立川駅の南口の同業者さんを訪ねた帰り、立川駅の改札前のコンコースを歩いていたら、70代半ばと思われる見知らぬ婆さんから声を掛けられた。相当に歳だが背筋は伸びていてしっかりしていそう。
いきなり、「すみません・・・、タバコ、吸いますか?」と私に訊く・・・。
私がタバコを吸う人間だとしたら何だと言うのか。こういう場合、相手の返事が「YES」なら、普通は「火を貸してください」であろうが、立川駅周辺は条例で「歩きタバコ」が禁止されている。手にタバコも持ってないし、まさかに「さっき知り合いから頂いたんだけど、私は吸わないから宜しければ差し上げます」でもないだろう。てことは「火を貸してください」ではなく、「タバコ、持ってたら少し貰えませんか」であろう。
実は、何年か前、立川の駅に向かう途中、やはり70代半ばと思しき男から呼び止められて、タバコを吸うかどうかの確認も無く、いきなり「タバコ、2〜3本くれない?」と言われたことがある。銘柄などどうでもよくて、ただただ「タバコが吸いたい」という一念で道行く人に声を掛けているんだろう、男はみんなタバコを吸うもの、何人かに声を掛ければタバコを吸う奴に当たって「くれる」もの、と決めつけている。
おおかた、競輪でスッカラカンに負けて、タバコ代はおろか帰りの交通費まで失くしていたんだろう。だいいち、人にモノを頼むのに、言い方が気に入らない。ま、丁寧に言われても「NO」だけど (おい
その時は「吸わないから」と突っぱねたが、今回はヤンワリと「すみませんね、私は吸わないので」と伝えた。それにしても、カネが無くてタバコを買えないなら、それを機会に禁煙すれば良さそうなもの。それを、人の善意を当てにして、通りすがりの縁もゆかりもない人間から貰ってまで吸おうとする・・・。もしかして、「火を借りる」「もらう」以外の他の可能性も無いとは言えないが、まあ、そういうことだろう。
どう見ても「タバコに関するアンケートを実施しております」ではないだろう。だとしたら若いお姉さんがやるハズなんだし。タバコを吸う以外に安らぎの時間が無いんだとしたら寂しい人生である。逆に、それだけで嬉しいなら「幸せ」だと言えなくもないけど、友だちもいないんだろうな。そういう人生を歩んできた、ということか。
少し不快ではあったが、お陰で今の幸せを感じることが出来て、婆さんに感謝 (^◇^)
昔、しけ煙を道ばたで拾っているお婆さんがいたけど、いまは歩きダバコが禁止になってタバコが落ちていないので困っているんでしょうかねぇ。
大きなビルに行けば喫煙ルームがあり、そこに吸い殻が一杯あるから、親切に案内してあげたら喜ぶとおもいますよ。そうすれば、きっとアパートを借りる時に訪れるかもしれません。まあ、探すといっても前のところを滞納でおいだされたのかもしれませんけど。
<<昔、しけ煙を道ばたで拾っているお婆さんがいたけど、いまは歩きダバコが禁止になってタバコが落ちていないので困っているんでしょうかねぇ。
ああ、なるほど・・・、そういうことですか。たしかに、(吸い終えた)タバコ、最近は道に落ちてませんね。
どんな生活をしてるんだろな・・・、と思いました。生活保護ではあるでしょうけど、たまに楽しむタバコが買えないほど生活に困窮しているとは思えませんしね。立川市の生活保護費、二人で暮らしている我が家の生活費より多いですからね。こっちが「タバコ、吸いますか?」と訊きたいくらいですよ。
人を当てにせず、他人様に迷惑を掛けずに生きたいものです。