2020年04月10日

昨日から当分の間休業することに

人との接触の機会を極力少なくするために、と言っても、今は営業マンの訪問さえない無いんだけど、当分の間、店を閉めることにした。必要に応じて出れば用は足りるし、更新契約も郵送で可能だから。うちのも、元々は、3日に一度の買い物と、週3回の(決まった店での)ランチ以外では外出していない。

ところが、昨日、家でPCに向かって TVer で好きなドラマの再放送を見たり音楽を聴いていたりしても、もの凄く人と会いたくなって胸が締め付けられるようになる。私が以前から度々「歳を取って、どこで勝組と負組が分かれるかと言えば、健康であって老後の資金が潤沢であるに越したことはないけど、それより、自分の話を聞いてくれる人がどれだけいるか、互いに気遣いあえる人が何人いるか、だと思う」と言っていて、人によって価値観が違っていても、多分、当たっていると思う。

ただ、そういう友人知人や仲間が大勢いたとしても、会えなければ話にならない。電話やメールではダメ、実際に顔を見て話せないと意味がない。以前にポルトガルやスペインを旅して、明るい太陽の下で年寄り(男)が近所の広場や公園のベンチに何人かで腰かけて談笑している様子を見ていて、「うわぁ、幸せそう・・・」と羨ましく思った。老後の資金を心配しなくていい人たち、でなく、誰もがそうしているのだ。

話が脱線するけど、

私は田舎の進学校(公立高校)に入って、入学時はわりと上のほうにいたけど卒業時は下を見れば指折り数えられるほどで、どうしてそうなったか、と言えば、屋根裏部屋の机に向かって勉強していても、「あいつ(男の仲良し)、今頃どうしてるかなあ・・・、会いたいなあ、話したいなあ」、と勉強が手につかなくなるから。大好きな彼女のことを想っていたのでなく、男友達のことを思い浮かべて、のこと。

明日学校に行けばみんなと話ができるのに、今すぐ会いたいのだから我ながら異常だと思う。うまく説明できないけど、友達はいっぱいいるけど、それ故に会えないことが寂しい、と言うか・・・。おカネはいっぱい持ってるけど使い方が解からない、という資産家と同じ悩み・・・、じゃあないか・・・(自嘲

学校での教科書の勉強が嫌いだった、というのは、それはそうなんだけど後からくっ付けた理由。ふつうに勉強して、いい大学に行って一流企業に就職すればバラ色の人生が待っている、とおおよそ解かっていても、そんなことより、今、友達に会いたい、いろんな話をしたい、と思ってしまう。私にとって生徒会活動はそれが目的。で、親友を巻き込んでしまった。ある親友からは「俺は坂口と知り合ってなかったらもっといい大学に進んでたと思う」と言われた。恨んではいないだろうけど、事実なだけに申し訳ない。

なんてことはない、私は昔も今も、基本的な考え方は何も変わっておらず進歩もしていないのだ。若い頃から爺臭い思考をしていた、ということなんだろう。その感覚、価値観を若い頃からず〜っと引きずっている。だから、人と疎遠になるのが凄く辛くて、横浜のTさんから「それは、お互いの役割が終わった、ということですよ」と言われるまで心に背負い込んでいた。相手に入れ込みすぎるのが私の最大の欠点。ま、言い訳がましくなるけど、この仕事をしていて、その「私の欠点」で助かった人、何人もいるとは思う。


話を戻して、

「人と会う機会を減らす」というのも緊急事態宣言の狙いだと解かってはいるけど、私にはキツイ。自分だけのことを考えず、相手のことを考えて、今は我慢するしかないだろな。マスクも送って頂いたので、これからは外出時にはちゃんと着けよう。それにしても、気が滅入る。みんな大丈夫かなあ・・・。



posted by poohpapa at 06:05| Comment(2) | プライベート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「なぜ、それほど多くの人を必要としているのか」を見つめてみる良い機会なのかもしれないですね。

逆の考え方として「足るを知る」ということがあります。
おのれの掌の大きさは決まっています。
多すぎるものは、そこからこぼれ落ちてしまいます。

私は5人くらいが限界です。
スペインやポルトガルの人たちも、掌の大きさのなかでの幸せを感じているのではないでしょうか。
Posted by AK at 2020年04月11日 06:37
AK さん、再び、おはようございます

<<スペインやポルトガルの人たちも、掌の大きさのなかでの幸せを感じているのではないでしょうか。

そうですね、私もそんなふうに思って見ていました。何も心配がない、何も欲しがらない、そんな感じの表情で仲良く語り合っていますから。たいていは3〜4人が掛けられる小さなベンチに二人で掛けて、昨日のサッカーの試合のことでも話しているのか、互いに奥さんのことで愚痴を言っているのか、表情がとても穏やかで優しい笑顔をしているのです。

「足るを知る」は私の座右の銘でもありますが、こと友人に関してはたくさん欲しい、と思っています。数だけで言えば掌に乗りきらなくて、バケツに入れているような状況ですが、でも大切にはしています。友人が大勢いると、とくに本音で語り合える友人が大勢いると、いろんな場面で私とは違う視点から意見をしてくれますので助かります。私の一番の財産は友人です、そればかりは相続できませんが。


Posted by poohpapa at 2020年04月11日 11:10
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