私は「テラスハウス」という番組は視ていないのだけど、花さんの死を冷静に客観的に考えてみたい。
彼女の死が自殺だったとして、その原因とされる「SNSに心無い誹謗中傷コメントが日に百件単位で寄せられた」理由・・・、ネットで番組の内容を見ると、彼氏が、花さんが「命の次に大切」と言っていた(思い入れのある)プロレスのユニフォームを誤って洗濯して縮めてしまったことを、おおよそ(うら若い)女性が使わないような汚い言葉で詰った(なじった)シーンが流れたから、と思われる。
たかがユニフォームのことで、しかも善意で洗っておいてくれた彼氏をあそこまで口汚く罵るシーンを視たなら、私も(その番組を視ていたら)「最低の女」と記事にしたかも知れない、それくらいの話。
だが、実生活の彼女は周りを気遣う思い遣りに溢れた一面もあったとか。どちらが本当の彼女か、というのでなく、そして二重人格だったのでは、ということでなく、どちらも彼女の姿だったんだろうな。
たしかに、台本が無いリアリティ性が売りの番組だから、そのまま流せばどのような反響があるかは解かりそうなもの。現実にプロレスのヒール役でもあることから、視聴者が「そういう女だ」と思ってしまったとしても無理はないと思う。だが、彼女が、そう納得していたとしても、あの反響はキツいだろう。
制作側は「炎上」することも織込み済みで、むしろ視聴率のために煽っていたフシもある。問題の場面に関する未公開シーンを(その後に)三回にわたって放映していたことでも制作側の悪意が感じられる。
私が不思議なのは、彼女が「そういう番組」であることとか、炎上してSNSに酷いコメントが寄せられることも予測して承知していたとすると、想像以上であったとしても自殺なんかするかなあ、ということ。その場合、誰か信頼できる人に相談したのではないかと思うんだけど、追い詰められてしまった・・・。
そこが解からない。だが、その謎を解く一つの鍵がある。
「テラスハウス」で構成を担当した「堀田 延」(ほりた のぶ)という放送作家がいる。この男がツイートで、驚くべき言葉を発信している。
誹謗中傷した匿名のpacaたちが何より悪いし、完全に第一義的な加害者なのに、それを忘れて番組を叩く連中の多いこと多いこと。学校でいじめがなくならないのと ほぼ同じ構図。学校や先生の責任ばかり追求するが、それ以前に、弱者を虐めて喜ぶガキどもがそもそも悪いだろうに。問題点はそこにある。
ハッキリ言うけど、問題点はそこではない、それは責任転嫁でしかない。
「殺人教唆」という言葉を知らないらしい。AがBにいろいろ吹き込んで「Cを殺してこい」と唆し(そそのかし)てBがCを殺した場合、当然にAは無関係ではいられない。直接手を下したのがBであっても、BにCを殺すよう仕向けたのはAなのだから、実行犯(正犯)と同じ罪が科せられるもの。
学校でのイジメ、たしかに、一義的に悪いのは寄って集って一人の児童をイジメている奴らだけど、例えば、教師が皆の前で「〇〇の家は貧乏だから」と特定の児童を小馬鹿にしたことが発端になっていたとしたら、一番悪いのはイジメている児童でなく教師ではないか。ましてや相手は社会経験に乏しい子供なんだから。そういうことって過去のイジメでも度々あったこと。花さんのケースに重ねてみればいい。
制作側がリアリティを売りにしている以上、花さんに多くの誹謗中傷コメントが寄せられていても制作側としては「いえ、あの番組はリアルに見えていますが作り物なんですよ」とは言えないもの。であるなら、一方で、花さんを強くフォローしなければならなかったのではないか。それどころか、構成を担当した放送作家が後に上記のようなツイートをしている・・・。そこには人間性の欠片も無い。
製作側にいた堀田延が、自分たちの責任は顧みず「悪いのは誹謗中傷した奴ら」と責任転嫁するのは見苦しい。番組を打ち切っただけでは済まないのではないか。と言っても、フジテレビが本気で検証するとも思えない、きっと型通りの謝罪をして、うやむやに収めて済ませるんだろうな。
私はここで犯人捜しをしようというのではない。私は少し問題提議をしたいだけ。私が残念なのは、「周りにほんの少しのハートが有れば花さんは死なずに済んだのではないか」、ということ。
世の中が殺伐として、皆が自分のことしか考えなくなっていて、誰かをロックオンして寄って集って徹底的に痛めつけて(関係ないのに)溜飲を下げたりストレスを発散する・・・。「人間、窮地に陥った時に本当の人間性が出る」とは言うけど、日本人て元々こんなだったっけ??、と愕然とする。3.11の時でさえ被災地では互いを思い遣っていたのに・・・、道徳教育からやり直さないとダメなんだろな。
ちなみに、堀田延、いろんな場面で問題アリのツイートを残している。その中で、「慰安婦がなかったとか言ってるやつら。ほんとおまえらにズバリ言うわ。死んでくれ。死ね。本当に死ね。(以下省略)」とある。それでいけば、私は死ななきゃならないクチかも知れないな。で、そんなツイートしている奴が番組を作っているんだから、制作側が会見を開いて謝罪したとしても、何ら責任は感じていないことだろう。
なんか、悲しいね。
堀田延って、昨日の坂口章と同類だね。人を怒らすことで自分を目立てようとしているんでしょう。日本も、こんなゲスな人間が増えてきましたね。
数々の番組作りに携わってきたようですが、どうにも人間が軽いですね。従軍慰安婦の件にしても、たとえ本音でそう思っていたとしても、一介のサラリーマンでない放送作家がああいうツイートをしたらアカンだろ、と思ってしまいます。小学生レベルの書き込みです、って、小学生に失礼でしたね。
そういう人間が増えてきたのは、日教組による教育現場の崩壊、日本人としての誇りや稔侍の喪失、というところが大きいような気がします。欧米には見習うべきものはたくさんありますが、迎合することなく「日本人らしさ」を大切に守っていく必要もあるように思います。
こういう想像力の欠如した阿呆が番組の制作に携わっているから、今時のテレビ番組は面白くないんでしょうね。
疑似リアリティ番組とか特に製作者の創作能力を必要としませんもんね。
ドラマにもドキュメントにもできない、出来損ないのプロデュースですから。
責任転嫁の被害者偽装的な言い訳とtwitterからは、C鮮臭が漂いますが…
幇助のほうが妥当でしょうか?
教唆となると、具体的に煽らないと成立しないのでは?
悪役叩きの環境作ったってことだと幇助では?
環境をつくったテレビ局が悪いに決まってますが、担当放送作家なら上のように弁明するでしょうね
本当に責任を感じないなら黙ってればいいのに、わざわざ発言するのは、うしろめたいし、世間からの責任追及がこたえているのでしょう
左翼発言は反日勢力かもしれないし、社会に対する反感は自らの環境の悪さ、不幸な家庭、毒親育ちを反映してることが多いのでしょう
内部の怒りを抑えることができず、外に向けているので、他人がどうこうできる、どうこういえる問題ではないです
1950年代1960年代は「敵中横断三百里」「あかつき戦闘隊」等、戦前戦中美化してたのに、全共闘の1970年頃になると日教組が学校行事で「日の丸」「君が代」許さなくなったのはどうしてでしょうね
映画評論家の町山智浩氏がリアリティショー出演者の自殺は世界で40人位いると話しています(「町山智浩 テラスハウス」で検索してください)。そして、テラスハウスはアメリカでも人気だったと。
冷たいようだけど、そういう番組に出演する(させる)からには、知識と覚悟が必要だと思うのです。そして大切なのはフォロー。町山氏によると、海外ではセラピストがつくけど、それでも病んでしまう。それだけ危険な種類の番組だということが、制作側も視聴者も彼女の死でわかったということ。それでも分からない人が一定数いることも覚悟しなければならない。
一番悔いているのは、親族と所属団体の方々でしょう。彼女のSOSに気づいていたし、活動の環境も変えようとしてた(所属芸能事務所の契約解除)けど、コロナ自粛の影響で孤独感が増してしまったのでは。有毒ガスでの自殺であれば準備が必要で、突発的ではない。制作サイドやSNSにも一定の責任があると思いますが、本質はそこじゃないと思うのです。自殺であることでさえ公表したくない親族の気持ちから察することができます。
「花の旅立ちを、みんなで見送りました。本当に可愛い顔をして寝ていたので、すべてが嘘みたいで、実感がありませんが。たくさんのひとが、花のことを愛してくれていて。その想いは絶対に花に届いているし。だからきっと、花は今、さみしくないはずです。これからもずっと、花を愛してあげてください」
「皆さんに、お願いがあります。どうか、花のことで、ご自分を責めないでください。なにかを、恨まないでくささい。ヘイトのスパイラルを、止めてください。これ以上、こんなことが起こらないように。花が望んだやさしい世界に、少しでも近づけるように」
最近は、日本人の中にもこういう輩が増えていますから一概には言えませんが、たしかに臭いますね。放送作家が身分を曝け出してこういうツイートをするなんて考えられませんね。いろんなテレビ局の仕事をしているようですが、局側が気付かないワケがなく、注意を与えないのが不思議です。
てことは、お仲間さん、ということなのかなあ・・・。
まあ、教唆も幇助も、どんな形でも、この放送作家と制作側の法的な責任を問うことは難しいでしょうね。私も、道義的な責任があるにも関わらず責任転嫁していることに怒っていて、それで「教唆」の例えを出しましたが、残念ながら日本の法律では損害賠償さえも難しいと思います。
今日、松本人志が「制作側の責任云々を言い始めると、一番に責任のある誹謗中傷していた人たちの責任が希薄になる」と警鐘を鳴らしていましたが、それとこれは別の話。自分は「中の人」だから制作側を擁護しているように聞こえます。誹謗中傷していた人たちはもちろん悪いですが、花さんが自殺だとすると、フォローしなかった制作側の人たちのほうにこそ重い責任があるように思えます。
この男、バツイチらしいですが、この雰囲気をもってして、よく結婚できたなあ、と思ってしまいます。
花さんのお母さん、立派ですね。バラキさんからの2本目のコメントを読んで涙が零れました。悔しくないワケが無いではありませんか、納得なんてできないと思います。私が親の立場なら、そんなふうに冷静でなんかいられません。(誰だか特定できない)誹謗中傷コメントを入れた人たちでなく花さんを死に追いやった実質的な責任があるフジテレビに殴り込みに行きますね。逮捕されてもいいですもん。
でも、どんなに愛されていても、皆が悲しんでくれたとしても、死んでしまったらどうにもなりません。子が親に対する最大の不孝は、病気であれ事故であれ自死であれ、親より先に逝くことですね。
<<「皆さんに、お願いがあります。どうか、花のことで、ご自分を責めないでください。なにかを、恨まないでくささい。ヘイトのスパイラルを、止めてください。これ以上、こんなことが起こらないように。花が望んだやさしい世界に、少しでも近づけるように」
「死んでしまえ」だの「消えろ」だの書き込んで娘を死に追いやった人に対して、「ご自分を責めないで」、ですか。そんなこと、余程の人格者でも言えませんよ。私には絶対に無理です。そうすると、どうしても、放送作家「堀田延」のツイートと比較してしまいます。天と地ほどの差がありますね。
ところで、映画評論家の町山智浩さん、懐かしいお名前です。私のブログに実名でコメントをくださったことがあります。当時はそんなに有名な方とは存じ上げませんで失礼してしまいました。
で、リアリティショー出演者の自殺は世界で40人位いる・・・、凄いですね。「町山智浩 テラスハウス」で検索させて頂いて、海外の事情も知りました。日本の制作側も事前にそういう情報は得ていたと思うのですが、まるで教訓にしてなかったと解かります。製作費を抑えるためなのか、リアリティ番組に起こりがちなこと、その危険性に対して必要な対策を講じていなかったんですね。
お母様は「自分を責めないで」と仰っていますが、しっかり検証して、真摯に反省して、同じ間違いが起きないようにしないと、花さんが浮かばれませんね。
<<自殺であることでさえ公表したくない親族の気持ちから察することができます。
自殺だとして、私も含めてみんな「SNSでの誹謗中傷が原因」 「番組制作側に問題」と思い込んでいますが、本当の原因は別のところにあって、複合的なものだった可能性も考えられるのですか・・・。そうすると、私みたいに、ブログで書いたりすることも迷惑でしかないのかも知れませんね。
ならば、ご遺族のご希望どおり、もう触れないようにします。
え!町山さんからコメントもらったんですか!それはスゴイですね。
いつ頃の話か分かりませんが、渡米する前なのかな。
政治的発言をするときは厄介ですが、映画関係はバックグランドまで掘り下げて、愛嬌のある熱い評論をする方です。
やっぱり、悪徳不動産屋はただものじゃなかったのですね。
調べてみましたが、出てこないんですよ。どの記事に頂いたのか分からなくて・・・。だいぶ経ってから、何かで「ご高名な映画評論家」だと知って驚きました。私が気付いた時にはもうアメリカにいらっしゃいましたね。いずれにしても、とても光栄なことです。
これで、あとは希ちゃんからコメントが入ったなら「いつ死んでも良い」のですが・・・。でも、入ったとしても、本当に本人からか判りませんもんね。まあ、夢だけ見ています (^◇^)