仕方がないので自分で80円切手を貼って投函したのだが、ここまでなら直ぐに諦めもつく。ところが、2時間も経たないうちに、滅多に来ない営業担当者が「近所まで来ましたのでご挨拶に寄りました」とやってきた。もう少し早いか電話をくれたなら切手を貼らずに済んだのに、と、顔を見た瞬間にガックリきた。たった80円のことではあるが、「今日はツイてないな」、と、思い切りブルーな気分になった。
例えば5千円1万円消えても何とも思わない時もあれば、たった10円でツキの無さを嘆く時もある。缶ジュースの自販機で代金を投入する際、10円玉を側溝に落としてジュースにありつけなかったことがある。私は極力現金を持ち歩かない主義だから、財布の中にはいつも小銭程度しか入れてなくて、その時はたまたま120円が全財産だった。自販機は定価販売なので滅多なことでは自販機を利用することはないから相当に喉が渇いていた訳で、そん時のショックは大きかった(涙)
その昔、私は早朝(5時ごろ)に犬の散歩をしていて、妙なオジサンに何度か会った。年齢は60歳くらいで、長さ50cm、太さが1cmくらいの鉄の棒をいつも持って散歩をしているのだ。杖にしては短いし、「何でそんな棒を・・・」と疑問に思っていたが、オジサンが自販機の前に来た時、謎は解けた。
オジサンは辺りの様子を伺い、鉄の棒を自販機の下に入れてゴソゴソ「誰かが落としているかも知れない小銭」を漁っては次の自販機に向かう、ということを繰り返していたのだ。だから、早朝の鉄棒を持っての散歩をしていたのだ。
私は、「いい歳をして自販機の下の小銭漁りなどしているようじゃ恥ずかしい」、と軽蔑していたが、人のことは言えないことに気付いた。自販機の横には缶とガラス専用のゴミ箱が設置してあって、私も辺りの様子を伺いながら、その中から誰かが入れたネスレの壜のラベルの応募マークを剥がして集めていたのである。だから私も早朝の犬の散歩が日課になっていたのである^_^;
きっと、そのオジサンは遠くから私の姿を見やって、「いい歳をして恥ずかしい」、と軽蔑していたのであろう(爆)
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なぜか自動販売機の前に側溝(それも金属製の蓋)がある時に限ってお金を落としそうになります(^^;
昨年、実家の近所で落としそうになったのですが、そのとき「この蓋の下には、結構な金額が落ちているんじゃないかな〜」と思ってしまいました。
みなさん、考えることは同じですねぇ。
商店を経営している知人から聞いた話では、毎日夜中に販売機の下やおつりの所をゴソゴソと探しに来る人がいたそうです。
それから、雨の日でも休まずに、熱心にバイクで資源ごみのビール缶に貼ってある応募シールを集めて回っている青年も見かけたことがあります。
何事も熱心なのは良いことなのかしら(笑)
日本中にいるんでしょうね、そういう人・・・、私も含めて(汗)
自販機の側溝の金具の下は「お宝の山」だと思いますよ。自販機の管理人さんなら堂々と側溝の掃除も出来るのでしょうが、私がやったなら窃盗ですもんね。お賽銭箱については何とも思いませんが、噴水の池の中にコインがたくさん入っているのを見たりすると、夜中に盗りに来たい衝動に駆られます(爆)
でも私の場合は、そんな涙ぐましい努力で応募マークを集めた甲斐も無く、そういうことで懸賞に当たったことは一度もありません。むしろ、もののついで、くらいの軽い気持ちで「応募したことさえ忘れている」時のほうがよく当たります。
世の中、そんなものかも知れませんね(ふ〜)
「長さ50cmの棒」で瞬間に思うのは、フィリピン(インドネシア)の武術・カリ(シラット)。(ブルース・リー世代はきっと分かってくれるハズ。)
そのオヂサンは「達人」に違いない!(何のだ?)
私の想像の中で妙に絵になっています。
少し笑いました。私も一つ思い出しました。
むか〜し、無け無しの金を掻き集め、深夜親の寝た頃、
自販機までレッツゴ〜。ところがボタンを押し間違えたのか、
違う銘柄のタバコが出てきた時には、ショックでへたり込んで
しまいました。
タバコの自販機の前を涙で濡らしたのは、まだ髪すさふさの
高校時代の私でした。
そういうのは「ヌンチャク」しか知りませんね。
そのオジサン、同じ時間に毎日のように見かけてました。自販機の前でキョロキョロする仕草は、いかにも怪しい雰囲気が漂っていまして、最初は「何をするんだろう」と気になりました。でもねえ、見てて寂しくなるんですよ。お小遣いにも不自由してるのかな、奥さんに虐げられてんのかな、って。あ、人のこと、言えませんでしたね(爆)
これねえ、金額ではなくて、その時のシーン、というか状況なんです。私の頭の中では、もうプルトップを開けてコーラが喉を通ってましたモン。「あっ!」って大きな声を上げてしまった記憶があります。ダイナマイトさんの場合は、違う銘柄のタバコでも、出てきただけ私よりマシというものです(笑)
ですが、高校生がタバコ吸っちゃあイカンだろ!(怒)
まあ、どちらも苦い思い出ですね。