昨日、当社管理物件の入居者で23ヶ月も家賃を滞納している高齢夫婦の立退き裁判、相手方は(なんと、これから代理人弁護士を選定するとのことで)誰も来ないと聞いていたのだが、本人が来た。
403号法廷の前で開廷を待っていた時、少し離れたエレベーターホールの角を曲がって本人が現れたのを家主さんが見て、「あれ??、Hさんでは・・・」と思ったそうだが、我々の姿を見てサッと待合室に入ったとか。90歳とは思えないほどに背筋も伸びていて立派なスーツを着ているのが凄い。
遅れて入廷してきたが、傍聴席にいる家主さんと私には会釈もしなかったし、そもそも全く顔を合わせることはしない。それどころか、退廷する際には、事務官のところに歩み寄り丁寧に挨拶している。少しでも心証を良くしよう、という魂胆だと思われるが「挨拶する相手が違うだろ!?」と思った。
裁判長は女性。H氏に意見を求めると、「来月の頭にはこういう売買の取引が成立しそうなので、遅くとも2月初めには全額が支払えそう。相手が相続の関係で(中略)入金は2月になりそうで・・・」と延々説明するが、それは1年前から私が聞いていた弁解と同じ。まだやってんのかよ!?、である。
裁判長も、「それは今回の立退きの件と関係ない話です。今までの滞納に対する立退きの訴えですから」と制止して、「判決は来週の6日、金曜日に申し渡します」でジ・エンド。「例の気違い」の裁判は1年半も続いたが結論が出ず、挙句に「立退料51万円を払う和解案」で妥結させられたから、今回の裁判長がいかに能力があるか判る。あの時は、家主が立退料を私に払わせようとネチネチ言ってきたから管理を降りているし。
弁護士さんも非常に優秀だった。相手がどんな弁解をしようが毅然として貸主側の気持ちを代弁してくれていた。いずれにしても「ああ言ってますから、もう一回だけ待ってあげたらどうですか?」にならなかったのは幸い。問題は、判決の後、相手がどうするか、である。素直に明け渡すとは思えないから。
「アパートの階段が急で家内が転んで骨折したこともある」 だの 「流し台の排水の具合が悪くて使えなくて難儀しているけど、言っても直してくれない」だのと訴えてもいたけど裁判長は無視。だいたいが階段のせいでなくアルコール依存症で酔っていたからではないのか。流し台の修理も、当初は「こっちで負担して自分の知っている業者に頼むから」と言っていて、家主さんは「費用は払う」と言っていたのだし。
こちらとしては、和解ではなく、とにかく(こちらの言い分を認めた)判決をもらうことが第一。まだまだ長い道程になりそうだけど、良い一歩にはなりそう。気を引き締めて進もう。
勝訴、おめでとうございます。年末までには解決しそうですね。
被告のH、立派なスーツを着ていたとはたいした役者ですね。なんとか裁判長を味方につけようとの魂胆丸見えです。
まあ、しかし弁護士を雇うようなお金は持ってないから自ら乗り込んだのでしょう。
女性は冷たいものです。ちょっとくらいでは動揺しませんから、判決は厳しいものがえるのではないでしょうか。人生で苦労をしていない若い成り立ての男の裁判長でなくて良かったですね。poohpapaさんの百戦錬磨の戦いを知ってもらいたいもんです。
一週間後の12月6日に判決、と聞いてびっくりしました。なんせ、前回の気違いの裁判は1年半かけて結論が出なかったものですから。裁判長によってこんなに変わるものなんですね。
今さら心証を良くしよう、ったって遅いのですが、魂胆が見え透いてていやらしいですね。
これ、受ける弁護士、いないと思いますね。今回も、代理人を立てるべく動いていて今回は間に合わないので誰もしゅっせきしない、と言っていたのに本人が来たので驚きました。
本人も、こんなに早く判決が出されるとは思ってなかったでしょうね。なんせ、滞納が6ヶ月とかいうならまだしも、23ヶ月じゃねえ、どんな言い訳も通用しませんよね。何を言っても「だから家賃を払わなくていい」理由にはなりませんから。
事務官に丁寧に挨拶しても、家主さんに向かって頭を下げることは無いのですから、何も悪いと思っていないと判ります。「私が、契約がまとまったら払う、と言ってるのに聞き入れない家主が悪い」くらいに思っているんでしょうね。人間、ここまで落ちたくないですね。
大家さんがある日突然階段を急にする工事を行わない限り大家さん側に責任ないなぁ(笑)
つい最近知り合いから家賃の値下げ交渉の相談を受けたんだけどその人も隣の部屋の家賃が下がって募集されていることに加え近隣施設からの騒音に悩んでるってことを引き合いにしてましたね。思わず「え?ソレ関係ないよね?」って言っちゃったもんなぁ。
払いたくない人って何とか材料見つけますよね(^^;
供託というシステムについてしっかり教えてやればよかったかしら
もう10年くらい入居してますが、「階段が急」なんて話は最近です。いくら「歳を取って今までは平気だった階段の勾配がキツクなってきた」とはいえ、そんなこと言われてもねえ・・・。
通路で話していると、「隣のマンション(公団)まで聞こえるだろ。個人情報保護法に違反してる」とも言っていて、隣の建物とは10u以上離れているし、大声など出していないのですが。
家賃を下げてほしい時は、アパートの欠点とかを言い立てないほうがいいんですけどね。言いたいことをぐっと飲み込んで、嘘でも「こちらのアパとはとても気に入っています。他の住人の人たちもいい人ばかりですし、管理も行き届いていて快適に暮らしています。できれば長く住みたいのですが、最近は給料も減ってしまって、今のままではこのままお世話になっていることが厳しいのです。もしお願いできるのであれば少しでも家賃を下げて頂けると助かります」とでも言ってくれれば何とかしてあげよう」と思うのですがねえ。
どんな理由があっても、相殺すべきものがあるならともかく「家賃を払わないでいい」理由にはなりえませんよね。しかも23ヶ月などと天文学的な数字じゃあね。世間にもっと上、いるのかなあ。
この爺さん、経営者ではありませんが同じ不動産屋ですよ。不動産屋には貸したくないなあ・・・。