2020年06月20日

立候補供託金の没収

都知事選、22人もの候補者が乱立して、みんな供託金300万円を納めているとのことで、その没収基準を調べてみたら結構厳しいもので、まあ、ほとんどの立候補者の元に返ってこないと知った。

「没収される」のと「戻される」のとの分かれ目は、有効投票数の1/10を得たかどうか。

ちょっと古い Yahoo ! ニュースの記事だが、立候補供託金については以下に詳しく載っている。

東京都知事選では12人が没収 「供託金」は何のためにあるの?
2014/2/10(月) 12:27配信

それによれば、2014年に舛添が当選した時の選挙では、

有効投票総数が486万9098票だったので、供託金の没収ラインは48万6909票となり、舛添氏(211万2979票)、宇都宮氏(98万2594票)、細川氏(95万6063票)、田母神氏(61万865票)の4人はクリア、家入氏(8万8936票)以下の12人は、供託金が没収された。

とある。16人が立候補して12人が没収・・・、そこだけ見れば、都は「いい商売」をしている (^◇^)

選挙の常連「マック赤坂」氏は今までに没収された供託金は3000万円を超えているとか。一戸建てが買えてしまう額である。昔、いろんな選挙に出て落選していた羽柴秀吉氏なんか、もっとかも。

今回も「胡散臭い候補者」がいっぱいいるが2016年の時も負けていない。と言うか、今回と同じ名前も多数ある。私も「寄る年波」で誰が出ていたか覚えていないんだけど、見れば「ああ、こんなのもいたなあ」という感じ。いつも名前が出るけど立候補しない「出そうで出ない便秘のウ〇コ」みたいなのも・・・。

一回の選挙で50億円もの税金が投入されるし、供託金制度は致し方ないのかも知れないが、その立候補供託金に関して、「資金力に乏しい人が立候補するのを難しくし、憲法が保障する参政権のうち被選挙権を侵害するものだ」として、2016年に供託金が用意できずに衆院選への立候補を断念した某男性が、供託金制度は憲法違反と主張して国を相手に裁判を起こし、まだ係争中(?)のようだ。ちなみに弁護団長は、今回も都知事選に立候補している宇都宮健児とか。

毎日新聞の記事だけど、今回の都知事選に関する記事が面白いのでご紹介。

歌手、介護士、元銀行員…過酷な選挙なぜ出馬? 都知事選に挑む人たち
毎日新聞  6/19(金) 11:00配信

さて、有効投票数の1/10を得られなければ供託金没収・・・、例えば有効投票数が500万票だとすると、当選する候補者が200万票以上は集めるだろうから、対抗馬の得票と併せて400万票。本命対抗以外で50万票を集められるのは一人いるかいないかだから、22人のうち19人は没収されそう。

で、思った。立候補していてもポスターさえ貼らない候補者もいるのだから、ポスターを貼るボードにポスターを貼るかどうか早い段階で確認して「貼らない」という候補者の供託金は少し安く設定してあげればいい、と。実際に昨夕数えた段階で28名分のスペースを確保してあっても8枚しか貼っていなくて20名分が無駄になっている。資金力に乏しいのか、熱意が無いのか、その両方なのか不明だけど、ポスターも貼らないような候補者じゃ没収されても仕方ないか、とは思うが。

私も、カネさえあれば没収されることになるのを承知で選挙に出てみたいもの、「日本悪徳党」公認で。

posted by poohpapa at 06:24| Comment(10) | 経済・政治・国際 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
poohpapaさんおはようございます。

そういえば、選挙の常連が消えましたね。マック赤坂なんて、個性豊かで応援していたんですが、1票は入れられませんでしたが。

また、大阪府知事、市長に立候補常連だった羽柴秀吉も消えてしまいました。今回は、街頭演説がないため、面白くないのかもしれません。

あ、ホリエモンが出ていないのにホリエモン新党からN国党首の立花隆、また、N国党員から服部修から立候補? なんか訳わからんなあ。
Posted by たか at 2020年06月20日 08:13
たかさん、おはようございます

あ、マック赤坂さん、14度目の選挙で、昨年、港区議に当選してたんじゃなかったかなあ・・・。

羽柴誠三秀吉さんは5年前にお亡くなりになっていますね。そういう所謂「常連泡沫候補」が見られなくなるのは寂しいですね。

ホリエモン新党から3人出ている、というのは不思議ですよね。1本化しないのですから、それぞれが「当選する気が無い」と解かります。でもまあ「枯れ木も枝の賑わい」てことで (^◇^)

「枯れ木も枝野・・・」じゃないですからね。私はそんなこと言ってませんから (おい
Posted by poohpapa at 2020年06月20日 09:06
供託金はいたずらに選挙に立候補するのを防止する目的って聞いたけども・・・・

実ははなくろ市にも市長選の時に現職以外の候補が立たない場合必ず立候補する人がいますw選挙運動一切せず、当選する気もないようですが


無投票で市長が決まっていいわけがない


と言って立候補するのだとか。

市長選の供託金返金の基準がどうなのか知りませんが、その人はその人で志があるんだろうなぁと思います(笑)
Posted by はなくろ at 2020年06月20日 09:31
はなくろさん、こんにちは

供託金の目的は私もそのように伺っています。まあ、300万でなくても30万でも貧乏人は考えてしまいますが、それで悩むような奴はそもそも立候補しちゃいけないんでしょうね。

はなくろ市で、「無投票で決まるのは良くない」として必ず立候補する人、どのみち当選しない、当選するつもりもない、となると、余計な税金を使わせるワケですから、志は良くても迷惑ですね。

これから駅前の銀行に行ってきますが、きっとポスターは増えていないだろうな・・・。ほとんどが空いているボードを見ると虚しくなりますね。28枚分のうち20枚分が空いてるんですもん。

今日の土曜日と明日の日曜日は、立川市にも誰か著名な候補者が来るかも。ちょっと楽しみですね。

Posted by poohpapa at 2020年06月20日 13:41
選挙が、金持ちの売名行為、お遊びに利用されるのを一番危惧します。
そのためには供託金を上げるしか方法がないでしょ。
何年か前、橋下氏の市長選挙の時、対立候補がだれも出なかった。そうすると選挙にならない。私は何としても橋下に演説させたかった。彼の演説が聞きたかった。そこで、告示日、300万円を握って選管の受付前に陣取り、だれも出なかったら自分で出るつもりで待機した。5時締切ギリギリにマック赤坂氏が届けたため選挙は成立、私は帰った。
Posted by マスキ at 2020年06月20日 18:11
マスキ先生、こんばんは

一歩間違えれば、先生がマック赤坂氏や羽柴秀吉氏になっていたかも知れないのですね (^◇^)

<<選挙が、金持ちの売名行為、お遊びに利用されるのを一番危惧します。
そのためには供託金を上げるしか方法がないでしょ。

いやいや、そうしたら、益々金持ちしか立候補できなくなるかと思いますね。供託金を積んで一定の条件を満たせば誰でも立候補できるのでなく、最低限度の知識や常識を備えているかどうか、試験をしてもらいたいですね。合格した者だけが立候補できるようにすれば、一度試験に落ちた人間は二度と立候補しようとは考えないかも。

ところで、橋下さん、昔と政治理念が変わってしまっているような気がしますね。差別と区別の違いが解かっていないように思われます。東京で維新が根付かない理由にもなっているかと・・・。
Posted by poohpapa at 2020年06月20日 18:29
赤尾敏さんはだいぶ前に亡くなった
高田がんさんは供託金没収がいやで立候補から身を引いたみたいですね
調べたら健在で驚いた
ドクター中松が出なくなったのは健康上の理由?
泡沫候補扱いに抗議して有力候補の中、必ず放送させてましたね
Posted by Opus 0 at 2020年06月20日 23:10
Opus 0 さん、おはようございます

おおおお、懐かしい、「高田がん」さん・・・、いらっしゃいましたね。まだご健在でしたか (失礼

赤尾敏さんも懐かしいお名前です。そういうお名前を見て「ああ、また出てきたか」と思ったりするのも選挙の楽しさですね。こんなこと言ってはナンですが、真面目な候補だけではつまらないですし。いつも出てくる名物候補の存在は、ある意味、世の中を明るくしますね。

ドクター中松さんは、おカネには困っていないでしょうけど、健康上の理由・・・、寂しいですね。

それにしても、名物候補さんたち、決まった選挙区から出ているワケじゃないのが不思議です (^◇^)

Posted by poohpapa at 2020年06月21日 06:03
供託金は、候補者の乱立を防ぐための仕組みですね。
他の方法としては、一定数の推薦人の確保というものもあります。

しかし、今回は泡沫候補が多すぎますね。
報道機関などでは、泡沫候補を取り上げることがないような裏協定をしていますが、大した抑制効果になっていないような気もします。

そもそも、自治体の長を決める選挙が、直接選挙というのは日本には合っていないような・・・。
それだけどうでもいい役職(大衆迎合でも全く問題がない)ということかもしれませんが。
Posted by AK at 2020年06月21日 20:52
AK さん、再び、おはようございます

<<他の方法としては、一定数の推薦人の確保というものもあります。

たしかに、それはそうですね。ただし、そうすると、政党に所属している人が有利で無所属の人は大変かも知れませんが。(もう少し下げた)供託金と推薦人、その併用がいいかもですね。でも、一定数の推薦人と言っても、どれくらいが妥当なんでしょうか・・・。多くすれば政党が有利、少なければ意味が無くなったりして・・・。何か、供託金に代わる画期的な方法は無いもんでしょうか。

<<報道機関などでは、泡沫候補を取り上げることがないような裏協定をしていますが、

それは知りませんでした。法律で「どの候補も公平に扱う」ことになっているのは聞いていましたが。見ている側からすれば泡沫候補のほうが面白いと思いますけどね。ヘタなお笑い番組よりずっと。

発展途上国(小国)に匹敵するくらいの規模の東京都の知事なんかでも、どうでもいい役職(大衆迎合でも全く問題がない)なんだろうな、とは私も思います。ほぼ知名度と人気投票で選ばれた人物でも務まるのですから。

自治体の長を決める選挙が、直接選挙というのが日本に合っているかどうか、は、私には解かりませんが、「ほぼ人気投票で決まる」現状を見ていると、たいした考えも知識も持たない素人の有権者に同じ一票を与えて選ばせるのはどうなのかな、と私も思います。

Posted by poohpapa at 2020年06月22日 06:40
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