^*)

でも、間違いなく言えるのは・・・、太ります。デブの素、ですね。ま、気に入って頂けたようなので、次回おみえになった際、宜しければまた一袋差し上げますよ。食い物で誘っているワケでなく、またお立ち寄り頂けるのを楽しみにしております。

コメント、有り難うございます。今後ともどうぞ宜しくお願いします m(__)m


Posted by poohpapa at 2018年09月07日 20:50
はなくろさん、こんばんは

空室をどうするか、は、視点が変わると、出てくる案はまるで違ってきますね。最終的には売却とか、賃貸でなら客付けして満室にするのが目的になりますが、その過程で大災害が起きたなら、ちょっと回り道して、困った人のお役に立つようにしたほうがいいでしょうに・・・。

シェアハウスとか民泊とか・・・、地域の特性にもよりますね。全部の貸室が「向いている」ということもないでしょうし。でもって、私の経験からは、あまり世の中の流行に流されないほうがいいような・・・。

<<フルリフォームするから結構な金額になるんだけどこれが結構売れるんですよww

はなくろさんの地域はそうなんだ・・・。実は、社名は言えませんが、それで儲けていた会社が間もなく倒産します。はい、内部情報です。


Posted by poohpapa at 2018年09月07日 21:03
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