ノルンの命の灯火が消えようとしています。一週間ほど前から餌を食べなくなりました。
ま、眩しい・・・
水なら飲める・・・
ノルンは今14歳と2ヶ月。ノルウェージャン・フォレストキャットの平均寿命が11歳〜14歳ということですから、既に十分に天寿は全うしているのかも知れませんが、飼主からすれば「一日でも長く元気で生きていてほしい」と思うのが人情。1年ほど前から「キャットタワーから通路を挟んで1mほどの窓」に飛び移ることが無くなりました。飛び移ろうとして失敗したから、とかでなく、ピタッと無くなりました。
それと同時にオシッコの回数も以前は一日に2回ほどだったのが7〜8回に増え、オシッコの臭いもほとんどしなくなりました。最近はまた一日2〜3回になって臭いも戻っていますが、トイレじゃない場所ですることが多く、うちのが毎日、ペットシートを洗濯しています。
当社のお客様でもある掛かりつけの動物病院に連れて行っておりましたが、隣の国立市の動物病院ですし、ノルンの体力や精神的な負担を考えると、痛がったり苦しがったりしているなら話は別ですが、ノルンのストレスになるようなことは極力避けたい、と考えて、先生とも相談して、何かの際は近場の動物病院に連れて行くことにしました。と言っても、昔からノルンを知っているワケでもありませんし不安ではあります。
うちのといろいろ考え、相談して、「とくに痛がったり苦しがったりしないのであれば、点滴などを打ってもらう延命措置はせず、このまま見守っていてあげよう」 と決めました。それで一週間単位で最期の日が先延ばしになったとしても、もしかするとそういうのは飼主の自己満足、エゴかも知れませんね。そういうのは個々の飼主の判断で良い、とは思いますので、延命のための治療をするとかしないとかで他の飼主さんを批判したりはしません。「うちはしない」ということです。もちろん、ノルンと一日でも長く一緒にいたい、というのは我々の願いではありますが、ノルンが一番信頼しているうちのがずっと傍にいて最期を看取るのが最善でしょう。
こういうご報告をすると、いろんな方から「こうしてあげるといいですよ」とご厚意でアドバイスを頂いたりして、それはとても有り難いことですが、今はどんなに素晴らしいアドバイスを頂いても何も実行できないと思います。私たちにはただ見守ることしかできないのです。なので、この記事にはコメント欄を設けませんし、他の記事のコメント欄からも、この件に関してはコメントなさらないでください。
うちのにとってはノルンが一番の宝物で、今までもノルン最優先で生活してきました。私は「ノルンより下」の位置づけで、もちろん、私はそれでかまいませんし、僻んだこともありません 、当然です。まだ生きていますが、ノルンも、うちのから目一杯の愛情を注がれていて幸せだった、と思います。ペットは飼主を選べませんから、どこに(誰に)もらわれたかで幸不幸がハッキリ分かれるものでしょうね。
以前、孤独死したブログ仲間の Cyber (強烈な精神異常、サイコパスで、私も相当に苦しめられましたので敬称は付けません)の部屋で飼主の死後1ヶ月半も、餌も無く、洗剤の入った浴槽の水だけで生き延びて、先日、保護先で幸せな最期を迎えたエルちゃんの例があるので、餌を食べなくなって水だけでどれくらい生き延びられるのか分かりませんが、確実にカウントダウンが始まっていると思われます。
幸い、うちのが「もしかすると、いつもの固形の餌を水で柔らかくしてあげれば食べられるかも」と気付いて、一昨日やってみたら何回かに分けて食べるようになりました。それでも量的に言えば元気な頃の半分も食べていないでしょうけど、全く食べないよりいいでしょうね。それにしても、少し延びてくれるかな、という程度かも知れませんけど・・・。うちのがそっと撫でてやると喉をゴロゴロ鳴らすようです。
そういえば、(ノルンと一緒に生まれた)タクトくんとムーンちゃん、今頃どうしているかなあ・・・。ネットで探しても情報がありません。ブリーダーさんとも連絡がつかなくなってしまっていて・・・。
私が家にいる時は、奥の和室から出てきて餌を食べている様子の動画や写真を撮っています。そういえば、以前はうちのがPCをやっていると、ずっとうちのに寄り添って寝ていましたが、今は、リビングに置いてある餌と水を摂るとき以外は奥の和室で寝ていて、あまりに動かないので「冷たくなっているんじゃ・・・」と心配になるほどです。ま、一週間前より元気そうですが、それも束の間でしょうか・・・。
で、うちののノルンに対する愛情や接し方なんかを見ていて、私はつくずく思います。「私は本当にいい女房をもらったなあ」と。うちのにとってはノルンが一番大切で構わないし、私もそうあってほしいと思っていますが、ノルンには申し訳ないけど私にとっての宝物、うちのが一番です。ノルンには100%の愛情を注いでいるくせに「私はおとうちゃんの介護はしないからね」と言っていて、それでも、です。
ペットを挟んで、とか、子供を挟んで、とか、カネを挟んで、とか、そういうことで互いの真の人間性が判ってしまうことって有りますよね。うちの場合は、その試金石がノルンだった、ということでしょうか。
ということで、とりあえずのご報告と、更新をサボっている言い訳でありました。