京王プラザホテルの南館5階に早めに到着したのだが、受付は既にごったがえしていた。ミサワホーム本社主催の研修で、広い会場を借りているが席は予約で満席とか。顔馴染みの管理職の方が寄ってきて挨拶してくれたが、こういうのは多摩中央ミサワホーム時代には無かったこと。それは素直に嬉しい。
自分の名刺を入れたIDカードみたいなのを首から提げて会場に入ると、凄い違和感が・・・。
客席の最前列から4〜5列がテーブル席になっていて、その後ろは椅子だけの席。テーブル席と言ってもただの長机だとは思うけど、濃紺のテーブルクロスが掛けてあって、横には「予約席」の貼紙。制服や帽子からして京王プラザホテルのスタッフと思しき人たちがテーブル席の客にお冷を配っている。だが、座っている人たちはどう見ても我々と同じ不動産屋にしか見えない。私は、ビッシリ詰められた一般席(椅子だけの席)の最前列で、目の前の特別席が気になって、この差って何??、と訊きたくなった。
それで、一般席の一列目も全部埋まってない時に、うちの担当営業マンと支社長が挨拶に来たので、「この前の席は何ですか?」と訊くと、支社長が、「ちょっと表彰とかもありまして・・・」と言葉を濁す。それで、「俺はこういうの(差別待遇)好きじゃないから帰るわ」と言って、サッサと帰ってきた。
テーブル席は50人程度で一般椅子席は600人程度の席数だったと思う。後で「先着順で座って頂いた方たちもいます」との説明(弁解)があったが、同じ研修を受ける同じ不動産屋なのに、先着順で座れるテーブル席があるのが間違い。それも前から数列だけで、後から来た人たちは「あれ何?」と思うだろう。紹介を多く出してミサワの売り上げに貢献した業者を表彰するんだろうけど、テーブル席の全員が表彰されるワケではない。ちゃんと説明が無ければ誰が見ても特別席である。それは、特別席に座った人にも失礼である。3時間半もの研修の間、後ろから冷たい視線を浴び続けることになるのだから。
これがミサワホーム創立○○周年記念パーティーとかなら、特別席を設けようが表彰式をやろうが私は何とも思わない。だが、これは研修(講習会)のハズ。それで座席に差を付けたらマズイだろう。
我々が研修会に参加するのは、何か新しい知識やヒントをもらえるかも、と期待してのことで、企業側からすれば役立ち情報を提供してファン作りをするのが目的のハズ。これじゃ、いくらディナーを気張っても逆効果になるだろう。一般席に座った業者が「紹介を出して、いつかはああいう席に座れるようになろう」などと考えるワケが無い。なんで「こういうやり方で良し」と思ったのかミサワの見識を疑う。
開会の挨拶でミサワホームの社長が壇上に立ったなら、「この前の席は何なんですか?」と訊いて意見を言おうかとも思ったけど、それだとうちの担当営業マンにも迷惑が掛かるし研修がブチ壊しになるから、やめて帰ってきた。おそらくは、何も言わなくてもみんな私と同じ違和感を抱いていただろう。
で、30日(金曜日)に本社に電話した。本社のHPには電話番号が入っていないので先ずミサワーム多摩に電話して本社の電話番号を訊いたら、電話に出たW氏(若い営業マン)が用件を訊く。「月曜日に行われた京王プラザホテルでの研修について抗議しようと思っているのですよ」と言ったら、「今、確認できませんので折り返し・・・」と言う。上司に相談して「伝えて良いか」許可を求めようとしているのだろう。それで、「自分の勤めている会社の本社の電話番号が判らない、なんてことがあるワケないだろ!?」と言うと、さんざん待たされた挙句教えてくれた。あとでW氏から電話があって、「担当はOという部長です」と携帯の番号まで教えてくれたが、思うところあってO部長には直接かけずに代表電話にかけた。
電話に出たのは研修担当の部署のE課長。一通り意見を伝えると、謝りはするものの「それがどうしたんですか?、べつにかまわないじゃん!」と思っているであろう態度が透けて見えている。「じゃあ後で営業マンをお詫びに行かせます」と言うが、営業マンには一切の責任が無い。あの内容で企画したのは自分たちなのだから、謝罪に来るなら自分が来なければならない。そういうことで、本音では悪いと思っていないことが判る。クレーム処理には不向きだし、こんな上司の下では働けないかな。
ちなみに、「誰が発案して誰が承認したのか?」と訊くと「それはお答えできません」とのこと。もちろん、答えられないのを承知で訊いているんだけどね。いずれにしても部署ぐるみ「底なしのアホ」である。
私が「あなたは営業をしたことがあるか?」と訊くと、「ありますよ」とのこと。「だったら、営業マンが1本の契約を取るためにどれだけの思いをしているか解かるでしょう。あんたたちのやってることは営業マンの努力を一瞬でひっくり返しかねないことだよ」と言ったが、解かってないだろうな。
実際、営業マンが靴の底を擦り減らして何度も不動産会社を訪問して、コツコツと人間関係や信頼関係を築いても、あんな差別待遇を見せられたらいっぺんで冷めてしまうもの。ま、日頃から思いを寄せる凄く綺麗な女性のスッピンの本当の顔を偶然見てしまって興醒めするようなものだろう (違うか
「全部の席にテーブルを設けたかったのですが、会場が狭くて(実際は広いけど)前のほうだけしか置けなかったので・・・」と意味不明な言い訳もしていて、だったら尚のこと全部椅子席にすればいい。
私が腹を立てているのは「些細なこと」で、気にならない人からすれば「なんでそんなことで怒ってるの?」くらいの話だろうけど、こういう「ちょっとしたこと」に気配りが出来ているかどうかはとても重要。本来は営業マンの仕事をアシストすべき役割を担う非営業部署が営業マンの足を引っ張るのが赦せない。
私は思う。当たり前の感性を持ち合わせず、相手の立場になれば誰でも気付きそうなことにさえ気配りを欠いている住宅メーカーが「良い住宅」を建てられるものか、と。クレームがあった時こそチャンスだと思うのだが、木で鼻を括るような対応しかしないなら、そんな会社とは付き合えない。猛省を促したい。ミサワホームは、この研修で企業イメージを大きく毀損してしまった、と知るべしである。
面白い話でした。
テーブル席に座っていた人達は帰りに紙袋のお土産付きだったんでしょうね。
ミサワホームってあの土地取引で騙されたところでしたかね?
多分、詐欺師は次ここを狙うかもね。
<<ミサワホームってあの土地取引で騙されたところでしたかね?
あれ(地面師に騙されたの)はセキスイじゃなかったでしょうかね。違ったかなあ・・・。
私は、会場に入って席に通されて直ぐに「これはアカンだろ!?」と憤りました。本文でも書いた通り、これがミサワホーム創立〇〇周年パーティーであるなら全くかまいません。でも研修なんですよ。
京王プラザホテルのスタッフが、かいがいしくテーブル席の着席者にお冷を給仕しているのを見たら、同じように暑い中を参加してくれている業者への待遇と比較して怒りがこみ上げてきました。
ミサワからすると「売り上げに貢献してくれた業者さんを優遇して何が悪い!?」くらいの感覚でしょうし、会場に到着した先着順でテーブル席に座れる人もいるんだから差別しているワケじゃないよ、という理屈でしょうけど、そんなのは、公明党に非創価学会の議員を1名入れることで「政教分離している」と主張するようなもの。まやかしです。
どうして、一般客が見たならどう思うか、という発想にならないのか不思議です。本文では「部署ぐるみ底なしのアホ」と書きましたが、別の言い方をすれば、苦労が足りない、身に着いていないんですね。
ちなみに、サッサと帰ってきたので、特別席の客が手土産の紙袋を持って帰ったか、までは判りません。ただし、表彰を受けた業者は何か副賞を貰っているでしょう。だから、そういう表彰(行事)は研修には合わないのです。そんなの見せつけられたら他の業者は不快になるだけですもん。
研修を企画した部署で誰か一人くらい「そのやり方はマズイのでは・・・」と言わなかったものか。