昨日の記事で書いた79歳の老婦人、一昨日の夕方5時半くらいには、「大丈夫、必ず見つかりますよ」という私の言葉に「ずっと悩んでいました。こんなことなら、もっと早くこちらに伺えば良かった・・・。不動産屋さんにこんなに優しくしてもらえるとは思わなかった」と泣いて喜んでくれていたんだけど・・・、
昨日の午後、つまり、一昨日から24時間も経っていない午後のこと、ドンピシャリの物件を見つけて資料を届けがてらマンションの様子を見に行ってきたのだが、不在で、ドアポストから物件の資料を入れて、その後に携帯に電話すると・・・、
「ああ、知り合いにも頼んでいたら、いい部屋を見つけてくれたんで、これから契約に行くとこ」だと。
へ・・・?、ナニそれ・・・??。てことは、かなり前に知り合いとか他の不動産屋に頼んでいて水面下で話が進んでいたと判る。でなければ、(今日)見に行って(今日)申し込んで(今日)契約、なんてことは出来ない相談。たいていは保証会社を使うだろうし、審査に半日は掛かるのだから。一昨日までは進展がなくて焦って、それで自分でも不動産屋を回り始めたけど、急に「借りられるよ」という物件が見つかったから飛びついたんだろう。言いにくくても「今、他でも当たってもらっているけど・・・」と先に言ってほしかったし、他で決まったなら電話一本ほしかったな、と思う。こちらから電話して発覚するのと、向こうから連絡をくれて知るのとでは大違い。それが不動産屋の宿命みたいなものだから愚痴っていも始まらない、とは解かっているんだけど・・・。
以前は、審査も通って契約書まで用意して待っていて、約束の時間に来ないので携帯に電話したら出ず、会社に電話したらしばらく待たされた後で本人が出て、「ああ、あれねえ、やめることにしたんで」とアッケラカンと言われたことがある。俄雨の中、濡れながら案内していて、凄く喜んでくれていたんだけど。
私は、手持ちの現金を使わずに役所に出させるべくアドバイスしていたのだが、契約金は自分で出すんだろう。何より心配なのは、役所は「役所では出さない」と言っておきながら、「そのカネはどこから出たのか」と不審を抱くであろう、そのこと。引っ越し代も併せれば30万くらいは掛かるのだから。
こちらは諸々心配して、お客さんにとって負担が少なくなるよう配慮していたのだが、そんなことは意に介していないと言うか、吹っ飛んでいる。だいたいが、手持ちの現金(ヘソクリ)が30万とか50万しかないなら、何とか役所に出してもらおう、と考えるハズで、100万以上持っているんじゃないかと思う。
昨日、たかさんのコメントで、
これは、理由を確認した方がいいのでは、なんで?どういう理由で?その原因は他の住人なの?もし、その原因(ゴミ屋敷とか)が高齢のご婦人なら考えるべきでしょうね。
とあったので、ことの経緯をたかさんに電話して話したら、「人を見る目が無い」と笑われた。残念ながら、よく、そう言われる。自分でもビックリするくらい直感、と言うか第六感が働く時もあるけど、外す時は「しばらく立ち直れない」くらい見事に外す。そういえば、元妻にも「お父さん(私)は人を見る目が無い」と馬鹿にされたことがあって、「そうだよな、だからアンタと結婚したんだよ」という言葉を飲み込んだこともあったわ (*´з`)
「今度ご挨拶に伺います」と言われたけど、来なくていい。いや、いいから来ないでくれ、と言いたい。歳を取って何が一番寂しいかと言えば「自分の話を聞いてくれる人が誰もいないこと」だと思っているから、一昨日は、「店を空けていることも多いけど、近所まで来たらいつでも寄ってください、いろいろお話ししましょうね」とまで言って励ましていたけど、もう知らない。もちろん、手数料にならなかったから怒ってるんじゃない。
人は変わるし人は裏切る、といつも自分に言い聞かせていて、最初からそう思っていれば相手の変節に腹を立てることもない、と思ってはいたんだけど、昨日の今日でコレはない。ま、人のことは言えないんだけどね。
今年は年の初めからいろいろあった。これ以下は無い、くらいのスタートで、今年がいい年になるとはとても思えない。半分は自己責任だが半分は貰い事故。あとは運気が上がるだけ、と思いたい。
ところで、昨日の記事のカテゴリーは「お客さん」だけど、今日の記事は「嫌な客」になっている (^◇^)
あら、まだ分かってないようですねぇ。これは『狂言』ですよ。
今回は被害妄想ではないけれど、誰かに構ってほしくて嘘をついているのでしょう。本人も嘘とは思っていないところが憎めないところかも。
>>知り合いにも頼んでいたら、いい部屋を見つけてくれた
なんてのも嘘でしょう。そんなにタイミング良く見つかるわけがありません。
ちなみに、1週間後に見に行っても引っ越しはしてないんでしょう。その時、本人に聞けば中止になった、なんて言うでしょうね。
関わらない方がいい人物でしょう。
まだまだ、人を見る目がありませんね。
そっか・・・、狂言か・・・。かまってちゃん、いや、かまって婆さんだったか・・・。
私は、「先ず信用して掛かる、それで騙されたらしょうがない」という考え方だし、お役に立ちたい、喜んでもらいたい、喜んでくれた時の笑顔を見るのが幸せ、という価値観で生きているので、何度失敗しても繰り返してしまいます。でも、逆の立場にはなりたくないですもんね。
以前、長谷川マチ子さんの「いじわる婆さん」の中で、孫に就職祝いの祝儀を渡して、孫が友だちに「今日は俺の奢りだ」と言ってキャバクラに行って、代金を払おうとして祝儀袋を出したら・・・、中には「まず疑って掛かれ」と書かれた紙が一枚・・・、孫が焦る様子が描かれていて、なるほどな、と感心しました。何万の祝儀をもらうより遥かに価値があるし教訓として生きますね。
私は人を見る目が無い・・・、或いは、その人を解かっていても好意的に見てしまう・・・、馬鹿ですね。
思えば、たかさんをはじめとして「関わらないほうがいい人物」と何人も関わってきたなあ・・・(おい
つくづく難しい商売だこと。
営業職に就いて48年・・・、まだまだ修行が足りませんね、ハァ・・・。
以前も書きましたが、私は目の前に困っている人がいると、ついつい「頑張ってお役に立とう、喜んでもらおう」と気を入れ過ぎてしまうのです。なので、その時点で目が曇っています。ビジネスとして割り切るべきなのに。
折を見て、その部屋がどうなっているのか見てきます。そのうえで、記事でご報告させて頂きます。
装飾をはずして事実だけを見れば、物事は整理されます。
御婦人が言っていることが本当だとすれば、その要点はたった2つなのです。
・隣人との関係が良くないので転居したい
・転居費用は他人様の金をあてにしたい
生活保護者の転居費用の支給要件は、就労のためか病気療養のためにほぼ限られてきます。
このままでは役所からの支給は難しく、彼女自身もそのことは理解されているのでしょう。
となれば、彼女が求めていることは次のどちらかであることは明白です。
・役所に提出する転居理由の捏造を手伝ってくれ
・境遇に同情してくれる(転居費用をキャッシュバックしてくれる)家主さんを探してくれ
他人の金をせびる手伝いをすると、やっぱり後味は悪いものですよ。
役所の金だって、元を辿れば市民の税金ですから。
話が流れて、逆に良かったのではないでしょうか。
すぐ人に騙されないために、分かりやすい見分け方を一つだけ。
普通の感覚の人は、初対面の人に自分の苦労話などしないものです 苦笑
善人ぶるワケではありませんが、18歳で郷里を出て上京するまでは極貧生活を送っていたので、カネが無い辛さ、というのは身に沁みています。私は高校を卒業するまで私服は一枚も持っていなくて、着たきり雀でした。汚い話、一枚のパンツを何日も穿いていました。ただ、それが苦労とか辛いとか思っていなくて、むしろ今思えば凄く楽しかったですね、家族も纏まっていましたし。
<<普通の感覚の人は、初対面の人に自分の苦労話などしないものです 苦笑
なるほど・・・、私は初対面の人でも喋ってしまいますが・・・、てことは普通じゃないのかも(滝汗
ただ、笑い飛ばすような感じで話しているんですけど。と言いますのも、私が子供の頃に体験したことは、ほとんどの人が体験していることですし、うち以下の生活をしていた人もいたでしょうから。
この老婦人、転居費用に関しては、「役所に相談してみたら?」と勧める私に、「自分で払えるからいい」と言っていて、捏造や不正を手助けしてほしい、ということではなかった、と思います。そこはまあ、私の目が曇っているだけかも知れませんが。
最初から「役所に出させよう、出してくれて当たり前」という雰囲気が漂っていれば私も相談に乗ろう、とは考えないのですが・・・。それと、生活保護と言えども、一度入った部屋から移転することは認めない、というんじゃなくてもいいと思っています。少なくとも6年は何かあっても辛抱すること。あとは、状況次第で柔軟に対応すべきでしょうね。
費用はともかく、転居したい理由は私に話していた内容が真実だったかどうかは疑わしいかも。
元々は、これでも私は生活保護の不正受給者やその疑いがある人に対しては冷淡なんですよ、本当に。だいたいが、うちの管理物件に入居している生活保護受給者のほとんどが、少しは働けるのにまるで勤労意欲の無い人ばかりで。ま、それは役所のシステムにも問題があるのですが。
お話を伺っていたら創価学会の方でしたので、「でしたら公明党の市議に相談してみたらどうですか?」とも言ったのですが、「そこまではしたくない、自分で払う」と言ってましたね。
順番としては、先ず市役所の担当者に再度「自分のケースでは引越しに掛かる費用を負担して頂くことはできないのか」を訊いて、それでもダメなら市議に相談してみる。それで、市から出るにせよ出ないにせよ、それから不動産屋に物件探しを依頼する、ということでいいのでは、と勧めました。
本人は一日でも早く出たい、と言っていましたが、とくに緊急性がある、とも思えませんでしたので、先ず本人を安心させてゆっくり部屋探しをするつもりでいました。
話が流れて・・・、私にとっては(後味の悪い話にならなくて)良かったかも知れませんが、他の不動産業者が不快な思いをするかも知れませんので喜んでばかりはいられません。
あの老婦人に「本当に助かりました」と再び涙を流して喜んでもらえたら、と思っていたのですが・・・。
私は甘いですね・・・、よく解かっています(ハァ・・・
なんだろう・・・やってあげた、助けてあげたっていういい人になりたいってのがあるのかも。
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もう九州からお帰りで?
私はねえ、仮に自分が騙されても、誰かの力になって喜んでくれたらそのほうがいいかな、と思います。周りから「馬鹿だねえ」と嘲笑されることもしばしばですが。
以前、CMで、物乞いしているお母さんに施しをして、バーに入ったら友人に「店の前に、不幸な子供がいるって物乞いしている女がいただろ?、あれ、嘘なんだよ」と言われて、「良かった、可哀想な子供はいないんだ」と返す、そういうストーリーのものがあって、強く印象に残っています。私はそういう人間になりたいのです。
なので、馬鹿にしたけりゃすればいい、と思いますね。騙すのが不動産屋、でなく、これからは不動産屋が騙される時代にならないとね (^◇^)
人間、誰しも、「やってあげた、助けてあげた」っていう立場になって自己満足に浸りたいもの。偽善者でいいじゃないか、と私は思いますね。
今夜ははなくろさんとの意見の一致を祝して乾杯!
とてつもない労力を使ってしまう事もしばしばですね。(特に売買の時は)
サラリーマンとしては効率が悪く確実に失格なのでしょう。
それでも社長からはそれが良い所と嘘でも言ってもらえています。
逆に功を奏した事も数えきれない位あります。
結局のところ私はトントンになると信じています。
私はどうであれpoohpapaさんのお考えは好きですね。
嬉しいお言葉、有り難うございます。自分が最近した失敗を思い浮かべてウルウルきました。
他人からすると、一見「効率が悪くて無駄な会話や作業」と思えるようなものが、商売をしているととても重要だったりすることってよくありますよね。浅慮な上司からはサボっているようにしか見えなくても、後々それが成果に繋がることは多いもの。それを温かく見守って適切なアドバイスを与えてくれる上司がいたら最高なんですが、あまりいませんね、そういう上司。えびけんさんは包容力のある良き社長に恵まれましたね。
私は幸い自営業なので、周りの目は気にしなくて済みますが、使われている立場だと難しいですね。
で、えびけんさん、今度、食事でもしませんか?
リアルに会ってしまうのは不都合なこともあるかも知れませんが、えびけんさんには無性に会ってみたくなりました。もちろん、私のほうから出向かせて頂きます。宜しければご検討ください m(__)m