2019年01月24日

年賀状騒動記

毎年、公私で200枚近い年賀状を出したり頂いたりしていて、大半はお年玉くじ付き年賀状。

そんなに頂いているのに、今年当たったのは切手シート1枚だけ。数年前はゼロだったし、当たる時は5枚くらい当たる。今年は当選番号の前後というのが8枚あった。で、誰からの年賀状が当選していたのかと言えば、うちの入居者さんからのもの。退去なさったお客様からの年賀状も毎年何枚か頂いているが、現在入居中のお客様からは2枚。そのうちの1枚が当たっていた。

直ぐに電話して「200枚ちかく年賀状を頂いていて、Sさんからの年賀状だけが当選していたんですよ」と言うと凄く喜んでくださった。そのSさん、独身の娘さんで、事情が有って生活保護を受けていらっしゃる。兄弟姉妹は他に3人いるが、みんな母親の介護をSさんだけに押し付けていて、一切の協力も理解もなく、それがために心を病んでしまっているのだが、それだけに、心根はとても優しい。

当初は2階の部屋に入居していたが、母親が階段の上り下りが困難になって、1階の部屋が空いた時、「下の部屋に移れないか」と尋ねてきた。他の部屋は風呂がバランス釜で、その1階の部屋だけたまたま全自動になっていて、さらに私が交渉して家賃も値下げして頂いたのだが、それをずっと恩義に感じてくれている。

以前に、「立川駅方面まで出られることは有りませんか?、都合が合えば食事でもしませんか?」とお誘いすると、「私はファミレスなんかに行くと、どうしていいか解からなくなって心臓の鼓動が激しくなってパニックになってしまうので・・・」と辞退されたことがある。

家賃は毎月早めに振り込んでくれていて、管理会社としては実に有り難い入居者さん。それで、当選したお礼に、と、先日の解体セールで購入したバームクーヘン2種類とチョコレートを届けることにした。たかが切手シートだが、私が幸運を独り占めするのでなく、Sさんにも幸運のお裾分けをしたかったのだ。

その時、同じアパートのオヤジからストーカー被害を受けている相談も受けた。そのオヤジ、私より少し若いくらいで世話好き・・・、たぶん「どうこうしよう」というのでなく気に掛けてくれているんだと思う。ただ、その表現や方法に関違いがあるようで、私からすると「身につまされる話」である (滝汗

断っておくが、いや、いちいち断るから誤解を受けるんだろうけど、私はその娘さんを女性として意識したことは無い。魅力が無いのでなく、「不動産屋とお客様の関係」に他ならないからである。と言いつつ・・・、うちのは元々が当社のお客さんだったんだけどね、ま、時にそういうこともある、って話 (こら

で、その年賀状を郵便局に持って行ったら、窓口の女性職員が「これ、持って行ってください、早く仕舞って」と、他の客に内緒で切り餅を一袋くれた (^◇^)

そういえば、今年の年賀状のうち、横浜のTさんと中学時代の先生(担任であった恩師とは別の先生)から、「今年で年賀状を最後にしたいと思います」とあった。その気持ちはよく解かる。年賀状って、けっこう負担になる。目上の方に出す際には礼儀上、印刷した文面だけでなく一筆添えなければならないし。ま、年賀状は届かなくても、そして返信は求めず、こちらから一方的に近況報告で出させてもらうのもアリかな、と思う。

そして、5日ほど前、1枚のハガキが届いた。差出人は以前オーストラリア・ニュージーランド旅行でご一緒したUさん。内容は、宛名に敬称を付け忘れてしまったことへのお詫びだった。宛名のほうは気にしてないから全く気が付かなかったのだが、滞納家賃の督促や憎むべき相手への郵便物でも「殿」くらいは付けるもの。「あの野郎・・・、そんなふうに見下していやがったか。訪ねて行って首を締めてやろう」と思ったが、やめた。

相手の職業は埼玉県警の刑事だと思い出したからである(おい)。電話して「PCで印刷してるとそういう間違いは起こりますよね。気にしなくて大丈夫だったのに・・・」と伝え、しばし世間話。「また一緒に旅行しましょうね」と約束して電話を切った。そんなことで電話するきっかけが出来て良かったかも。

年賀状、と言えば、少し気になることがある。半分くらいの家主さんからは年賀状が届かない、ということ。それって、本音では「オタクに管理させてやっている」とでも考えているのかな、と思ってしまう。不動産屋は家主さんの知らないところで本来は家主さんが自身で対応しなければならないことを代理して無償で行っていたりするもの。それをいちいち言わなくても少しは解かっていて欲しいのだが・・・、年賀状一枚で家主さんの本音が透けて見えてしまうようで、なんだか辛い。気にしない人は全く気にしないだろうけど私は気にする。

不思議なことに、ふだん冷たい対応をされている家主さんから届いて、「いつも本当にお世話になっています」と仰ってくださる家主さんから届かなかったりする。年賀状なんて慣習・・・、無くなってほしい。

さて、もう1月も終わる。いちいちくよくよしてはいられないか。

posted by poohpapa at 05:53| Comment(4) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
半分くらい届かない家主さん、高齢で年賀ハガキを書くのが大変でやめたんではないでしょうかね。
断捨離じゃなくて断年賀状かも
きっと言わないけど感謝してますよ。だぶん、おそらく、だったらいいけど。
Posted by たか at 2019年01月24日 08:54
たかさん、おはようございます

年賀状は届かなくても感謝してくださってるのが伝わってくる家主さんもいらっしゃいますし、日頃の言動でも年賀状不着でも「感謝などしてないだろな」と思えてしまう家主さんもいて・・・。

<<きっと言わないけど感謝してますよ。だぶん、おそらく、だったらいいけど。

そう思いたいですね。きっとそう、たぶん、もしかしたら・・・。

Posted by poohpapa at 2019年01月24日 09:09
あれ?そう言えばうちも大家さんからの年賀状ってほとんどないよなぁって思って見返してみたら3枚でした(笑)そのうち1枚はこちらから送った年賀状に対する返信と言う感じで。
それでも一言添えてある年賀状は嬉しいものです(人´ー`)
私って凄く単純に出来てるみたいです
Posted by はなくろ at 2019年01月24日 09:26
はなくろさん、おはようございます

不思議ですね・・・、私も、営業での年賀状には返信はしませんが、家主さん、滞納家賃の督促だの急な修理の対応だの、追い出しだのと何かと大変な思いをしているのをご存知だと思うのですが・・・。

そんなの期待するのが間違いかも知れませんが、欲しいのはカネではなくハートなんですけどね。

でもって、はなくろさんが単純というワケではありませんよ〜 (*^_^*)

そう言えば、はなくろさん、どこか「お城」みたいなところに行ってらっしゃったんですね、いいな・・・。
Posted by poohpapa at 2019年01月24日 09:51
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