2019年09月25日

とても心配なこと 2

一昨日、癌で闘病中の友人Yさんの奥様から携帯に電話が入った。

一年前に胃癌であると判って八王子の病院に入院した際、見舞いに行っていて、その時でステージ4。それにしては元気そうだったが、春先にご自宅に伺った際には上半身は普通だが、脚の付け根から下は私の手首くらいになっていて、もう筋肉は無くなっていた。「何処に行くにも車椅子だよ」と明るく笑っていて、ここんとこお見舞いに伺ってないから「そろそろまた伺わなければ」と気になっていたところだった。

そんなところに(番号が登録してある)奥様から電話だったので、「もしや・・・」と思ったが、「主人が〇〇病院に入院していましたが近所のM病院に転院しました。良かったら会いに来てやってください、主人も喜びますので」とのこと。奥様からそういう電話が掛かってくるということは、相当に重篤な状態だと解かる。「それではなるだけ早くお邪魔させて頂きます」と伝えたのだが・・・、

奥様が、「なんか、声が変ですね」と仰る。一昨日は風邪で臨時休業していたから声がガラガラ。すると奥様が「主人は今、免疫力がありませんので、お風邪を治されてからお越し頂けますか?」とのこと。昨日にはどうにか治ったので、今日、これからお見舞いに伺ってこようと思う、いちおうマスクをして。

ただ、病床のYさんと私の間には見えない線が引かれている。Yさんは命の期限が切られていて、私も明日事故で死なないとも限らないが、いつ死ぬ運命なのかは判っていない。どんな顔をして見舞ったら良いものか。ま、普段のままが一番いいんだろうな。もちろん、聡明なYさんのことだから、覚悟もして、しっかり身辺の整理はなさっているとは思う。そういうことでは全く心配してはいないけど。

Yさんが仰ったのか奥様が気を遣われたのかは判らないが、そんな時に「会いたい」 「会いに来てやって」と仰って頂けるのは凄く嬉しいし光栄なこと。私が生涯で最も自慢できる逸話になるかも知れない。

Yさん、以前はミサワホームに勤めていて、かれこれ25年くらいの付き合い。国立大学出身で人柄が頗る良く、嫌味なところは全く無いし価値観も公正で、初めて会った時から親友付き合いさせて頂いていて、うちのもお会いしている。息子さんが一人暮らしをする際の部屋探しも、今までに取引で知り合ったであろう多くの不動産業者の中から私に依頼してくださった。ミサワホームを退職後も親しくお付き合いさせて頂いている。

念のため病院に面会時間を問い合わせると、「原則、10時から20時まではいつでも面会をして頂けます。最寄りの駅からシャトルバスが出ていますのでご利用ください」と丁寧に教えてくれた。昨晩、奥様に電話すると「面会はいちおう10時から20時ということになっていますが、24時間OKなんですよ」とのこと。一般的には、見舞客が治療の邪魔になったり、かえって患者を疲れさせることになるので「15時から20時まで」とかの制限が設けられているものだが・・・。

ということは「会える時に会っておいてください」ということで、その病院はホスピスなんだろうか・・・。

奥様に「Yさんが欲しがっているもの、何かありませんか?」と訊くと、「食べ物は受け付けません。胃に管を通してカロリーの高い栄養を流し込んでいて、ほとんど寝たきりです。お風呂もストレッチャーの上で横になったまま入れてもらっています。体を40度くらいまで起こすのが限界で、60度まで起こすと吐き気がするみたいで・・・」とのこと。それだと、口から何か飲ませたら誤嚥性肺炎が怖いか。

本を読んだり好きな映画のDVDを観たり、ということもできないだろうな・・・。

うちのは普段から(寂しがり屋のノルンがいたので自分は行けないのに)「元気なうちに行きたいところに行っておいたほうがいいよ。あちこち具合が悪くなったら何処にも行けなくなるんだから、家計のことやおとうちゃんが死んだ後のことは心配しなくていいから」と言って、私だけ海外旅行に出かけるのを快く送り出してくれていて、うちのが言うように、健康は何より大切だと思う。

だから、うちのの思い遣りに応えるためにも、うちのの名前で組んだ住宅ローンだけは私が生きているうちに完済しておいてあげなければ、と思っている。貧乏は自己責任、家長である私の責任だから。

Yさんは私と同い年で話も合う。もう何も食べられないとのことだから、今日は手ぶらで行ってこよう。

posted by poohpapa at 05:34| Comment(4) | プライベート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
poohpapaさんおはようございます。

奥さんが見舞いを要求?するということは、これは相当やばいです。
早めに行ってあげたほうがいいですね。

>>元気なうちに行きたいところに行っておいたほうがいいよ。あちこち具合が悪くなったら何処にも行けなくなるんだから
良い奥さんですね。
poohpapaさんの危篤の時は早めに連絡くださいね。
Posted by たか at 2019年09月25日 08:12
たかさん、おはようございます

<<poohpapaさんの危篤の時は早めに連絡くださいね。

そうですね、私もそろそろお迎えが・・・、って、まだ殺すなよ。「アンタは憎まれっ子だからしぶとく長生きするだろう」って、こないだは言ってたじゃねえか!?( `ー´)ノ

普通の病院なら「24時間お見舞いOK」にはならないかと思います。昨日奥様に電話したら、開口一番「いつ来られますか?」と訊かれましたから、相当に切迫していると思われますね。

私も、いろんなことがあって、2度目のお見舞い以降疎遠になってしまっていたので、申し訳なかったかなあ、と思っています。正直、今月末こそ売買の手数料が入ってきますが、経営的にはアップアップですから、自分のことで精いっぱいでした。今に始まったことではありませんが。

それと、命の期限を切られている友人を目の前にして、どんな顔をして見舞ったらよいのか悩んでしまいます。見えない線を境にして私は天国側にいるのですから、どんな言葉をかけても空疎なものになってしまいます。Yさんは心の広い人なので全て飲み込んでくれるとは思いますが。辛いですね。





Posted by poohpapa at 2019年09月25日 08:50
私もガンステージ3で手術、生還者ですが、退院の時、隣に手術不能の方がおられ、どう挨拶しようかと悩みましたが、両手で心を込めて握り、無言で立ち去りました。そうしてあげてください。
Posted by 通りすがり at 2019年09月25日 13:34
通りすがりさん、こんにちは

有り難うございます。先ほどお見舞いに伺い、しっかり握手して帰ってきました。

これは、Yさんへの気休めでなく本当の話で、私は週に一度くらい強烈な自律神経失調症の症状に見舞われ、このまま心臓が止まってしまうかも、と思えるくらい気持ち悪くなります。なので、もしかすると私のほうが先に逝くかも知れませんし、病気でなく事故でも明日死なないとも限りません。可能性としては低いとは思いますが、人間、一寸先は分かりませんもんね。そんな話を奥様と3人でしていました。

実は、心配していたより元気でした。ただ、言葉を発することが出来なくて、空気の音しかしなくて、奥様が聴き取って私に伝えてくれていました。あの分なら年も越せそうですし、変わらずいてくれるのでは、と期待しています。病院も分かりましたし、これからは月一くらいでお邪魔したいと思います。

ところで、 通りすがりさんは築地の「ふくろうクリニック」をご存知でしょうか?

ステージ4の7割近い癌患者さんに効果を上げている治療法を実施しているとかで、是非検索なさってみてください。もちろん、どんな患者さんにも効果がある、ということではないと思いますが、もしかすると効果が望めるかも知れません。既にご存知でしたらすみません。

心の籠ったコメントを有り難うございました。凄く嬉しいです。


Posted by poohpapa at 2019年09月25日 16:03
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